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ラグビー部

2022.08.21

ジュニア夏季オープン戦 8月20日 対帝京大D

終盤僅差に迫るも、帝京大Dに一歩及ばず惜敗

 帝京大Cに続く土砂降りの中、早大Dは帝京大Dとの一戦に挑んだ。前半7分、SO吉岡麟太朗(スポ2=東京・本郷)が先制トライを決め、主導権を握りかける。しかしミスからの失点もあり、流れに乗り切れないまま5ー7で試合を折り返した。後半は帝京大Dがボールを持つ時間が長く続き、ピンチは何度も訪れるが、簡単にはトライを許さない。試合終盤、早大Dは幾度もチャンスをつかみ、1トライで逆転というところまで追い上げたものの、最終スコア10-14で惜敗した。

果敢にタックルを仕掛けるフランカー岡村

 先制点を奪ったのは早大D。13分、フランカー岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)のチャージから相手ディフェンスを崩し、ボールを奪うことに成功。敵陣深くのマイボールスクラムから右に展開し中央で細かくフェーズを重ねる。ラックから出たボールはSH清水翔大(文2=東京・早実)へ。パスを受けた吉岡がそのままインゴールに飛び込み、先制点を挙げた。その後は一進一退の攻防が続き、拮抗(きっこう)した展開となる。終盤に差し掛かった26分、帝京大ボールのスクラムを押し込み、好機を得たかのように思われた早大D。敵陣インゴール付近でのマイボールスクラムからモールで押し込むが、こぼれ球に反応した帝京大Dに独走トライを決められ、逆転を許した。それ以降は両チーム得点を挙げられないまま、5−7で前半を終える。

マイボールラインアウト

 後半は帝京大Dの攻撃が続いた。早大Dはエリアを取れない時間が続く中、FW陣が奮闘する。9分に、ラックから出たボールを拾われトライを許してしまうものの、以降は得点を与えなかった。29分、厳しい時間を耐え忍んだ早大DはBKを中心に果敢に攻め入り、一気に流れを引き寄せる。32分、敵陣奥深くのラインアウトからモールでゴールライン直前に押し込み、右サイドでの連続攻撃を岡村がフィニッシュさせた。続く36分には左右に展開する素早いパスワークで好機をつくるが、惜しくもトライにつなげることができなかった。終盤に追い上げを図るが僅かに及ばず、最終スコアは10-14で試合終了となった。

 雨の影響もありパスやキックが乱れ、BK陣にうまくつながらない場面が多く見られた今試合。岡村も「細かい部分でまだまだ改善点があった」と振り返る。しかし、ラインアウトやスクラムは好プレーを連発するなど、春から積み重ねてきた練習の成果を随所で発揮した。「対抗戦(関東大学対抗戦)で赤黒を着ることを目標に頑張りたい」と意気込んだゲームキャプテンのCTB金井奨(人4=群馬・太田)。課題点を修正し、全員が秋に向けて全力を尽くす。

(記事 濵嶋彩加、写真 森田健介、山田彩愛)

コメント

CTB金井奨ゲームキャプテン(人4=群馬・太田)

――今日の試合のテーマを教えてください

 セットスピードを全体のテーマとしてやっていました。

――試合を振り返ってみていかがですか

 春、帝京Cに大敗してから合宿まで帝京に勝つというところを目標にずっと練習してきたので、最後勝ちきれなくて悔しく思います。

――ゲームキャプテンとして意識していたことは何かありますか

 帝京が自分たちよりも体が大きいので体を張るというところと、自分が一番ワークするというところをキャプテンとしてやっていこうと思っていて、あとはやっぱりきつい時間帯は絶対出てくると思っていたので、そういった時に自分が一番声を出すことを意識していました。

――今日の課題と収穫を教えてください

 収穫としては、FWがずっと80分間通して戦えていたので、そこは次戦につながるところかなと思います。BKが外に展開した時に取りきるところやゲインするところ、そのパスの繋ぎの部分は課題として見えたかなと思います。

――ご自身がこの夏合宿で特に力を入れていることは何かありますか

 自分の今の立ち位置がC、D辺りなので、一つでも上にあがるために、CTBとして体を張って、一番ワークするというところをやっていきたいと思います。

――春に大差で帝京に負けたことに対して今試合は僅差での敗戦となりましたが、何か手応えはありましたか

 点差としては負けてしまってはいたのですが、課題としていたFWが戦えていたり、ゲームメイクだったりというところで収穫もあったりして、春に負けて夏合宿ここで戦うまでしっかり練習を積んできたので、そこの成果が出たのではないかと思います。

――最後の夏合宿ですが、個人の目標を教えてください

 自分の立ち位置がまだ下なので、試合や練習を通して一つでも上のチームに行けるようにして、対抗戦(関東大学対抗戦)で赤黒を着ることを目標に頑張りたいと思います。

フランカー岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 春シーズンに帝京さんに負け、今回は早稲田のチーム全員で勝ちに行こうと準備していましたが、結果として負けてしまったのでとても悔しいです。

――積極的なボールへの関与も見られましたが、何か意識した部分はありますか

 試合前の円陣で江島さん(ロック江島航、法4=早稲田渋谷シンガポール)がFWリーダーとして4年生として引っ張ってくださっていました。4年生にとって帝京さんとやるのは残り数少ない機会だと思うのでそこで4年生に対して、勝っていい結果を残そうと思いましたが、自分の至らない部分もあり結果として負けてしまったのが心残りです。

――スクラムの感触はいかがでしたか

 FWでセットプレーのスクラムのところで意識していたので、スクラムは互角以上に戦えているなという実感はありました。しかし、細かい部分でまだまだ改善点があったので、次はそこを改善していきたいです。

――最後に今後への意気込みをお願いします

 自分の強みは運動量とブレイクダウンだと思うので、そこをもっと磨いて次はチームに勝利を届けられるように、勝利へと貢献できるプレーヤーになっていきたいと思います。

SO吉岡麟太朗(スポ2=東京・本郷)

――今日のご自身の先制トライを振り返っていかがでしたか

 先制トライは、FWがスクラムで押してくれたので、そこの空いたスペースに自分が走り込んで、トライができたという形だったので、FWのスクラムのおかげかなと思ってます。

――今日のゲームでの課題とその収穫は

 今日は雨だったので、できるだけ敵陣でプレーするためにキックを多く使ったのですが、ボールが浮いてる間のチェイスについてハーフタイムの時間とかで話していました。その中でもう少しプレッシャーを相手にかけることができたのかなと今思います、

――夏合宿折り返しですが、感触は

 前半は結構きつい練習が多くて、戻された中で、どういうコミュニケーションをとって、アタックするか、ディフェンスするかというのをフォーカスしてやってきました。今日の試合も成長は見られたかなと思うのですが、まだまだやれる部分があると思うので、もっと成長していきたいと思います。

――残り半分となった夏合宿の意気込みをお願いします

 まだ試合も残っているので、これからもっといいパフォーマンスをして、一つでも上のカテゴリーに上がれるように頑張ります。

 

ジュニア夏季オープン戦
早大D スコア 帝京大D
前半 後半 得点 前半 後半
10 合計 14
【得点】▽トライ 吉岡、岡村 ▽ゴール なし
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
真田 稜大 教1 東京・早実
米澤 結人 スポ3 東京・国学院久我山
松下 慶伍 教3 東京・早実
江島 航 法4 早稲田渋谷シンガポール
梅澤 未遊 法4 東京・早大学院
岡村 圭悟 スポ2 東京・本郷
宮本 大生 文構3 埼玉・早大本庄
清水 翔大 文2 東京・早実
10 吉岡 麟太朗 スポ2 東京・本郷
11 鈴木 陽結 政経3 東京・早大学院
12 鳥海 雄図 教3 東京・早実
13 金井 奨 人4 群馬・太田
14 和田 遼 社4 埼玉・早大本庄
15 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
リザーブ
16 西野 直樹 法4 東京・早大学院
17 下間 元貴 スポ3 秋田
18 下村 勇貴 文2 東京・早実
19 萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
20 山本 竜大 教1 東京・早実
21 糸瀬 真周 スポ1 福岡・修猷館
22 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
22′ 三浦 称児 人3 大分舞鶴
23 溝井 颯太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
23′ 小澤 ジョージィ スポ1 千葉・流経大柏
15′ 山下 一吹 教1 東京・早実
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)