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ラグビー部

2022.08.28

ジュニア夏季オープン戦 8月27日 対同志社大D

霧の中での激戦 同大Dに勝ち切れず

 濃い霧に覆われる中、早大Dは同志社大D(同大D)と対戦。前半は自陣に侵攻を許すと無得点に抑えられ、0-24で前半を折り返す。後半はコンディションの悪い状態となったものの、個人技で相手を圧倒し、立て続けにトライを演出。最後まで攻撃の手を緩めず、チャレンジするがあと一歩及ばず。最終スコアは17-27。惜しくも逆転とはならなかったが、収穫を得た試合となった。

 マイボールで始まった前半は、早大Dのコラプシングにより、リスタートから素早く侵攻した同大FWに、先制トライを奪われてしまう。それ以降、しばらくは両チームともに防戦一方。CTB田尻遥也(文2=埼玉・早大本庄)やFB五十嵐心之介(社3=埼玉・早大本庄)がタックルで相手攻撃を阻み、相手のノックオンを誘う場面も見られた。しかし22分、38分にはセットプレーで劣勢となってしまい、あっけなくトライを献上。得点を挙げることができずに、0-24で試合を折り返した。

相手にタックルを仕掛けるCTB田尻

 後半序盤は、両チームともにペナルティーを犯す展開に。屈することなく守備を固める早大Dであったが、中盤以降は霧に覆われてしまい、難しいコンディションとなる。しかし17分には、自陣深くでジャッカルを成功させ、素早く反撃すると20分、WTB米重颯己(スポ4=北海道・函館ラサール)がこぼれ球をドリブルしながら敵陣に攻め入る。米重颯が霧がかすめる中をくぐり抜けて、そのままインゴール右に勢いよくダイブ。29分にも、自陣から大きく抜け出したFB仲山倫平(法1=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)が右端を鮮やかに走り抜け、サポートに入ったSH清水一志(社4=東京・早実)がインゴールを駆け抜けた。続く35分にもリスタートからNO・8折戸健介(法2=東京・早実)が敵陣深くへとビッグゲインする。早大Cのフェーズを重ねた猛攻を、フランカー岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)がフィニッシュ。得点を17-24とするが、終盤にペナルティーゴール(PG)を献上し、17-27で同大D戦を終えた。

霧の中を駆け抜けるWTB米重颯

 後半に追い上げを見せるも、あと一歩及ばず敗戦となった今試合。前半はディフェンスラインの綻びから立て続けに相手にトライを許してしまった。だが、「後半は自分を含めてチーム全体が体を張り続けるという部分では成長が見えた」というロック江島航(法4=早稲田渋谷シンガポール)の言葉のように、我慢強く相手を迎え撃つことができたことは収穫だろう。鍛錬の夏を経て、春季以上に個々が積極的なプレーを継続し、成長を見せた早大D。ここから始まる本格的な秋シーズン、さらなる高みを目指して白熱したポジション争いに挑む。

(記事 谷口花、写真 山田彩愛)

コメント

ロック江島航ゲームキャプテン(法4=早稲田渋谷シンガポール)

――今日の試合テーマは

  アタックとディフェンスでそれぞれテーマを決めていて、アタックは深くセットして相手にプレッシャーをかけるというのをテーマにしていました。ディフェンスは、とにかくコリジョンで勝つという部分をテーマとしてやっていました。

――コンディションの悪い状態での試合となりましたが、試合全体を振り返っていかがですか

 前半は、ディフェンスにおいてコリジョンの部分で負けてしまい、相手に連続して点を取られてしまったので、流れとしては難しい展開になってしまいました。

――前半の敗因はどんなところに

 個人個人のコリジョンの部分で引いてしまったりする場面が多かったので、そこでなかなかボールを獲得する機会も少なく、相手に攻撃されるのを耐えるという厳しい時間帯が長かったので、前半はスコア的にも厳しかったです。

――今日のセットプレーを振り返って

 前半は、特にスクラムでペナルティーを取られたり、押し込まれる部分が多かったのですが、後半は修正して相手のペナルティーを取れたり、安定したスクラムも組むことができたので、そこの修正力というのは良かったかなと思います。

――この夏合宿で個人が一番成長できた部分はどんなところでしたか

 合宿の前半では、なかなか自分もコリジョンだったり、コンタクトの部分でなかなかいい感触をつかめなかったのですが、今日の試合でも、後半は自分を含めてチーム全体が体を張り続けるという部分では成長が見えたかなと思うので、そこは合宿を通して、個人としてもチームとしても収穫かなと思います。

――秋への意気込みをお願いします

 秋も引き続き、対抗戦(関東大学来公選)もジュニア選手権(関東大学ジュニア選手権)もありますので、メンバーにしっかり絡んでいって、良い成績を残せるように頑張っていきたいと思います。

CTB田尻遥也(文2=埼玉・早大本庄)

――今日の試合を振り返って

 前半は一方的に攻められ、後半から修正して追い上げる試合展開になったのですが、追いつくことができず、負けてしまい非常に悔しいです。

――ラインブレイクをされていましたがご自身のプレーを振り返っていかがですか

 ラインブレイクができたという点では良かったのですが、自分が絡んだプレーで反則を何回かしてしまったのでそこは改善したいです。

――チームの課題と収穫をお願いします

 チームの課題としては前半から試合の主導権を握ることができなかったことです。収穫としては先程も述べたように試合の中でプレーを改善し、修正ができたことです。

――夏合宿を振り返ってください

 今年の夏合宿では、昨年に比べ多くの試合に出場することができ、自分の課題と強みが明確になったので、収穫の多い合宿になりました。

――秋への意気込みをお願いします

 少ないチャンスをものにして、一つでも上のカテゴリーでプレーします。

FB米重颯己(スポ4=北海道・函館ラサール)

――今日の試合を振り返って

 前半の出来が良くなかった中、後半から自分が雰囲気を変えてやろうと思い、グラウンドに立ちました。結果的には最初のトライを取ることができてよかったのです。チームとしては入りに課題が見つかった試合だったと思います。

――霧がすごい中でトライを決められましたが、トライシーンを振り返っていただけますか

 こぼれたボールをドリブルして必死に追いかけました。運良くいい位置に転がりトライをすることができたのでラッキーでした。

――今日の課題と収穫はどんなところにありましたか

 個人的に課題はディフェンスのコミュニケーション、収穫は辛い時に自分から情報を発信できるようになったことです。

――夏合宿も終わりますがご自身が一番成長できた部分は

 プレータイムが長い試合が多かったので、試合を通して走り続ける体力や精神面での成長が著しかったと実感しています。

――秋への意気込みをお願いします

 諦めず、上へ這い上がります。

 

ジュニア夏季オープン戦
早大D スコア 同志社大D
前半 後半 得点 前半 後半
17 24
17 合計 27
【得点】▽トライ 米重颯、清水一、岡村 ▽ゴール 黒川(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
下間 元貴 スポ3 秋田
西野 直樹 法4 東京・早大学院
門脇 浩志 スポ2 神奈川・桐蔭学園
萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
◎江島 航 法4 早稲田渋谷シンガポール
山本 竜大 教1 東京・早実
山下 広一朗 創理1 東京・早大学院
宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
糸瀬 真周 スポ1 福岡・東筑
10 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
11 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
12 鳥海 雄図 教3 東京・早実
13 田尻 遥也 文2 埼玉・早大本庄
14 和田 遼 社4 埼玉・早大本庄
15 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
リザーブ
16 武内 陸 法4 埼玉・早大本庄
17 後藤 良太 文3 埼玉・早大本庄
18 池田 裕哉 スポ1 東京・明大中野
19 小野 史裕 スポ2 東京・本郷
20 梅澤 未遊 法4 東京・早大学院
20′ 折戸 健介 法2 東京・早実
21 清水 一志 社4 東京・早実
22 茂木 陸生 社3 埼玉・早大本庄
22′ 下原 一輝 文構4 東京・早大学院
13′ 吉松 立志 スポ4 宮崎・高鍋/td>
23 溝井 颯太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
23′ 石田 大貴 社4 埼玉・早大本庄
15′ 米重 颯己 スポ4 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)