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軟式庭球部

2022.09.06

全日本大学対抗選手権 9月3日 山口県宇部市中央公園テニスコート

3年ぶりのインカレ、優勝に向けて好発進!

 早稲田大学軟式庭球部が優勝を目標に掲げる、全日本大学対抗選手権(インカレ)がついに3年ぶりに開催された。2019年に開催された前大会で優勝を奪還した早大は一位シードから試合を進め、全国から集まった強豪を相手に順調に勝ちをおさめ、二日目へと駒を進めた。

 早大にとって初戦である2回戦は金沢大との対戦。小雨が断続的に降る中での試合となったが素早く適応し安定感のあるプレーを繰り広げた。一番手には吉田樹(法2=東京・早実)増田達四郎(スポ4=北海道科学大高)組が登場した。失点した際に流れをとられてしまう場面も見られたが、シード校として相手を迎え撃つ形で、余裕をもった正攻法のテニスで相手を攻めて1勝する。2番目に登場した水木瑠(スポ4=宮城・東北)荒木駿(社3=山形・羽黒)組、3番目に登場した矢野颯人(社2=奈良・高田商業)端山羅行(社2=石川・能登)組も流れにのって勝利し、早大は好調な滑り出しを見せた。

 3回戦の熊本学園大との対戦では、吉岡藍(社2=群馬・高崎健康福祉大高崎)増田組が一番手に登場した。ゲームカウント3-0でリードしていたが、緊張や気のはやりが見えるミスが目立ち、相手に攻める隙を与えてしまう。ファイナルに持ち込まれた末、一敗を許してしまった早大であったが、二番手に登場した水木・荒木組が相手を圧倒し流れを取り戻す。三番手の矢野・端山組は、長いラリーの中で攻め続ける姿勢とどんなに厳しいボールも拾い上げる身体能力の高さを見せつけ競り勝ち、二次戦の水木・荒木組もペア間での完璧な連携を見せテンポ良く勝利した。

 シュートを決める吉岡

 一日目の最終試合となった4回戦の松山大との対戦では、緊張もほぐれ早大らしい積極的なテニスが見られた。一番手の吉岡・増田組は増田の積極的なポーチボレーとスマッシュで相手を圧倒し、ストレートで勝利して流れを作る。二番手の矢野・端山組は鋭いストロークで相手をけん制するだけでなく、攻められた時や我慢すべき時に耐えきる力を見せた。ここぞというシーンでは、サウスポーである矢野の力強いシュートや確実に決める端山のボレーが光り、危なげなく一勝。三番手の水木・荒木組は荒木のボレーミスが続くシーンも見られたが、水木のアンダーカットサーブと荒木のパワフルなサーブで相手を苦しませてサービスゲームを難なく取得し、無事に勝利する。ストレートで松山大に勝利した早大はベスト8に進出し二日目へと駒を進めた。

サーブを打つ荒木 

 二ヶ月前の東日本大学対抗選手権から攻撃面でも守備面でも大きな変化を見せたインカレ初日となった。船水颯人選手や上松俊貴がいた代に比べると圧倒的であった個々の力は減少していることになるかもしれないが、正々堂々と攻め続けるチームの力と想いは強まっていくばかりである。部の旗には「今年の早稲田はリミッター無しで、ブッ飛ばせ!」という小野寺剛監督(平元教卒=東京・巣鴨学園)の言葉が書かれていた。二日目は優勝に近づくにつれて厳しい試合になっていくことが予想されるが、早大らしく優勝へと果敢にかつ大胆に向かっていくことが期待される。

 東日本インカレでは不在であった水木主将を中心に一丸となる早大

※3ペア出場の殲滅(せんめつ)戦形式で、第3試合までが一次戦、第4試合は二次戦、第5試合を三次戦と呼ぶ。

(記事、写真 石村莉理)

結果

2回戦○早大3-0金沢大
一次戦
○吉田・増田4-2玉崎・丈田
○水木・荒木4-1平野・鵜野
○矢野・端山4-0田原・工藤

3回戦○早大3-1熊本学園大
一次戦
●吉岡・増田3-4平山・坂口
○水木・荒木4-0古賀・岡本
○矢野・端山4-2横尾・吉井
二次戦
○水木・荒木4-2平山・坂口

4回戦○早大3-0松山大
一次戦
○吉岡・増田4-0神田・渡部
○矢野・端山4-1川神・段原
○水木・荒木4-1正保・日野坪

コメント

小野寺剛監督(平元教卒=東京・巣鴨学園)

――インカレに向けて調整してきたことを教えてください

東日本インカレでキャプテンがいなかった事や、プレッシャーなどもあって優勝できなかった悔しさをもって選手達がインカレに向けて取り組んでくれました。インカレは2年間行われていませんでしたが、以前と変わりなく取り立ててやることはありませんでした。 以前はインカレが8月上旬に行われていた為、東日本インカレで負けてしまった場合に調整する事が難しかったです。9月上旬に行われたことで仕切り直してやり直せる期間が長く取れた為、チームにとって良い作用となりました。

――振り返っていかがですか

推薦入試が厳格化された事などを理由に、現在の早稲田には以前優勝していた時ほど個々にダントツの力がありません。そんな中でもやはり優勝したい為、チームの力で勝っていこうと伝えてきました。負けたからと言ってその試合、ミスがダメなのでは無く、最終的にチームが優勝できる様に、一試合一試合どうなっても気持ちを切り替えてやっていこう、という気持ちでやってきました。チームで負けなければ明日に繋がるわけなので。今日の最後の方の試合は自分たちのチームプレーが出来ていたのではないかと思います。

――4年生は最後のインカレになりますが

2年ぶりにインカレを開催できて良かったと思います。インカレ合宿も久々に行い、昨夜のミーティングで4年生から最後に一言貰って、ダルマに目を書く事や、感極まっている選手を見て、コロナ以前のような形がやっと戻ってきたな、と感じました。どんなに正しくても勝てない時もあるので、腹括って伝統的に、早稲田らしく、OBと同じようにチャレンジをしようと伝えました。インカレの経験があったのが4年生のみだったため、この経験を下級生にも繋げられたことにも安心しています。

――明日に向けて一言お願いします

今日よりも厳しい戦いになると思うので、選手たちを励ましていきたいです。とはいえ、勝てない試合ではないはずなので、最後まで諦めずに向かっていくテニスをすれば以前のような伝統をしっかりと繋げられると思っています。また、早稲田はインカレに強いというイメージを持たれている為、それを示していきたいです。今日明日で6試合しかないので、1試合ずつ大事にして1番上までいけるように、と思います。

荒木駿(社3=山形・羽黒)

――インカレに向けて調整してきたことを教えてください

負けが続いて来てしまっている状況ではあるのですが、全体としては、2019年に優勝した分第1シードとして向かってこられたものを跳ね返せるように、後衛だったらカウンター、前衛であったらディフェンスなどの基礎的な部分を見直して、全体のレベルを測りながら調整してきました。個人的にもその点を重点的に調整してきました。加えてフィジカルを鍛えるたりして心·技·体全てを底上げしてきました。

――ついにインカレ当日になりましたがどのような気持ちで臨みましたか

初めてのインカレなのですが、インカレで優勝したくて早稲田に来たので気合いが入っています。早稲田のためにも、4年生のためにも、優勝して4年生に優勝杯を掲げさせたいです。

――振り返っていかがですか

最初は緊張もあっていつも通りできなかったし今も100の力は出せていないです。でも最低限を抑えながら負けずに明日に繋げられる試合ができてよかったです。僕と矢野端山ペアは勝つ前提という事もあって、実際に勝ってチームの流れが作れたのではないかなと思います。

――明日に向けて一言お願いします

優勝するだけです。絶対優勝します。

増田達四郎(スポ4=北海道科学大高)

――インカレに向けてどのような気持ちで臨みましたか

東日本インカレの時とは違って水木さんがいるので心強いです。僕らは3番手なので、1試合ずつだけでもとりあえず頑張って確実にプレーすることを意識していました。

――振り返っていかがですか

1、2試合目は緊張で思うように行かなかったです。合宿でも思うように行っていなくて心配でしたが、3試合目では吉岡がしっかりと打ってくれたため安心できて、無理せず自分のことだけに集中出来ました。

――4年生として、最後のインカレだと思いますが

正直そこまでその点に関して気負ってはいないです。どちらかと言うと、水木主将、高木主務がこれまで頑張ってくれたのでその2人の思いに応えたい、それを形にできるプレーをしたいという気持ちが強いです。

――明日に向けて一言お願いします

今日みたいに力まないようにしたいです。相手も向かってくるとは思うので、今日最後の試合のように自分たちが出来ることを割り切ってやっていきたいです。