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ラグビー部

2022.09.12

ジュニア秋季オープン戦 9月11日 対明大C 早大上井草グラウンド

ミスからの失点続き 明大Cに敗れる

  曇り空の早大上井草グラウンド。観客が見守る中、早大Cは明大Cとのジュニア秋季オープン戦に臨んだ。開始早々、連続で3トライを奪われ苦戦するが、前半終盤に連携からトライを挙げ、5ー15で前半を折り返す。後半も体を張ったプレーが際立ったものの、ミスでチャンスを崩してしまい、得点機を生かせない。終盤に1トライを取り返したが、10-32と敗戦。随所に課題が残る試合となった。

 

ボールキャリーするWTB小澤

 開始わずか1分で、明大Cに先制トライを奪われる展開となった。早大Cも左右にボールを展開するが、8分、15分と得点を奪われてしまい、なかなか有利な時間帯を作ることができずにいた。しかし3本目のトライ以降は、自陣22メートル以降に侵入させない早大Cのディフェンス力が発揮され、ハーフウェーライン付近でのプレーを継続。28分には、敵陣深くまで押し込むものの、明大の強固なディフェンスを崩すことができず、チャンスを潰されてしまう。だが迎えた36分、早大ボールスクラムを起点にBK陣が大外へスムーズなパスをつなぎ、WTB小澤ジョージィ(スポ1=千葉・流経大柏)が相手を切り裂く見事なランで敵陣深くへ。最後はアシストしたCTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)がインゴール左隅に飛び込み初得点を挙げた。終盤にも、敵陣インゴール付近で好機を得るが、明大Cに反則を取られてしまい前半は終了。5―15と10点ビハインドで試合を折り返した。

 「前半と後半の入りの部分でかなりやられてしまった」(フッカー西野直樹=法4=東京・早大学院)。後半も相手のモールトライを受け、主導権は明大Cに渡ってしまう。しかし、徐々に互いに引けを取らない展開となり、中盤にはフッカー真田稜大(教1=東京・早実)やフランカー深堀雅聡(スポ2=福岡・東筑)のジャッカルで相手攻撃を中断させる場面も見られた。粘りを見せつけ、迎えた終盤戦。30分には、敵陣で広くパスをつなぐが、ノックオンやインターセプトされたりと、得点機でのミスが続く。ところが38分、敵陣5メートルで得たマイボールラインアウトからモールで前進し、最後は真田がボールを抑え込んだ。ラストワンプレーでは明大Cアタックを止めきれず、失点。10-32のスコアで、悔しい敗戦となった。

 

相手ディフェンスを突破しようとするフランカー深堀

 明大攻撃の波にのまれ、チャンスをものにできなかった今試合。「タックルの一貫性がなくターンオーバーされたり、ミスでボールを失ったりしたことが多かった」(金子)。プレーの細部をより突き詰め、攻守共にミスの回数を減らしていきたいところだ。しかし、コンタクト面では全員が体を張り続け、ファイトできた部分はチームの自信となっただろう。「エラーが起きた時にすぐ修正できる能力を上げていきたい」という西野の言葉のように、個々人で明白となった課題を修正し、次戦は一貫性ある攻撃から勝利を挙げたい。

(記事 谷口花、写真 永留琴子)

コメント

フッカー西野直樹ゲームキャプテン(法4=東京・早大学院)

――今日の試合テーマは

 これといったゲームテーマを掲げてはいなかったのですが、プレーは激しく、頭は冷静にということ、相手が明治であることを意識して、自分のプライドと早稲田のプライドをかけて戦うということを話しました。

――改めて試合を振り返っていかがですか

 早稲田が課題としている前半と後半の入りの部分でかなりやられてしまったというところと、FWとしてセットプレーを安定させられなかったことに課題を感じています。

――セットプレーでの勝負が多くありましたがセットプレーを振り返っていかがですか

 ラインアウトはかなり練習してきた部分の成果が出ていると思います。スクラムの部分は安定させるのに時間がかかってしまって相手の有利な時間を作ってしまったので、そのエラーが起きた時にすぐ修正できる能力を上げていきたいと思います。

――明大の感触はいかがでしたか

 夏合宿での帝京大さんとの練習試合で感触をつかめていたのですが、今日の明大さんとの試合で実力の差というか、自力の差を感じたので、短い時間ですがしっかりと修正して次の試合に臨みたいと思います。

――具体的に修正していきたい点は

 最初のヒットの部分で、自分たちは軽いので、前に出てしっかり相手を崩すというところをしっかり磨いていきたいと思います。

――反対に収穫はいかがでしたか

 今までの明大さんとの試合では、いわゆるフィールドの部分でポンポンと相手の大きいランナーに当たられて、ゲインされてトライを取られるという場面が多かったのですが、そこのコリジョン、衝突の部分ではしっかりと戦えていたのかなと思います。

――最後に秋シーズンの意気込みをお願いします

 まだCチームですが、4年生のラストシーズンということで、しっかりチームの『荒ぶる』に貢献できるように一試合一試合、そして一つ一つのプレーを頑張っていきたいと思います。

CTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)

――今日の試合に臨んだ姿勢や感想をお願いします

 Bチームが明治に勝ったので負けられないということもあり、コリジョンの面で勝とうという気持ちで臨みました。最初から受けにまわってしまい、ディフェンスも受けることとなりました。また、試合前に意識しようと話していたタックルの一貫性がなくターンオーバーされたり、ミスでボールを失ったりしたことが多かった試合でした。

――ご自身のキャリーが目立ちましたが個人のプレーはいかがでしたか

 キャリーする以上は前に出てコリジョンで勝ち、チームに勢いをつけなければならないと思っていたのですが、自分のキャリーで下げてしまうことが多かったため、反省すべき点もありました。

――なかなか敵陣に入れない展開が続きましたがBKとしての課題を教えてください

 BK全体で一貫性のある攻撃をして押し切るということやスキル、崩し切れるところで崩し切ることなどを練習の中から意識していかなければならないと感じています。

――トライシーンを振り返っていかがですか

 カウンターからジョージィ(小澤、スポ1=千葉・流経大柏)が走ってくれてラストパスを受けただけなので、ジョージィのナイスランをサポートすることができてよかったなと思います。

――次戦に向けて修正すべき点は何ですか

 僕個人としても今日の試合では良いところが少なかったので、チームとして勝ち切れるように練習からゲームをイメージしていきたいです。また、何回か返されたので次は前に出られるように意識して次は勝ちたいと思います。

――秋シーズンの意気込みをお願いします

これから本格的にシーズンに入り、対抗戦(関東大学対抗戦)や選手権(全国大学選手権)があるので、それらの大会に一試合でも出られるように一つ一つを大切にし、アピールし続けていきたいです。

 

ジュニア夏季オープン戦
早大C スコア 明大C
前半 後半 得点 前半 後半
15 17
10 合計 32
【得点】▽トライ 金子、真田 ▽ゴール 
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大木 裕太 法4 東京・早大学院
◎西野 直樹 法4 東京・早大学院
百枝 樹生 スポ2 東京・国学院久我山
松下 慶伍 教3 東京・早実
若松 泰佑 文構3 東京・早実
鈴木 風詩 スポ2 国学院栃木
深堀 雅聡 スポ2 福岡・東筑
永井 新之助 スポ2 東京・早実
清水 翔大 文2 東京・早実
10 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
11 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
12 鳥海 雄図 教3 東京・早実
13 金子 礼人 法1 福岡・西南学院
14 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
15 五十嵐 心之介 社3 埼玉・早大本庄
リザーブ
16 真田 稜大 教1 東京・早実
17 川村 駿太 法4 北海道・函館ラサール
18 池田 裕哉 スポ2 東京・明大中野
19 江島 航 法4 北海道・函館ラサール
20 岡村 圭悟 スポ2 東京・本郷
20′ 宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
21 糸瀬 真周 スポ1 福岡・修猷館
22 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
22′ 金井 奨 人4 群馬・太田
23 溝井 颯太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
23′ 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)