メニュー

ハンドボール部

2022.09.05

関東学生秋季リーグ 9月4日 東京女子体育大学体育館

後半でペースつかめず 開幕戦は悔しさの残る敗戦に

 9月4日、関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)がついに開幕した。初戦の相手は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)準優勝の日体大。前半は序盤でリードを許すも立て直し、相手のミスを誘うなど堅い守備を見せ10-10で折り返す。しかし後半開始直後、次々と得点を決められ、一気に点差が開いてしまう。終盤で粘り強さを見せるも、9点差と大差で試合終了。課題の残る悔しい敗戦となった。

 一試合目から力を出し切りたいと臨んだ早大。序盤でCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)がジャンプシュートで先制点を挙げる。このまま勢いに乗りたかったが、立て続けに4得点を奪われ、早くも3点をリードされてしまう。しかし、ここで流れを渡さなかった早大。相手のオフェンスファールやミスを誘うことで、速攻を中心に3連続で得点を決め、前半9分で試合を振り出しに戻した。その後は互いに点を取り合う展開に。早大はGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)のファインセーブや、相手のパスミスを誘う堅いディフェンスで相手オフェンスに食らいつく。両チーム共にリードを奪うことなく同点で前半を終えた。

前半で粘り強さを見せた早大ディフェンス

 「出だしを集中してやろうと言って入った」(江連織圭主将、スポ4=千葉・昭和学院)後半だったが、立ち上がりで相手からの猛攻に苦しんだ。早大はパスがなかなかつながらない一方、相手に速攻を中心に連続得点を挙げられ、完全に流れを掌握されてしまう。その後はシュートを決めるもすぐに取り返される展開が続き、中盤には11点差まで点差が開いた。終盤の約5分間にPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)のポストシュートやRW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)の速攻で追い上げを狙うが20-29で試合終了。後半の出だしで開いた点差が響き、初戦を勝利で飾ることはできなかった。

速攻を決める青木

 「初戦だったので勝って勢いに乗りたかった」(江連)今回の試合。大差での敗北となり、選手は悔しさをにじませる。後半の出だしこそ課題が残ったが、「バックチェックとかもしっかりやれてセットのときも寄れていたので、そこは予定していた通りに機能していた」(浦野詩織、スポ3=愛知・旭丘)と振り返るように、粘り強いディフェンスは今後に向けた大きな収穫となった。次戦の相手は春季リーグ優勝校・東海大。強豪相手との試合が続くが、今日の悔しさをばねに、チームの連携をさらに強めたワセダセブンに期待したい。

(記事 野中美結、写真 小澤慶大)

関東学生秋季リーグ
早大 20 10-10
10-19
29 日体大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)
LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
コメント

江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)

――今日の試合を終えて感想をお願いします

前半同点で折り返して、後半の出だしを集中してやろうと言って入ったのですが、後半の立ち上がりまたうまくいかなくて、一気に点差を離されてしまいました。何とか食らいついていこうという声かけはあったのですが、うまくチームとして連動できなくて、結果的に追いつけないまま終わってしまって。初戦だったので勝って勢いに乗りたかったところがあるので、悔しいです。

――日体大戦に向けてチームで意識してきたことは

日体はリスタートが早いので、点が決まった後とかに攻守の切り替えを早くしようというのはずっと言っていました。その辺はちゃんとシュートまでいったときは、しっかり全員でディフェンスまで戻るというのができていたので、そこは良かったかなと思います。

――勝敗の分かれ目はやはり後半の立ち上がりですか

そうですね。後半の出だしで一気に差をつけられてしまったところが勝敗の分かれ目だったと思います。

――今日の試合を終えて改善点は見つかりましたか

改善しなければいけないところしかないと思うのですが、もっとディフェンスとキーパーが連携しないといけなかったかなと思います。どこで(相手にシュートを)打たせるかとか、どっちまで持っていくのかという連携がうまくいかなかったなと思います。

――何か収穫はありましたか

リスタートが早いチームにしっかりマークを合わせてバックチェックできたというのは良かったなと思います。あとは、前半は相手もミスが多かったのもあるのですが、強いチームを相手にしっかり付いていけていたというのは収穫だと思うので、そこから後半どうしていくかというのがこれからの課題かなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

次はもっと強い相手なので、こうやって自分たちでミスをしていたらあっという間に点差が離れてしまうと思います。今週で今日の試合で出た課題を修正して、自分たちの流れに持っていっていい戦いができるように頑張りたいなと思います。

浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)

――試合を終えて今の率直な感想をお聞かせください

一言でいえば悔しいです。その理由は単に負けたからというのもあるんですけど、日体大と対戦するときはいつも前半に今日のように競って、後半に突き放されるというのが分かっていたのにそれを立て直せなかったのがすごく悔しいなと感じています。

――前半はディフェンスから流れを作りましたが、どのようなことを意識していましたか

バックチェックとかもしっかりやれてセットのときも寄れていたので、そこは予定していた通りに機能していたのかなと思います。

――チームとしての修正点はありますか

今回は後半の初めに崩されて点差を離されてしまったので、もちろん前半も最初から声を掛け合って運動量を多くしてやるというのもそうなのですが、後半の初めからもう一回ギアを入れなおして自分たちのペースに持っていけることを目標にしていきたいと思います。

――後半はマークが厳しく攻めづらい時間が長かったですが、振り返るといかがですか

相手も慣れてきて狙っていたアウトへの攻めをマークされてしまったので、そこを先に気づいて逆の中への展開やさらにアウトサイドへの展開などに早く切り換えて、それをチームで共有して連携できていたらもっと詰まらずにいけたのかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

体格も大きくて自分たちが体力を削られる場面とかも増えてくると思うので、しっかり対策して私たちらしく勝っていきたいと思います。