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卓球部

2022.06.17

関東学生選手権 6月16日 埼玉・所沢市民体育館

新人戦王者・浜田は惜しくも準優勝 若手2人がランキング入り!

  関東学生選手権大会は最終日を迎え、男女シングルス共に決勝戦まで行われた。男子シングルスでは前日の試合でベスト16入りを果たした荒井和也(スポ2=福岡・希望が丘)と浜田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)が8回戦に出場。荒井は準々決勝で惜しくも敗退したものの、ベスト8入りを果たした。一方、関東学生新人選手権の王者である浜田は決勝戦までは順調に駒を進めたが、勝利には至らず準優勝で今大会を終えた。

  荒井は、この日1試合目となった8回戦で白熱した戦いを見せた。両者1ゲームずつ獲得して始まった第3ゲームでは、序盤冷静なゲーム展開でリードするが長いラリー戦に負け失点する場面もあった。その後3ゲームを奪取し優勢な中、相手のペースにのまれ1ゲームを落としてしまう。しかし第6ゲーム、いきなり3点を取ると落ち着いたプレーで相手のミスを誘い、勝利を収めた。

 準々決勝では、序盤3ゲームを先取される苦しい展開となった。後がない第4ゲームでは際どいコースを狙い相手を翻弄(ほんろう)し得点を重ねた。相手の勢いに負けず、このゲームを奪取すると良い流れをつくり出す。続く第5ゲームでは初めから流れをつかみ、相手の高スピードの球にも冷静に反応した。鋭いフォアハンドが決まることが多く、このゲームも奪取。第6ゲームでも互いに一歩も引かないラリー戦で勝利するなど点を重ねたが、相手の攻撃も止まらずこのゲームを落とし敗退となった。

  8回戦でフォアハンドを放つ荒井

 関東学生新人選手権王者・浜田は8回戦、準々決勝と常に余裕のある試合展開を見せた。相手の鋭い攻撃にも強打で返し、得点を許さない。準決勝では長いラリー戦で押し勝つ場面が多く見られた。第3ゲームでは序盤なかなか点が決まらずリードされる場面もあったが、鋭いフォアハンドで相手を翻弄(ほんろう)しこのゲームも奪取すると、その勢いを落とさずストレート勝ちで決勝戦に駒を進めた。

 決勝戦、阿部悠人(専大)との第1ゲームでは両者譲らず競り合う中、相手の鋭い攻撃が決まりこのゲームを落とす。第2ゲームでは序盤ネットインが続きリードされるも、持ち前の強打を決め追いつく。デュースまでもつれた後、粘り強さをみせ17ー15でこのゲームを奪取した。しかし第3、4ゲームでは相手の攻撃が決まる場面が多く連続でゲームを落とすこととなる。後がない第5ゲームでも、強打が決まり大差にはならないものの追いつくことができず、優勝まで届かなかった。

  インカレでも活躍が期待される浜田

 男子シングルスでは準優勝とベスト8という好成績を1年生と2年生の下級生たちが残した。しかし「勝てるチャンスはあったのでそこをものにできなかったことが悔しい」と浜田が述べたように選手たちにとっては悔しさの残る結果となった。悔しさの反面、個人の収穫も大きかったはずだ。7月に行われる全日本大学総合選手権での早大の活躍に期待したい。

(記事 芳田彩歌、写真 芳田彩歌)

結果

▽男子シングルス

7回戦

〇荒井4-2平林(日体大)

〇浜田4-1松田(明大)

準々決勝

●荒井2-4星(専大)

〇浜田4-1遠藤(専大)

準決勝

〇浜田4-0宮川(明大)

決勝

●浜田1-4阿部(専大)

コメント

荒井和也(スポ2=福岡・希望が丘)

――本日の試合を振り返っていかがですか

 1試合目では自分が先制点を取ることができていたのですが、2試合目ではリーグ戦で当たった相手でその時よりもレベルアップしていたように感じ、自分から展開をつくることができなかったのでそこが敗因だったと思います。

――今大会で見えた課題点はありますか

 技術的にはストップされた時の展開が良くなかった部分と、バック側にボールを送られた時にバックでいいところをフォアハンドで取ることが多く、使い分けができていなかった部分が課題点だと思います。

――本日の勝因は何だと考えますか

 サーブが効くことが多く、準々決勝前からサーブが決まることが多かったのでそこが勝因だと思います。

――準々決勝では3ゲーム先取されてから2ゲーム取り返しましたがどんな気持ちで挑みましたか。

 3ゲーム終わってあまり勝てる気はしていなかったのですが、下回転から上回転に変えたりと大きく変化を見せたら点を取ることができたので前向きな気持ちでした。

――来月のインカレに向けての意気込みをお願いします

 試合に出させてもらえたら、チームに勢いをつけられるよう出る試合全て勝てるように頑張りたいと思います。

浜田一輝(スポ1=愛知・愛工大名電)

――本日の試合を振り返って

 良かった部分もありましたが、決勝は自分の弱点が浮き彫りになった試合でした。見つかった課題を克服しないと強くはなれないと感じたので、見直して練習していきたいです。

――準決勝はストレート勝ちでしたが何か戦略はありましたか

 相手は春のリーグ戦で負けていた選手だったので、何が駄目で負けてしまったのか分かっていました。それはレシーブだったので最初からレシーブは思い切りいくことと、最後まで自分のサーブが効いていたことで結果的にストレートで勝つことができたと思います。

――決勝戦を振り返っていかがですか

 終始押されていて、最後はできることも少なくなり苦しい展開だったのですが、その中でも勝てるチャンスはあったのでそこをものにできなかったことが悔しいです。

――長いラリーになった時に打ち勝つ戦略は何かありましたか

気持ちです。気持ちで相手の台にねじ込むことです。

――来月のインカレに向けての意気込みをお願いします

 春のリーグ戦は惜しくも2位だったので、そこでの悔しさを晴らせるように今回の大会で見つかった課題を克服して挑みたいなと思います。