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ア式蹴球部

2022.07.04

第36回関東大学女子リーグ 7月2日 東伏見グラウンド

ダブルヘッダー1戦目 関カレ今季最多5得点で大勝

第36回関東女子大学リーグ戦 第11節
早大 5-0
0-0
国際武道大
【得点】
(早大)2分・41分:髙橋雛、14分:笠原綺乃、18分:廣澤真穂、45分:オウンゴール
(国際武道大)なし

 ア式蹴球部女子(ア女)は2日、関東大学女子リーグ(関カレ)11節国際武道大戦に挑んだ。試合前から圧倒する展開が予想された今節。キックオフからわずか2分でFW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)があっさり先制点を奪うと、MF笠原綺乃(スポ3=横須賀シーガルズJOY)の今季初ゴールなど前半だけで5ゴールを奪った。試合終了30分後に関東女子リーグが控えていたこともあり後半はペースを落とし、点差を縮められることなく試合を締めくくった。

 

今季初得点の笠原。点を獲るタイプではないが、前線の選手として欲しかった得点に「ホッとした」と安堵の表情を見せた

 

 今節は関カレ5試合が控える7月の初戦だったが後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)は「ここまでがハードスケジュールだった」と表現。確かにリーグが再開した5月22日からほとんどの週で2試合を戦ってきた。3試合という週も珍しくはなく、その試合数は6週間で15を数える。ファンからも関係者からも非難轟々(ごうごう)の欧州トップクラブの日程でさえもかわいく見えるほど。2日を終えると次週は1試合しかなく、監督の捉え方にも合点がいく。

 

右サイドで躍動した三谷。公式記録上は1アシストだが、実質は3ゴールをアシストした

 試合は思い通りに進む。強豪相手には大差をつけられることが多い相手に対し、ア女は攻勢を強める。2分にルーズになった相手のクリアボールを見逃さずに回収した髙橋が、GKとの1対1を冷静に決めあっさり先制。2点目はMF三谷和華奈(スポ3=東京・十文字)がプレスで奪いクロスを入れた14分。「絶対入ってくると狙っていた」と、逆サイドからゴール前に侵入した笠原が流し込んだ。18分も三谷のクロスが起点となり、FW廣澤真穂(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)が2戦連発となる3点目。41分にはテンポのいいパスワークから髙橋が抜け出す。似合いサイドでのGKとのフィジカルゲームを制し、無人のゴールにボールを蹴り込んだ。最後は45分、またもや三谷、廣澤のホットラインからオウンゴールを誘発。前半だけで5回ネットを揺らし勝利はほぼ確実なものになった。

 

髙橋は2ゴール1アシストとマンオブザマッチの活躍。

 

 ペースを落とした後半はチャンスは多く作ったものの点は入らなかった。背景にはダブルヘッダーがあった。試合終了30分後に関東女子リーグが控え、複数の選手が続けて出場する中、どこか抑えていた部分があったのかもしれない。それでも前半の点差を維持して着実に勝ち点3を積み上げた。試合数が少なく順位は5位だが平均勝ち点では2位につけている。多方面で困難が襲い掛かった前半戦も終盤に差しかかる。あと一息、もう一山を乗り越えるためにア女は競創を厭わない。

(記事 前田篤宏、写真 前田篤宏、大幡拓登)

 

DF田頭が今節復帰を果たしたことは何よりの朗報だ。関カレ開幕節で左ひじを負傷。昨季はルーキーながらCBの競争に台頭すると、今季は右SBとして開幕スタメンをつかんでいた

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 近澤澪菜 スポ4 JFAアカデミー福島
DF 夏目歩実 スポ3 宮城・聖和学園
DF 堀内璃子 スポ3 宮城・常盤木学園
→HT 15 田頭花菜 スポ2 東京・十文字
DF ◎5 船木和夏 スポ4 日テレ・メニーナ
MF ブラフ・シャーン スポ4 スフィーダ世田谷FCユース
MF 三谷和華奈 スポ3 東京・十文字
→HT 11 吉野真央 スポ4 宮城・聖和学園
DF 井上萌 スポ4 東京・十文字
MF 14 笠原綺乃 スポ3 横須賀シーガルズJOY
MF 26 宗形みなみ スポ1 マイナビ仙台レディースユース
→HT 27 生田七彩 スポ1 岡山・作陽
FW 廣澤真穂 スポ4 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
FW 10 髙橋雛 社4 兵庫・日ノ本学園
→75分 18 白井美羽 スポ2 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
◎=ゲームキャプテン

 

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

――今節はどういう意気込みで試合に入りましたか

ボールはこちらが多く持てるかなと想定したうえで、試合に入りました。

――いきなり2分に得点が生まれて、45分で5点を取ちましたけど、どういう評価をされていますか

大量得点というか、しっかり得点を積み重ねられたのは今季初めてなので、入りから良かったです。スカウティングで分析していたところの狙いをそれぞれが体現したというか。これまでの試合もシュート数が少なかったわけではなかったので、しっかり決め切ってくれたかなと。まだ前期は終わっていないんですけど、スケジュール的にはこれが終わりの試合だったので、ここから延期分プラス後期に向けて、いい流れにみんなで持ってきてくれたかなと思います。

――7月は8試合ある中で日程含め初戦を勝利で終われたことは大きかったと思いますけどいかがですか

来週は関カレがない週なんですよね。だから私の中ではここまでがハードスケジュールだぞ、という認識がありました。(6日に予定されていた)東洋戦が延期になった時点で、「ここまでまず!頑張れみんな!」という気持ちがありました。頑張てくれたと思います。

――次の試合も頭にあった中で後半はスコアレスに終わりましたけど後半はどういうふうに見ていますか

5-0という展開の中から暑さと疲労感もあったと思います。ただ例えばリーグの最後の時に同じ勝ち点で並んだとなれば、あそこで点を取れていたらというふうなことにつながるかもしれないことも含めて、そこは伸びしろというか。一番は後半に出た選手は悔しかったと思いますし、その辺はまた後期への課題ですね。特に暑い試合はゲームコントロール、攻めるときと後ろで回すときをもっとはっきりできるように改善していきたいなと思います。

――特に田頭選手が復帰したことはポジティブなポイントだったと思います

元々SBで出ていて、試合から離れていたんですけど、ポジショニングや右で起点を作るところだったりとおうのは田頭らしい部分が見えて、またそこで競争が生まれるという意味で、本当にポジティブだったと思います。

 

MF笠原綺乃(スポ3=横須賀シーガルズJOY)

――今季はずっと前線の選手として出場していて、今回が初ゴールになりましたけどいかがでしたか

常に得点は狙っていたんですけど、なかなか前期の試合で点を取れなくて、前の選手として得点を狙いたいとずっと思っていたので、決められて素直にうれしいです。

――入った瞬間はどういう気持ちが沸き上がりましたか

安心、ホッとした感ですね。安堵感が強かったです。

――あのシーンを詳しく振り返っていただきたいです

右サイドで(三谷)わかながえぐって、クロスが絶対入ってくると常に思っているので準備して、ちょうど狙ってたところにボールがこぼれてきたのでそれを押し込んで、という感じですね。

――得点が取れていなかったとはいえ今季は守備での貢献も大きくて、監督は努力で上達したと評価されていましたけど、今季ここまでを振り返るといかがですか

ウィングなので、守備のスイッチにもなるので一発で抜かれないようにというのは意識しています。ウェイトトレーニングもしていますし。細かくなりますけど人を見るようになりました。ボールばかり見ちゃうと簡単に抜かれてしまうから人に抜かれないように、ということを意識して。サイドハーフなのでパスコースを切る、限定する役目があるから、簡単に抜かれないように人を見るようにしました。

――今節は吉野選手も復帰して生田選手も調子を上げてきている中で、まずはあと一カ月どういう活躍をしたいですか

スタメン争いも激しくなってくるので自分の強みとしては攻撃のチャンスメイク、スルーパスとか味方を生かしてというのがあるからそれを生かしつつ、得点力をもっと上げていかないとなと思っています。

 

DF田頭花菜(スポ2=東京・十文字)

――今日は何より復帰戦でしたけど、1カ月半ぶりの試合はいかがでしたか

腕だったので心拍の方は上げていましたけど、試合となると体力的にきつかった部分は大きかったです。でも出久しぶりに試合できて率直にうれしかったです。

――この1カ月半はどういうふうに過ごしていましたか

足の筋肉は落とさないようにというのと心拍の部分は、(腕)固定の期間は走れなかったんですけど、トレーナーさんに常に手伝ってもらって心拍も落とさないようにしていました。止める蹴るとかはできていたのでクロスの精度とかは落ちないように練習していました。

――最終ラインはけが人が多い中で、主力が1人戻ってきたことはチームにとっても大きいと思いますけど、どう捉えていますか

けが人が多くて、ああいう形で離脱してしまったのは責任を感じていて、連戦というのもあって人数が限られている中で今までみんな戦ってくれていて、自分もここからチームに結果で貢献していけるように頑張りたいなと思います。

――開幕スタメンを勝ち取りましたけど、ご自身の立ち位置についてはどのように捉えていますか

1年の時はCBで出させてもらっていたんですけど、今季かSBに挑戦させてもらって。中学の時はSBをちょっとやっていました。攻撃参加の部分は楽しさを感じているし、CBに比べてプレーの幅も広がっているので。その分サイドの1対1の対応でクロスを簡単に上げさせてしまったり、という課題とかポジショニングも頭を使うとか、多くなってくるのでそこは自分自身もっと成長しないとこの先強い相手と戦う上で厳しいかなと思っています。

――どういういきさつでSBにコンバートしたんですか

史さん(監督)からは、自分をSBに置いている理由としては遠くを見れる部分を評価してくれています。守備の部分も継続しつつビルドアップの部分でチームの起点となれる選手になりたいなと思っています。

――今日は復帰戦ながら2試合を戦いましたけど、いかがでしたか

試合がたくさんあることは試合に出れるチャンスも増える部分ですごいうれしいことですし、復帰明けでトータル90分出れたことは良かったなと思っています。

――前半戦は強豪との対決は東洋大戦のみとなってますけど、ここに対して待ち遠しい気持ちとかはありますか

高校の同期の落合依和って子が今スリーバックの右をやっていて、自分は高校の時CBでその子はSBをやってたんですけど、マッチアップできたらうれしいです。東洋で今出てるので、高校の同期として負けられないなという思いが強いです。