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ハンドボール部

2022.09.11

関東学生秋季リーグ 9月11日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館

東海大に完敗、リーグ初勝利とはならず

 関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)は第2戦、早大は初勝利を目指して前期リーグ優勝チームである強豪、東海大と対戦した。前半から高さとスピードを誇る相手オフェンスに押し込まれる展開が続いたが、早大も鍛え上げられた連携プレーで得点を重ねて食らいつく。試合は一進一退のシーソーゲームとなり、前半は13-15の2点差で折り返す。逆転を目指した後半も出だしは食らいつくも、試合終盤ではシュートを決め切れない展開が続き、徐々に点差を離されていった。最後まで諦めない姿勢は見せたものの、地力の違いを見せつけられる結果となり10点差で敗戦。痛い開幕2連敗となった。

 試合開始直後、いきなり東海大オフェンス陣が早大ゴールに牙をむく。高さを活かしたロングシュートを立て続けに決められ、いきなりリードを許す。早大オフェンスは決め切れない時間が続いたものの、LB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)からPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)への華麗な連携からチーム初得点が生まれると、4連続得点を奪い一気に逆転に成功する。その後は相手オフェンス陣の猛攻をGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)を中心としたディフェンスでしのぎつつ、浦野やRB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)が得点を重ねて強豪相手に互角の試合展開を見せる。前半終盤には相手に5連続得点を許して一時は4点差まで引き離されたものの、CB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)と山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)が前半終了直前に連続ゴールを奪い、早大も追いすがる。結局13-15の2点差で前半を折り返す。

シュートを放つ村上

 前節では後半の出だしに崩れてしまった早大だったが、今節は違った。LW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)が開始早々にサイドシュートを決めると、浦野も6メートルからのシュートを落ち着いて決めて、一気に同点に追いつく。その直後、相手に連続で速攻を決められ離されかけるも、村上副将がペナルティースローを決めて差を詰める。その後は後半20分ごろまで一進一退の攻防が続いた。今リーグ初勝利に向けて、もう一段階ギアをあげたい試合終盤だったが、相手GKの好セーブなどもありシュートを決め切れない。一方ディフェンスでは試合終盤でも落ちない相手オフェンス陣のスピードに徐々に脚がついていかなくなり、間を割られて得点を奪われるシーンが続き、点差が一気に離れてしまった。村上と山野が連続得点を奪うなど最後まで戦い続ける粘りを見せたものの、一度相手に傾いた流れを取り返すことはできなかった。最終盤でも相手に連続得点を許し、さらにリードを広げられた早大は、22-32で敗戦を喫した。前節に引き続き強豪相手に大差での敗戦、悔しさの残る連敗となった。

ゴールを狙う杉浦

 「後半も中盤までは自分たちのペースだった」と村上が言うように、前の試合で見えた後半出だしの課題を克服し、前期の優勝チーム相手に互角以上の戦いを後半の中盤までは出来ていたこの試合。一方で「体力面で課題が出た試合だった」と村上副将が語るように新しい課題が見えた試合でもあった。少数精鋭で戦う早大にとって、選手層や体力面といった差は他チームと比べてどうしても出てきてしまう面であることは確かだ。ただ「技術面では東海大にも並ぶ試合はできたと思う」と山野が言うように技術面やチームの連携といった面では上位チームと渡り合う確かな力があるということはこの試合で示した。この試合で見えた課題を克服して次節以降も上位進出を目指して戦ってほしい。早大の戦いはまだ始まったばかりだ。今後の躍進に期待したい。

(記事 出口啓貴、写真 栗本史歩)

関東学生秋季リーグ
早大 22 13-15
10-18
33 東海大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)
コメント

村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)

――今日の試合を振り返ってみて、いかがですか

前半は2点差といういい流れで、自分たちのペースでもっていけていて、後半も中盤までは自分たちのペースだったのですが、後半ラスト15分ぐらいで相手に離され始めてから、立て直すことができなくて、今までより成長したところが出せた試合だったのですが、最後に粘るところだったり、体力面で課題が出た試合だったと思います。

――今日のチームのオフェンスについてはどのように感じていますか

しっかりビデオとかを見て対策していて、相手が2枚目が高く出てくるディフェンスだからそこをしっかり動きながらもらって攻めようという対策をしていて、それが機能している時は上手く攻めれていたのですが、攻めていたのに最後のシュート止められちゃうとかで、差が出ちゃったのかなと思って、点を決めないと勝てないので、最後点を決めるところまでできなかったところがくやしいところかなとおもいます。

――ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか

途中休憩とかももらったので、最後まで結構冷静にプレーできたし、前を狙いながら攻めることができたと思うのですが、後半最後疲れた時に攻めあぐねてしまって。相手に速攻をやられるという悪循環ができちゃったので、そこで自分が一つなにか指示を出して、しっかりシュートまで持っていけるようにすれば良かったのですが課題です。

――この試合から見えた課題はありますか

自分たちは人数が少ない中で、交代とかもできずに試合していかなきゃいけないので、やっぱり体力が課題かなと思いました。体の体力もそうなんですが、最後まで頭を働かせるということが大事で、やっぱり早稲田大学なので、頭を使ってプレーをしないといけないなと思うので、一人一人冷静に頭を使ってプレーしていきたいと思いました。

――次戦への意気込みをお願いします

明日の相手は春リーグで1点差で勝った相手で、上位の中では1番勝つ可能性が高いチームだと思うので、今日の試合でよかったところは明日も継続しつつ、出た課題はしっかり修正して、明日勝って、勝ち点を取れるようにしたいと思います。

山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)

――今日の試合を振り返ってみて感想をお聞かせください

技術面では東海大にも並ぶ試合はできたと思うのですが、後半体力がもたなくて、後半の中盤に自分たちがあげていくところであげきれなくて、相手の逆速攻をくらって点差を離されてしまったというのが1番の反省点だったと思います。

――東海大への対策はどのようなことをしていましたか

牽制が高く出てくるチームだったので、2対2の練習をよくやりました。また、東海大は速攻が速いチームなのでバックチェックの練習をしていました。

――個人として意識していたことはありますか

先週の日体大戦でサイドディフェンスが自分の中で上手くいかなかった点が多くて、その反省点を今回の東海大戦では修正できたので、そこの点に関しては良かったと思います。

――明日の試合に向けて、個人的に修正したいところ、継続したいところはありますか

前半はやっぱり自分たちの体力も残っていて勝負もできるのですが、後半から早稲田大学は勝負になると思うので、後半から自分たちのリズムに持っていけるように意識したいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

今日は大きな点差をつけられて負けてしまったので、明日は自分たちが最後まで全力で楽しんで、練習してきたことを出して勝てるように頑張りたいと思います。