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ラグビー部

2022.09.11

関東大学ジュニア選手権 9月11日 対明大 早大上井草グラウンド

全員でつかみ取った勝利 逆転から明大を撃破!

 秋の訪れを感じさせる爽やかな風が吹く中、早大は関東大学ジュニア選手権(ジュニア選手権)初戦を迎えた。明大Bと対戦するのは実に1年ぶり。昨季のジュニア選手権では、7-47と大敗を喫していた。その借りを返し、秋シーズンの良いスタートを切るべく、「何が何でも勝つ」(WTB今駒有喜、文4=東京・早実)。早大は負けられない一戦へと挑んだ。前半は幾度もチャンスを迎えるが、勝負どころでミスを連発してしまい、なかなか得点することができない。だが前半終了間際に1トライを奪い、7-14で後半戦へ突入した。前半とは展開が一転、後半は開始直後から連続で3トライを奪い、逆転する。その後明大の反撃から一時は2点差にまで迫られるが、さらに追加得点を挙げた早大は、33-26で明大に勝利した。

 

笑顔でグラウンディングするロック藤井

 前半は開始から守る時間が続く。ロック栗田文介(スポ1=愛知・千種)やプロップ川﨑太雅(スポ3=東福岡)をはじめとしたFW陣が体を張り、相手の侵攻を阻んだ。だが7分、自陣深くでのマイボールラインアウトのミスからピンチを迎えると、先制トライを奪われる。その後、早大はCTB久富連太郎(政経3=島根・石見智翠館)のハイパントキックなどで上手くエリアを拡大し、チャンスを生むが得点へと結びつけることができない。さらに明大に1トライを許し、無得点のまま前半終了に差し掛かっていた。だが前半終了間際、明大のペナルティーキックがノータッチとなり、ここからSH島本陽太(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が持ち前の攻撃のテンポを発揮。速いカウンター攻撃に転じると、FW陣が細かくパスをつなぎ、最後はロック藤井将吾(スポ3=大阪・早稲田摂陵)が相手ディフェンスを引きずりながらグラウンディング。7-14で前半を折り返した。

 

キックとランで存在感を示したFB山下

 後半は序盤から早大が流れをものにした。後半4分、NO・8小池航太郎(商3=東京・早実)が敵陣22メートル内でラインブレイクし、大きく前進する。この好機を見逃さず、大外へと展開しFB山下一吹(教1=東京・早実)がエッジを駆け抜けた。9分には、オフロードパスを確実につなぎ数的有利な状態をつくると、明大ディフェンスの甘くなったところを小池が抜けてトライ。SO京山秀勇(人3=福岡・東筑)のコンバージョンキックも決まり、21-14と逆転に成功した。18分には、久富がインターセプトし相手をかわしながら、約40メートルを走り切りインゴールへ。しかし、中盤に2トライを奪われ、28-26と2点差にまで迫られる。だが続く33分、今駒が右隅でトライを挙げ、33-26と再び早大が一歩前進。この後は両校ともに得点はなく、ノーサイドを迎え早大は昨季のリベンジを果たした。

 今日の試合ではFW陣の我慢強さとBK陣の展開力が発揮され、その結果勝利をつかむことができた。今駒が「練習でやってきたことというのが徐々に成ってきた」と振り返るように、時間をかけて鍛錬したことが勝利へと結びついた試合であったといえる。この先のジュニア選手権は、どの試合も春のリベンジをかけた一戦となる。あの時の悔しさを糧に、全力を尽くし日々積み重ねてきたことを勝利という結果で示したい。

(記事 山田彩愛、写真 谷口花)

コメント

WTB今駒有喜(文4=東京・早実)

――ジュニア選手権初戦となりましたがどんな気持ちで臨みましたか

 グラウンドが新しくなってからの初戦というところと、相手が明治というところで何が何でも勝つという気持ちで臨みました。

――今日の試合テーマは

 チーム全体としては規律の部分を意識していました。あとは、『ファースト』というところで、とにかくコンタクトの部分で激しくいこうというところを話していました。

――改めて試合を振り返っていかがですか

 少しミスはあったのですが、全体的にBKもFWもよく頑張って出た結果かなと思います。

――後半に流れを引き寄せられた要因はどんなところに

 (流れが)悪い時にチームが次に何をするべきなのかという意思統一がしっかり取れていましたし、チームがやるべきこと、練習でやってきたことというのが徐々に成ってきたのかなと思います。

――自身のトライシーンを振り返っていかがですか

 しっかりFWが耐えてくれて、BKもしっかり練習でやってきたパスの部分からトライを取れたというのは、チームの形としても良いトライだったかなと思います。

――秋シーズンの意気込みをお願いします

 チームの『荒ぶる』により近い赤黒を着て勝利に貢献したいという気持ちがあるので、個人としてもチームとしても頑張っていきたいと思います。

NO・8小池航太郎(商3=東京・早実)

――どんな気持ちで今日の試合に臨みましたか

 まずはジュニア選手権初戦というところで、勝ち切らないといけないという気持ちがありました。あとは、去年ジュニア選手権で明治に完敗したので今年は絶対勝つという気持ちが強かったです。あと個人的には、同期が多く(今試合の)メンバーに入っていて、その中でプレーすることを楽しみたいという気持ちがありました。

――今日の試合を振り返って

 試合テーマが『規律』というところで、例えば最近厳しくなっているオフサイドのところや一歩下がるというところであったり、ペナルティをしないという、そういう面では守れていたと思います。一人一人がサボることなく、体を当てて走って、常にボールを動かすというところが見られたので、勝利につながったかなと思います。

――セットプレーについて

 スクラムに関しては、春から鍛えてきた部分で、夏でも帝京大学さんを相手に組めていたので自信を持って臨みました。ですが試合を通して優位に立てたということはなかったなと感じています。特にラインアウトでは相手がやはり高く、成功率の部分では低くなってしまったので、そこは次に向けての課題かなと思います。

――トライシーンを振り返っていかがですか

 岡本(大輝、スポ3=東京・本郷)と「外が空いている」というようなコミュニケーションを取れていたのと、相手のFBの動きを見たりだとか、外にいた今駒さん(今駒有喜)が速いプレーヤーであることを相手も警戒していたと思うので、そこでパスダミーをして前に走れたという感じでしたね。

――今後の目標は

  夏合宿を通して、最初は7番で出られていたのですが、やはり自分の持ち味がうまく出せなくて、メンバー外になってしまいました。ここから来週の筑波大戦に入りたいという気持ちがあるので、ジュニア選手権を通して最終的にはスタメンを勝ち取りたいと思います。

――最後に秋シーズンの意気込みをお願いします

 今シーズンも残り4カ月と少なくなってきて、同期がいる試合だとか、先輩と一緒にできる試合が少なくなってきています。しっかり勝ちにこだわって毎試合楽しんでいきたいと思います。

FB山下一吹(教1=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 上井草グラウンドが新しくなってから初めての試合ということと、相手が明治ということで、絶対勝たないといけないという状況でした。その中でチーム全員が粘り強く、一人一人がやることをやった結果勝てたと思うので、とても良かったと思います。

――蹴り合いの場面でキックチェイスなどのご自身のプレーを振り返っていかがですか

 基本的に敵陣でプレーすることを意識していました。基準としては、ハーフラインを自分が超えられると思ったら自分でボールを運んで、無理だと思ったら、キックという形で判断しています。ですが今日はあまりキックが当たっていなかったのと、自分で行くという判断もあまり良くなかったので、そこはまだ改善できるところかなと思います。

――個人、チームそれぞれの収穫をお願いします。

 個人としての収穫は、アタックやディフェンス、キック処理においてもしっかり予測し、反応して動くことができたことです。アタックではチャンスだと思ったら、そこで顔を出すことができたので良かったと思います。

――BK全体の課題はいかがでしたか

 BK全体としては取り切るというところで、 後半ゴール前でFWに頼ってしまった部分が多かったです。もう少し早くからBKが展開していれば 取り切るところができたのかなと思います。そこの判断は、外のバックスリーやFBが判断していかないといけないなと思います。

――秋シーズンの意気込みをお願いします

 今回ジュニア選手権に出場しましたが、もっと上のカテゴリーを目指して、日々の練習から頑張って赤黒を着れるように頑張ります。

 

関東大学ジュニア選手権
早大 スコア 明大
前半 後半 得点 前半 後半
26 14 12
33 合計 26
【得点】▽トライ 藤井、山下一、小池、久富、今駒 ▽ゴール 京山(4G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
川﨑 太雅 スポ3 東福岡
安恒 直人 スポ2 福岡
平山 貴喜 スポ4 北海道・函館ラサール
栗田 文介 スポ1 愛知・千種
藤井 将吾 スポ3 大阪・早稲田摂陵
田中 勇成 教1 東京・早実
◎植野 智也 社4 東京・早実
小池 航太郎 商3 東京・早実
島本 陽太 スポ3 神奈川・桐蔭学園
10 京山 秀勇 人3 福岡・東筑
11 磯崎 連太郎 商3 徳島・城東
12 久富 連太郎 政経3 島根・石見智翠館
13 岡本 大輝 スポ3 東京・本郷
14 今駒 有喜 文4 東京・早実
15 山下 一吹 教1 東京・早実
リザーブ
16 佐々木 柊 スポ2 東京・本郷
17 山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
18 米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
19 細川 大斗 社3 東京・早実
20 永嶋 仁 商3 東福岡
21 小西 泰聖 スポ4 神奈川・桐蔭学園
22 中谷 波一土 人2 東京・本郷
23 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)
関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表
  明大 帝京大 早大 東海大 慶大
明大

10/30 13:00

帝京大G

●26-33

4T3G

10/23 13:00

明大G

9/24 13:00

明大G

帝京大

10/30 13:00

帝京大G

10/9 13:00

帝京大G

〇41-24

6T4G1PG

10/23 13:00

慶大G

早大

〇33-26

5T4G

10/9 13:00

帝京大G

9/25 13:00

東海大G

10/30 13:00

早大G

東海大

10/23 13:00

明大G

●24-41

3T1G1PT

9/25 13:00

東海大G

10/9 13:00

慶大G/p>

慶大

9/24 13:00

明大G

10/23 13:00

慶大G

10/30 13:00

早大G

10/9 13:00

慶大G

※早大Gは早大上井草グラウンド、帝京大Gは帝京大百草園グラウンド、東海大Gは東海大湘南グラウンド、明大Gは明大八幡山グラウンド、慶大Gは慶大日吉グラウンド