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ハンドボール部

2022.10.19

関東学生秋季リーグ 10月16日 東京・国士館大学多摩キャンパス体育館

入れ替え戦で順大に完勝! 1部残留を決める

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)で全敗、8位という結果終わった早大は、2部で1位の順大との入れ替え戦に臨んだ。前半序盤はシュートチャンスで決め切れず、先制点を奪われてしまうが、その後すぐに取り返す。中盤からは早大のペースとなり、良い流れのまま15−8で前半を折り返した。後半も勢いは止まらず、連続得点で点差をつけていく。息の合った守備も光り、順大に簡単にゴールを許さない。後半は相手に5点しか点を許さず、29-13で完勝。1部残留を決め、早大側は歓喜に沸いた。

 早大ボールから始まったこの試合。立ち上がりでCB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)が相手ゴールを狙うも、決まらず。先制点を決めたのは順大の方であった。いきなり追う展開となり、ミスや焦りが序盤は見られた。しかし前半8分にLW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)が連続得点を決め、逆転に成功すると、勢いにのった早大は果敢に相手ゴールに攻め込む。相手のファールを誘い、7mスローを獲得すると、LB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)がしっかりと決め、点差を離していく。GK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)の鋭いセーブも見られ、相手の攻撃を抑えることにも成功。早大のペースとなり、前半終了間際にも浦野が自身5点目となる7mスローを決め、15-8の良いかたちで前半を終える。

ゴールを狙う青木

 後半も早大の猛攻は続く。開始早々、村上がサイドシュートを決めると、攻撃の波は止まらず、後半11分までに22-9の13点差までリードを広げる。そしてケガで今まで出場できていなかった鶴田文乃(スポ2=山梨・日川)が後半、公式戦初出場を果たし、12分には初得点を決める。その後も鶴田は4得点を決め、チームを勝利に導いた。課題としていたディフェンスでは、相手に簡単にシュートを打たせない堅い守備で、後半の失点数を5に抑えた。途中出場の山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)も高さを活かした強烈なシュートを決める。一度も相手に流れを持っていかれないまま、29-13で勝利をもぎ取った。

公式戦初出場を果たした鶴田

 リーグ戦では1勝も挙げることができず、不安を拭いきれないまま迎えた入れ替え戦であったが、蓋を開けてみると大差での勝利となり、選手たちにも安堵の表情が見えた。全員で最後まで攻めの姿勢を崩さず、一丸となって戦う姿勢が印象的であり、約2週間後控えたインカレに向けて弾みをつける1勝になった。加えて、点差が開いた勝利は選手たちの自信になっただろう。しかし、「シュートを外しすぎた」と江連が語るように、改善できる部分は多くある。残りの期間で課題を修正し、愛知の地でも喜びの笑顔を見せてほしい。 

(記事 栗本史歩、写真 野中美結)

関東学生秋季リーグ
早大 29 15-8
14-5
13 順大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
LB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)

――今日の試合を終えて感想をお願いします

 素直にとりあえず1部に残留できたというのも良かったですし、ずっと負けが続いていたので、久しぶりに勝てて素直にうれしいです。

――秋季リーグを振り返っていかがですか

 秋季リーグは、自分たちの軸がはっきりしていないというか、自分たちの強みみたいなものを明確にできないで7試合やってしまって。何をやってもうまくいかないみたいな、かみ合わないみたいなのが7試合ずっと続いちゃったなという印象があります。

――今日の試合ではキーピングでチームを支えているシーンが多く見られましたが、相手のオフェンスに対してどう思いましたか

 (順大の)キーマンの左利きの選手が遠くから打つシュートが上手だったのですが、(早大の)ディフェンスが打たせちゃいけないところをしっかり方向付けて(相手にシュートを)打たせてくれていました。秋季リーグと入れ替え戦合わせて8試合やったのですが、今日が後ろから(キーパーを)やっていて一番安心できるというか、やりやすかったなと思います。

――1部の選手と今日の相手はどのような点で違うと思いましたか

 ロングシュートがうまかったですし、サイドシューターも上手だったので、その辺は違うと思うところはないと思います。でもやっぱりフィジカルとかは1部の方が強いなと思いました。

――今日のチームのプレーを振り返って点数をつけるとしたら何点ですか

 80点です。

――その理由は

 シュートを外しすぎだったところと、自分たちがずっと練習してきた、「ディフェンスから速攻」の速攻で少しバランスが悪くて、あまりうまくいかなかったところがあるので、80点くらいです。でも勝てたので、それは良かったです。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

 (1回戦の対戦相手が)関学大(関西学院大学)で、(7月の早関定期戦は)同点で終わっているので、しっかりそこの関学戦にピークを持っていけるように、一つでもみんなと長く試合ができるように、一試合一試合を大事に戦っていきたいなと思います。

浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)

――試合を終えての率直な感想をお願いします

 勝ったことに素直に嬉しいというのと、ちゃんと1部残留出来たことへの安心感が強いです。

――秋季リーグ全体を振り返ってみていかがでしたか

結構秋季リーグは点を取れてても守れないみたいな、競ってて、取れてるけど相手も同じぐらい取ってるから結局負けちゃうみたいなことが多かったので、そこはインカレに向けて修正していきたいと思いました。

――入れ替え戦までに個人として修正したこと

 ディフェンスで、強く当たらないと上手く連携をしたとしても、相手にとってはその連携は脆いといえば脆いので、まず強く接触する、ポイントポイントで力を入れるというのを自分で意識しました、

――チームとして今日までに対策したこと、上手くいったことはありますか

 チームとしてもディフェンスなのですが、まずディフェンスでみんな一人一人相手と対峙して、接触するというところだったり、速攻を相手がしてきた時に、みんなで守れる体制になっているのにそこからやられるということが多かったので、そこを意思統一だったり声掛けというのを修正してみました。

――インカレへの意気込みをお願いいたします

 上を目指すというのはもちろんそうなのですが、まず1勝をして、ちゃんと勝ち切るというのを全員で目指したいと思います。

鶴田文乃(スポ2=山梨・日川)

――鶴田選手は今回の試合が初めての公式戦だったと思いますがどうでしたか

 ケガ明けで、とても緊張していたのですが、監督たちが、私が緊張しないように少しふざけたような声かけとかをしてくれて、思い切ってプレーできて良かったと思います。

――今日の試合を終えてチーム面で思ったことは

 オフェンスは少し自分も含めてシュートを外してしまうところとかもあったと思うのですが、ディフェンスがみんなすごくうまかったです。そこはみんなの強みだと思って、私もインカレに向けてそこ(ディフェンス面)を強化できるようにしていきたいです。

――秋季リーグで仲間のプレーをベンチで見ていていかがでしたか

 競るんですけど、勝ちきれない場面がたくさんあったと思うので、そこはインカレで雪辱を果たせるように私自身も頑張っていきたいと思います。

――鶴田選手が個人的に良かったと思うプレーや伸ばしたい強みはありますか

 今日は思い切りミドルを、腕を振りぬいて打てたことは良かったと思います。課題としては、サイドシュートをもう少し強化したいのと、判断力があまりないので、楓さん(村上楓)とか桃虹(山本桃虹)とかのプレーを見ながら、少しずつ改善していけたらいいなと思います。

――インカレに向けて意気込みをお願いします

 少しでもチームで勝ち上がれるように、私自身の課題点をしっかり改善していって、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。