ハンドボール部
2022.09.25
関東学生秋季リーグ 9月24日 埼玉・三郷市総合体育館
国士舘大に無念の敗北 2部との入れ替え戦へ
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)第6戦。これまで0勝5敗と連敗が続いている早大。負ければ2部との入れ替え戦が決定する今試合の対戦相手は、秋季リーグ暫定6位の国士舘大。前半は出だしで得点を重ね、リードを守る展開に。しかし、終盤でミスが続き逆転を許すと、そのまま2点ビハインドで折り返した。迎えた後半、早大は果敢に攻め入り一時は同点に追い付くが、要所で攻め急ぎパスがつながらない。次第に点差が開いていき、相手にリズムを作られると、早大は攻撃の糸口をつかめず28-34で敗戦。苦しい6連敗となり、この敗戦により2部との入れ替え戦が確定した。
「前半の立ち上がりはすごく良かった」とLW浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)が振り返るように、早大は立ち上がりで積極的に攻める。先制点は逃したものの、出だしで浦野がサイドシュートや速攻で3連続得点を挙げ、リードを奪うことに成功。中盤ではGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)が好セーブを見せるなど、相手の追随を許さない堅いディフェンスでリードを守ろうとする。しかし、なかなか流れを引き寄せられなかった早大。22分で同点に追い付かれると、ついに逆転を許してしまう。その後はパスミスや2分間の退場による数的不利な状況により巻き返すことはできず、14-16で前半を終えた。
カットインを決めるCB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
迎えた後半。早大は相手のミスを誘うと、RB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)と浦野のロングシュートにより7分で同点に追い付く。しかし、これを皮切りに逆転することはできず。シュートチャンスで決め切れない間に開始14分で6点差まで開いてしまった。点差を縮めるべく早大は敵陣に必死に攻め込むが、パスミスやオフェンスファールが目立ち、その差を埋めることはできない。終盤まで相手の流れを断ち切れず、28-34で敗戦。早大は開幕6連敗となった。
速攻を決める村上
入れ替え戦を避けるために、何としてでも初勝利を挙げたかった今回の試合。「もっとがむしゃらにできた」(江連)と選手は悔しさをにじませる。前半の出だしでの攻守には光るものがあったが、後半はミスからの失点など課題が残った。今回の敗戦に伴い、2部との入れ替え戦が決定した早大。最終戦となる日女体大との対戦では、大事な場面で全員の意思を統一させた早稲田らしいプレーで勝利を飾ってほしい。
(記事 野中美結、写真 髙田凜太郎)
関東学生秋季リーグ | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 28 | 14-16 14-18 |
34 | 国士舘大 |
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院) LW 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘) LB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園) PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨) CB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女) RB 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院) RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園) |
コメント
江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)
――試合を終えて率直な感想は
今日負けたら入れ替え戦が決定になるとみんなも分かっていたのに、(負けてしまったので)もうちょっとできたんじゃないかという反省が一人一人あったと思います。もっとがむしゃらにできたんじゃないかなというところで、悔しい結果になってしまったなと思います。
――個人的には試合全体を通して良いキーピングが見られたと思いますが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか
個人的には、相手のシューターの特徴を分かっていたのに、それをたまに止めきれないことがあったので、個人的にはあまり満足はできていなくて、もう少し流れを変えるプレーができれば流れは変わったんじゃないかなと思います。
――今のチームに欠けていると思う点は
いっぱいあるんですけど、まとまらなきゃいけないところ、今が一番追い付くチャンス、突き放すチャンスという肝心なところで、うまくまとまれてないというところかなと思います。
――今回の試合でもっと頑張れたと思う点は
まずは前半で得点を取れていたけど守れないから点差が縮まらない、ずっと同じ点差のまま試合が続いていくところで、まずディフェンスが守れたら、もうちょっと楽な展開に持って行けたのかなと思うのと、後半に一回追い付いたときに、リードできなかったところが反省かなと思います。
――最終戦への意気込みをお願いします
もちろん相手の対策をすることもそうなのですが、自分たちのミスから負けていることが多いので、自分たちの悪いところをしっかり整理して修正したいです。最後インカレにつなげていくためにも、最終試合で勝つか負けるかは重要だと思うので、しっかり勝てるように準備していきたいと思います。
浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
――今の率直な感想を教えてください
悔しいです。
――今日はサイドのポジションで出場されましたが、ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか
ボールが来たら決めきれたかなと思うのですが、それを相手が対処してきた後のことができなかったというか、その時にサイドの選手が打てる、(シュートを打ったら)入る可能性があるというところを伝えられていたら、もう少し点が取れていたのかなと思います。
――リードが奪われている時間が続いた中で、ハーフタイムやタイムアウトでどのような指示がありましたか
自分たちのミスから相手にやられているので、オフェンスをミスせずやるというのと、ディフェンスから速攻に走っていかないと点を重ねることができないし、相手の点を止めることもできないので、そこのディフェンスをまずしっかりやるということを、指示を出し合っていました。
――試合を通してチームで一番悪かった点は
チーム全体としてギアを上げるところの統一とか、そこに行かずにリバウンドをまず取って落ち着いて攻めるというところの意識の統一というのができてなくて、試合通して流れの悪い時にできていなかったのが良くなかったと思います。
――逆に実践できた点はありますか
前半の立ち上がりはすごく良かったので、リーグ通して前半は良くなったと思います。特に速攻で点数が取れたのは良かったかなと思います。
――最終戦に向けての意気込みをお願いします
入れ替え戦は決まってしまったのですが、まだ終わりでは無いので、ここから少しでも成長できるようにみんなで意識の統一や修正をして最終戦勝ちたいと思います。