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ハンドボール部

2022.09.06

関東学生秋季リーグ 9月4日 東京・国士館大学多摩キャンパス体育館

「堅守速攻」で国士館大に大勝! 弾みをつけて後半戦へ

 日体大戦、中大戦ともに1点差で敗北し、悔しい2連敗を喫した早大。1勝2敗で迎えた第4戦は、関東学生春季リーグ2位の強敵・国士館大に挑んだ。序盤から守備と速攻で主導権を握ると、20-13と7点リードで前半を終える。後半も早大の勢いは止まらず、攻守にわたって安定したプレーを見せ、36-23と大勝を収めた。

 「ディフェンスから速攻という、早稲田の一番やりたいことが機能していた」と角辻尚樹(スポ4=奈良・畝傍)が振り返ったように、1試合を通してやるべきことを徹底し、圧巻の試合運びを見せた。開始直後から、早大が持ち味を発揮する。中惣健友(スポ4=石川・小松)、角辻らを中心にアグレッシブなディフェンスで速攻のチャンスをつくり、白築琢磨(文構2=東京・早実)や外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)が順調に得点を重ねていく。前半7分で6-1と幸先の良いスタートを切ると、その後も早大のペースで試合が進んだ。スピード感のある攻撃で相手のファールを誘い、獲得した7mスローを白築が確実に決め、続けて山田和直副将(スポ4=群馬・富岡)が速攻で得点。さらには角辻のサイドシュートが決まり、前半11分で9-4とリードを保つ。序盤で完全に主導権を握った早大。その後も堅いディフェンスと、速攻を軸とした多彩な攻撃で点差を広げ、20-13で前半を終えた。

ディフェンスをする中惣(写真中央)

 後半も、早大の勢いは止まらない。後半4分、田井健志副将(スポ3=香川中央)の積極的な守備で相手オフェンスのミスを誘うと、これを田井自身が速攻で得点につなげてチームを盛り上げる。その後も、早大の好守で単調になった相手の攻撃をことごとく防ぎ、流れを渡さなかった。永橋優太朗主将(スポ4=千葉・市川)のカットインシュート、外種子田、白築らの速攻でさらにリードを広げ、後半20分で32-20。終盤には、山田のロングシュートやカットインシュート、速攻が立て続けに決まり、相手を寄せ付けない。最後は、両利きの田井が巧みな身体操作で相手をかわし、左手からシュートを決めて36-23。後半も運動量を落とさず走り切り、攻守ではつらつとしたプレーを見せた早大。苦しい連敗を乗り越え、最高のかたちで2勝目を挙げた。

シュートを放つ田井

 1試合を通して「堅守速攻」を体現し、強敵相手に危なげなく勝利した今回の試合。コート内外からチームを盛り上げる声が聞かれ、理想的な雰囲気の中で白星を手にした。現在2勝2敗の5位につける早大は、ここからの巻き返しを図る。次戦の相手は、2部から昇格し勢いに乗る日大。「今日と同じようにディフェンスを徹底して」(外種子田)、早大のペースに持ちこみたい。上位進出に向け、ここから再スタートだ。

(記事 澤崎円佳、写真 澤崎円佳 齋藤汰朗)

関東学生秋季リーグ
早大 36 20-13
16-10
23 国士館大
GK 塚本智宇(スポ3=富山・高岡向陵)
CP 白築琢磨(文構2=東京・早実)
CP 角辻尚樹(スポ4=奈良・畝傍)
CP 中惣健友(スポ4=石川・小松)
CP 永橋優太朗(スポ4=千葉・市川)
CP 山田和直(スポ4=群馬・富岡)
CP 外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)
コメント

中惣健友(スポ4=石川・小松)

――試合を終えて、今の感想をお願いします

 法政、日体、中央と試合をしてきて、自分たちがやりたいことを1試合を通してできたことが無くて。できている間は流れが良いけど、できなくなってくると流れも悪くなって、シーソーゲームが続いて取りこぼすという展開がありました。今日は最初の入りから、ちゃんと守って速攻にいく、シューターに対してアグレッシブに前に出て相手のミスを誘うことを徹底できました。勝ったこともうれしいですが、関東で1,2位を争うような強いチームに対してやりたいことを徹底できたことがすごく自信になったかなと思います。

――攻守で活躍が見られましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 ポストは、ブロックとスライドで、特にスライドメインで今はやっています。裏スライドで相手のディフェンスをはがして自分に付いてこさせて、上の選手が逆側の展開で広いスペースでプレーできるようにというところで、そこは自分の中ではできていたかなと思っています。ただ、今日まではほとんどシュートを外さず確率が高かったのですが、今日は後半に結構外してしまいました。法政戦もシュートをノーマークで外して、離したいところで離せなくて苦しい展開になったと思うので、そこは決め切れるようにこれからのシュート練習をどんどんやっていきたいと思います。

――相手に思うような攻撃をさせませんでした、チーム全体のディフェンスはいかがでしたか

 名前を出すと、永橋(永橋優太朗主将、スポ4=千葉・市川)と健志(田井健志副将、スポ3=香川中央)が頑張ってくれていました。と言うのも、前で当たるというのは全員で、特に角辻(尚樹、スポ4=奈良・畝傍)とかもアグレッシブにやってくれてチームに勢いをもたらしてくれたのですが、後半で出た裏のポストパスを健志とか永橋がしっかりと守って、自分たちの速攻に持っていけて離せたと思っているので、その2人が結構頑張ってくれていたかなというのが自分の印象です。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 日大は今日中央と引き分けていて勢いもあるし、ディフェンスを売りにしていてすごく3-3のディフェンスが良いチームです。立体ディフェンスな分、ポストの自分が仕事をしないと厳しい展開になると思うので、来週もしっかり活躍できるように頑張っていきたいと思います!

角辻尚樹(スポ4=奈良・畝傍)(と中惣)

――試合を終えて、今の感想をお願いします

角辻 うれしいしか無いですね。

――勝因はどこにあると思いますか

角辻 勝因は、ディフェンスから速攻という、早稲田の一番やりたいことが機能していたことだと思います。

――国士館大相手にどのような戦い方を想定していましたか

角辻 特に国士館だからということはなく、いつも通りディフェンスで中に絞ってシュートを打たせて、キーパーに取らせて速攻に持っていこうとしていました。

――積極的なディフェンスが目立ちましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

角辻 相手の19、20番がキーマンということはわかっていたので、好きにやらせないように意識していました。最初はちょっとシュートを打たれたのですが、中に絞るという意識を持ってできたと思います。

――途中から出場することもありますが、ご自身の役割や持ち味はどこにあると思いますか

角辻 やっぱり運動量豊富なディフェンスと、走力は誰にも負けないと思っています。自分が出た2試合は勝っているので、自分が出たらやるぞっていう強い気持ちもあります!

横で見ていた中惣 いいね、その気持ち。…ここも(コメントに)使ってね。

――基本的に試合後のコメントは一人ずつなのですが…

角辻 常識は打ち破っていかないと。

中惣 そう、なんでも常識は打ち破っていかないと。

角辻 ここまで使ってほしいね!

――次戦に向けて意気込みをお願いします

角辻 日大は2部から上がってきて結構勢いがあるチームです。今日も中大に勝っているし。

中惣 引き分けです。

角辻 引き分けか(笑)。やっぱりキーマンが逆エースの10番の選手で、自分がマッチアップすることになると思うので、しっかりとそこをつぶせるように頑張ります!

外種子田崚汰(スポ1=鹿児島・国分)

――試合を終えて、今の気持ちを教えてください

 1点差負けの試合が続いていて、その負けも自分のシュートミスが原因だと思っていたので、今日はしっかり一発目のシュートから決められて勝てたことが良かったと思います。

――昨日は惜しくも敗戦しましたが、どのような気持ちで今回の試合に臨みましたか

 昨日は大事な場面でシュートを外してしまって、確率も良くなかったので、技術どうこうではなくて気持ちで勝ちにいくという感じで臨みました。

――大差で勝てた要因はどこにあると思いますか

 やっぱり早稲田のやるべきことをしっかり徹底して、60分間やり切れたことが良かったかなと思います。

――具体的には、やるべきこととはどのようなことだと考えていますか

 ディフェンスでサイドから絞っていくとか、しっかり走り勝つとか、そういうスタイルを貫くことだと思います。チームとしての勢いも最初からあったので、それも結果につながったかなと思います。

――1試合を通して、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 出だしは悪くなかったのですが、チームの士気を下げるようなシュートもあったなと思うので、自分の持ってるものをしっかり出し切りたいというか、自分自身のシュートを逃げずにしっかり打っていきたいなと思いました。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 チームとしては今日と同じようにディフェンスを徹底して、個人としてもまだまだシュート確率を上げられると思うので、そこはもっと頑張りたいなと思います!