ハンドボール部
2022.12.01
第19回早慶定期戦 11月27日 神奈川・慶大日吉記念館
全員得点で早慶戦に勝利!笑顔で最終戦を終える
3年ぶりの有観客で開催された早慶戦。多くの観客の熱気に包まれる中、早大は今年最後の試合に挑んだ。前半から流れをつかむと、攻守ともに強さを見せつけ7点差で折り返す。後半も勢いは止まることなく得点を重ねていき、見事完勝を収め、達成感に満ちた笑顔で最後の戦いを終えた。
試合開始直後、慶大に7mスローを献上するが、この試合で引退となるGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)がこれを見事セーブし、出だしから守りの堅さを見せる。その後は2点を先取されるが、試合開始5分でPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)がポストシュートを決めると、LB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)とCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)が連続得点を挙げ逆転に成功。勢いに乗った早大は、LW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)や鶴田文乃(スポ2=山梨・日川)のサイドシュートなどで攻撃の流れを止めることなく得点を重ね、点差を広げた。前半の最終盤では、7mスローを獲得すると、ケガで関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)の出場が叶わなかった木村百花(スポ2=東京・白梅学園)が登場。これを決めると、チームは大きな歓喜にあふれ、笑顔の中前半を終えた。
相手シュートを止める江連主将。この1年間、部員に愛されるキャプテンとしてチームを引っ張った
後半でも早大は鮮やかなプレーを見せた。後半開始5分山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)が速攻で先制点を獲得すると、相手のミスを誘い、点差をさらに突き放す。中盤では1年生の後藤明香里(スポ1=東京学芸大付)と小原彩理(スポ1=東京・成蹊)が見事初得点を挙げ、これにより、早大は「全員得点という目標を達成」(江連主将)。終盤では青木からのパスを空中で受け取った村上が華麗なスカイプレーを決め、会場を沸かせた。最後まで攻守ともに流れを渡さなかった早大。22-7で完勝し、有終の美を飾った。
試合終了後、江連主将を胴上げするチームメイトたち
3年ぶりの有観客となり、大きな歓声の中行われた今回の早慶戦。4年生はこの試合をもって引退となる。「本当に苦しいことが多かった」と江連主将が語るように、この4年間、試合さえできないもどかしさ、勝てない悔しさも味わった。しかしその一方で、仲間と勝利に向けてひたむきに歩んだ日々はかけがえのない時間となっただろう。来年、残された選手たちが率いる新たなワセダセブンはどのような戦いを見せてくれるだろうか。来年も早大ハンド部の活躍から目が離せない。
(記事 野中美結、写真 小澤慶大、澤崎円佳、出口啓貴、野中美結、渡辺詩乃)
集合写真
早慶定期戦 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 22 | 12-5 10-2 |
7 | 慶大 |
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院) LW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園) LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘) PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女) RW 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院) |
コメント
江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)
――試合を振り返って感想をお願いします
全員得点という目標を達成して勝つことができたので楽しかったです。
――どのような気持ちで早慶戦に挑みましたか
このチームでも最後の試合だし、個人的には競技生活としても最後の試合だったので、後悔のないように思い切りやろうと思って挑みました。
――3年ぶりの有観客での開催となりましたが、会場の雰囲気はどうでしたか
1年生の頃見た景色が戻ってきたようで嬉しかったです。応援がとても凄くて、声が通らなかったり観客の方が想像以上に多くて今までとは違う独特の雰囲気でなかなか慣れることができませんでした。
――早大女子ハンドボール部での4年間を振り返っていかがですか
今思うと楽しかったと思えるけど、その当時は本当に苦しいことが多かったと思います。でも、先輩、同期、後輩、応援してくださる方に支えられて充実した4年間になりました。
――4年間一緒に歩んできた宮坂さんへメッセージをお願いします
この4年やりきれたのはみっきーのおかげです!私たちはモチベーションの波とかが結構同じだったので、2人で励まし合いながら頑張れました!本当に大好きありがとう。
――後輩たちに向けて一言お願いします
来年こそは目標を達成して、早稲田の新しい歴史を作ってください!みんなならできる!一番に応援しています。
宮坂実季マネジャー(スポ4=長野・屋代)
――試合を見ていていかがでしたか
ベンチも含め全員で喜んで楽しんだ試合でした。個人的には、彩理と明香里が点を決めたことが本当に嬉しかったです。他の選択肢もある中入部を決めてくれて、練習も微力ながらですがサポートしていたので感慨深かったです。
――3年ぶりの有観客での開催となりましたが会場の雰囲気はどうでしたか
久しぶりの応援団、制限なしの観客がいらっしゃって、多くの人が支えてくださっているということを改めて実感できました。
――マネジャーとしての4年間を振り返っていかがですか
前例のないゼロからのスタートだったこともあり、精神的に辛いことが多かったなと思います。それでもマネジャーの後輩が2人も入ってくれて、最後の1年は大変だったけどとても楽しかったです。様々な経験をして、とても学びが多い4年間でした!
――4年間一緒に歩んできた江連選手へメッセージをお願いします
自分のケガもある中、1年間主将をやり抜いた織圭には感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。織圭の言葉に何度助けられたか分かりません。4年間よく頑張った!お疲れ様。引退後もたまには遊んでください!
――後輩たちに向けて一言お願いします
後輩の存在が私にとって本当に大きく、この部でマネジャーをやって良かったと思えるようになった大きなきっかけでした。来年、離脱者が復帰して更に進化した後輩たちを見られることが楽しみです。応援しています!