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ア式蹴球部

2022.07.11

アミノバイタルカップ2022 7月10日 会場非公開

アミノ杯開幕! 城西大相手に2発快勝

アミノバイタルカップ2022 第11回関東大学トーナメント大会 兼 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選
早大 1-0
1-1
城西大
【得点】
(早大)44’平松柚佑、56’植村洋斗
(城西大)53’磯貝飛那大

 真夏の暑い日差しの中、アミノバイタルカップ(アミノ杯)が開幕した。早大は2回戦で敗退した昨年の雪辱を晴らすべく今大会に臨んだ。初戦の相手は一昨年、昨年と同じく城西大。試合は早大が主導権を握る展開で進む。デビュー戦となったDF佐々木奈琉(社1=新潟・帝京長岡)を中心に再三決定機を作り出すが、相手ゴールを割ることができない。それでも前半終了間際にロングスローからMF平松柚佑(社3=山梨学院)が先制点を奪う。53分に同点に追いつかれるが、直後に佐々木の仕掛けからPKを獲得。これをMF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)が決め、再び勝ち越しに成功する。そのまま1点リードを守り切り、2ー1でアミノ杯初戦を突破した。

トップチームデビュー戦で2得点の起点となる活躍を見せた佐々木。上級生のサポートのもと「伸び伸びプレーすることができた」と語った。次戦以降でも活躍が期待される

 「前期リーグ戦の反省を踏まえた選手特性や、自分たちが停滞していた部分に対しての解決策 」という外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)の意図のもと、フォーメーションを3バックに変更した早大は、前半から怒涛の攻撃を繰り広げる。17分、MF小倉陽太(スポ3=横浜FCユース)のロングフィードを受けた佐々木が、相手DFをかわしペナルティーエリア内に侵入。マイナスに折り返すと平松が合わせるが、これはコースが変わり惜しくも枠の外へ外れる。30分には一連のパスワークで右サイドを崩すと、佐々木のクロスにDF西尾颯大(スポ4=千葉・流通経大柏)が飛び込むが、これもわずかに外れ決定機を逃す。相手陣内に攻め入りながらも得点を奪えない展開が続く中、迎えた44分。佐々木がロングスローを送ると、ゴール前の混戦から最後は平松が右足を振り抜き先制に成功する。チャンスを決めきれず、嫌なムードが漂っていたところでの貴重な先制点となった。

関東リーグ明大戦以来の出場となった伊勢。小倉、植村のダブルボランチが空けたスペースを上手く使い、中盤で良い形でボール受けるシーンが多かった

 1点リードで迎えた後半。勢いを緩めず追加点を狙いたい早大であったが、53分、相手の右サイドからのクロスがそのままゴールに吸い込まれるスーパーゴールで、同点に追いつかれてしまう。しかし直後の55分、小倉の背後へのパスに反応した佐々木が相手DFを振り切ると、ペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。このPKを植村が冷静に決め再びリードを奪う。その後もDF森璃太(スポ3=川崎フロンターレU18)やMF山市秀翔(スポ1=神奈川・桐光学園)、FW奥田陽琉(スポ3=柏レイソルU18)といった交代カードを切り果敢に追加点を狙う早大。83分には森のクロスに奥田がフリーで合わせるも枠の外へとはずれる。試合終盤には城西大に攻め込まれる時間が増えるが、GKヒル袈依廉(スポ2=鹿児島城西)の好守もあり同点弾を許さずそのまま試合終了。アミノ杯1回戦を勝利で終えた。

佐々木が獲得したPKを冷静に決めた植村。笑顔の藤本と伊勢が駆け寄る

 今試合の一番のポイントはやはりフォーメーションの変更だろう。3バックにすることで、サイドの選手がより高い位置でプレーする機会が増え攻撃に厚みをもたらした。また、デビュー戦の佐々木が2得点に絡む活躍を見せたことも明るい材料である。前期リーグ戦では出場機会が限られていた選手の活躍も光った。「新しい選手がチャレンジしながら各々が出る機会を目指して練習から積極的に取り組んでいた」とDF中谷颯辰(基理3=静岡学園)。ここから連戦となる中、新たな戦力の台頭はチーム全体の底上げにつながるだろう。中2日で迎える2回戦の相手は専大。1回戦で関東リーグ1部の東洋大を破り、勢いに乗る侮れない相手に対してどう戦うか。アミノ杯さらにその先の総理大臣杯制覇に向けて負けるわけにはいかない。

(記事 髙田凛太郎 写真 栗田優大、水島梨花)

先制ゴールを奪い祝福される平松

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK ヒル 袈依廉 スポ2 鹿児島城西
DF 24 西尾 颯大 スポ4 千葉・流通経大柏
DF 13 中谷 颯辰 基理3 静岡学園
DF ◎監物 拓歩 スポ4 清水エスパルスユース
MF 31 佐々木 奈琉 スポ1 新潟・帝京長岡
→57分 12 森 璃太 スポ3 川崎フロンターレU18
MF 小倉 陽太 スポ3 横浜FCユース
MF 10 植村 洋斗 スポ3 神奈川・日大藤沢
MF 22 藤本 隼斗 スポ3 柏レイソルU18
→84分 20 平野 右京 人3 兵庫・滝川
MF 平松 柚佑 社3 山梨学院
→84分 奥田 陽琉 スポ3 柏レイソルU18
MF 15 伊勢 航 社2 ガンバ大阪ユース
→61分 29 山市 秀翔 スポ1 神奈川・桐光学園
FW 17 駒沢 直哉 スポ2 ツエーゲン金沢U18
→74分 奥田 陽琉 スポ3 柏レイソルU18
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――今日の試合は3バックで臨まれていましたが、どういった意図がありましたか

 前期の反省を受けて、自分たちがここからより高い成長曲線を描いていかないといけないという課題がありました。その中で、もう一歩、二歩まずは個人が成長していく、個人の特徴みたいなものをもっと出していくという意味では、配置を変えるというのがポイントでありました。前期の反省を踏まえた選手特性や、自分たちが停滞していた部分に対しての解決策としてこのかたちを取りました。

――新しいフォーメーションの手応えはいかがでしたか

 初出場であった佐々木奈琉(スポ1=新潟・帝京長岡)とかが特徴の部分を非常に良く出していました。また、途中から出てきた森(璃太、スポ3=川崎フロンターレU118)とか中盤が4人になることで、うちのチームは真ん中の選手がしっかりボールを持てることで(ゲームを)作れる選手が多くいるので、そのユニットのところで機能していたのかなと思いました。

――今お話にあった佐々木選手など、リーグ戦では出番が少ない選手の活躍が目立ちましたが、チームに勢いをもたらしてくれると感じていますか

 もちろん前期もみんなが頑張っていました。しかし、その中で停滞感というか一つ結果が出なかったのでそれは事実として受け止めなければなりません。それでも我々は部員が100人いて、選手が80人以上いる中で、それぞれの思いであったり努力であったり積み重ねてきているものはあります。そういったものを新しいかたちの中でもう一度再発見し自問自答していくことで、より大きな成長曲線を描けるのではと思っています。そのような部分では、出てくる選手たちのエネルギーはとても大きかったかなと思います。

――同点にされた直後に再び勝ち越すことができ、チームとしても今までとは違った部分なのかと見受けられますがどのように感じていますか

 結果論ではありますけど、このシステムに変えたのは前に人数をかけれるとか、バランスのところで自分たちの気持ちや勢いを出せる配置にもなっています。前へのランニングやそこにボールが入っていく狙いとしていたかたちは得点以外にもかなり出ていたので、そういった意味では試合を通じて、自分たちのかたちややってきた姿を体現できたのではと思います。

――水曜日には2回戦が迫っていますがどのような準備をしていきたいと考えていますか

 まずはしっかりリカバリーをして、ケガから戻ってくる選手もいますし、平瀬(大、スポ4=サガン鳥栖U18)とか鈴木俊也(副将、商4=東京・早実)がチームにどう新しい力をもたらしてくれるのか。また今悔しい思いをしている他のメンバー西堂(久俊、スポ4=千葉・市立船橋)とか水野(雄太、スポ4=熊本・大津)などがいるので、(彼らが)ピッチに立てなかったとしても、もう一度空気として上積みが作れる試合、そういった試合をしていきたいと思います。

中谷颯辰(基理3=静岡学園)

――久しぶりのスタメン出場となりましたが、どのような思いで試合に入りましたか

 スリーバックにチームがシステム変更してその中で自分の特徴を活かせる部分、スリーバックの真ん中で自分の特徴を生かすという役割が与えられているというのは分かっていました。やることも分かっていましたし、やるべきことへの自信もありました。久しぶりでしたけど、緊張はなくのびのびやれたかなと思います。

――3週間と期間空けての試合でしたが、チームはいかがでしたか

 システム変更があった中で、初めはうまくいかないこともありました。これでやっていけるのかという不安もチーム全体でありました。日を重ねるごとにコミュニケーションが増えて全員がやるべきことを確認しながら徐々に良くなっていきました。練習試合もあった中で、良い雰囲気でこの試合に取り組めたかなと思います。

――今日の試合は時間を作り、ボールを冷静にさばいている場面が多く見られました。意識的に行なっていましたか

 そうですね。スリーバックでボールを持ちながら自分たちの時間を作りたいというのが考えの中で1つありました。そこで、自分の特徴を1つ生かせるのかなと思いました。

――今回は、前期なかなか出場機会を得られなかった選手が活躍されましたが

 繰り返しになってしまいますが、システム変更の中で、新しい選手がチャレンジしながら各々が出る機会を目指して練習から積極的に取り組んでいました。そこを監督なりコーチが姿勢を評価してくれたと思います。藤本だったり、今日出た選手たちも良いプレーが出来ていたと思います。そこは、チームとして良い部分ですね。

――前期リーグ戦では中2日の日程で、同じ選手が連続して出場するということがあったと思います。選手層の拡大という意味では今回の活躍により良い影響をチームに与えることになるのではないでしょうか

 今もケガ人がかなりいて、その中でも色々な選手が練習からやっています。監督も使いやすいですし、自分も評価されるので走ったりします。嬉しい気持ちがあるので存分にやれているというのはあると思います。

――中2日で次戦を迎えます。意気込みをお願いします

 中2日で東洋で。リーグ戦前期は最後アディショナルタイムに入れられました。1発勝負のトーナメントということもありますし、ここを勝てば全国に大きく近づけます。今日の良いところは生かして、反省点は反省してもう1個積み上げて東洋戦も勝ちたいです。

佐々木奈琉(スポ1=新潟・帝京長岡)

――ウイングバックでしたが、難しさはありましたか

 大学のトップチームでの初スタメンということでした。高校からウイングバックというポジションはずっとやってきていたので、そこの不安感というものはあまりなかったです。

――積極的な攻撃参加が印象的でしたが、どのようなことを意識していましたか

 自分の強みがクロスです。そこをどうチームに良い影響を与えられるかというところで攻撃参加は長所にしてやっています。

――2得点とも佐々木選手が起点となりましたが、試合を通じて手応えはいかがでしたか

 試合開始から自分の前のスペースをうまくチームとしても使っていくことでチャンスが多くなっていきました。コンビネーションや個でそこの前のスペースを生かすように心がけていました。

――デビュー戦となりましたが試合前に監督や選手からは何か声はかけられましたか

 声かけというよりは「全体をサポートしてあげて」というのをみんなに言われていました。その中でも上級生がミスしても良い声をかけてくれたりだとかプレーしやすい環境づくりに配慮してくれたので、伸び伸びプレーすることができました。

――2回戦に向けた意気込みをお願いします

 今チームはリーグ戦は勝てていないですが、こういう公式戦でしっかりと勝ちを増やして良いイメージづくりに生かせればいいなと思います。