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ラグビー部

2022.11.13

関東大学ジュニア選手権決勝トーナメント 対明大 11月12日 早大上井草グラウンド

準決勝で明大Bに敗戦 「赤黒を着られるように」ーー選手たちの戦いは続く

 日差しが暖かく感じる昼下がり、早大Bは明大Bとの関東大学ジュニア選手権準決勝に臨んだ。前半、ペナルティーから自陣への侵入を許し、4トライを献上。後半はディフェンスで相手のミスを誘い1トライを取り返すが、以降、好機を得点につなげることができなかった。両校ミスが目立った本試合は7ー35で明大Bの勝利に終わった。

果敢に体を当て突破を図るプロップ川﨑

 前半、早大Bは自身のミスから相手にチャンスを与える形となる。前半5分、自陣でのマイボールスクラムで反則しゴール前まで攻め込まれる。モールディフェンスに成功した早大Bだったが、相手のBKにポイントを作られると、最後はキックパスで外に展開されトライを許した。その後、明大Bのペナルティーから敵陣深くまで前進した早大Bだったが、トライを取り切ることができない。反則で徐々に自陣へと押し込まれると、明大Bが縦の攻撃と速いテンポで主導権を握り、2トライを追加。30分には早大Bのノットリリースザボールから再び自陣ゴール前に侵入される。モールをエスケープで凌ぐが、縦に当てる相手攻撃のゲインを止めることができず、近場のオフロードでトライを奪われてしまった。反則を確実に得点につなげた明大Bに対し、早大Bはチャンスを生かせず 0ー28で折り返した。

  後半序盤も明大Bのペースが続く。キックの蹴り合いから相手WTBにブレイクされ、自陣深くまで切り込まれる。タックルで食い止める早大Bだったが、オフサイドの反則を取られ、ピックゴーで攻撃の起点を作られると相手FWに押し込まれ被トライ。流れを変えたい早大Bは直後のキックオフからディフェンスで明大Bに食い下がる。集中を切らさずプレッシャーをかけ続けた結果、相手のハンドリングエラーを誘うことに成功。SO守屋大誠(政経2=東京・早実)がボールを拾うと、70メートルを独走し、インゴールを駆け抜けた。17分、相手の反則から徐々に敵陣に侵入した早大Bは、立て続けに3つのペナルティーを獲得し、モールでゴールラインに迫る。しかし、グラウンディングは失敗に終わり、明大Bのゴールラインドロップアウトに。38分にも敵陣で再度ペナルティーを3つ獲得するが、得点に結びつけることができず試合は終了。お互いにトライを一本ずつ取った後半は停滞した試合展開となった。

グラウンド中央を独走するSO守屋

 両校ともペナルティーを15個以上犯すなど、規律が問題となった今試合は、ミスを得点につなげる力に長けていた明大Bに軍配が上がった。ゲームキャプテンを務めたWTB今駒有喜(文4=東京・早実)は「敵陣に入ってからの選択について意思統一できていなかった」と反省を口にした。敵陣で得点を取り切る力、また、ペナルティーを相手に与えないプレーの改善が求められる。今試合での課題を克服し、赤黒争奪戦に絡むことを期待したい。

(記事 原旺太、写真 川上璃々)

コメント

WTB今駒有喜ゲームキャプテン(文4=東京・早実)

――準決勝に向けてどのような意気込みで臨みましたか

 とにかく帝京へのリベンジ、ということで何がなんでも勝つという気持ちで臨みました。

――今日のゲームテーマは

 『バトル』というところでした。自分達がやるべきこと、やりたいことを最後までやり切って80分間戦い抜こうと設定しました。

――明大Bとの再戦になりましたが、前回の明大戦から修正した点はありますか

 修正した点はあまりないです。アタックでよりシンプルに自分達のやりたいことをやり通すっていう部分を少し変えたかなと思います 。

――ゲームキャプテンとして出来たこと、出来なかったことはなんですか

 出来たところは特にないです。出来なかったところは、ゲームを通してマネジメントの部分で敵陣に入ってからの選択というものをみんなが意志統一できていなかったという点です。敵陣に入ってからトライをチームで取りきることができませんでした。

――個人としてはいかがですか

 1つディフェンスのところでタックルを外されてしまったところが次の修正点だと考えています。もう少し自分からプレーに絡んでいって、ハイパントを蹴って追うとか、早めにボールをもらって仕掛けるとかっていうのをしていたらチームの流れは変わっていたのかなと思います。

――Aチーム復帰への意気込みをお願いします

 あまりこの試合でうまくアピールできなかったので、最後まであと2カ月ありますし、諦めずに赤黒を着られるように日々の練習から頑張っていきたいと思います。

プロップ川﨑太雅(スポ3=東福岡)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 取るべきところで点が取れなかったところはチームとしての反省点だと思いました。

――今日の主な敗因はどこにあったのでしょうか

 22メートルのところに入ってもトライを取って帰って来られなかったことと、FWでモール組んで、ゴール前まで行っているのにトライを取り切れなくて、FWの仕事が出来なかったことかなと思います。

――声掛けが目立ちましたが、今日意識されたことは何かありましたか

 明治さんは体が大きくて、アタックもプレッシャーも強いので前に出てしっかりディフェンスをするということは意識していて、チーム全体としてもフォーカスしていました。

――スクラムについては振り返っていかがですか

 押された場面もありつつ、しっかり修正してスクラムを組めましたが、良いスクラムを組むだけで終わってしまったため、もっと支配するようなスクラムを組めるようにしたいと思います。

――フィールドプレーにおいての反省、収穫はいかがですか

 収穫は正直なくて、反省点としてはブレイクダウンで相手に入られてしまってペナルティーを取られてしまったことですね。

――次戦への意気込みをお願いします

 FW全員で慶応のFWに勝ちたいと思います。

SO守屋大誠(政経2=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 ディフェンスは頑張っていましたが、自分たちが22メートルに入った時にスコア出来なかったという精度の差がこの点差に繋がったと思います。

――個人として出来たことと出来なかったことはなんですか

 キックでFWを前に出すことを意識して、そこは比較的できましたが、BKのラインアタックで相手のプレッシャーを受けて上手く波に乗れなかった部分があったのでそこは反省点だと思っています。

――トライを取ったことについてお願いします

 ラッキーだった部分が大きいですが、ディフェンスで前に出てプレッシャーをかけたことで相手がミスし、得点できたことは良かったと思います。

――Aチーム復帰に向けての意気込みをお願いします

 SOとしてチームを勝たせることが自分の1番の役割なので、次に試合があった時はチームを勝たせる、勢いをつけるプレーをしてメンバー争いに絡んでいきたいと思います。

 

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 明大B
前半 後半 得点 前半 後半
28
合計 35
【得点】▽トライ 守屋▽ゴール 守屋(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
川﨑 太雅 スポ3 東福岡
安恒 直人 スポ2 福岡
池田 裕哉 スポ2 東京・明大中野
栗田 文介 スポ1 愛知・千種
藤井 将吾 スポ3 大阪・早稲田摂陵
永嶋 仁 社3 東福岡
植野 智也 法4 東京・早実
小池 航太郎 商3 東京・早実
島本 陽太 スポ3 神奈川・桐蔭学園
10 守屋 大誠 政経2 東京・早実
11 磯崎 錬太郎 商3 徳島・城東
12 久富 連太郎 政経3 島根・石見智翠館
13 岡本 大輝 スポ3 東京・本郷
14 今駒 有喜 文4 東京・早実
15 山下 一吹 教1 東京・早実
リザーブ
16 佐々木 柊 スポ2 東京・本郷
17 山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
18 下村 勇貴 文2 東京・早実
19 江島 航 法4 早稲田渋谷シンガポール
20 中島 潤一郎 教1 神奈川・桐蔭学園
21 細矢 聖樹 スポ2 国学院栃木
22 中谷 波一土 人2 東京・本郷
23 福島 秀法 スポ1 福岡・修猷館
※監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)