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ハンドボール部

2022.07.11

第13回早関定期戦 7月9日 東京・東伏見スポーツホール

3年ぶりの早関定期戦 惜しくもドローで試合を終える

 今年で13回目となる伝統の早関定期戦。ここ2年は新型コロナウイルスの影響で開催できていなかったため、3年ぶりの開催となった。早大は、昨年の全日本学生選手権(インカレ)で関学大に敗れたこともあり、リベンジも含んだこの試合。前半立ち上がりから勢いにのり、先制点をあげ、その後3点のリードを奪う。中盤は一進一退の攻防となったが、前半は2点リードで折り返す。後半も早大がリードを守る展開となったが、残り3分で追いつかれた後、点差をつけることはできず、そのまま引き分けとなった。

 序盤は早大の早い攻撃が光る。LB山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)がCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)のパスから先制点を奪うと、早大は5連続でシュートを決め、前半5分で5-2の3点差をつける。しかしその後は点数が入らず、同点に追い付かれてしまう。ここから両者譲らない展開となるが、浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)の力強いシュートでの連続得点や関学大の退場による数的優位を活かした攻撃で得点を重ね、早大は常にリードを守る。試合中には、GK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)が自陣から相手ゴールを直接狙う場面も何度か見られた。前半終了間際にはRW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)がサイドシュートを突き刺し、2点のリードで前半を終える。

シュートを放つ青木

 「後半もしっかり気を抜かずに一生懸命やろう」(村上)と臨んだ後半戦、村上副将の素早い攻撃からのシュートが決まる。前半のリードを守りたい早大だったが、後半8分に追いつかれてしまう。中盤は両校共に積極的な攻めが見られ、点の取り合いとなるが、GK江連主将の好セーブも光り、一時は点差を4点に広げる。しかし関学大も攻めの姿勢を崩さない。後半残り5分、PV山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)がカットインからゴールを決め、リードを2点に広げるも、相手の連続得点で再び同点に。その後7mスローを決め、逃げ切りたかった早大だが、相手のサイドからのシュートを防ぎきれず。タイムアウト後、LW木村百花(スポ2=東京・白梅学園)がサイドシュートを狙うもゴールには入らず、26-26で引き分けとなった。

ゴールを決め、江連主将のもとに駆け寄る山野

 昨年のインカレの敗北もあり、勝利を挙げたかった早大だが、最後に逃げ切ることができず、惜しくも引き分けに。しかし早稲田らしい連携プレーや粘り強いディフェンスが見られ、実りある一戦ではあっただろう。春季リーグや今回で浮き彫りになった課題を克服し、早大の強みをさらにレベルアップさせてほしい。関東学生秋季リーグ、そして4年生にとっては最後の大会となる全日本学生選手権(インカレ)ではさらに強くなった早大の姿を期待したい。

(記事 栗本史歩、写真 野中美結、小澤慶大、澤崎円佳)

集合写真

早関定期戦
早大 26 16-14
10-12
26 関学大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 木村百花(スポ2=東京・白梅学園)
LB 山野紗由(スポ1=北海道・釧路江南)
PV 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山田梨央(スポ1=千葉・昭和学院)
RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
コメント

江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)

――同点となりましたが、今の率直な感想は

これで同点が3回連続なんです。この早関戦は私が高3の時と大学1年の時にも同点で、去年と一昨年(にコロナで試合)がなくて、今年でやっと決着がつくというところだったのですが、同点で終わってしまいました。悔しいですが、負けなくて良かったなという気持ちもあります。

――関学大は昨年のインカレで敗れた相手ですが、今回の定期戦に向けて何か対策はしましたか

しました。やはり左45の選手と、左サイドの選手がすごく上手だったので、そこに強くいくというのと、右45の左利きの選手が回ってきて打ってくるので、遠くから打ってくる人に対しては強く当たっていこうという対策はしました。

――後半で良いキーピングが何度かありましたがご自身の感触としてはいかがでしたが

悪くはなかったと思いますが、先に仕掛けられることが少なかったと自分では反省しています。いろいろな方にも良いところで止めてくれたと言っていただいたので、そこは良かったなと思うのですが、もう少し(点数を)取れるところはあったのかなというところが悔しいですし、もう少しできたのではないかなというのはあります。

――同点で迎えた残り30秒でのタイムアウトでは何を話していましたか

最後どのような攻めをして、誰がシュートを打つかというところまで決めて、強気でいこうという話をしました。私は、(ポジションがGKで)残り30秒だったので「みんな決めてくれ!」と思っていました。

――秋リーグへの意気込みをお願いします

(選手の)人数は少ないですが、その分一人一人の連携を強く取れるところは強みだと思うので、そういうところをどんどん高めていって、秋リーグでは上位を狙っていきたいと思います。

村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)

――今の率直な感想は

勝てそうな試合だったけど、チャンスを逃してしまって同点で終わってしまって、少し悔しいなっていう部分はあるのですが、すごいナイスゲームだったのかなって思います。

――関学大は昨年のインカレで敗れた相手ですが、その点に関してはいかがですか

インカレのときは前半に勝っていたけど後半に逆転されてというかたちで負けてしまったので、相手が絶対に後半対策してくるから後半もしっかり気を抜かずに一生懸命やろうという感じで話し合いました。

――今日は積極的に一対一を仕掛けてシュートを決めてきっていたように見えたのですが、何か意識していたことなどあったりしますか

チームの中に1年生も入ったりしていて、有観客での初めての試合ということもあってちょっと堅いかなというふうに思ったので、自分が得点を取りに行けるところはどんどん取りに行こうという気持ちでやっていました。

――同期である浦野選手(詩織、スポ3=愛知・旭丘)と合わせて10点以上得点しましたが、これまでの関係で培ってきたものなどが発揮できたというかたちですか

そうですね。練習のときから浦野とはコミュニケーションを取りながらやってきたのですが、言葉がなくてもプレーを合わせられるところがやっぱり同期でやっている時間が長いので。私のパスにも合わせてくれるし、私も詩織のパスだったら合わせられるし、阿吽の呼吸みたいな感じで攻めることができたので、そこが良かったかなと思います。

――秋リーグへの意気込みをお願いします

去年とかその前とかはこの春リーグが終わって秋リーグの期間までに対外試合とかを行うことができなくて中々試合勘がつかめないというのがあったんですけど、こうやって関学さんと試合することができて試合の感覚も無くさないままやれるので、この試合を糧にして秋リーグは順位を上げられるように頑張りたいと思います。