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ラグビー部

2022.09.26

ジュニア秋季オープン戦 9月25日 対東海大C

試合終了間際、東海大Cに逆転勝利!!!

 秋晴れの下、早大Cは東海大Cとの一戦に臨んだ。会場には選手を見守るチームメイトの姿も。前半は決定力に欠け、14ー17と相手にリードを許して試合を折り返す。後半は一進一退の攻防で両者譲らぬ展開の中、試合終了間際のトライで逆転。チーム全員の諦めない姿勢が実を結び、38ー36という僅差(きんさ)で勝利を収めた。

 試合開始直後、ハイパントで高く上がったボールを保持することができず、ディフェンスの隙を突かれると、先制トライを奪われる。何度も敵陣でのラインアウトから展開を試みるが、なかなか好機を生かせない。しかし23分、NO・8永井新之助(スポ2=東京・早実)が東海大ボールのラインアウトからこぼれた球を奪い返すと、インゴール下へと駆け抜ける。32分には、敵陣でのスクラムからSH糸瀬真周(スポ1=福岡・修猷館)が持ち出すと、FB平田楓太(スポ4=福岡・東筑)、WTB鈴木陽結(政経3=東京・早大学院)へとつなぎ、サポートに回った糸瀬がトライを決めた。しかしそれ以降はラインアウトモールが上手く機能せず、さらに相手のグラウンドを端から端まで使った巧みなパスに終始苦しめられる展開となった。14ー17と東海大に3点ビハインドで前半を折り返した。

見事なランでチャンスを生んだWTB鈴木陽

 後半も拮抗(きっこう)した試合を繰り広げることとなる。後半6分、マイボールスクラムからボールを左へと展開。相手のディフェンスを振り切って、大きくゲインを切った鈴木陽からパスを受け取ったFB福島秀法(スポ1=福岡・修猷館)がグラウンディング。その後は、フランカー植野智也(法4=東京・早実)やプロップ山口湧太郎(スポ1=神奈川・桐蔭学園)らの堅固なディフェンスが光る。互いに得点を取り合う状況が続き、33ー36で迎えた40分。自陣ゴール前の相手スクラムから出たボールを奪い取り、素早くBK陣へ展開するが、相手に再びボールが渡ってしまう。そんな自陣での緊迫したプレーが続く中、フランカー中島潤一郎(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がターンオーバー。そこから大外右付近でパスを受けた鈴木陽が見事なランでゴール手前へ前進。敵陣22メートルラインに食い込むと、中島、永井らのサポートを受けて最後はCTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)が逆転トライを挙げた。選手やチームメイトらの大きな歓声に包まれ、最終スコア38ー36で激戦を制した。

後半出場でチームを勢いづけたFB福島

 「チームとして攻めきれなかった」と平田が振り返るように、スキル面ではまだまだ課題の残る試合となった。それでも勝ち切ることができたのは、ひとえに選手らの諦めない心があったからだろう。どんな状況下においてもボールを追いかけ前進する姿は平田も掲げる「赤黒を着て『荒ぶる』をとること」への貪欲さにつながっていく。そんな彼らが赤黒へと着実に近づいていることを示す一戦でもあった。秋の戦いは始まったばかり。さらなる成長に期待したい。

(記事 永留琴子、写真 川上璃々)

コメント

FB平田楓太ゲームキャプテン(スポ4=福岡・東筑)

――今日の試合を振り返って

 チームとして攻めきれないところなど課題点は様々だったのですが、最後の最後までみんなが諦めずに勝ち切れたことが一番大きかったかなと思います。

――今日のチームのテーマを教えてください

 アタックとディフェンス共にテーマを決めていて、チーム全体としては「自分たちから仕掛けて先制を取っていこう」という話をしていたのですが、前半は自分たちのペースが掴めなかったこともあり、スキル・マインドを修正して次の戦いに臨みたいです。

――ご自身のボールキャリーやコンタクトの面を振り返っていかがですか

 ゲインできたシーンもあったのですが、ターンオーバーされてしまったりとか詰めが甘い部分があったりしたので、個人として取り組み、もっと成長できるように頑張っていきたいです。

――チームとしての課題と収穫は何ですか

 チームとしてマインドのところでは赤黒を着る、『荒ぶる』をとるということに対してもっと貪欲になってもよいと思いますし、スキルのところではアタック・ディフェンス共に決められたテーマにもっとコミットして、一戦一戦成長できたらいいなと思います。

――最後に今後の意気込みをお願いします

 チームとしては『荒ぶる』をとるために一丸となって、課題と向き合い1日1日を大切に過ごしていければと思います。個人としても『荒ぶる』をとること、赤黒を着ることは絶対に譲れない部分なので、これから残り少ないですが貪欲にチャレンジしていきたいで

プロップ山口湧太郎(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――率直な今の気持ちを聞かせてください

 FWとしては今までスクラムやモールなどにこだわってきました。今回の試合で課題などは見つかったのですが、後半からは修正してトライの点数につなげられたのが良かったなと思います。

――積極的に仕掛ける姿が印象的ですが、本日意識したことはどんなことですか

 なるべく相手のボールに絡むように努めたのですが、やはりロータックルで入るところなど個人的には足りていないスキルの部分がたくさんあるので、これからの練習で修正していきたいと思います。

――東海大のスクラムはいかがでしたか

 前半は少し受けてしまっているところもあって、なかなか良いスクラムが組めなかったのですが、後半からは自分たちのスクラムを組むことができて修正できたので、そこは良かったと思います。

――チームとしての収穫と課題はいかがでしょうか

 チームとしての収穫は、今回の試合で最後の方は負けていたにも関わらず、トライを取り切って、勝ち切ることができたというのは大きな収穫だと感じています。ただ、今回の結果に満足することはせず、一つでも上のグレードに上がるために努力していきたいと思います。

――次戦の意気込みをお願いします

 今シーズンに赤黒を着るために、まずはスクラムとラインアウト、もーるなどセットプレーの部分をもっともっとこだわっていきたいと思います。

NO・8永井新之助(スポ2=東京・早実)

――今日の試合を振り返って

 前半でチームが流れにのまれたことが多かったのですが、最後までチーム全員が諦めないという気持ちが逆転につながった良い試合だったと思います。

――ご自身のトライシーンを振り返っていかがですか

 結構押されていた展開だったので、自分が流れを変えようと思い切って行ったシーンなのでトライすることができてよかったです。

――ターンオーバーやコンタクトの面で意識されていたことは

 個人的にもチーム的にも『コリジョン』にこだわっていたので、チームのNO・8として体を張ることを意識して臨みました。

――FWとしての課題があれば教えて下さい

 ラインアウトモールで何回もチャンスがあったのですが、結果として1本しか取ることができなかったので次に向けて改善していきたいです。

――今後の意気込みをお願いします

 これからまだまだ試合があるので、自分自身、少しでも上のチームに上がれるように頑張っていきたいと思います。

 

ジュニア秋季オープン戦
早大C スコア 東海大C
前半 後半 得点 前半 後半
14 24 17 19
38 合計 36
【得点】▽トライ 永井、糸瀬、福島、佐々木、金子(2T)▽ゴール 鳥海(4G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
佐々木 柊 スポ2 東京・本郷
米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
江島 航 法4 北海道・函館ラサール
若松 泰佑 文構2 東京・早実
鈴木 風詩 スポ2 国学院栃木
深堀 雅聡 スポ2 福岡・東筑
永井 新之助 スポ2 東京・早実
清水 翔大 文2 東京・早実
10 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
11 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
12 金井 奨 人4 群馬・太田
13 金子 礼人 法1 福岡・西南学院
14 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
15 ◎平田 楓太 スポ4 福岡・東筑
リザーブ
16 真田 稜大 教1 東京・早実
17 大木 裕太 法4 東京・早大学院
18 池田 裕哉 スポ2 東京・明大中野
19 萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
20 植野 智也 法4 東京・早実
20′ 中島 潤一郎 教1 神奈川・桐蔭学園
21 糸瀬 真周 スポ1 福岡・修猷館
22 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
12 鳥海 雄図 教3 東京・早実
22′ 田尻 遥也 文2 埼玉・早大本庄
23 福島 秀法 スポ1 福岡・修猷館
23′ 溝井 颯太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
15′ 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)