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アーチェリー部

2022.08.11

関東学生個人選手権予選 8月5~7日 東京・夢の島公園アーチェリー場

新体制初の試合、17人が本選に駒を進める!

 代替わりとなって初の試合となる関東学生個人選手権(個選)。その予選が東京・夢の島公園アーチェリー場にて開催された。早大からは前男女主将である中野勇斗(商=東京・早大学院)、矢原七海(スポ=福岡・柏陵)ら4年生から大学入学後初の公式戦となったルーキー・桑原駿(スポ=愛知・東海)、立川旺佑(国教=東京・早大学院)まで計22名が出場。男子は上位100名、女子は上位80名に本選への扉が開く。女子で全体2位を記録した園田稚(スポ2=エリートアカデミー)ら全日本学生王座決定戦出場メンバーが順当に予選を通過する中、廣瀬心咲(人2=東京・雙葉)が今回と同じSHで行われた4月の関東学生リーグ戦(リーグ戦)から大きく点数を伸ばし、19位に食い込む。男子でも、リーグ戦でメンバー外だった下村謙史朗(人3=東京・暁星)が自己ベスト記録を更新して93位に滑り込み、初の個選本選に出場を決めるなど、早大からは17名が本選へ駒を進めた。

早大勢トップの得点を記録した園田

自己ベスト記録を更新した下村

会心の行射を見せ、ガッツポーズをする廣瀬

上々のデビューを飾った桑原

初の参加となった個選で予選を突破した笹原萌央(人2=東京・東洋英和女学院)

2度目の挑戦で初の予選突破を果たした井上空(創理3=東京・早大学院)

髙見愛佳女子主将(スポ3=エリートアカデミー)(右)からアドバイスを受ける細井眞美子(人3=東京・早実)

エンド間に談笑する男子選手たち

(記事 星野有哉、写真 玉置理沙子、宮下幸、宮島真白、横松さくら)

結果

▽リカーブ男子

19位 浦田大輔 642点

24位 丸尾風瑛 635点

37位 中野勇斗 628点

49位 山下健友 620点

55位 井上空 614点

68位 山本治輝 607点

74位 杉田蒼月 598点

85位 桑原駿 585点

93位 下村謙史朗 577点

(ここまでが本選出場)

129位 服部朝樹 555点

175位 立川旺佑 512点

220位 柿沼大翔 404点

▽リカーブ女子

2位 園田稚 666点

7位 廣木円華 651点

8位 渋谷樹里 647点

10位 髙見愛佳 644点

15位 矢原七海 627点

19位 廣瀬心咲 618点

29位 塚本美冴 603点

79位 笹原萌央 543点

(ここまでが本選出場)

89位 田中伶奈 526点

104位 細井眞美子 490点

コメント

柿沼大翔男子主将(教3=東京・早大学院)

――今日はどのような目標を立てて臨みましたか

 まずは個人として予選通過することです。 また、技術として引き手の肘を動かし続けることを意識しました。ここ1年ほど緩む癖が治らず、苦戦していたため引き手の肘を強く意識して予選通過する点数を取ることを目標としました。チームとしては62代初の全国へつながる試合ということで、新生早稲田アーチェリーとしての雰囲気を知ることを大事にしていました。個人的には部員へ積極的に話を聞きに行くことを目標にしていました。

――自身の射を振り返って

 不甲斐ない悔しい結果でした。ここ2年間、中々結果が出ず今年こそはという強い決意で臨みました。しかしながら、序盤から緩みによる大外しで、過去の点取りの中でも下位に入るような点数を何度も何度も射ってしまいました。正直悔しかったです。30mに入る時点では、ほとんど個人として予選通過できる可能性は限りなく低いことが確定していました。しかしながら、次につながる射とするため、30mで試行錯誤の結果、肘の動かし方を改善できたのは大きな収穫でした。主将として試合の中で「積極的に聞きに行く」ということを掲げていました。男女分け隔てなく、その選手の試合の中での精神状態を知ること。時には支えられるような言葉をかけにいくことを強く意識していました。実際に射つ場所が遠いだけで、なんとなくフワッと分かれてしまうような雰囲気があったので、後輩の丸尾(風瑛、スポ1=福岡・柏陵)を連れて女子チームが固まってるところに声掛けに行ったりできたのは1つ収穫だったと思います。今回の予選は個人戦でしたが、それに関わらずチームで戦うために何をすべきかを考える有意義な試合になったと思います。その点、丸尾が試合前に「今日、男子の合計の目標何点にしますか?」と提案してくれたのはすごくうれしかったです。

――現在のチームの雰囲気はいかがですか

 想定していたよりもよかったです。雰囲気面でも点数面でも引っ張ってくれた4年生の抜けた穴が大きく、うまく早稲田らしさを出せるか不安ではありました。しかしながら、一人一人が試合中にお互いに声を掛け合いながら、1試合通して臨めたことは大きな収穫でした。62代が始まって、チームの雰囲気としては良い点が2点あります。1点目は、人数が少ないことで来年度の王座、リーグ戦を全員で戦い抜く必要性もあり、一人一人が点数に対して貪欲に取り組んでいることです。今回の個戦予選で実際に点数が伸びてきた部員も多く、より高みを目指していきたいと考えています。2点目は、下級生からの自主的な行動・意見が増えたことです。夏練習の目標として「心理的安全性の高いチーム」を掲げました。早稲田大学アーチェリー部全員がこの部をより成長でき、本音で語れる練習環境にしていこうという自覚が高まっている点は、今後、早稲田アーチェリーが飛躍する鍵になっていると考えています。

――今後への意気込みをお願いします

 チームとしてまずは目の前の個戦本戦、インカレや国体などの大会で各々が結果を出すことを目指したいと思います。また、リーグ戦・王座制覇に向け、「心理的安全性の高いチーム」を創り上げたいです。個人としては、技術力と自分自身のエフィカシーを向上をさせていきたいです。

下村謙史朗(人3=東京・暁星)

――今日はどのような目標で臨まれましたか

自分なりのベストを尽くすというところはもちろんそうなのですが、具体的な目標としては自分の押し手が課題だなと思っていたのでその課題の押し手をしっかり残すというところと自己ベストを出すというところですね。

――実際にやってみての達成度は

押し手はちょっと微妙だったのですが、一応まあ自己ベストは出すことができたのでうれしいです。

――自己ベストを出せた要因は

これといって特別なことはしていないです。やっぱり同期の井上(空、創理3=東京・早大学院)だとか柿沼(大翔、教3=東京・早大学院)だったりとかが射型の相談に乗ってくれたり見てくれたりしたので、それがやっぱり良かったのかなと思います。周りの環境が良かったというのが大きいですね。監督やコーチ方はもちろんですけど、同期や後輩、先輩方にも教えてもらったりして、環境のおかげです。

――今後への意気込みをお願いします

これからどんどん点数を上げていって、自分自身の記録はもちろんですけどチームにも貢献できるように頑張っていきます。

田中怜奈(人3=東京・国際)

――今日の目標を教えてください

点数の面で言うと、予選を通過できるのが540点と聞いていたので、540点を通過することが目標でした。

――自身の射を振り返っていかがですか

50メートルでは、いつもでしたらクリッカーがすぐに切れるんですが、今回は押しても押してもクリッカーが切れなくてそこの部分がいつもの自分の感覚と違ったので、焦る部分がありました。

――今日のチームの雰囲気はどうでしたか

女子と男子分かれていたのですが、男子が女子の様子見に来てくれたり、「調子どうだった?」と聞いてくれたりしたので、すごいやりやすい雰囲気でした。女子の方もお互いに声を掛け合ってリラックスした雰囲気で、楽しめたのかなと思います。

――今日の結果を踏まえて、今後の意気込みを教えてください

今後の目標としては、おそらくSHの試合がほとんどなくなって70メートルの試合がノーマルになっていくと思うので、70メートルで自己ベストを出せるように練習に励みたいと思います。

廣瀬心咲(人2=東京・雙葉)

――今日の目標を教えてください

 直前に愛佳(髙見愛佳女子主将)さんと円華(廣木円華、人3=茨城・水戸二)さんからアドバイスを頂いていて、その形で72射を射ち切るということです。

――具体的にどういった点ですか

 押し手を肘から大きく引くということと、アンカーに入った後にさらに真っ直ぐ引くということを教えていただきました。私は引きがすごく苦手だったので、とても参考になりました。

――最近はどのような練習をされていましたか

 教えていただいた内容を意識して射つということをしています。また、私は緊張しいので、緊張する練習をしていました。「自分の1点がチームの勝敗を決める」というような状況を想定して練習しました。

――今回自己ベスト更新となりましたが

 教えていただいた内容が少しずつハマってきた段階だったので、点数を出せて嬉しいです。また、今日は早稲田が多くてアットホームな雰囲気だったというのも心強かったです。30メートルの序盤であまり当たらなくて落ち込んでたところがあったのですが、(次の部に出場するために来ていた)愛佳さんや樹里(渋谷樹里、スポ1=エリートアカデミー)、立川(旺佑)くんが応援してくれて、気を持ち直して射つことができました。

――本戦への意気込みをお願いします

 最近は70メートルをずっと練習していて、波がある状態なのですが、高い波を本選に合わせていきたいと思います。