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相撲部

2022.09.06

第49回東日本学生個人体重別選手権 9月4日 埼玉県立武道館

栗田が無差別級で3位入賞! 早スポOBの大貫も初出場で全国行きが決定

 7月31日に開催予定だった東日本学生個人体重別選手権(東日本体重別)が新型コロナウイルス感染拡大の影響による延期を経て、9月4日に埼玉県立武道館にて開催された。早大の相撲部員は7人が出場し、前回大会では115キロ未満級で優勝した栗田裕有(スポ3=新潟・海洋)が無差別級で3位入賞。全国学生個人体重別選手権(全国体重別)出場を決めた。早稲田スポーツ新聞会(早スポ)OBの大貫潤太(政経4=東京・早大学院)も6月から稽古に励み、65キロ未満級に出場。初戦で敗退したが、全国体重別選出トーナメントで勝利して初出場ながら全国への切符を勝ち取った。

 この日最初に登場したのは早スポOBで、2020年度の相撲部担当を務めていた大貫だ。以前、選手から冗談交じりに勧誘されたことがきっかけとなり、今大会への出場に向けて6月から稽古に励んだ。初戦は相手に先にまわしを取られてしまい、寄り倒し。初戦敗退者で行われる全国体重別選出トーナメントでは、高校でのフェンシング経験を活かした抜群の反応を見せた。立ち会いから勢いよく飛び出してきた相手をするりと流し、はたき込みで見事に全国大会の出場権を勝ちとったのだ。大貫は「土俵下から間近でカメラを構えていたこともあり、立ち合いのスピード感を肌で感じられていたことは良かったのかも」と早スポでの経験も生きていたと話し、「お世話になった分を結果で恩返しできるように頑張ってきます。優勝して早スポの一面を飾りたいです(笑)」と全国大会に向けて意気込んだ。

はたき込みで全国行きを決めた大貫

 昨年の東日本体重別100キロ未満級で3位入賞、全国体重別でベスト8に入っていた園田陽司(スポ2=福岡・博多)は、足を滑らせてしまうと、そのまま立て直せずに寄り倒されて初戦敗退。2年連続で全国の舞台に立つことができなかった。同じく100キロ未満級に出場した鈴木大介(法1=埼玉・早大本庄)は、先に相手を土俵際まで押し込んだが、一気に形勢逆転されてしまい押し倒しで敗退。大学での初白星を挙げたいところだったが、惜しくもかなわなかった。115キロ未満級に登場した大村晃央(社2=静岡・飛龍)は、相手に首を突かれてバランスを崩しながらも押し出しで初戦を突破。続く2回戦は互いに回しをつかんで10秒ほど膠着(こうちゃく)したが、先に動きをつけてきた相手に軍配が上がった。

 最後の東日本体重別に臨む田太隆靖主将(スポ4=東京・足立新田)は135キロ未満級に出場した。初戦は力強く相手を押し出して勝利。全国出場にはあと2勝が必要だったが、2回戦は相手にまわしをつかまれて土俵際まで運ばれると、寄り倒されて幕を閉じた。鳥居邦隆副将(社4=愛知・愛工大名電)も立ち合いから攻め込んだものの、押し出しで初戦敗退に終わった。

寄り倒しで2回戦敗退となった田太

 ここまで相撲部からの全国体重別出場を決めた選手がいない中、最後に栗田が土俵に立った。昨年は115キロ未満級で東日本、全国を制している栗田。今年は「次のステップとして無差別に出た」という。初戦は力強く寄り切り、遂に相撲部から全国出場を決めた。さらに準々決勝も押し出しで勝利し、4強入り。準決勝は栗田より50キロも重たい相手に対し、両手でしっかりとまわしを掴んで土俵際に追いつめる。しかし、あと一押しすることができず相手の小手投げに屈し、敗退することに。表彰式後、栗田は「素直にうれしいのですが、欲を言えばもう1個、もう2個勝って優勝したかったなというのが本音です」と複雑な心境を明かした。

表彰式後、賞状とカップを掲げる栗田(左)と室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)

大会を終えた早大相撲部

 相撲部から全国体重別行きを決めたのが栗田1人という悔しい結果となった。相撲部に魅了されて選手に転身した大貫の躍進や、栗田の堂々とした取組なども見られたが、田太は「チームの実力の底上げが必要」と今大会の結果を受け止めている。10月にはリーグ戦も行われる。Bチームへ降格した早大にとっては絶対に負けられない戦いになるだろう。チーム一丸となって勝利をつかみ取る姿を見せてくれるに違いない。

(記事 横松さくら、写真 早稲田大学相撲部提供、横松さくら)



▽65キロ未満級
大貫潤太(政経4=東京・早大学院)
一回戦 ●対斎藤初段(東洋大)寄り倒し
※全国学生個人体重別選手権選出トーナメント
一回戦 〇対立川(国学院大)はたき込み
※全国大会出場が決定


▽100キロ未満級
鈴木大介(法1=埼玉・早大本庄)
一回戦 ●対藤澤参段(東農大)押し倒し


園田陽司(スポ2=福岡・博多)
一回戦 ●対松本弐段(日体大)寄り倒し


▽115キロ未満級
大村晃央(社2=静岡・飛龍)
一回戦 〇対酒井弐段(明大)押し出し
二回戦 ●対角田初段(拓殖大)上手投げ


▽135キロ未満級
田太隆靖主将(スポ4=東京・足立新田)
一回戦 〇対中野初段(専大)押し出し
二回戦 ●対亀井参段(東洋大)寄り倒し


▽135キロ以上級
川副楓馬(スポ1=熊本・文徳)
一回戦 ●対新川参段(日体大)寄り切り


▽無差別級
栗田裕有(スポ3=新潟・海洋)
一回戦 〇対石崎参段(日体大)寄り切り
準々決勝 〇対伊波参段(日大)押し出し
準決勝 ●対五島参段(拓殖大)小手投げ
※3位入賞で全国大会出場が決定


鳥居邦隆副将(社4=愛知・愛工大名電)
一回戦 ●対佐藤参段(東農大)押し出し



田太隆靖主将(スポ4=東京・足立新田)

――取組を振り返っていかがですか

 きょうは体が動いたのですが、やはり決め切れなかったりとか、詰めの甘さが出てしまったというところですごく悔しいです。

――夏の大会で中止や延期が続きましたが、その影響はありましたか

 元々コロナで試合が多くはなかったのですが、自分がどのレベルにいるかイマイチ分からないですし、やっぱり限られたメンバーで相撲をしていると、どうしてもその中での優劣しかないので、その点では難しさは感じました。

――チームとして今回の結果をどのように受け止めていますか

 まずは大貫くん1人で全国行かせなくて良かったなと思っています。もちろんもう何人かベスト8に入って全国に出られたら一番良かったです。それぞれ課題があって負けてしまったので、そういうのを修正できたらなと思います。

――課題は具体的にどのようなことですか

 それぞれ課題はあるのですが、やはり力不足だったり、自分だったら詰めの甘さだったり。チームの実力の底上げが必要かなと思っています。

――チーム力が求められるリーグ戦が10月に控えていますが、そこに向けてどのように取り組んでいきたいですか

 チーム力ということで、チーム一丸となってみんなで良い雰囲気を作っていきたいです。みんなで高め合えるような環境づくりをしていきたいと思っています。


栗田裕有(スポ3=新潟・海洋)

――取組を振り返っていかがですか

 試合がかなり久しぶりだったのですが、しっかりと調整して良い状態で相撲を取れたのでそこは良かったかなと思います。

――準決勝では体格差がある相手との対戦となりましたが、いかがでしたか。

 めちゃくちゃ重たかったですね。でも、あのかたちになって負けることがなかなかないので、あれで負けてしまったのは一番悔しいところです。もう少しいけたかなと思います。

――夏の大会で中止や延期が続きましたが、その影響はありましたか

 試合があると思って調整している状態で急になくなったりしたので、そういう面では少しやりにくさはありました。でも、試合があると決まってからもう1回ピークまでもってくることができたのは良かったです。

――前回大会では115キロ未満級で東日本大会・全国大会で優勝していますが、なぜ無差別級に出場したのでしょうか

 相撲は中学校、高校、大学でも体重別はあるのですが、そこで勝っても次につながらないというか、無差別級で勝ってこそ相撲だなという。体が小さいなりの大きい人にどうやって勝つかというのが僕の相撲の醍醐味だと思うので、そういう意味で体重別で勝って、次のステップとして無差別に出たという感じです。

――無差別級3位という結果についてはいかがですか

 素直にうれしいのですが、欲を言えばもう1個、もう2個勝って優勝したかったなというのが本音です。

――全国大会に向けての意気込みをお願いします

 全国だと西日本の人たちの力も強くて、もっと厳しい戦いになると思います。自分の力をどうやってピークまで持っていって、100%の力を出し切れるかということが重要になると思うので、その調整の部分とか、25日まで3週間くらいしかないので体を回復させて一からやることが大事だと思っています。


大貫潤太(政経4=東京・早大学院)

――初戦の取組を振り返っていかがでしたか

 初戦は防戦一方になってしまった印象でした。圧力に対抗できず、相手の動きについていくだけで精いっぱいでした。ただ、取組後に室伏監督と土屋(和也、スポ3=静岡・飛龍)くんから「稽古の成果が出ていて良い動きだったよ」「あの動きができていれば次は勝てます」と声をかけていただいて、自信につながった一番にはなりました。

――全国学生個人体重別選手権選出トーナメントでの取組はいかがでしたか

 相撲部には大変お世話になっていて、何としてでも全国行きを決めたかった一番だったので勝ててうれしかったです。立ち合い、かなり出遅れて「まずい!」と思った瞬間にすぐ右に動けたおかげで、タイミングよくはたきが決まりました。

――初出場で全国大会を決めましたが、今のお気持ちを教えてください

 驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。記者として取材するなかで全国大会にいく大変さを遠くから感じてきたこともあり、直後は「まさか自分が」という思いが強かったです。加えて、ここまで室伏監督、コーチ陣、選手OB、選手と大変お世話になってきたので、一層の感謝の気持ちも同時にこみ上げてきました。

――今大会に出場するきっかけや経緯を教えてください

 昨年、選手から「選手として出てみたらどうですか」と冗談交じりに声をかけられたことがきっかけで、「自分も出場できるんですか」と監督に伺ったら「ぜひ!」と言っていただいたのが始まりです。その後しばらくして、今年6月から週1~3回道場に伺って稽古をつけていただいています。

――これまでのスポーツ歴を教えてください

 小学生時代は水泳と体操のスクールに、高校生時代はフェンシング部に所属していました。

――競技歴や早スポでの経験が生きていると思いますか

 生きていたと思います。特にフェンシングは、その動き方を生かした戦術を選手が一緒に考えてくださったこともありました。早スポの経験だと、これまで土俵下から間近でカメラを構えていたこともあり、立ち合いのスピード感を肌で感じられていたことは良かったかもしれません。

――部の方々からのサポートなどはありましたか

 監督、選手にはまわしの巻き方から体の使い方まで、様々なことを一から教えていただきました。また、事務手続きなどマネジャーさんのサポートがあってこそ大会に出場することができました。コーチ陣・選手OBにもお世話になり、練習での取組中には「それじゃあ勝てない!」と発破をかけていただくこともありました。

――全国大会に向けての意気込みをお願いします

 お世話になった分を結果で恩返しできるように頑張ってきます。優勝して早スポの一面を飾りたいです(笑)!