ラグビー部
2022.09.26
関東大学ジュニア選手権 対東海大 9月25日 東海大グラウンド
早大Bの勢いが止まらない! 東海大Bを相手に開幕二連勝!
強い日差しが照りつける東海大グラウンド。早大Bは春の雪辱を果たすべく、東海大Bとの戦いに挑んだ。試合開始直後、早大Bが先制トライを決め、終始優位なプレーを繰り広げる。春に力負けしたセットプレーでも相手に引けを取らない強さを発揮し、リードを保って21-5で前半を折り返した。後半には相手の攻撃で何度かピンチの場面に出くわすが、その攻撃に勝る好プレーを連発し、47-24で報復を果たした。
素早い試合運びとなった前半序盤。開始1分、フッカー安恒直人(スポ2=福岡)が相手の隙を突いて一気にゲインすると、サポートに入ったプロップ平山貴喜(スポ4=北海道・函館ラサール)がパスを受け、そのままインゴールへ飛び込んだ。早大Bが先制トライを決めると、直後に東海大Bも劣らずトライを挙げ、両者互角の試合スタートになった。11分に相手の反則でチャンスを得た早大は、敵陣22メートル付近からラインアウトモールで相手を押し切り、トライに成功。東海大Bにセットプレーで勝ちきったこの1トライが、試合の流れを完全に早大Bへもたらした。24分、敵陣でプロップ川﨑太雅(スポ3=東福岡) が相手ボールをターンオーバー。WTB今駒有喜(文4=東京・早実) 、SH島本陽太(スポ3=神奈川・桐蔭学園)へと細かいパスがつながると、最後に中央ゴール手前でボールを受けたFB山下一吹(教1=東京・早実)がトライを決めた。FWを中心に相手の攻撃も全員で抑えつけ、東海大Bに追加点を許さず21-5で折り返した。
本試合2トライを決めたフッカー安恒
前半に引き続き、後半も早大の強さが光る。10分、東海大Bのノックオンで敵陣深くのスクラムでチャンスを得た早大B。縦に押し込み前進するも、相手のタックルでボールを思うように展開できない状況になり、なかなかトライを決めることができない。しかし、数分後再び早大Bが相手ゴール付近でスクラムのチャンスを得て前進すると、左端ポイントから中央へとうまくパスがつながり、ロック細川大斗(社3=東京・早実) がインゴールを駆け抜けた。その後もSH小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、CTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)がトライを決め、攻めの姿勢を続ける。終了間際には、敵陣深くにラインアウトモールが形成され、東海大Bとの真っ向勝負に。夏を通して一回り成長した選手たちは、東海大の圧力を上回る力でじわじわと押し進めインゴールをこじ開けた。トライ後、選手たちは喜びをあらわにし、一気に会場が盛り上がった。後半は東海大Bに3トライを献上するが、早大Bの圧倒的な強さで47-24と開幕二連勝を飾った。
チームの中心になって流れを作るゲームキャプテン・WTB今駒
夏の成果が見事に表れた本試合。早大Bは、春の東海大B戦とは一変した試合内容で体を張ったプレーを多く見せた。プレー中には、声を掛け合う様子が何度も見られ、チームの士気も高まっているようだ。ゲームキャプテン・WTB今駒有喜(文4=東京・早実)が話す「Bチームが勝つ文化」は早大ラグビーを確実に勢いづけている。次戦の帝京大戦でも真っ向勝負で勝ち切り、より一層強くなった早大ラグビーを見せてくれるに違いない。
(記事 川上璃々、写真 谷口花)
コメント
WTB今駒有喜ゲームキャプテン(文4=東京・早実)
――今日のゲームテーマを教えてください
コンタクト部分のコリジョンを意識していました。東海大学さんはその部分で強い相手なので、負けないようにというところで、チームテーマは『コリジョン』でした。
――試合を振り返っていかがですか
Bチームが勝つ文化というものができてきて、本当に勝ち切れたのは良かったと思います。
――春に負けていた東海大に勝てた要因はどんなところだと考えていますか
FWのセットプレーの部分が改善されたおかげかなとBKの身としては思います。
――チームの雰囲気はいかがですか
日頃から練習でチームの雰囲気作りは意識しています。敵に点を取られても気分が落ちないようにやっているので、それは継続できたのかなと思います。
――次戦の意気込みをお願いします
どのカテゴリーで試合に出るかは分からないですが、残りの試合も少なくなってきたので一戦一戦を大切にしてチームの勝利に貢献していきたいと思います。
プロップ川﨑太雅(スポ3=東福岡)
――今日の試合を振り返っていかがですか
今日の試合はチームとして『コリジョン』というテーマで挑んだのですが、東海大さんの攻撃を受けた場面とかがあって、そこは修正しなきゃだなと思いました。全体を通して全員で体を当てにいくというところはやろうという意識があって良かったと思います。
――ボールキャリーや体を張ったプレーが目立ちましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
僕自身セットプレーのスクラムの部分が今までの課題で、そこを修正しようとやってきていました。フィールドは前よりもっと向上させようという意識でプレーしていたので、ボールキャリーで体を当てるというところでは、今日はしっかり前に出られたかなと思います。スクラムは、大学の中でも強いとされる東海大さん相手にしっかり押してペナルティーをもらえたりできたところがあったので、いいところは継続してどんな相手でもスクラムを押せるようにしたいです。
――セットプレーの感触はいかがでしたか
8人全員が固まって押そうという意識が春よりかは強くなったのではないかなと思います。自分自身も、個人にフォーカスしちゃって自分でどうにかしようって思うことが多かったのですが、シーズンに入っていって自分一人じゃなくてフッカーを使ったり、ロックを要求したりしながらスクラムを組めているのは、春より成長しているのではないかなと思います。
――次戦の意気込みをお願いします
今回はセットプレーが良かったので、次戦でもセットプレーでチームに貢献できるように頑張りたいです。フィールドプレーでは前に出てしっかり体を当てられるようなプレーをしていきたいと思います。
フッカー安恒直人(スポ2=福岡)
――今日の試合を振り返っていかがですか
フッカーとして、自分たちの強みとしたいスクラムのところで、東海大学さんというスクラムが強いチームに対して、しっかり押し切れたことはとても自信につながったなと思います。
――モールトライも見られましたがトライシーンを振り返っていただけますか
日頃練習しているスイングのところで、徐々に全体でつながってきていて、あれは皆で取り切れたトライだなと思います。
――春には敗戦となった東海大戦ですが、春と比べて手応えは
コンタクトのところで一人一人が負けずに勝っていたところが一番良かったと思いますし、スクラムのところでも、春はほとんど負けていたので、そこで勝ち切ることができてよかったなと思います。
――前半序盤で個人のゲインが目立ったと思いますが、本日意識していたことはどんなことですか
いつもAチームの試合を見るときに、同じポジションである佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のキャリーとかを見て少し見習いたいと思っていたので、粘り強いキャリーを意識しながら臨みました。
――最後に次戦の意気込みをお願いします
次戦のスクラムは自分の役割を全うして、反対に自分の課題であるラインアウトのところを獲得率100%にできるように頑張りたいと思います。
関東大学ジュニア選手権 | ||||
---|---|---|---|---|
早大B | スコア | 東海大B | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 4 | T | 1 | 3 |
3 | 3 | G | 0 | 2 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
21 | 26 | 計 | 5 | 19 |
47 | 合計 | 24 | ||
【得点】▽トライ 安恒(2T)、平山、細川、山下、小西、久富▽ゴール 守屋(6G) | ||||
※得点者は早大のみ記載 |
早大メンバー | |||
---|---|---|---|
背番号 | 名前 | 学部学年 | 出身校 |
1 | 川﨑 太雅 | スポ3 | 東福岡 |
2 | 安恒 直人 | スポ2 | 福岡 |
3 | 平山 貴喜 | スポ4 | 北海道・函館ラサール |
4 | 細川 大斗 | 社3 | 東京・早実 |
5 | 藤井 将吾 | スポ3 | 大阪・早稲田摂陵 |
6 | 田中 勇成 | 教1 | 東京・早実 |
7 | 永嶋 仁 | 社3 | 東福岡 |
8 | 小池 航太郎 | 商3 | 東京・早実 |
9 | 島本 陽太 | スポ3 | 神奈川・桐蔭学園 |
10 | 守屋 大誠 | 政経2 | 東京・早実 |
11 | 磯崎 錬太郎 | 商3 | 徳島・城東 |
12 | 中谷 波一土 | 人2 | 東京・本郷 |
13 | 岡本 大輝 | スポ3 | 東京・本郷 |
14 | ◎今駒 有喜 | 文4 | 東京・早実 |
15 | 山下 一吹 | 教1 | 東京・早実 |
リザーブ | |||
16 | 佐々木 柊 | スポ2 | 東京・本郷 |
17 | 山口 湧太郎 | スポ1 | 神奈川・桐蔭学園 |
18 | 米澤 結人 | スポ3 | 東京・国学院久我山 |
19 | 若松 泰佑 | 文構2 | 東京・早実 |
20 | 深堀 雅聡 | スポ2 | 福岡・東筑 |
21 | 小西 泰聖 | スポ4 | 神奈川・桐蔭学園 |
22 | 久富 連太郎 | 政経3 | 島根・石見智翠館 |
23 | 金子 礼人 | 法1 | 福岡・西南学院 | ※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工) |
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
明大 | 帝京大 | 早大 | 東海大 | 慶大 | ||||
明大 | * |
10/30 13:00 帝京大G |
●26-33 4T3G |
10/23 13:00 明大G |
○33-5 5T4G |
|||
帝京大 |
10/30 13:00 帝京大G |
* |
10/9 13:00 帝京大G |
〇41-24 6T4G1PG |
10/23 13:00 慶大G |
|||
早大 |
〇33-26 5T4G |
10/9 13:00 帝京大G |
* |
○47-24 7T6G |
10/30 13:00 早大G |
|||
東海大 |
10/23 13:00 明大G |
●24-41 3T1G1PT |
●24-47 4T2G |
* |
10/9 13:00 慶大G/p> |
|||
慶大 |
●5-33 1T0G |
10/23 13:00 慶大G |
10/30 13:00 早大G |
10/9 13:00 慶大G |
* | |||
※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド