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ハンドボール部

2022.09.19

関東学生秋季リーグ 9月18日 東京・日本大学アスレティックセンター八幡山

全員ハンドで立大に勝利 今季初の2連勝! 

 前日、関東学生春季リーグの優勝校である筑波大に勝利し、3勝3敗で第7戦を迎えた早大。負傷者が出て万全ではない状況の中、今季初の連勝を目指して立大に挑んだ。前半は相手に主導権を握られ、12-13と1点ビハインドで折り返す。しかし、後半開始早々に逆転すると、試合終了まで粘り強く戦ってリードを守り切り、26-25で白星を手にした。コート内外からお互いを鼓舞する声かけを欠かさず、チーム全体で連勝を手繰り寄せた。

 前半は、立大にリードされる展開となった。開始直後から速攻を軸に得点され、前半4分で1-4と3点差をつけられる。これ以上点差を離されたくない早大は、外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)のサイドシュートで応戦。サイドに集まったパスを外種子田がことごとく得点につなげ、チームを盛り上げた。相手キーパーの好セーブもあり流れに乗り切れなかったものの、徐々にディフェンスが機能し始めた早大。終盤には中惣健友(スポ4=石川・小松)のポストシュートで食らいつき、12-13で前半を終えた。

シュートを放つ中惣

 前半から一転して、後半は早大のペースで試合が進んだ。開始早々に狩野直樹(スポ3=埼玉・浦和学院)がロングシュートを決めて同点に追いつくと、続けて小笹紘大(法4=東京・拓大第一)が相手ゴールを割り、14-13と逆転に成功。ディフェンスでも、田井健志副将(スポ3=香川中央)を中心として相手オフェンスへの対応を見せ、思い通りの攻撃を許さない。守備で相手のミスを誘い、小笹や外種子田が速攻で得点を重ねる理想的な展開で、後半13分で22-18とした。その後、速攻での連続得点を許して追い上げられたが、代わって入った西村悠吾(人1=千葉・市川)のサイドシュートや粘り強いディフェンスで踏ん張った早大。残り10秒で1点差と試合終了まで勝敗がわからない展開となったが、最後は相手のパスがつながらず、26-25でタイムアップ。今季初の連勝となった。

得点後、笑顔でガッツポーズをする外種子田

 「交代して入った選手がみんな頑張ってくれた」と中惣が振り返ったように、苦しいチーム状況でも、それぞれがそれぞれの役割を果たして白星をつかんだ。長いリーグ戦も、残すところあと2試合。今回の連勝で勢いに乗り、さらに勝利を重ねることができるか。全日本学生選手権のシード権獲得に向け、負けられない戦いが続く。

(記事 澤崎円佳、写真 板東萌 澤崎円佳)

関東学生秋季リーグ
早大 26 12-13
14-12
25 立大
GK 塚本智宇(スポ3=富山・高岡向陵)
CP 角辻尚樹(スポ4=奈良・畝傍)
CP 田井健志(スポ3=香川中央)
CP 狩野直樹(スポ3=埼玉・浦和学院)
CP 中惣健友(スポ4=石川・小松)
CP 永橋優太朗(スポ4=千葉・市川)
CP 外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)
コメント

中惣健友(スポ4=石川・小松)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

 最高ですね。春リーグ(関東学生春季リーグ)は、負けが続いてからの連勝だったのですが、秋リーグ(関東学生秋季リーグ)は勝ち負けが交互で連勝できていなかったので。昨日と今日でしっかりと2連勝できて良かったです。

――最後、追い上げられながらも勝ち切れた要因はどこにあると思いますか

 昨日の筑波戦が終わってからチームでミーティングをして、やるべきことをもう1回共有して、苦しい展開になってもそれを継続して粘り強くできたところかなと思います。

――具体的には、やるべきこととはどのようなことでしたか

 立教さんは、強い一対一を仕掛けてくる選手がフローターに3枚揃っているので、幅を使われてしまうとディフェンスが広くなって守り切れないという話をしていました。なので、健志(田井健志副将、スポ3=香川中央)や悠吾(西村、人1=千葉・市川)とかの2枚目の選手が、センターにボールが入る瞬間にアタックをかけようと1試合を通して意識していました。

――前半は立大がリードする展開でしたが、原因はどこにあると思いますか

 チームの要の和直(山田和直副将、スポ4=群馬・富岡)が昨日の試合でケガしてしまって、試合にあまり出ていなかったメンバーが出ていたので、合わなかった部分がありました。ただ、やりたいことをチームとしてはしっかりと継続できたので、結果的に勝てたのではないかなと思います。1年生2人も出て、チームの底上げにもつながったと思います。

――後半はディフェンスと速攻が前半に比べて機能している印象がありましたが、選手から見ていかがですか

 前半の終わりの方から良いイメージはあって、後半もそのイメージのままいけたのが良かったと思います。交代して入った選手がみんな頑張ってくれたので、流れを継続できました。速攻の走りもすごく走れるようになったので良かったかなと思います。

――普段からですが、今日は特に中惣選手の声がよく聞こえました、どのような気持ちでプレーしていましたか

 先週の試合で肩を痛めてしまって、本当はオフェンス参加無しの予定だったのですが、チームのオフェンスの状態があまり良くなかったので、コーチに直談判して出ました。出たからには、ケガを言い訳にしてしょうもないプレーをするのはカッコ悪いので、しっかりと体を張って声を出して、最後まで決め切るというところは意識できたかなと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 インカレ(全日本学生選手権)のシード権獲得に向けてラスト2戦とも落とせないので、どんな展開になっても今回みたいに粘り強いハンドボールをして、しっかりと勝てるように頑張ります。

外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

 うれしいです。チームの中で、昨日勝っても今日負けたら意味が無いという話をしていたので、しっかり連勝できたのはすごく良かったと思います。

――前半から高い確率でシュートを決めていましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 最初のシュートが入るとその試合はシュートが入ることが多くて。今日は自分にたくさんボールが回ってきたのですが、気負わずに気持ちよくいつも通りのシュートを打てたのが、結果につながったかなと思います。

――以前のインタビューで、脱力して打つことを意識しているとおっしゃっていましたが、今日はどうでしたか

 できました!

――前半は攻めあぐねる時間帯もありましたが、チーム全体のオフェンスはいかがでしたか

 言い訳にはできないのですが、ケガ人や万全じゃない人もいて。序盤で決め切れていればもっと離せる展開だったと思うのですが、うまく攻撃がかみ合わないとか、速攻を止められてセットオフェンスにされてシュートまでいけないことがあったので、そこはうまくいかない部分があったかなと思います。

――そんな中でも、逆転して勝利できた要因はどこにあると思いますか

 ミスしてもベンチも含めて周りが鼓舞して、中に入っている人もしっかり声を出して、悪い状況の中でも全員が我慢しながら声を出し続けられたので、流れをつくれたのかなと思います。僕も、サイドから声を出すということは60分間意識してやっていたつもりなので、そこは良かったと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 明治戦は、春リーグも早慶明定期戦でも外していて得点がまだ無いので、今日みたいに自分のシュートをしっかりと打って得点したいです。ディフェンスでも、自分のポジションの人が結構うまいので、声を出しながら対応できるように頑張っていきたいと思います。

西村悠吾(人1=千葉・市川)

――試合を終えて、今の率直な感想をお願いします

 連勝できたというところで、残り2戦に向けて勢いをつけられて良かったと思います。

――大事な場面で途中出場して得点を挙げていましたが、どのようなことを考えながらコートに入りましたか

 基本的には途中から入ることが多いので、出たときにしっかりと自分のプレーをしようという気持ちで試合に臨みました。そこでパスが来たので、いつも練習でやっている通りに打とうという気持ちで打ちました。

――得点後のガッツポーズが印象的でしたが、どのような心境でしたか

 やっぱり大事なところで出させてもらって得点できたので、うれしい気持ちがそのままガッツポーズに出たかなと思います。

――ご自身の強みはどこにあると思いますか

 僕は背が小さい方で足も特別速いわけではないので、ディフェンスからオフェンスへの切り替えの速さを意識しています。飛び出しを誰よりも早くすることで、速攻で一番前に走るということを意識しています。

――逆に、課題はありますか

 今日もそうだったのですが、ディフェンスには課題を感じています。特に一対一で守るところで、他の人よりも足りない部分がフィジカルも含めてあると思うので、これからの練習で、守りを自分の良いところにできるようにしていきたいと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 次の明治大学は4勝3敗で同率のチームで、そこに勝てたら大きいと思うので、自分が出場機会を得られたときに自分のプレーを出せるように、気持ちづくりをしていきたいと思います。