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卓球部

2022.07.09

全日本大学総合選手権(団体の部) 7月8日 愛知・スカイホール豊田

激闘もわずかに及ばず ベスト8でインカレを終える

 強敵・専大を下し、ベスト8入りを決めた早大。2回戦から間もなく、日大との準々決勝に臨んだ。試合は1番のシングルスから手に汗握る展開となる。 浜田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)と、岩永宜久主将(スポ4=福島・帝京安積)・浜田組がフルゲームを制すなど、先に2勝したのは早大だった。しかし後半のシングルス2本を奪われ、前回大会ベスト4の強豪の前に涙をのんだ。

 ベスト4を懸けた日大との一戦、1番手には浜田が起用された。この日単複合わせて4試合目となった浜田だったが、疲労を感じさせないフットワークを披露。激しいラリー戦を制し、ポイントを奪う。一方、相手はサーブから流れをつくり、浜田のミスを誘う展開。2ゲームずつを取り合って迎えた最終ゲーム、序盤から浜田が連続得点を上げる。4点リードで折り返すと、その後も勢い衰えることなく、最後は相手のショットがアウトに。大きな1勝を挙げた。

  バックハンドを放つ浜田

 続く2番は日大が制し、1勝1敗でダブルスを迎えた。いきなり第1ゲームを奪われるが、第2ゲームは15-13で取り返す。第3ゲームはデュースの末に日大が、第4ゲームは早大が取り、一進一退の攻防が続いた。最終ゲームも序盤から競り合いとなる。岩永のサービスで相手を崩し、浜田が決め切るなど、2人で得点を重ねていく。それでも突き放すことはできず、このゲームもデュースに入った。浜田のサービスエースで11オールとした早大は、ここでタイムアウトを取る。この時、相手のサービスに対してチキータでレシーブをすると決めていたというが、実際に来たのはロングサーブ。しかし岩永が冷静に対応し、相手は触れず12-11とする。最後は岩永のサービスを相手がネットに掛け、13-11。早大ペアが長い戦いをものにした。

  勝利し、ベンチに迎えられる岩永・浜田組

 2勝目を奪い、勝利まであと1勝とした早大。4番の杉本和也(スポ3=福岡・希望が丘)と5番の岩永の試合が同時に行われることとなった。しかし、先に岩永が敗れ、早大の命運は杉本に託された。第1ゲームを落とす立ち上がりとなった杉本だったが、その後は勝負所でフォアハンドが決まり、2ゲームを連取。ゲームカウント2-1で第4ゲームへ突入した。しかし、いきなり相手に5連続得点を許し、その点差を詰められない。バックハンドに集められ、対応に苦しんだ。そのまま大差でこのゲームを献上すると、最終ゲームに入っても悪い流れが続いた。サーブ周りで相手にプレッシャーをかけられ、点差が開いていく。最後はバックハンドがアウトになり、5-11。早大の敗戦が決まり、2015年以来のベスト4進出とはならなかった。

  プレッシャーのかかる場面でプレーする杉本

 最終結果はベスト8。春季関東学生リーグ戦に続き、インカレでも目標の優勝には届かなかった。それでも、日大をあと一歩のところまで追い詰めたこの試合。5番までもつれ、そのうち3試合がフルゲームに及ぶ激闘だった。わずかな差だっただけに悔しい敗戦となったが、今後に向けて期待の高まる内容でもあった。次戦の秋季関東学生リーグ戦は、このチームで臨む最後の団体戦となる。この日の悔しさを秋の悲願達成につなげてほしい。

(記事、写真 是津直子)

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結果

▽決勝トーナメント準々決勝

対日大 ●2-3

〇浜田3-2金光

●柏0-3伊藤

〇岩永・浜田組3-2金光・加山組

●杉本2-3加山

●岩永0-3小林広

コメント

浜田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)

――専大戦のシングルスでは、先日の関東学生選手権で敗れた相手との対戦でしたが、どんな戦略を立てていましたか

 前回は台上の短い展開で先手を取られていて、ラリーになっても相手が上から触ってくる展開が多く苦しかったのですが、今回は最初からラリーにしようという考えで入りました。終盤から僕のサーブが効いてきて、最後のセットの前半、サーブで点が入ってリードできたので、結構今回は僕の方が先手を取っていたと思います。そこが結果的に勝ちにつながったと思います。

――ダブルスの振り返りをお願いします

 本当に岩永さんのおかげで勝てました。(日大戦)最後のデュースでタイムアウトを取った後に、僕らは「チキータでいこう」という話だったのですが、相手がロングサーブを出してきて、そこにとっさに反応してフォアで決めてくれました。専大戦も最後の1本チキータで決めてくれて、本当に頼りになります。

――試合中、岩永選手とコミュニケーションを取る場面も多かったですが、どんな話をしていましたか

 僕が迷ったら岩永さんに聞いて、「どうしたらいいですか」とか「どういうサーブ出したらいいですか」とか聞いていました。ダブルスでは右利きと左利きで組んだ方が有利といわれるのですが、右利き同士なので、その分動かないといけません。そこもお互いカバーし合って、お互いが攻めやすいようなコース取りが大事なので、練習中からよく話し合ってやっています。

――日大戦の最終ゲーム、デュースの場面ではどんな意識でしたか

 最初にマッチポイントを取って、そこで力が入ってミスしてしまったので、11オールでタイムアウトを取って一度冷静になれたと思います。

――初めてのインカレでしたが、どんな気持ちで臨んでいましたか

 チームとして優勝という目標だったので、そこに向かって練習中からやっていたので、悔しいです。

――今後に向けて意気込みをお願いします

 春(春季関東学生リーグ戦)は2位だったので、秋こそは優勝したいです。僕自身も春はシングルスで4勝3敗という悔しい結果に終わっているので、シングルスも勝って優勝できるようにやっていきたいと思います。