ハンドボール部
2022.09.18
関東学生秋季リーグ 9月17日 東京・日本女子体育大学総合体育館アリーナ
遠い今季初白星 強敵・筑波大に完敗
関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)4戦目。ここまで勝利がなく何としても白星を掴みたい早大に対するは強敵・筑波大。人数が少ない早大にとって粘り強いディフェンスを起点に流れを引き寄せられるかがこの試合の焦点となった。しかし、フィジカル面で優れ、強力なフローター陣を擁する筑波大の猛攻を受け、前半だけで19点の大量失点を喫する。巻き返したい後半だったが、相手の勢いを止めることができず、17点差をつけられ完敗。今季初勝利とはならなかった。
筑波大ボールでスタートしたこの試合。早大は開始直後にロングシュートで先制を許したが、LB山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)がクロスから豪快なロングシュートをゴール隅に突き刺し、流れを渡さなかった。その後もRW山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)とPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)の1年生3人が得点を重ね、序盤の10分間は点の取り合いとなった。緊迫したシーソーゲームの中、筑波大ディフェンスのタイトなチェックによって徐々に体力が奪われていった早大はオフェンスでのミスから逆速攻での失点を繰り返してしまう。修正を図ろうと試みるも試合巧者な筑波大に点差を広げられる。前半終了間際にRB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)が気迫のこもったシュートで応戦するも、9-19と10点差で前半を終えた。
力強いカットインからシュートを放つ山田
追い上げたい後半。早大はポジションを入れ替え、攻撃の幅を広げる。この変更が功を奏し、高さのある筑波大ディフェンスの間から山本がカットインやステップシュートなどで得点を量産する。しかし、人数の少ない早大は徐々に体力が削られていき、じりじりと点差が離れていく。GK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)が好セーブでチームを鼓舞するが、攻撃の糸口をつかむことができない。終盤にはCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)が意地の連続得点を挙げたが、反撃叶わず試合終了。20-37と悔しさの残る大敗となった。
ポストで5得点を挙げた杉浦
「簡単に点を取られてしまった」と江連主将が語るようにフィジカルで上回る相手に終始リードされる展開だった一戦。「人数がいないなりにももっとできたことがあった」(杉浦)と選手たちの表情からは悔しさが感じ取れた。開幕からここまで早大らしいプレーができておらず大差での敗戦が続き、選手たちは悔しさをにじませる。人数が少ない早大にとっては厳しい戦いが続くが、連携を大切にしながら『全員で楽しく』勝利をつかみ取れるか。次戦の桐蔭横浜大戦ではチームとして意思統一されたプレーで初勝利をその手に。
(記事 小澤慶大、写真 栗本史歩)
関東学生秋季リーグ | ||||
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早大 | 20 | 9-19 11-18 |
37 | 筑波大 |
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院) LW 後藤明香里(スポ1=東京・学芸大附) LB 山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南) PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女) RW 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院) |
コメント
江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)
――今日の率直な感想をお願いします
フルメンが2人いなくて、厳しい試合になるというのは分かっていて、やれることやろうねとみんなで言っていたのですが、そこに関してはもう少しできたのではないかなという悔しい思いはあります。
――今日のチームのディフェンスでの反省はありますか
相手のシューターがミドルシュートがすごいので、普通に当たるのではなく、腕に当たるようには言っていたのですが、それがなかなかできなくて簡単に点を取られてしまったり、そのシューターが怖いから前に出て、裏に抜けられてしまったりと結構受け身になってしまっていたかなと思います。
――筑波大対策はどのようなことをしていましたか
やっぱりシューターが強いので、そこに対して上に当たるというのは言っていたのですが、実際やってみるとフィジカルが強かったりと上手くいかないことが多かったです。
――明日の試合までにオフェンス面で改善したいことはありますか
結構単発にシュートを打ってしまったりとか、相手のディフェンスの枝通りに打っちゃうとキーパー的にはわかりやすいので、そこで簡単に落とされて逆速攻みたいなのがあったので、時間をかけてしっかり攻めて、全員でバックチェックまでできるような攻めが出来たらチャンスはあるんじゃないかと思うので、そこら辺は修正していきたいと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
今まで試合に出ていなかったメンバーも試合に出てチームに貢献してくれているので、ずっと出ていたメンバーがフォローしつつ、やることをやればチャンスはあると思うので、その辺はちゃんとやって、明日は勝ちにいけるようにしたいと思います。
杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
――試合を終えての感想をお願いします
今スタメンの方がいない中で、監督の方々も言っていたんですけど、人数がいないなりにももっとできたことがあったんじゃないかなと思います。そこを反省しています。
――筑波大相手にオフェンスではどのような対策で臨みましたか
2枚目が高く出てくるときにポストが中継することで相手ディフェンスを少し下げてフローターが狙い、ポストが裏を抜けてシュートを狙えるようにしようと考えていました。
――ディフェンスでは3枚目を守っていますが、高さのある相手に対しては
腕の振りが早いことと大型のシューターが多くいたので、ミーティングでは早めに前に出てしっかり3枚目が分離して守ろうと話していました。実際には低めになってしまって間を割られたり、上から打たれたりして自分たちのディフェンスを掴めなかったので、次は守れるようにしたいです。
――チームとしての修正点は
もっと前を狙えるところで一対一を仕掛けて気持ちで抜いていく攻め方もあったということと、ディフェンスでバックチェックはできたのですが、戻り切れてなくて人数が足りていないところがあったので、1回戻って6人で体制を整えてから守れるようにしないといけないなと思いました。
――次戦への意気込みを教えてください
今日の疲れもみんなあると思うんですけど、それはどのチームも一緒なので今日よりもやれることを増やして自分に出来ることをもっと精一杯やっていきたいと思います。