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水泳部

2022.10.01

日本学生選手権 8月30日 横浜国際プール

インカレ初戦敗退 4年生が引退を迎える

TEAM 1P 2P 3P 4P
早大 1③ 13
日大 3⑤ 15
▽得点者
中村5、古谷3、都田2、中井1、岡田1、曳地1

 まさかの結末だった。日本学生選手権(インカレ)、初戦で対したのは今季の関東学生リーグでは2部の日大だ。格下と言える相手との対戦であったが、第1ピリオド(P)から僅差での争いを強いられる。早大が苦手とする接戦ベースでの展開が続き、途中巻き返しを図るもラスト30秒で同点に追いつかれた。最後はペナルティースロー戦に臨むも3-5で落とし、前回大会のメダルチームは初日で姿を消すこととなった。

 

ペナルティスロー戦で日大選手と対するGK谷主将

 早大がセンターボールを取り試合がスタートするも、先制したのは日大。連続得点を奪われたが、開始3分で中村大智(スポ2=埼玉・秀明英光)のゴールが決まると、そこから古谷典也(スポ1=東京・明大中野)も続き、3ー2で第1Pを終えた。大量得点を狙いたい第2P、前半は両チーム共沈黙が続いた。4分の日大ゴール直後、曵地孝太郎(スポ2=埼玉・秀明英光)らのパスから中村がようやく得点を決めたが、その後はパスミスを起こしチャンスを失うなど、流れが作れない。これが日大に勢いを渡す契機となり、このピリオドは1-3として後半に逆転を託すこととなった。

 

ゴールを決める中村

 決死の第3P。1分に古谷のミドルシュートがゴールを揺らし、3分には曳地が日大のプレスディフェンスを華麗にかわして、水面に沈んだ姿勢からシュート。ここから早大は勢いに乗り、5分、強烈なマークを受ける都田楓我(スポ3=鹿児島南)にもようやくシュートチャンスが。左サイドからゴールの左隅を突く巧妙なゴールで得点した。7分には中村がペナルティスロー成功に加え、岡田遼(社4=石川・金沢市工)のパスを受けて水面から浮き上がってくるようなシュートを決め、計5得点の猛攻で追い上げた。こうして9-7の2点リードで迎えた最終P。4分に都田が得点すると早大の勝利はかなり近づいたように思われたが、ここから思いもよらない悪夢が始まった。日大がシュートを打ちまくり、残り2分で連続得点。1点差まで詰め寄られ、残り30秒でついに同点のゴールを割られた。早大の追加点はならず、勝敗決定は最大5点でのペナルティスロー合戦に持ち越された。早大は古谷、岡田、中井慶(政経4=沖縄・那覇西)、都田の順に打ち3得点。日大は全てのゴールを決めたため、ここで敗北が確定した。

 

ペナルティスロー戦でシュートを成功させる岡田

 「みんなまだ負けを受け入れられていない」(杉山哲也監督、平18人卒=埼玉・伊奈学園総合)。日本選手権進出を見据える中での初戦敗退。これにより、4年生は突然の引退を告げられることとなったのだ。試合直後、あまりの衝撃にただあぜんと立ち尽くす姿は、今シーズン全体への悔しさを感じさせた。谷健太朗主将(スポ4=東京・明大中野)が率いた今年のチームは、学年を超えた話し合いも盛んになるなど、反省点に真摯に向き合う下級生の姿が印象的だった。「結果を出して、教わったことが生きたところを見せたい」(中村)。4年生の思いものせて、強い早稲田を取り戻す1年へ。来年の夏は、勝ち進む姿を見せにここへ帰ってきてくれることを信じたい。

 

(記事、写真 中村凜々子)

 ※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

 

コメント

  

杉山哲也監督(平18人卒=埼玉・伊奈学園総合)

――試合全体を振り返られていかがですか

立ち上がりについては、2点リードされたのですがこちらの方がいい攻めをできており、ディフェンスも向こうの方がチャンスを作れていないと分かっていたので、そこはあまり焦らず、すぐに逆転することもできました。なので、少し気になりはしましたが安心して見ていました。真ん中がちょうど終わった時に1点負けで、ここはもう少し点が離せている想定だったので、向こうのペースに乗っかっているのを感じました。本来であればうちがもっと得点を取って3、4点リードしているべきだったので、やや想定外で、試合の流れ的にはあまりよくはなかったです。ただ全体的には、こちらの方が攻めているしディフェンスも機能していたので、やるべきことはできているかなと思いました。最後に関してはいい感じに点が取れて、3点リードして残り4分という状況で、普通であれば逃げ切れるのですが、ラスト30秒で同点に追いつかれてしまいました。これは、向こうは是が非でも点を取らなければならない、こちらは失点を抑えればいいというところで、攻めが消極的になってしまいました。ただ、ガンガン攻めればいいというものでもなくてちょっと難しい状況の中で、結果的に攻められるたびに点を取られてしまったのが敗因という部分です。PS合戦のところは、時の運だと思うのですが、早稲田としては良く練習をしていましたし、キーパーも主将の谷がやっていて実力が高い選手なので、何とかやってくれるかなと思ったのですが、向こうが5点決め切ったというところが大きかったです。

――どういったゲームプランを想定されていましたか

ディフェンスは予定通り守れていました。そのうちもう少し守れたのではないかというのは2、3点ありますが、それが直接敗因に繋がるかというとそうではないです。むしろ向こうがそんなに攻めてこないとそんなに攻められないという点で、うちの攻めはゆっくり攻めるよりも、カウンターや少ない人数で攻めるのが得意なので、それが少し出しにくかったところで点が取りにくかったのかなと思います。ですが、それを大きく変えられたかというとそうでもないので、前半でもっと取り切れなかったというのが悔しいところでしたね。向こうにいけるんじゃないかと思わせて頑張らせてしまったという部分です。

――試合後のチームはどんな状況でしたか

今日正直負けると思っていた人はあまりいなくて、10回やったら1回負けるくらいという自信はあったので、みんなまだ負けに対して受け入れられていない感じです。去年インカレで筑波に負けたとか、早慶戦で負けたとか、そういった悔しい気持ちがなくて、え?という感じです。向こうはチャレンジャーのような気持ちでやってきて、こっちはいつも通りやろうという感じだったので、この危機感の違いも敗因かもしれないですね。甘い試合は無いということです。

――来シーズンに向けてはいかがですか

去年今年と結構こういう負け方をしていて、去年も3位決定戦で、新潟産業大学に勝てると思って負けたのと今回も同じようなことでした。そこには気の緩みであったりがきっとあって、実力が上でも試合で負けてしまったら意味がないので、そういうところを整理して早いタイミングで何を変えていかなければならないのかをみんなで話し合いたいと思います。

谷健太朗主将(スポ4=東京・明大中野)

――インカレに向けた練習を振り返ってチームの調子はいかがでしたか

調子はよかったと思います。今年は練習試合を増やそうという形で、色んな大学と練習試合をしながら課題を見つけたりしていて、選手達もそれが肌に合っていたみたいで、声も出ていたし、特別調子が悪い人がいたという感じでもなかったです。

――具体的な敗因はどういったところでしたか

個人的な部分としては、僕が止めなければならないシュートを何個か決められてしまったので、そこで流れが向こうに持って行かれたという部分と、先ほどお話したリードしている時の試合運びという部分があったと思います。

――最後のインカレでしたが、終わってみていかがですか

負けて悔しいという気持ちもあるのですが、それ以上に4年間真摯に水球に向き合ってきた自覚はあるのでやりきれたなという達成感が大きいですね。

――今日に向けて特別な思いはありましたか

特には思わないようにしていました。考えすぎてしまうと余計に力が入ってしまうので、考えないようにしようと思いました。

――次戦は

日本選手権の最終予選会は、出られる可能性がわずかに残っている感じで、これで実質引退というところです。

――4年間全体を振り返られていかがですか

感謝しかないですね。高校時代までは、自分の代である中学3年生や高校3年生でしか試合に出られなくて。大学は1年生の時からずっと試合に使ってもらっていたので、水球面での成長がすごくできたと思っています。私生活の面では、大学で初めて親元を離れて寮生活になったというところで、色々と自分でやらなければならないところが増えて、先輩達とかにも教えてもらいながら過ごすことができたのは、嫌な思い出もありますが楽しいことばかりだったなと思います。

――最も印象に残っている試合は

2年生の早慶戦ですかね。1年生の時に今年のようにあまりいい結果が残せず辛い思いをしたことに加えて、コロナで練習が出来なかったのですが、各々が色々考えて練習をしたりオンラインで筋トレを一緒にやったりとか、できることを模索した結果本当にいい試合運びで慶應大学に勝利することができたので、そこは本当に印象に残っています。

――最後に後輩選手達に向けてメッセージをお願いします

僕が1年生の時の4年生のキャプテンの方もきっと同じことを言ったと思うのですが、勝っていい気分で終えてもらえればいいかなと思います。僕は2年生の時に世界大会も行かせてもらたり、先ほども言ったようないい経験を多くさせてもらえたので、後輩達には今持っている悔しい気持ちをバネに頑張ってもらいたいです。いい結果を残せていれば、報われたなと思えると思うので、頑張ってほしいなと思います。

岡田遼(社4=石川・金沢市工)

――試合を終えての率直な感想をお願いします

本当にめちゃくちゃ悔しいです。チームとしての完成度はよくて、最近の試合も全然負けていなかったので、不甲斐ないというか悔しい気持ちでいっぱいです。

――前半は押されて、第3Pで立て直すような展開になりました

イメージとしては最初からリードしていくような相手だったかなと思うのですが、なかなかうまくいかず、そこからみんな体がついてきて3ピリ目でいい流れにできたのかなと思います。

――その後の第4Pでは失点が続きました

気持ちとしてはああやばいなというところと、今年度は4ピリ目で追いつかれるという試合が多かったので、あんな感じになるのではという不安が来ていました。そこでみんな気持ちが弱まってしまったかなと思います。

――ペナルティスロー戦に入ってからはチームで何か話はされましたか

もう気持ちで負けるな、くらいでした。運みたいなところもあるので、外しても仕方ないという感じであまり話はしなかったです。

――実際に打った時はいかがでしたか

かなり緊張しました。外したら引退で、すごく緊張したので(決められて)よかったです。

――最後のインカレですが、どういった思いで臨まれましたか

今日でまさか負けるとは思っていなかったので特別な思いもなかったのですが、4年生で副主将もやっていましたし、集大成を見せたいなという気持ちはあったりしました。

――試合を終えて実感は湧いてきていますか

湧きすぎていますね。水球を10年くらいやっているのですが、僕のアイデンティティが消えたみたいな感覚です。

――早稲田に入ってからの4年間を振り返るといかがですか

大学でも水球をやってよかったなと思っています。たくさんいい人達と会えましたし、最後すごく泣いてしまったのですが、泣けるくらい本気で取り組めたんだなと思えて。4年間幸せだったなと思います。

――最後に後輩の選手達にメッセージをお願いします

早慶戦もインカレもリーグ戦も全然勝てなくて、本当にダメだったなと思うので、勝ってほしいです。今年は話し合ってチームを作っていくような雰囲気が出来ていると思うので、そこは変わらず、来年は本当に絶対勝ってほしいです。

中村大智(スポ2=埼玉・秀明英光)

――試合を終えての率直なお気持ちをお願いします

負けたら終わってしまう、その勝負の世界の厳しさを知れたかなと思います。勝てるかなと思っていたのですが、ちょっとしたほころびで足をすくわれてしまったので、そういう慢心さが隙を生んだのかなと思います。僕らの理想のスコアとはかけ離れてしまっていて、本当は失点を8点以内、1ピリオド2点で少なくとも抑えようという作戦だったのですが、10点を取られてしまいました。その作戦で考えると、僕が主体という意味ではやれることはやったので、悔いはありますがやり切れたかなとは思っています。

――プレッシャーもありましたか

早慶戦の時は負けられないという思いが強くてそれが空回りしてしまっていたので、今回は自分にできることをやろうという気持ちで、プレッシャー自体は昨年度よりは少なく自分の思ったプレーができたのかなと思います。

――接戦となったゲーム展開がプレーに影響したところもありましたか

自分が早稲田に入ってから、接戦のゲームをモノにしたことがそこまでなかったので、気がかりな部分でもありましたし、最初に先制点を取られたところから気持ちの部分ではちょっとまずいのかなというところはありました。あとは、折り返しの時点では負けていて3クォーター目で何とか盛り返したのですが、その後は止まってしまったので、そこは来年の課題だと思っています。

――試合のカギとなった場面はありましたか

カウンターが出ている時に、自分が抜けていてボールを持って運んでいる時に、自分がシュートを打てばよかったのですが相手のキーパーが出ているのが見えなくてボールをロストしてしまったところがカギだったかなと自分では思っています。たらればで、そんないい話ではないのですが、もしあそこで決め切れていたら勝てていたかもしれないという意味ではそう思いますね。

―来年以降のインカレに向けた思いを聞かせてください

来年は今の3年生が都田さん1人だけなので、2年生1年生でしっかり支えて、来年またここに帰ってきた時にいい思いをできるようにしたいです。一応スポーツ推薦で入ってきているところもあるので、できる限り近くで支えて勝ちに行けたらいいなと思います。

――4年生に今思うことはありますか

4年生全体にお世話になったのはもちろんなのですが、僕個人としては主将の谷さんにとてもお世話になっています。色々な相談事やプレーでも私生活に関しても、いろんな面でお世話になったので、谷さんと水球できるのが最後だったなと思うとすごく悔しくて。ですがそれを糧にして、自分の代も含めてあと2回インカレがあるので、そこでしっかりと結果で見せて谷さんに教わったことが生きましたというのは見せられるようにしたいなと思います。