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ラグビー部

2022.08.28

ジュニア夏季オープン戦 8月27日 対同志社大C 

各々が成長を遂げた夏合宿 早大Cは勝利で最終戦を締めくくった 

 夏の山らしい過ごしやすい気温の中、早大Cは同志社大C(同大C)戦に挑んだ。前半、幸先よく2トライを奪ったものの、終盤以降に守備から自らのリズムを作れず相手に得点を許し、14-7で試合を折り返す。後半に入ってからは流れを引き寄せ、同大Cとの点差を広げて47-26でノーサイドを迎えた。

 

積極的なボールキャリーを見せたCTB金子

 

 相手のキックオフ直後から、早大Cは速いテンポでフェーズを重ねる。CTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)からパスを受けたCTB三浦称児(人3=大分舞鶴)がディフェンスのギャップを抜け、大外で待つWTB小澤ジョージィ(スポ1=千葉・流経大柏)に。小澤ジがハンドオフで次々に相手を突き放し、先制トライを挙げた。中盤は互いにミスを吐き出し、試合は均衡する。だが21分、相手22メートル陣内のマイボールラインアウトを起点として、FWが短いパスをつなぎ徐々にインゴールへ。最後はフランカー岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)が相手のディフェンスに隙ができたところを突破し、インゴールへ飛び込んだ。その後、早大Cはタックルが一撃で刺さらず、1トライを献上。終盤に入ってからチャンスを幾度も生むが、自らのペナルティーで得点に結びつけることができなかった。そして14-7の1トライ差で前半を終えた。

 

春、夏を通して確かな手応えを得たモール

 

 後半は、早大Cが試合の流れをものにする。開始早々、同大Cのハイタックルからゴールライン手前でのラインアウトを獲得。早大Cはモールを組み、FW全員でインゴールへと押し込んだ。7分には、ハーフライン付近でCTB鳥海雄図(教3=東京・早実)がインターセプトし、素早いカウンターに転じる。右端までボールを回し、小澤ジが持ち前の俊足を生かして、インゴール中央まで走り切った。その後もSO吉岡麟太朗(スポ2=東京・本郷)がスペースを上手く利用したパスで、小澤ジ、金子のトライを演出する。ラストワンプレーでも敵陣深くのマイボールラインアウトを得点へとつなげ、47-26で同大との5連戦初戦を白星発進した。

 

 今試合では序盤の連続得点で優位に立ったものの、その後にミスを重ねてしまい、好機を逃す場面が多く見られた。試合のテーマであった『コリジョン』が発揮できたところでは流れを引き寄せられたが、徐々に「気の緩みがでてしまった」(フッカー真田稜大、教1=東京・早実)。まだまだマインドや個々のスキルにおける課題は山積しているが、ロック松下慶伍(教3=東京・早実)が「自分たちのやってきたことは間違っていなかった」と振り返るように、選手たちは夏合宿を通して確かな手応えを感じている。いよいよ始まる日本一への戦い。赤黒に袖を通すことを夢見て――。選手たちの挑戦は続く。

 

(記事 山田彩愛、写真 谷口花)

 
コメント

ロック松下慶伍ゲームキャプテン(教3=東京・早実)

――今日の試合のテーマは

 今日のゲームテーマはセットスピードで、アタックテーマがメンタル、ディフェンステーマがコリジョンです。

――そのテーマを踏まえて試合を振り返っていただけますか

 前半2本トライを先制できたのですが、その後相手に攻め込まれてしまうところがあって、徐々に後ろに下げられてしまってセットも上手くいかない状態でした。後半に入ってからは、自分たちのラグビーをすることができたのでそこは良かったのかなと思います。

――後半に流れが変わった要因は

 僕が何かをしたというよりかは、後半から小西泰聖(スポ4=神奈川・桐蔭学園)さんが入ってきてくれて、そこから全体としても勢いに乗ることができたのかなという感じですね。

――チームとしてジャッカル取られてしまう場面が見られましたが、接点の部分で反省点はありますか

 ゲームの最初は、全員気持ちが入っていてコリジョンの部分で力を発揮することができたのですが、徐々に時間がたつに連れて、コリジョンの部分で相手に負けてしまうところがあったので、そこが反省点かなと思います。

――夏合宿を通して手応えを感じた部分は

 春にあれだけ帝京大にやられてしまったのに対して、自分が出た試合で勝つことはできませんでしたが、差がかなり詰められたなというところで、自分たちのやってきたことは間違っていなかったのだなということを実感しました。

――秋に向けての意気込みをお願いします

 やはり目標は赤黒を着て『荒ぶる』を歌うことなので、そこはぶれることなく日々挑戦していきたいです。

 

フッカー真田稜大(教1=東京・早実)

――今日の試合を振り返って

 入りのところで早めに得点することができたのですが、その後にいけるんじゃないかという気の緩みがでてしまって、そこから得点をすぐに重ねることができなかったことが反省点です。

――ペナルティーが多くなってしまったラインアウトについては

 僕の中で最低限の目標のひとつが、ラインアウトでノットストレートをしないことでした。ノットストレートを取られてしまったことは今日の試合の中での一番の反省点ですね。ラインアウトで敵陣に入ってモールを組む場面が多かったのですが、自分が出場しているときにはトライを取り切れず、モールの高さを修正する必要があると感じたので、そこを改善したいです。

――フィールドプレーについては

 ボールキャリーのところでミスが出てしまって、ボールをロストしてしまったので、その分ジャッカルやグラウンドファイトのところで取り返そうと心がけてプレーしました。

――夏合宿の手応えはいかがですか

 今日はノットストレートを取られてしまったのですが、ラインアウトのスローのところでコツをつかめてきたというか、調子が上がってきたところに手応えを感じました。あとは、Aチームと一緒に初めて練習することができたのが、この夏合宿でした。そのレベルに少しでも早く追いつけるようにしたいなと思いました。

――秋シーズンに向けての意気込みをお願いします。

 今の自分の課題が、安定感が欠けていることなので、そこをしっかりと克服して赤黒に少しでも早く絡めるように日々頑張ります。

 

CTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)

――今日の試合を振り返って

 今日は最終的にスコアで上回ることができたので良かったですが、特に前半は、自分含め敵陣22メートルに入ってもトライを取りきれず、ペナルティやハンドリングエラーを重ねる場面が多く、課題も多く残る試合でした。

――トライシーンを振り返って

 積極的にボールキャリー、ランニングするのが自分の持ち味なので、あの場面は相手のDFが揃っていたのもあったので、強気でいきました。結果的にトライになってよかったです。

――BKの連携についてはいかがですか

 BKは、取り切りたいところで取りきれないことや、ミスやペナルティーシーンが特に前半は多かったです。後半はアタックしっかり継続しようと話し、少し精度は改善できたと思います。

――夏合宿で手応えを感じたところは

 夏合宿はFBにコンバートされたこともあって、できるポジションを増やせたのは手応えだなと思います。また、練習から正確な状況判断を意識してきていて、まだまだですが徐々にその成果が出せているところです。

――秋に向けての意気込みをお願いします

 本格的に試合が続いていくので、絶対怪我をしないように、そしてまだまだ伸ばしていきたい部分があるので毎試合を通して成長していきたいです。

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早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
真田 稜大 教1 東京・早実
米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
◎松下 慶伍 教3 東京・早実
若松 泰佑 文構3 東京・早実
岡村 圭悟 スポ2 東京・本郷
鈴木 風詩 社2 国学院栃木
永井 新之助 スポ2 東京・早実
清水 翔大 文2 東京・早実
10 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
11 三浦 哲 文構2 東京・早実
12 金子 礼人 法1 福岡・西南学院
13 三浦 称児 人3 大分舞鶴
14 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
15 五十嵐 心之介 社3 埼玉・早大本庄
リザーブ
16 西野 直樹 法4 東京・早大学院
17 川村 駿太 法4 東京・函館ラサール
18 百枝 樹生 スポ2 東京・国学院久我山
19 萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
20 深堀 雅聡 スポ2 福岡・東筑
20′ 宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
21 小西 泰聖 スポ4 神奈川・桐蔭学園
22 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
22′ 鳥海 雄図 教3 東京・早実
23 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
23′ 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)