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ラグビー部

2022.10.10

関東大学ジュニア選手権 対帝京大 10月9日 帝京大百草グラウンド

終始試合の主導権を握られ、帝京大Bに完敗

 早大Bはヤマ場である帝京大Bとの第3戦目へ挑んだ。序盤に互角の攻防を繰り広げたのも束の間、開始25分、帝京大Bに先制トライを許す。一気に相手の勢いにのまれた早大Bは、追加の1トライを献上し前半を無得点で折り返した。立て直しが期待された後半だったが、早大Bは終始自陣で相手攻撃のディフェンスに時間を取られる。さらに帝京大Bに6トライを奪われ、0―52で完敗に終わった。

相手の強いタックルに果敢に当たる早大B

 試合開始早々、早大Bは素早い攻撃を仕掛けられ、自陣深くで相手スクラムのピンチに。しかし、選手一人一人が相手のブレイクを果敢なタックルで仕留め、トライを許さない。ゴール手前で早大Bの必死のディフェンスが続いた約5分間から、やっと相手のペナルティーを獲得し、陣地を回復させることに成功。ハーフラインからSH小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が得意なランで相手をかわし、ボールを受けた左CTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)から右CTB岡本大輝(スポ3=東京・本郷)へ巧みなパスがつながる。一気に敵陣22メートルラインへ展開され、チャンスを得たかと思われたが、ジャッカルから再び主導権が帝京大Bに移る。すぐに自陣中央ゴール手前までボールを運ばれると、25分、再びスクラムで優勢に立った帝京大Bがインゴールをこじ開けた。帝京大Bの素早いパス展開に守備が追いつかず、続く29分にも10メートルラインでギャップを突かれそのままトライを献上。苦しい流れで0ー14と前半を終えた。

攻撃を仕掛けるWTB細矢

  迎えた後半、開始1分で相手にトライを奪われる。早大も攻撃を仕掛けるが、チャンスのラインアウトを立て続けに失敗。良い流れをもたらすことができないまま、続く9分にもトライを許す。17分、自陣左サイドからWTB細矢聖樹(スポ2=国学院栃木)が相手の隙を突いてハーフラインまで一気に前進。しかし、相手スクラムで押し返されると、タックルを抜かれボールは再び自陣へ。そのままゴール手前まで侵攻を許すと、モールで押し込まれ、本試合5連続トライを奪われた。その後、FB山下一吹(教1=東京・早実) のグラバーキックで好機を得る場面もあったが、セットプレーで優勢を取った帝京大Bの猛攻が止まることはなかった。30分、守備のサポートが集中したところを逆手に取った帝京大Bが、空いたギャップを抜けて独走トライ。終了間際にも2トライを許し、早大Bは0ー52で初黒星となった。

 自陣でのディフェンス時間が長く続いた本試合。早大Bは、今季好調ぶりを伺わせていたセットプレーで強みを生かせず、相手のプレッシャーを前にミスを連発。また、スクラムの真っ向勝負では押し負ける場面が幾度とみられ、力負けの試合となった。しかし、相手の攻撃を阻止しようと粘り強い姿勢を貫き、チームの士気は落ちていなかった。次回はいよいよ慶大Bとの最終戦。残すリベンジ戦に向け気持ちを切り替え、最後はいい形で締めくくりたいところだ。

(記事 川上璃々、写真 中村凜々子)

コメント

フランカー植野智也ゲームキャプテン(法4=東京・早実)

――今回のテーマを教えてください

 ブレイクダウンでの『ディシプリン』です。

――結果はどう受け止められていますか

 ブレイクダウンのところもファイトはできていたのですが、80分間続けられなかったところが課題ですね。

――帝京大学の強いセットプレーが目立ちました

 春からセットプレーは取り組んできたところだったのですが、一貫性を持って毎回同じスクラムを組めなかったところが課題だったと思うので、これから上井草に帰ってそこを意識していきたいなと思います。

――次回の最終戦への意気込みをお願いします

 今日出た課題を上井草に持ち帰って、日々の練習で積み上げていき、しっかりと勝ちきりたいなと思います。

SH小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)

――前回の公式戦出場から今日にかけて、どのようなお気持ちで臨まれましたか

 試合ごとや相手ごとに何か変えているつもりはないので、いつも通りに準備をしました。唯一違ったとすれば、初の9番だったので個人的にワクワクしましたし緊張もしたのですが、楽しむ心は忘れずにできたかなと思います。

――セットプレーを振り返っていかがですか

 春からFWのセットプレーを見ていて、スクラムやラインアウトモールは強みだと思っていたので、少し甘えがあったのかなとは思います。このような展開もある中で、そこでもきちんとボールを出すというのがハーフの役割なので、反省点だなと思います。

――個人のプレーを振り返っていかがですか

 あまりミスにフォーカスしたくはないですが、こういう難しい試合でどこでテンポを作り出すかという時に、ボールを一番触るハーフがダイレクトを出すというのはあまりよくないプレーだったと思うので、そういったところが自分の中では反省点でした。ただ21番ではなく9番として試合に出て、ディフェンスの時間は長かったですがやるべきことはやれたかなという風に思っています。

――課題を受けて次戦までどのように取り組まれていきますか

 どの試合に出られるかは分からないですが、もし出られることになればまたいつも通りに準備をするだけだと思っています。

プロップ平山貴喜(スポ4=北海道・函館ラサール)

――今日の試合全体を振り返っていかがでしたか

 今日は元々、セットプレーをFWでこだわって試合をしようというところだったのですが、スクラムで負けてしまったなというのがプロップとしての感想です。

――帝京大学のセットプレーの強さに対してはどう感じられましたか

 夏に菅平で試合をした時は組めたなという感触があり、そういう状態から自分たちが勝っているというのを確信するために今日の試合に臨んだのですが、うまくいかなかったなという風に思っています。

――個人のプレーについてはいかがでしたか

 スクラムもそうですが、フィールドのタックルにももっと献身的にプレーし続けたいなという風に思います。

――最後に、次回の最終戦に向けた意気込みをお願いします

 最後は早慶戦で負けられない戦いになるので絶対に勝って、FWとしてもスクラムで勝って終わりたいなという風に思います。

 

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 帝京大B
前半 後半 得点 前半 後半
14 38
合計 52
【得点】▽トライ  ▽ゴール 
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
川﨑 太雅 スポ3 東福岡
安恒 直人 スポ2 福岡
平山 貴喜 スポ4 北海道・函館ラサール
細川 大斗 社3 東京・早実
藤井 将吾 スポ3 大阪・早稲田摂陵
永嶋 仁 社3 東福岡
◎植野 智也 法4 東京・早実
小池 航太郎 商3 東京・早実
小西 泰聖 スポ4 神奈川・桐蔭学園
10 守屋 大誠 政経2 東京・早実
11 細矢 聖樹 スポ2 国学院栃木
12 久富 連太郎 政経3 島根・石見智翠館
13 岡本 大輝 スポ3 東京・本郷
14 今駒 有喜 文4 東京・早実
15 山下 一吹 教1 東京・早実
リザーブ
16 佐々木 柊 スポ2 東京・本郷
17 山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
18 米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
19 若松 泰佑 文構2 東京・早実
20 田中 勇成 教1 東京・早実
21 宮尾 昌典 スポ2 京都成章
22 中谷 波一土 人2 東京・本郷
23 福島 秀法 スポ1 福岡・修猷館
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
  明大 帝京大 早大 東海大 慶大
明大

10/30 13:00

帝京大G

●26-33

4T3G

10/23 13:00

明大G

○33-5

5T4G

帝京大

10/30 13:00

帝京大G

○52-0

8T6G

〇41-24

6T4G1PG

10/23 13:00

慶大G

早大

〇33-26
5T4G

●0-52

0T0G

○47-24
7T6G

10/30 13:00

早大G

東海大

10/23 13:00

明大G

●24-41

3T1G1PG

●24-47

4T2G

10/9 13:00

慶大G/p>

慶大

●5-33

1T0G

10/23 13:00

慶大G

10/30 13:00

早大G

10/9 13:00

慶大G

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド