メニュー

ラグビー部

2022.08.26

ジュニア夏季オープン戦 8月25日 対京産大C

個々の強みを発揮し、京産大Cを下す!

 ひんやりとした風が吹く中、早大Cは京産大Cとの一戦に臨んだ。前半は終始リードし、BK陣のラインブレイクで立て続けに得点を挙げる。35-0と、相手を無失点に抑え、前半を折り返した。後半は相手の反撃を受け、連続失点してしまうが、粘り強く京産大Cを阻み相手にリードを許さない。56-28でノーサイドとなり、早大Cは勝利を収めた。

 開始早々、京産大Cのノックオンからマイボールスクラムを獲得した早大C。これを起点に右、左、右へとポイントを形成し、一気に敵陣に侵攻する。前半4分、フランカー鈴木風詩(社2=国学院栃木)がゲインし、直後にできたラックからSH清水翔大(文2=東京・早実)が素早く球を持ち出して右中間に先制トライを挙げた。続く9分には、自陣22メートル内のラインアウトからBK陣が巧みなパス回しを見せ、ディフェンスの穴を突いたWTB三浦哲(文構2=東京・早実)がインゴールへ。19分にもWTB小澤ジョージィ(スポ1=千葉・流経大柏)のブレイクから清水が再びフィニッシュ。26分にはFWとBKが連携してボールを展開し、ギャップを突いた鈴木風がインゴール左へ飛び込んだ。終盤にはモールトライで勢いよく得点し、35-0で前半を折り返した。

ゲインするフランカー鈴木風

 後半序盤は京産大Cの連続攻撃からトライを献上する。だが10分、自陣深くで相手のこぼれ球に反応したCTB中谷波一土(人2=東京・本郷)が独走トライを挙げる。17分には展開ラグビーから三浦哲が得点に結ぶが、それ以降は、「コンタクトのところで引いてしまい、流れが相手に向いてしまった」(鈴木風)。早大Cのペナルティ―から京産大Cに主導権が渡ってしまい、連続失点。しかし33分、相手の攻撃の芽を摘み、素早く反撃に転じる。右サイドのタッチライン際を小澤ジが好走して自陣から抜け出すと、そこからBK陣が細かくパスをつないだ。最後はSH糸瀬真周(スポ1=福岡・修猷館)からボールを受けたFB仲山倫平(法1=ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)が中央付近にグラウンディング。一時は相手リードとなったものの、最終スコアは56-28で早大Cの勝利となった。

タッチライン際を好走するWTB小澤ジ

 今試合ではアタックのテーマとして掲げた『勢い』を体現し、8トライもの得点を挙げた。フィジカルの強い相手を前に、「相手ボールの時も良い競りでプレッシャーをかけられた」とロック細川大斗(社3=東京・早実)が話すようにセットプレーで優位に立てたことは大きな収穫といえるだろう。一方で、前半こそは継続的なアタックで流れを引き寄せたものの、後半中盤の細かなミスで自滅してしまったところには課題の修正が急務だ。貪欲に赤黒を目指す早大Cの選手たち。カテゴリーアップに向け、自身の強みにさらなる磨きをかけ日々挑戦し続ける。

(記事 谷口花、写真 山田彩愛)

コメント

ロック細川大斗(社3=東京・早実)

――今日の試合のテーマを教えてください

 今日の試合のテーマは、アタックは勢いでディフェンスは速いセットでした。

――そのテーマは実行できましたか

 アタックの勢いという面で相手はフィジカルが強い相手だったので、入りからフィジカルバトルで勝とうという話になっていたので、その通りに前半全体を通して良い流れでできたのでよかったと思います。

――セットプレーを振り返っていかがですか

 スクラムは前半良かったと思いますが、後半は相手の土俵でスクラムを組んでしまったので一貫性がないという反省点が出ました。ラインアウトはマイボールも自分たちのテンポでできましたし、ので良かったと思います。

――スクラムの時に声を出して周りを鼓舞する姿が目立っていましたが、ゲームキャプテンとして意識したことはありますが

 京産大はスクラムとモールが強みのチームだと思っていたので、そこで絶対勝とうという気持ちでみんなを鼓舞していました。

――夏合宿の個人の目標を教えてください

 Aチームの試合に出ることが目標ですが、まだCチームという自分では納得出来ない立ち位置にいます。まだあと一試合残っているので頑張りたいと思います。

――次戦の同志社戦に向けて意気込みをお願いします

 アタックは強気のボールキャリー、ディフェンスはタックルが自分の武器なのでそこを見て評価して貰えるように頑張りたいと思います。

フランカー鈴木風詩(社2=国学院栃木)

――今日のC戦を振り返っていかがですか

 京都産業大学さんがコンタクト、フィジカルが強いということで自分たちもそこを負けないように意識しました。スクラムが強い敵に対して自分たちがやってきたことを出して圧倒できたので、試合もいい調子で前半はできたかなと思います。後半、入りが大事と言われていたのですが、コンタクトのところを引いてしまって、流れが相手に向いしまったので、そこを修正していかないと、自分たちで声出して後半からしっかりもう1回入れ直していかなければと思いました。

――今日のC戦のFWのテーマやフォーカスしていたことはありますか

 スクラムでも他のディフェンスでも速いセットというのを意識していました。

――アタックでもディフェンスでも存在感があったと思うのですが、ご自身のプレーを振り返っていかがてすか

 自分の強みであるボールキャリーやコンタクトの強さを活かして、トライに繋がるシーンを作れたので良かったのですが、ディフェンスが課題で、二人目のタックルが引いてしまったりしていたのでそこを修正していきたいと思います。

――次戦、同志社戦への意気込みをお願いします

 合宿最終戦となるので、少しでも赤黒に近づけるように貪欲に努力していきたいと思います。

WTB小澤ジョージィ(スポ1=流経大柏)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 今日の試合は前半、個人的にはゲインも多くミスなくできたので良かったと思いますが、後半自分だけでなくチームとして足が止まる場面が多々あったのでそこの改善点を次の試合に活かしていきたいです。

――足が止まったのはフィットネスの部分でしょうか

 フィットネスや疲労の部分もありますが、自分たちのミスでやられて足が止まっていくという場面があったので、そもそもミスをしないということを前提にして一試合全体で良いプレーをできるようにチームとしてやっていきたいです。

――今日の試合でビッグゲインする場面がありましたが振り返っていかがですか

 前回の帝京大戦で、自分の中でミスが目立ったので今日はゲインして自分のプレーを背中で見せるしかないと思ってただ走りきることだけを意識しました。

――今日の試合での収穫は

 チームとしては自分たちのミスで自滅しないこと、個人としてはトライを取りきることを最後まで意識して走りきりたいと思っています。

――次戦への意気込みをお願いします

 個人としてはゲイン、トライという自分の強みを活かしてチームの勝利に貢献したいです。

ジュニア夏季オープン戦
早大C スコア 京産大C
前半 後半 得点 前半 後半
35 21 28
56 合計 28
【得点】▽トライ 清水翔(2T)、三浦哲(2T)、中谷、鈴木風、真田、仲山 ▽ゴール 京山(7G)、吉岡(1G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
大木 裕太 法4 東京・早大学院
真田 稜大 教1 東京・早実
百枝 樹生 スポ2 東京・国学院久我山
◎細川 大斗 社3 東京・早実
松下 慶伍 教3 東京・早実
中島 潤一郎 教1 神奈川・桐蔭学園
鈴木 風詩 社2 国学院栃木
永井 新之助 スポ2 東京・早実
清水 翔大 文2 東京・早実
10 京山 秀勇 人3 福岡・東筑
11 三浦 哲 文構2 東京・早実
12 中谷 波一土 人2 東京・本郷
13 岡本 大輝 スポ3 東京・本郷
14 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
15 五十嵐 心之介 社3 埼玉・早大本庄
リザーブ
16 西野 直樹 法4 東京・早大学院
17 川村 駿太 法4 東京・函館ラサール
18 米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
19 江島 航 法4 早稲田渋谷シンガポール
20 若松 泰佑 文構2 東京・早実
20′ 宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
21 糸瀬 真周 スポ1 福岡・修猷館
22 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
22′ 金井 奨 人4 群馬・太田
23 三浦 称児 人3 大分舞鶴
23′ 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
15′ 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)