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ラクロス部

2022.07.06

早慶定期戦 7月2日 富士通スタジアム川崎

終盤に耐え切れず逆転負け 3年ぶりの早慶戦勝利ならず

1Q 2Q 3Q 4Q
早大
慶大
▽得点者
上野2、桜井2、木村、松本

 大舞台が帰ってきた。新型コロナウイルスまん延により一昨年は中止、昨年は無観客での開催となったラクロス早慶定期戦(早慶戦)。今年はついに有観客での開催となり会場は熱狂に包まれた。女子部は2019年以来の勝利を目指して強豪・慶大に挑んだ。早大は攻守ともに安定感を見せ、5ー3で第3Q(クオーター)を終える。しかし最終第4Qに逆転を許し、勝利をつかむことができなかった。

ゴールを決め喜ぶ選手たち

 第1Q、早大は開始直後のドローを取られると、慶大が得意とする個人技を絡めた激しい攻撃を受けなかなか主導権を握ることができない。しかし、ディフェンス陣が意識していたというショットを打たせない守りや、G山本芙結主将(スポ4=静岡)の好セーブで無失点で乗り切る。そんななか先に試合を動かしたのは早大だった。1Q終了間際、G山本主将のクリアーからブレイクを仕掛けると、AT上野美桜(国教3=東京・立川国際中等高)が鮮やかにショットを決め、先制点を挙げた。続く第2Qは序盤に相手ゴーリーからのクリアをつながれ追いつかれるも、再びブレイクを仕掛けてAT松本彩雨(商4=兵庫・鳴尾)が抜け出し、パスを受けたAT上野がきっちりと決め勝ち越した。しかし、直後に慶大の個人の強さを生かした攻撃から連続失点を許し、2ー3で前半を終える。

一時同点となるゴールを決めるAT松本

 

 試合展開についてG山本が「点差を離される展開も予想していたので、何も焦ることもなかった」と語るように、逆転を狙う早大は3Qも攻守にわたって落ち着いていた。序盤に相手の反則でフリーシュートを得ると、AT松本が同点ゴールを決める。さらに、AT桜井あか里(商4=東京・早実)がスタンシューを決め逆転、終盤にはMF木村彩乃副将(法4=東京・早実)が追加点を挙げ2点のリードを手にした。DF陣は「自分たちがやりたい高めで当たるということができていた」とDF池崎真佳(商4=東京・早実)が語るように攻めのディフェンスを見せる。また、G山本の好セーブで流れを変え、良い形で第3Qを終えた。しかし逃げ切りたい最終第4Q、慶大が強さを見せる。最初のドローからの攻撃、そして反則から与えたフリーシュートで連続失点を許し、一挙に同点に追いつかれた。さらにその直後のドローを確保されると、そのままつながれ失点し逆転を許す。その後も2点奪われ、一矢報いたい早大は攻撃を続けるが、相手ゴーリーの好セーブに阻まれ得点できない。試合終了間際にAT桜井が得点するも反撃はそこまで。勝利が見えた中での逆転負けということもあり、悔しい結果で早慶戦は幕を閉じた。

シュートをセーブするG山本

 最終Qに2点差からの逆転を許し、悔しい敗戦となった早大。3Qまでは攻守ともに自分たちのペースで試合ができていただけに、最後に勝ち切る部分など関東大学ラクロスリーグ戦(リーグ戦)への課題に気づかされた。それでもチームとしての成長は確実に実感できた。AT桜井はこの試合を振り返り、「ファイナル4常連の慶大に負けはしたが、そこに対してやれると感じた」と語るように目標とするファイナル4達成に向けての手応えは確かにあった。この早慶戦を糧にリーグ戦で躍進できるか、山本組のさらなる成長に期待だ。

(記事 田中駿祐、写真 藤田珠江、山本泰新)

コメント

G山本芙結主将(スポ4=静岡)

――今日の試合を振り返って

 自分たちは慶大に対してもともとチャレンジャーで、会場にいる人たちも慶大が勝つと思っている状態からスタートというように思っていて、最初からエンジンをかけて先制点を取ることができたので早大の流れを作れたのかなと思います。2Q、3Qでもディフェンスもアタックも前のめりで、攻撃型で走り続けることができていて、想定していたよりも戦えました。それでもただでは勝たせてくれない、常に4強やファイナルに入ってくる(チームの)勝負強さを感じましたし、リーグにつながる課題が明確になった試合かなと思います。私たちはここが通過点で、ゴールはファイナル4なので、負けではありますが、いい学びができました。

――3年ぶりの有観客での開催となりましたが、フィールドではどのように感じましたか

 入場の時から私たちのことを応援してくれる声に包まれて背中を押してもらえましたし、1プレイ1プレイに歓声が付くという感覚が久しぶりすぎて、最初は浮足立ってしまうようなところもありましたが、会場が一体となって私たちを応援してくれているというのが力になったのかなと思います。

――どのような意識で試合の臨みましたか

 この試合の勝負所をチームとして絞っていたのですが、そこのうちの2つがディフェンスセットとクリアで、自分がもろに起点となるポイントだったので、自分がこの試合のキーマンとなるつもりで入りからエンジン全開で挑むというところを意識していました。また、技術で上回るという部分もそうなのですが、ラクロスを純粋に楽しむというところもチームとして貫いていこうということが今年の早慶戦のテーマでもあったので、そこを自分が一番体現しようというところは試合を通して意識できたかなと思います。

――試合の序盤では自分で持ち出すという場面が多かったですが、どのような意図がありましたか

 慶大のライド(ディフェンスセットに入る前にボールを奪いに来る動き)が、ボールに対して2人寄って来て強度が高いので、そこでボールを落として奪われて、自分たちのアタックセットに持ち込めないというのがスカウティングで分かっていたので、自分たちのアタックにボールをつなげるためにどうしようかと練習で考えていました。ゴーリーは走らないというのがセオリーなので、相手の想像しない突拍子のないことをしてびっくりさせようというか、自分の脚力にも自信があったので、そこでチームに貢献したいと思って練習からやっていました。

――セーブで流れが変わったという場面が多かったと思いますが、その点を振り返って

 自分としては後半に立て続けに決められて完全に慶大の流れになってしまったショットを止められなかったという悔しさの方が残っているので、セーブが光った試合といわれると個人的にはそうは感じていないです。ただ、2Q、3Qでのセーブに関してはディフェンスが粘って私が取りやすいところまで運んでくれたり、相手が打ちにくい体勢までもっていったりしてくれて、最後は自分が止めるだけというシーンも多かったので、そこは自分がディフェンスと一体となって止めたシュートだったのかなと思います。

――取って取られてという展開でしたが、後ろではどのように感じていましたか

 私たちが作っていた試合のシナリオ通りの試合展開で、むしろ序盤で点差を離される展開も予想していたので、何も焦ることもなく想定内ということでみんなも試合に挑めていたかなと思います。

――終盤の複数失点が響くという結果になりました。その点はどのように感じていますか

 ボールマンが最後までスピードでゴールを狙ってくるだとか、自分たちよりも元気のある選手が交代で入ってくるので、そこの走力で後半に差が出るというのは分かっていました。その中でドローの時の対処が遅れてしまい、技術的なところもあると思いますが最後は走力やゴールを自分がとるんだという気持ちが慶大の選手一人一人から伝わってきていて、それに圧倒されてしまったという点はあったと思います。そこが悔しいところだし、それでもゴールに向かう姿勢というのはすぐに身につけられると思うので、練習の中から積み重ねていきたいです。

――最後にリーグ戦に向けての意気込みをお願いします

 早慶戦は通過点で、私たちの目標はリーグのファイナル4です。慶大とは(リーグ戦内での)リーグは違いますが、常勝4強(慶大、立大、明大、日体大)の一角に対してここまで戦えたというのはみんなの自信になったと思います。それでもまだ足りない部分を埋めるための糧にもなると思うので、今日ここで試合に出た人だけではなくて、試合を見ていたサブチームや1年生も爆発するきっかけにこの試合がなればなと思います。Final4という目標を達成するために夏を懸けて変わっていきたいと思います。

MF木村彩乃副将(法4=東京・早実)

――今日の試合を振り返って

 3Qくらいまでは自分たちのペースでゲームが運べていて、シナリオ通りだったところがありましたが、最後の慶大の強さが出た試合だったかなと思います。(試合の結果は)悔しいですが、個人としてもチームとしても最後まで楽しんで試合ができたので悔いはないです。

――3年ぶりの有観客での開催となりましたが、フィールドではどのように感じましたか

 私自身もラクロスを始めて初めてあんなに大勢の人たちの前でラクロスをするという経験だったですし、下級生も初めてというところで、どうなるかなという風に不安もありましたが、グラウンドから見る景色は最高でしたし、ラクロス部に入部してよかったなと思いました。

――取って取られてという展開でしたが、どのような心境でプレーをしていましたか

 そういう試合展開が最近の練習試合でもあまりなかったですが、いい緊張感を持ちながら試合を続けられたかなとは思います。ただ、こういったシーソーゲームをあまり経験していなかった分、経験不足というのが出たかなとは思いました。

――チーム全体の守備を振り返って

 課題としては一人一人の個人技の部分と、コミュニケーションでのミスがあったのかなというところで、そこはリーグ戦に向けて修正していかなければならない部分ではあります。ですが、全体としては割と守れているかなという感覚があったので、直さなければいけない部分とこれから自信を持ってやっていきたいなという部分が明確に分かったかなと思います。

――得点シーンではどのようなことを意識していましたか

 シーソーゲームになったときに「ここで自分が絶対決めてやる」と思っていて、あか里(桜井あか里)からだったと思うのですがここしかないという絶妙なパスが回ってきて、決めきることができたのはすごく嬉しかったです。

――リーグ戦に向けてどのような試合になりましたか

 私はすごくプラスに捉えていて、ほかのチームがリーグ戦に向けてチーム作りをするなかで、私たちは早慶戦に向けて早い段階でチームが作れたと思うので、あとはそこの調整や修正をやっていってさらに強い組織になれるように努力していき、ここを通過点としてしっかりとリーグ戦に備えていきたいなと思います。

――最後にリーグ戦に向けた意気込みをお願いします

 全員が絶対負けたくないという思いを今日持つことができたと思うので、その気持ちを忘れないでリーグ戦では目標に掲げているファイナル4というところを貪欲に目指して行きたいなと思っています。そのためには私たち4年生だけでなく下級生も巻き込んでやっていく必要があると思うので、そういったプレーの面だけではなく組織の面からも底上げをやっていって、絶対にファイナル4に入りたいです。

AT桜井あか里(商4=東京・早実)

――今日の試合を振り返って

 3Qまでは自分たちが有利な展開で進めることができたのですが、4Qの最初に連続失点をしてしまい、そこを食い止められなくて負けてしまったのかなと思います。

――3年ぶりの有観客での開催となりましたが、フィールドではどのように感じましたか

 本当に久しぶりだったので最初はプレッシャーがすごいのかなと思いましたが、始めたら応援の声が力になってすごく楽しかったです。

――ブレイクからの得点が多かったです

 芙結(山本芙結主将)のセーブからすごくいい形で決まって、そこからいい流れでつなげたかなと思います。早大としてもブレイクは狙っているポイントの一つだったので、すごく良かったかなと思っています。

――得点時の心境は

 すごくうれしかったですし、入らなくてもいいからガンガンゴールを狙おうというのはずっと意識していたので、最初は結構外してしまったのですが、その何本かの2本が入って良かったなと思います。

――リーグ戦に向けてどのような試合になりましたか

 慶大は毎年ファイナルに入るようなすごく強豪なので、そこに対して負けてはしまいましたが、私たちの目標であるファイナル4に対して戦えなくないなという手応えを感じたので、この悔しさをばねに練習に臨みたいなと思います。

――最後にリーグ戦に向けた意気込みをお願いします

 絶対に強豪校を倒して目標であるファイナル4に進出したいです。

DF池崎真佳(商4=東京・早実)

――今日の試合を振り返って

 ディフェンスは入りから良く、その中で集中力も切らさずに慶大相手に自分たちがやりたい高めで当たるということができていたというのはディフェンスとしては良かったかなと思います。

――3年ぶりの有観客での開催となりましたが、フィールドではどのように感じましたか

 観客の応援の雰囲気や、応援部中心に私たちのことを応援してくださったのがすごく自分もパワーになったし、常に笑顔でいられる要因だったかなと思います。

――ディフェンスではチーム全体としてどのような意識をしていましたか

 今年はプレッシャーディフェンスからしっかりと攻撃の起点になるというのがチームのテーマなので、まずは私たちはワンの強さを生かしてしっかりと高めで当たっていくということ、そして狙えるところはダブルでリスクを負ってでもボールまでいこうというのは意識していました。

――相手にショットを打たせない場面が多かったですが、そこはチーム全体で意識をしていましたか

 中にボールが入った瞬間に2枚でちゃんとつぶそうということは言っていました。

――ディフェンスでのファールが何回かありましたが、ぎりぎりを狙っていたということでしょうか

 そうですね。自分も結構プッシング(相手選手を押す反則)を取られてしまいました。中のクラッシュというのを意識している分、腕でいってファールをとられてしまったのですが、それは自分の中では「ナイスだよ」というふうに考えていました。

――終盤の複数失点が響くという結果になりました。その点はどのように感じていますか

 慶大は簡単には勝たせてくれないというのは分かったうえで、体力の部分など、詰めの甘さというのはあったのかなと思います。1点とられた後に絶対取られないぞという連続失点をなくすというところは課題になるなと思いました。

――リーグ戦に向けてどのような試合になりましたか

 自分たちが絶対に成長したというのは証明できた試合ではあったかなと思います。また、最後しっかりと勝ち切るというのが自分たちの課題になってきたと思うので、あと1カ月後のリーグ戦に向けて、これがまたエンジンとなってチームとして上に向けて、ファイナル4を達成できたらなと思います。

――最後にリーグ戦に向けた意気込みをお願いします

 私たちは今年ファイナル4という目標を掲げているので、しっかりとまずは一戦一戦大事に勝っていって、目標を達成するべく頑張っていきたいなと思います。