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ラグビー部

2022.09.26

ジュニア秋季オープン戦 9月25日 対東海大D

主導権を奪い返せず 東海大Dに悔しい敗戦

  清々しく晴れ渡る秋晴れの中、早大Dと東海大Dの練習試合が行われた。関係者のみで開催された今試合は、WTB高栁壮史(創理1=東京・早大学院)の先制トライから早大Dが流れをつかむ。しかし、前半終盤には東海大に逆転トライを奪われ、10-14で前半終了。後半は互いに得点を取り合う展開が見られたが、早大Dの反撃も及ばず、29-38で悔しい敗戦となった。

 前半序盤は、自陣でのディフェンスの時間が続く。しかし9分、攻勢に転じた早大Dは、フランカー山本竜大(教1=東京・早実)のビッグゲインを機に攻撃のチャンスが生まれた。素早いパスの展開から、大外に出された球を高栁が反応し、そのままインゴール右隅にトライ。続く12分にも、敵陣22メートルでのマイボールラインアウトから大きく展開し、右サイドでCTB田尻遥也(文2=埼玉・早大本庄)からFB仲山倫平(法1=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)へとパスがつながる。細かなステップと共に相手ディフェンスを破りながら、仲山がインゴールへ飛び込んだ。得点は10ー0に。その後は、NO・8岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)のジャッカルから好機を得る場面も見られたが、徐々に東海大Dに形勢が傾く。34分には、相手の連続攻撃から渾身のタックルも刺さらず、トライを奪われてしまう。終盤には逆転トライを許し、10ー14で試合を折り返した。

インゴールへ向かうWTB高栁

 後半は、早々に素早い展開から右サイドを破られ、トライを献上する。だが直後の3分、ラインアウトモールでゴール前まで押し込み、田尻、仲山、高栁へとボールを回すと、高栁が勢いよく走り込み得点。続く16分には、東海大ボールをターンオーバー。すると右サイドでパスをつなぎ、その流れで飛び出した高栁をアシストしたSH井上泰志(スポ2=福岡・東筑)が右中間にグラウンディング。ゴールも成功し、24ー26へと点差を縮めた。しかし、ディフェンスラインの綻びを突かれ、一気に2トライを追加される展開に。なんとしても追加点を挙げたい早大D、35分には、敵陣で形成したラックから、ボールを持ち出した井上が相手守備を崩しながらトライを挙げる。それ以降は終盤まで早大Dの意地を見せたが、井上のトライを最後に、29-38でノーサイドとなった。

後半2トライを挙げたSH井上

 敗戦とはなったが、個々の技術が光った今試合。特筆すべきは、高栁の活躍だろう。パスの展開からトライを取り切る場面だけでなく、鋭いタックルで相手攻撃を封じる粘り強さが存分に発揮された。一方、多くの選手が口にした『コリジョン』の課題では、「コンタクトのところで引いてしまっていた」(高栁)部分にはさらなる強化が急務だ。また、「やるべきことが明確になった」とフッカー西野直樹(法4=東京・早大学院)が話すように、敗戦という結果をバネに次の修正期間へ。次戦こそは、チーム内での要求と共に、チームが一体化したラグビーを見せつけたいところだ。

(記事 谷口花、写真 山田彩愛)

コメント

フッカー西野直樹(法4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

自分たちが練習してきた力を十分に出すことができずに終わってしまった、4年生として体を張ってチームを引っ張ることができなかった、というのが正直な感想です。

――今日の試合テーマは

『コリジョン』と正しいセットというふたつをゲームテーマに掲げました。

――キャプテンとして意識したことは

チームがしんどい時間帯に、ゲームテーマを徹底させるということを意識していました。

――前回の明大戦でヒットの部分の課題を挙げていましたが今回はいかがでしたか

スクラムのヒットは改善することができ、前に出ることができました。FWで取り組んできた成果を出すことができたと思います。

――チームの課題と収穫をお願いします

 ラグビーの根本であるコリジョンで負けてしまった点、それを試合中に改善することができなかった点が課題です。自分たちのやらなければならないことが明確になったということがこのゲームの収穫です。

――東海大のスクラムの感触はいかがてしたか

 ヒットで前にでることはできたのですが、仕留めきることができず、スクラムで優位に立つことができませんでした。東海大学さんの1番側からのプレッシャーに上手く対応できませんでした。

――次戦の意気込みをお願いします

体を張ったプレーでチームを引っ張ります。

フランカー山本竜大(教1=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 今試合のテーマであった『コリジョン』の部分がチーム全体として甘かったと感じます。BCDチーム、全てのカテゴリーの勝利を目標としていましたが、負けてしまってとても悔しかったです。

――ジャッカルが目立ちましたがご自身のプレーはいかがでしたか

 自分が得意なプレーである接点が起きてからのゲインと、タックルはできたと思います。しかし必要のないパスなど、所々での軽いプレーは反省すべき点だと思っています。

――FWでの課題はいかがですか

 スクラム、モールともにまとまりがなかったと試合を通して感じました。低い姿勢を取りタイミングを合わせることはセットプレーでは大切なことなので今後改善すべき課題だと思います。

――今日の試合で意識したことは

 接点で絶対に負けず、前に出ることを意識しました。

――次戦の意気込みをお願いします

悪い流れを断ち切れず負けてしまったので、次戦は試合の流れを変えるような強く、激しいプレーを心掛け、次こそ勝利したいです。

WTB高栁壮史(創理1=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 試合に勝つことが出来ず、非常に悔しいです。

――トライシーンをそれぞれ振り返っていただけますか

 1本目のトライは、仲間が外のスペースに早くボールを運んでくれたので、決め切ることが出来ました。2本目は、仲間が繋いでくれたボールをインゴールに置いただけです。

――ゲインだけでなくピンチでの鋭いタックルが目立ちましたがご自身のプレーはいかがでしたか

 ディフェンスは比較的安定していたと思います。ただ、必要以上にゲインを取られてしまうシーンもあったので、そこは修正していきたいです。

――チーム、個人の課題を挙げていただけますか

 チームとしては、コリジョンの部分が課題だと思います。相手とのコンタクトのところで、引いてしまっているシーンが多く感じました。個人としては、パス、キックなどの判断の部分ときついときのコールが課題だと思います。

――次戦に向けて修正していきたいところはどんな点ですか

 今回の試合では、きつい時間帯にラインをコントロールすることができなかったり、仲間が抜けた後のサポートでボールをもらえなかったりと、声を出すことで解決するシーンが多かったので、次戦ではきつい時こそ声を出していきたいです。

――次戦の意気込みをお願いします

 今回の課題を修正しつつ、ランでチームを引っ張り、勝利に貢献します。

 

ジュニア秋季オープン戦
早大D スコア 東海大D
前半 後半 得点 前半 後半
10 19 14 24
29 合計 38
【得点】▽トライ 高栁(2T)、仲山、井上(2T) ▽ゴール 吉岡(2G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
川村 駿太 法4 北海道・函館ラサール
◎西野 直樹 法4 東京・早大学院
百枝 樹生 スポ2 東京・国学院久我山
松下 慶伍 教3 東京・早実
萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
山本 竜大 教1 東京・早実
山下 広一朗 創理1 東京・早大学院
岡村 圭悟 スポ2 東京・本郷
清水 一志 社4 東京・早実
10 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
11 和田 遼 社4 埼玉・早大本庄
12 下原 一輝 文構4 東京・早大学院
13 田尻 遥也 社2 埼玉・早大本庄
14 高栁 壮史 創理1 東京・早大学院
15 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)
リザーブ
16 武内 陸 法4 埼玉・早大本庄
17 後藤 良太 文3 埼玉・早大本庄
18 門脇 浩志 スポ2 神奈川・桐蔭学園
19 飯田 開登 教3 愛知・千種
20 折戸 健介 法2 東京・早実
20′ 宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
8′ 勝矢 紘史 スポ1 長崎北陽台
21 井上 泰志 スポ2 東京・本郷
22 茂木 陸生 社3 埼玉・早大本庄
22′ 木村 晴 スポ3 北海道・函館ラサール
23 吉松 立志 スポ4 宮崎・高鍋
23′ 米重 颯己 スポ4 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)