ハンドボール部
2022.09.02
関東学生秋季リーグ展望 9月4日~10月1日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館ほか
関東学生秋季リーグ展望
9月4日から関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)が開幕する。関東学生春季リーグ(春季リーグ)では、2勝8敗で7位という悔しい結果に終わった早大。リベンジを果たすべく、秋季リーグでは上位チーム入りを目指す。11月の全日本学生選手権(インカレ)に向け、今大会で弾みをつけたいところだ。
春季リーグでは、前半で相手の流れを断ち切れずリードを許し、後半で点差を縮めるも、追い越すことができない展開が多く見られた。相手の勢いに押されているときこそ、「具体的な声かけやどういうプレーをするかというところまでを試合の中で意識して、どう悪い流れを断ち切れるか」(江連織圭主将、スポ4=千葉・昭和学院)がポイントとなりそうだ。早大オフェンスで注目したいのは今大会で公式戦初出場となる鶴田文乃(スポ2=山梨・日川)。鶴田は高校時代に世代別の日本代表選手に選ばれた経歴があるが、ケガの影響でこれまで出場が叶わなかった。左利きのプレイヤーが加わることでチームに新しい風を吹き込むことができるか。また、指令塔として早大オフェンスをけん引する村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)は秋もチームに欠かせない存在となるだろう。さらに、山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)、杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)、山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)は1年生にして春からチームに貢献している。山田は春にスタメンでの出場はなかったが、スピードやフィジカルを生かした攻めのプレーに注目だ。
ケガから復帰し、秋から活躍が期待される鶴田
早大はこの夏、守備の強化にも力を入れた。「ディフェンスを起点に早稲田の色を出」(江連)すことを意識して練習してきた。ディフェンスを先導するのは、春季リーグでチーム最多得点を挙げた浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)。練習では下級生に守備面でアドバイスをする姿が見られ、攻撃だけでなく、守備でもチームを引っ張る。チームの守護神を担うのは江連主将。秋季リーグで4年生としてコートに立つのは江連主将のみ。下級生との連携を大切にしながら、「1試合1試合を大事に、全員で楽しく」(江連)勝利を一つでも多くつかみ取りたい。守備での粘り強さや声かけから流れを引き寄せることができるか。早大ディフェンスからも目が離せない。
練習でのプレーについて話し合う選手たち
初戦の対戦相手は、春季リーグで昨年のインカレのリベンジが叶わなかった日体大。春に引き続き少人数で挑むことになるが、1試合目から積極的なハンドボールで今後のリーグ戦、インカレに向けて好調な滑り出しとなることを期待したい。秋も早大女子ハンドボール部の活躍に注目だ。
(記事 野中美結、写真 澤崎円佳、野中美結)
ゴールを守る江連
江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)
――関東学生秋季リーグ(秋季リーグ)開幕前のチームの雰囲気はいかがですか
ちょうど(取材日から)3日前ぐらいまで部員からコロナが出てしまって。全然練習が出来ない期間が続いて、やっと全体練習が始まったという感じなのですが、試合前というのを考えてみんなでコミュニケーションを取りながらできています。もっと雰囲気を上げていけるとは思うのですが、(チームの雰囲気は)悪くはないです。
――秋季リーグ、インカレの具体的な目標を教えてください
前回7位という悔しい結果で終わってしまったので、秋リーグは具体的に言うと、上位リーグに食い込めるようにいきたいです。全員でできる最後の秋リーグなので1試合1試合を大事にやっていきたいなと思います。インカレは本当に負けたら次がないという感じなので、やっぱり目標はメダルを取るということなのですが、インカレも1試合1試合を楽しく、全員で勝ちにいきたいなと思っています。
――春と比べてチームが成長した点はどこですか
メンバー的には3人いなくなってしまったのですが、鶴田(文乃、スポ2=山梨・日川)という左利きの子が戻ってきて、今までにできなかったプレーとかもできるようになってきているので、そこは成長していると思います。あとみんなで一緒にいる時間は長くなってきているので、相変わらず仲は良いかなと思います。
――夏に強化してきた点、意識して練習してきた点はありますか
うちはシュートチャンスが少ないので、シュートを確実に決められるようにというのはみんなでうるさく言ってきてやっているところです。もう一つはディフェンスで、ディフェンスを粘り強く、声かけあってリズムを立て直したり、ディフェンスを起点に早稲田の色を出したりできるようにということを意識してやってきていました。
――チームとして克服したい課題はありますか
人数が少ないので、実践的なゲームができないのもあって、試合中に波が悪くて沈んでしまったときにどう立て直すかが課題だったのですが、みんな声はかけることができるようになってきました。もっと具体的な声かけやどういうプレーをするかというところまでを試合の中で意識して、どう悪い流れを断ち切れるかというのが克服したいところです。
――秋季リーグのチームの注目選手は誰ですか
オフェンスは文乃なのですが、左利きなのと、ケガをしていて早稲田に入ってきて初めての公式戦になると思うので、のびのびと楽しくプレーして欲しいなというのもあるし、期待しているというのもあります。ディフェンスは詩織(浦野詩織、スポ3=愛知・旭丘)ですかね。他に一緒に3枚目をやる人たちが1年生というのもあって、すごくたくさん声をかけてくれて、ディフェンスを中心になってやってきてくれているし、ディフェンスがうまいので、期待しています。ちゃんと詩織と連携を取ってディフェンスをしていきたいなと思います。
――ポイントとなる試合はどこだと思いますか
春リーグで初めて東女(東京女子体育大学)に勝って、この間練習試合をした時は負けちゃったのですが、また秋リーグで東女と戦って、勝てるか勝てないかっていうのはポイントだと思います。春は上位と下位に分かれていて、東女は上位のチームなので(早大が下位チームだったことにより)勝ち点がなくなってしまったのですが、今回は全部(各大学と)1試合しかやらないので勝ち点が自分たちに反映されます。そういうところでは、また東女に勝ってやっぱり早稲田すごいなと思わせたいです。あとは一発目の日体戦。入りは大事だと思うので、一発目から力を全部出せるように準備していきたいと思います。
――秋季リーグに向けての意気込みをお願いします
私は最後の秋リーグで、一緒にコートに立てる4年生がいなくて、本当に下級生にはすごく助けられています。やっぱり最後はみんなで勝ちたいので、1試合1試合を大事に、全員で楽しく試合ができたらいいなと思います。