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ラグビー部

2022.12.11

全国大学選手権 12月11日 対東洋大 東京・秩父宮ラグビー場

「非常に成長できた試合」(大田尾監督)/東洋大戦 試合後コメント集

この記事には全国大学選手権初戦の東洋大戦を終えた監督・選手のコメントを掲載しています。

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コメント ※記者会見、個人インタビューより 

大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)

――今日の試合を振り返って

 今週の試合に対して選手たちはすごくプレッシャーがかかっていたので、しっかりと準備してそれに打ち勝ってくれたことに誇らしく感じますし、チームとしては非常に成長できた試合だったなと思います。

――ハーフタイムに選手たちに何か話したことはありますか

 反則をしないことです。それと、後半にリザーブスタートだった佐藤(フッカー佐藤健次、スポ2=神奈川・桐蔭学園)と前田(ロック前田知暉、社4=東海大大阪仰星)とFB伊藤大祐(スポ3=東福岡)がいたので、どこかでギアが上がるかなと思っていましたし、内容自体はそれほど悪くはない内容でしたので、自分たちの時間は必ず来るだろうと言って送り出しました。

――後半の最初の段階で佐藤選手と前田選手を投入していましたが、予定通りのタイミングだったのでしょうか

 予定通りではありませんでした。もう少し引っ張れるかなとは思っていました。

――それは前半のスクラムを見ての判断だったのでしょうか

 セットプレーを見て、劣勢だったとは決して思いませんが、あのような取られ方をしてしまった以上、佐藤を投入するしかないなと思いました。また、前田のラインアウトのコンテストのスキルにかけて、少し変化を作りたいなと思いました。

――勝因としては後半の選手交代というところでしょうか

 ポイントはいくつかありますが、非常に精度の高いキックの処理を一度伊藤が落としましたが、ほとんどの局面で処理をできたことが、大きかったと思います。またマイボールラインアウトのキープの部分で、一度スチールされてトライされましたが、あれだけ大きい相手に早明戦で苦しんだラインアウトを立て直すことができたということは大きかったと思います。スクラムに関しては、僕は最初からいけると思っていましたので、選手たちもレフリーとのコミュニケーションの部分で前半苦しみましたが、そこはいってくれるだろうと思っていましたので、うまく修正してくれたかなと思います。

――コーチ陣も含めてうまく対応できたということでしょうか

 東洋大学との試合に向けて、チームとして取り組もうとしたことはラインアウトと、キックの処理です。ラインアウトもFWがいつでも投げられる状態にBKがはやくセットすることなどを徹底してやったので、FWもストレスなくやれたのではないかなと思います。

――冒頭で大きく成長できた試合だったというのはどの部分でしょうか

 対抗戦(関東大学対抗戦)を振り返ると、入りの10分がよくなかったゲームが続いていて、今週に関してはしっかりとプレーしないと一気にいかれるぞという話をしました。結果は最初の10分でトライを取って、逆転はされたもののペースとしては悪くなかったので、成功体験として残るかなと思います。

――早明戦後に22メートルに入ってからのアタックを整備しなおしたいと話されていますが、現状はいかがですか

 いろいろアイデアはありますが、流石に今週チームに落とし込むには時間がなかったので、今週はベーシックなもののクオリティをあげようと話しました。

――早明戦では違った攻撃を見れるということでしょうか

 どうでしょうか(笑)。もう少し動き出しやアングル、タイミングがいろいろ変わるとは思いますが、なかなか22メートルに入って取れない攻撃が続いていますが、少し改善していきたいなと思います。

――佐藤選手、伊藤選手の起用について、どれほどのコンディションで起用したのでしょうか

 大祐に関しては試合の間隔が空いていていましたので、タイミングを見ながら、目の前で試合が動くのを見て自分が入るのをイメージしながら、ピッチに立たせるということがスムーズなのかなと思いました。健次に関してはずっと体を張ってきてくれていて、少しコンディション的な部分がありましたが、いけるだろうと判断しました。

――今日のパフォーマンス、特に伊藤選手は今季初の出場となりましたがいかがでしたか

 違いを作れる、BKの柱となれる選手の一人ですし、次戦が非常に楽しみという感じです。

――明治戦への意気込みをお願いします

 前回の早明戦後にこの日の東洋大をまず乗り越えられるかが試練だという話をしました。相手はフィジカルが強く、団結力があって素晴らしいチームなので、そこに向けてどのように準備して乗り越えるか。その先にしか試合(明大戦)はないという話をしました。本当に次の試合は昨年のチームも同じタイミングで負けましたし、前回も負けましたし、選手たちもそうだと思いますが、何がなんでも勝ちたいと思います。前回受けに回った前半の10分でしっかりと自分たちの意地を見せたいと思います。

CTB吉村紘副将(スポ4=東福岡)

――今日の試合を振り返って

 今週の試合を迎えるにあたって、正直怖かったです。それは東洋大学さんをリスペクトしているからですし、みんなも早稲田がここでは負けてはいけないというプレッシャーの中で緊張感を持ってこの一週間を過ごしてきました。いい準備ができたからこそ、80分の中でリードされた中でも一つになって最終的に勝てたのではないかなと思います。

――手強い相手に対して、前半押され気味だった状況で焦りはありましたか

 前半僕のダイレクトタッチで終わったアタックで、フェーズをかけるアタックは通用すると感じていました。しかしそういった部分以外では正直に言うと、選手も焦っていました。それを踏まえてしっかりとハドルを組んで、ハーフタイムにしっかりとイメージを話て、焦りはありましたがチームとして乱れなかったことが勝った要因なのではないかなと思います。

――比較的はやくハーフタイムを終えてグラウンドに出てきていたようですが、どういった意図だったのでしょうか

 いつもの試合通りのタイムスケジュールで過ごしました。

――前半はつながりの部分で早稲田らしくない部分も見られましたがいかがでしたか

 東洋大学さんが僕たちのことを研究してきていて、僕のところにかなりのプレッシャーがかかってきていましたが、そこでうまく前半に対抗できなかったなと思います。後半はそういうシーンがあまりなかったのですが、もし警戒しようとするならばの対抗はBK陣で話して修正しました。

――後半の最初にトライを取られた後のハドルではどのようなことを話しましたか

 アタックをしていてペナルティを取られて奪われたトライでした。アタックはうまくいっていたので、無理しすぎないでキックで敵陣に入っていこうという話をしました。マインドの部分では、「80分や最後のことは考えずに、一つ一つの目の前のプレーの勝負にこだわってこの時間を過ごしていこう。結末のことを考えて消極的なプレーをするのではなく、目の前のタックルやキックチェイスに一つ一つこだわっていこう」という声がけをしました。それは一週間を通してずっと声がけをしてチームの雰囲気ができていたので、僕がハドルで少し声掛けをするだけで意識できたのではないかなと思います。

――その後のサインプレーでははまりましたが、あのときはいかがでしたか

 1本目の時はファンブルして、同じサインを2回目宮尾(昌典、スポ2=京都成章)が僕が空いていると気付いたみたいですし、僕も前が空いていると分かったので、ほぼ宮尾の判断で僕にボールがわたりました。

――今日はキックの成功率が高く、最後のPGも決めた後にガッツポーズをしていましたが、いかがでしたか

 ガッツポーズをしていたかは覚えていませんが、この一週間僕だけでなく全員に相当なプレッシャーがありました。勝ち切れたことにほっとしたといいますか、現時点で解かれたからではないかなと思います。

――交代選手が3人入ってきて、フィールドのスピード感が上がったように感じましたが、プレーしていていかがでしたか

 アタックの楽しさはありました。誤解していただきたくないのは、前半で変わった選手たちもベストのパフォーマンスやってくれたからこそ7ー12で折り返せたと思います。そこでリザーブで入ってくる選手や敵陣の入り方をうまく修正できたことが、後半たくさんスコアできた要因だと思います。

――伊藤選手が入ってから外のスペースを積極的につく攻撃が目立ちましたが、何か意図があったのでしょうか

 キャラクターが変わったから外に運ぼうという訳ではありませんでした。大祐もランが得意ですし、外に運んだ時の安心感はありました。

――終盤相手のフィットネスが落ちてくるということを見込んでのアタックでしたか

 先ほども言ったように、先のことは考えずに一瞬一瞬の積み重ねが80分後につながると準備してきたので、80分通しての組み立てということは今回意識していませんでした。

プロップ亀山昇太郎(スポ3=茨城・茗渓学園)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 FW勝負というところで、スクラムでペナルティーを何本か取られてしまい、自分たちが目指していた部分、スクラムで勝ち切ってBKで取りきるということができず、そこが反省点だと思います。

――セットプレーについてはいかがですか

 前半は相手の勢いに飲まれてしまい、後半はメンバーが変わって自分たちが何をしたいのか整理した結果、BKにボールを供給できるようになったので、そこはよかったと思います。

――ご自身の前半の手応えと、後半に修正した部分は

 前半は相手も元気で雰囲気に飲まれてしまっていた部分があって、自分の中でも相手の攻撃のスピードは速いなと感じていました。そこに対して受け身になりすぎていたので、後半からしっかりと前に出て、相手に対してしっかりと前に出てディフェンスで圧力をかけるということを意識しました。

――個人的によかった部分はありますか

 今までキャリーをできておらず、健次一人にボールが集中して負担が大きくなっていたので、そこは試合前から自分がキャリー回数を増やして、体の大きさを生かしてしっかりと前に出ようと意識しました。試合を振り返ってキャリーはいつもより多く、しっかりとゲインが切れていたので、よかったと思います。

――早明戦への意気込みをお願いします

 今のところ明治さん相手に負けっぱなしになっていて、自分の中で絶対に負けたくないと思います。去年もここで負けて終わっていて、今年も負けたら去年から何も変わっていないなとなるので、自分の中では勝たないと自分の中でも早稲田としても次に進めない大事な試合になると思います。

SH宮尾昌典(スポ2=京都成章)

――自身の先制トライはあの状況を読み取っていたのでしょうか

 1回目のスクラムの時に、相手のディフェンスを見て、大体こうなるという予想と、もしそうなったらこうしようというのを1回目の出だしで気づいていました。それがそのまま来てくれたのでありがたかったです(笑)。

――初戦のプレッシャーはありましたか

 少しありましたけど、僕自身はそんなにプレッシャーにならなかったかなと思います(笑)。

――本日のチームのアタックテーマは

 チームのアタックテーマは、『仕掛ける』です。前試合の最初10分で点を取られ続けてしまったので、ファーストの10分とフィニッシュの10分というのをチームテーマでやっていたのですが、アタックの面で先には仕掛けて、アタックプレッシャーをかけていくという意味で設定されてました。

――本日意識したことは

 相手のキーマンが、割とFWだけではチェックできない部分もあるので、なるべく僕が相手のハーフをマークして動かせないようにしようというのはありました。ディフェンスではそういう意識で、アタックでは常にボールを出し続けて、ペナルティーであったり、しっかりと前を見てスペースにボールを運ぶというのは9番として意識していました。

――明治戦への意気込みをお願いします!

 明治さんも多分自信ついている部分もありますし、僕らも明治さんよりも一試合多く試合しているというのは僕らの自信にもなると思うので、次の早明戦に迎えるように、今日出たミスであったり、チームの修正するポイントを残り2週間で突き詰めて25日を迎えたいと思います。去年と同じ感じになりますが、去年は負けているのでしっかりと準備して、準決勝で戦えるチームになっていきたいです!