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ハンドボール部

2022.09.13

関東学生秋季リーグ 9月11日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館

東女体大に力及ばず敗戦 次戦で連敗脱出なるか

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)開幕後、これまで強豪相手に連敗を喫している早大。第3戦は関東学生春季リーグ(春季リーグ)で早大が劇的な初勝利を挙げた、昨年の秋季リーグの女王・東女体大と対戦。前半はリードを奪うことはなかったが、相手との点差を詰めるべく、追い上げの姿勢を見せたまま4点差で折り返す。巻き返したい後半だったが、早大はシュートチャンスでなかなか決め切れない。その間、相手との点差が徐々に大きく開いていき、試合終盤まで劣勢が続いた。勢いに押されたまま前日と同様、10点差で敗戦。開幕後3連敗となった。

 早大は、先制点は逃したもののすぐに点を取り返し、悪くないスタートを切る。序盤の約5分間は一進一退の攻防が続いた。ファールやミスが続き2点ビハインドで迎えた前半9分、CB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)の相手ディフェンスを抜く華麗なロングシュートでチームを勢いづける。その後リードを奪う時間帯はなかったが、RB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)の強烈なシュートやGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)のファインセーブ、ミスをした後のチーム間での積極的な声かけなどで戦う姿勢を崩すことなく、良いかたちで前半を終えた。 

ロングシュートを狙う村上

 前半の勢いそのままに追い上げを見せたい後半だったが、リーグ戦初戦と同じく「後半を自分たちで勢いづけられなかった」(山本)と振り返るように、開始9分まで早大は得点を奪えず、その間に4連続得点を許してしまう。その後はシュートチャンスで決め切れない苦しい時間帯が続き、中盤で10点差まで点差が開いた。少数で戦う早大は徐々に体力面で苦しくなり、バックチェックの素早い相手ディフェンスから速攻をなかなか奪えない。早大は山本のブラインドシュートやPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)のポストシュートなどで相手の攻撃を食い止めようとするが、点差は縮まらず。22-32で試合を終えた。

ポストシュートを放つ杉浦

 東女体大は春に早大が初白星を挙げた相手であるだけに、勝利を飾ることで今後に向けて弾みをつけたかったこの試合。これまでの2戦と同じく、「(点差を)離されてしまうというときに、何をするべきかというのをもっとチームで意思疎通する」(村上)ことがチームの改善点として明確化した。次戦の相手は上位チームの筑波大。体格の勝る相手であり厳しい戦いが続くが、「前半後半で(プレーの)波がないように、チームで最後までまとまって」(山本)一体感を見せる選手たちの活躍に注目だ。

(記事 野中美結、写真 飯塚南月)

関東学生秋季リーグ
早大 22 12-16
10-16
32 東女体大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)

――東女体大は春に早大が初勝利を挙げた相手でしたが、どのような気持ちで試合に挑みましたか

相手は一回こっち(早大)に負けているからという理由で気合を入れてくるだろうし、でもこっちは下位だし失うものもないので、しっかりチャレンジはして戦いに行こうとみんなで話し合って挑みました。

――試合中の村上選手の声かけが印象的でしたがどのような声かけをされていましたか

前半でも後半でも2点差3点差付き始めて、離されそうだなというところ、我慢しなきゃいけないところで「しっかりここを守ろう」という風に声をかけていました。

――サイドというよりは正面からのシュートが多かったと思いますが、チームで意識していたのですか

相手の真ん中のディフェンスが、1対1が弱いよねとミーティングでなったので、そこをまずは自分が抜けに行って、入れ込んだところを打ちに行っていました。ただ後半は中に追い込まれてしまって、外側のサイドシュート(を打つ機会)がなくなってしまっていたので、そこは切り替えてもっと外側を攻められたら良かったのかなと思います。

――チームの改善点は

初戦の日体大戦でもそうですし、東海の後半ラスト10分や今日の試合もそうだったと思うのですが、自分たちの弱いところとして、3点差とかでまだ頑張って守って攻めれば追い付けるところでメンタル的に沈んでしまって、どんどん(点差を)離されてしまうというときに、何をするべきかというのをもっとチームで意思疎通することです。個人個人で頑張ろうとするのではなくて、全体でもっと一体感を持って何か一つのことをしっかりやろうっていう風にできれば良いなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

来週は上位チームの筑波大戦があるので、上位の中でも体格が良い相手ですし、強い相手だと思うので、今週しっかりミーティングをして、最初の3戦の反省を生かして後半に粘り強く付いていけるように次戦頑張りたいと思います。

山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)

――試合を終えての感想をお願いします

今3試合やってきて、いつも前半を良い形で終われていて、後半の勝負所で今日もみんなで頑張ろうと話していましたが、今回もやっぱりダメでした。全体の流れとして後半を自分たちで勢いづけられなかったことをまた克服できなかったと思います。

――ディフェンスで前に出ているシーンがあったと思いますが、何か理由はあったのですか

2枚目の運動量を多くして、(相手を)中に持っていくというコンセプトでやっていました。運動量は、楓さん(村上選手)と私の武器だと思っているので、それを意識して(ディフェンスを)やっていこうとしました。

――印象的な得点シーンがありましたが、意識していたことは

自分は、ディフェンスと正面で揃ったミドルシュートは入らないと思ったので、少しでも一瞬でも、半身でも相手がズレたら(シュートを)打とうと思っていました。相手の隙を見ることは意識しています。

――体力的に後半で厳しい時間帯も多かったと思いますが、終盤どんな気持ちでプレーしていましたか

今の早稲田は、後半は弱いところがあって、その弱さを克服するには誰かが頑張らないといけないので、その1人になれるように、自分が頑張ってやろうと意識していました。

――次戦への意気込みを教えてください

次は筑波大学との試合で、また(東女体大とは)違った強さがあると思います。とりあえず、全体を通して、細かい内容の作戦はまだ立てていませんが、前半後半で(プレーの)波がないように、チームで最後までまとまってやれたらと思っています。