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相撲部

2022.06.14

第101回東日本学生選手権 6月12日 靖国神社相撲場

団体9位に終わるが強豪・日体大に大接戦

 早大相撲部の初陣となる東日本学生選手権が靖国神社相撲場で行われた。団体戦ベスト8入りを目標に挑んだ今大会。2年連続で優勝している強豪・日体大相手に2勝を挙げるなど躍動したが、一歩及ばず9位で予選敗退となった。個人戦では田太隆靖(スポ4=東京・足立新田)、園田陽司(スポ2=福岡・博多)を除き初戦敗退という悔しい結果に。しかし、新星の川副楓馬(スポ1=熊本・文徳)の積極的に前に出る相撲や田太隆靖主将(スポ4=東京・足立新田)の久々の団体戦白星など、随所に光る取組が見られた。

 団体予選では中大、日体大、法大と対戦した。中大戦では先鋒・川副、二陣・栗田が押し倒しで勝ちを重ねるも、あと1勝に手が届かず敗戦。続く日体大戦でも白熱した展開を見せた。先鋒・川副は立ち合いから果敢に押し込んだが、相手にするりとかわされて送り出し。チャンスをものにできずその後も連敗。もう後がない早大に光を灯したのが中堅・大村晃央(社2=静岡・飛龍)だった。土俵中央で激しくぶつかると、潜り込むような姿勢を作って相手の太ももをつかむ。そのまま力強く土俵際まで追い込み、寄り切りで貴重な勝利を挙げた。さらに早大の勢いは止まらない。副将・田太が気迫の取組を見せる。一時、土俵際まで追い込まれたが、立て直して押し出し。「団体戦で勝った記憶がほとんどない」という田太は喜びのあまり思わず声を張り上げ、大将戦に望みをつなげた。大将・鳥居邦隆副将(社3=愛知・愛工大名電)は体重差なんと32キロの大型力士と対戦。しかし体格差を埋め合わせることができず、寄り倒しで黒星を喫した。

大村は寄り切りで貴重な勝利を挙げた

久々の団体戦白星に声を張り上げる田太

 決勝トーナメント進出そしてAクラス残留をかけて絶対に負けられない3回戦。相手は前日に行われたBクラスで勝ち上がってきた法大だった。法大とはともに稽古や合宿を行ったこともあり、お互いに手の内を知っている間柄。先鋒・川副は叩き込みで敗れるが、二陣・栗田が取り直しの末、立ち合い横に動いてタイミングよく決まった上手投げで一勝を持ち帰る。しかし、勝利がつながらず1勝4敗で予選敗退、Bクラス降格となった。

 個人戦では多くが初戦敗退の中、団体戦で控えだった園田が日体大の主力・メンバーに大金星を挙げた。室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)から「相手の力を利用するのが上手い」と評されている園田。相手の勢いを逆手に取り、突き落としで勝利を収めた。田太は不戦勝で3回戦に駒こそ進めたが、立ち合いすぐに相手にまわしを許して万全な状態を作られると寄り切りで敗退した。

園田は突き落としで勝利した

 団体、個人ともに悔しい結果に終わった早大だが、彼らが目指すのは「全国ベスト4」。団体戦ではBクラスへ降格してしまったが、室伏監督は「また挑戦者のつもりでやっていけたら」と今後を見据えた。田太主将も「良いところは伸ばして、悪いところは修正してベスト4を目指していきたい」と意気込んだ。今大会での課題と収穫を糧に稽古に励み、全国で早大相撲部が輝く姿を見せてほしい。

(記事 横松さくら、写真 大貫潤太氏、堀内まさみ)

結果

団体戦予選

1回戦 対中大 2勝3敗

先鋒 〇川副参段(押し出し)棚橋参段

二陣 ◯栗田参段(押し出し)市川弐段

中堅 ●大村弐段(寄り倒し)田村参段

副将 ●田太初段(押し出し)平野参段

大将 ●鳥居参段(切り返し)由留部参段



2回戦 対日体大 2勝3敗

先鋒 ●川副参段(送り倒し)石崎参段

二陣 ●栗田参段(押し出し)中村参段

中堅 〇大村弐段(寄り切り)外尾参段

副将 〇田太初段(押し出し)岡田参段

大将 ●鳥居参段(寄り倒し)バドジャルガル参段/br>


3回戦 対法大 1勝4敗
先鋒 ●川副参段(叩き込み)佐藤参段

二陣 ◯栗田参段(上手投げ)橋本

中堅 ●大村弐段(押し出し)栄弐段

副将 ●田太初段(押し出し)高橋

大将 ●鳥居参段(上手投げ)田崎

※予選9位で決勝トーナメント進出ならず



個人戦

田太隆靖

2回戦 〇松永参段(拓殖大)不戦勝

3回戦 ●田畑参段(日体大)寄り切り



鳥居邦隆

1回戦 ●櫻田弐段(駒大)はたき込み



栗田裕有

2回戦 ●由留部参段(中大)上手投げ



大村晃央

2回戦 ●橋本(法大)小手投げ



園田陽司

2回戦 〇外尾参段(日体大)突き落とし

3回戦 ●木下弐段(東農大)突き倒し



川副楓馬

2回戦 ●赤芝弐段(東洋大)叩き込み



鈴木大介

1回戦 ●佐々木(慶大)寄り倒し


コメント

室伏渉監督(平7人卒=東京・明大中野)

――団体戦ではどのような目標を掲げて挑みましたか

 今回はベスト8。最低でもベスト8は絶対取ってAクラスに何とか残りたい。そこが最大の目標でしたね。

――団体戦では強豪・日体大に2勝を挙げましたがいかがでしたか

 日体大や中大に2点ずつ取って、いいかなと思ったのですが、結局、稽古をよく一緒にやっている法大に…。相手もやっぱり研究もしていましたし、そこはうちがそれ以上にもっと相手を研究しなければいけないなと思いました。

――やはりトーナメント進出を逃したことは厳しく受け止めていますか

 やっぱり悔しいです。でも、けが人とかも多くて。あんまり満足に稽古ができなかったというのが正直ありました。これで勝ってしまったらそれで満足してしまう可能性もあったと思うので、逆に今回は良い勉強にもなったと思います。やっぱり簡単には勝てないよなと、それが良い経験になってくれればなと思いました。

――個人戦では多くの選手が初戦敗退となった中、園田陽司選手が日体大の選手に白星を挙げましたね

 あれもやっぱり相手の力を利用するのが上手いんですけど、彼もけがをしていて満足な動きではなかったと思うので今後どうやってベストな状態で大会に挑めるかそこをもっと我々も選手1人1人が考えて。選抜十和田大会には出られるみたいなので、もう1回ミーティングとかをしてまた良い結果が出せるようにしたいと思います。

――特に目に留まった取り組みはありましたか

 1年生の川副は負けはしましたけども非常に良い相撲は取っていたなと思います。やっぱり前に出て負けているので、次につながるかなとは思いました。あとは、日体大戦で4年生の田太がずっと長らく勝てなかった時期があって、それで日体大のああいう選手に勝ったことは自信になってほしいなと思います。本当に日体大、中大に2点ずつ取れたというのをみんな自信にしてもらいたい。

――今大会で見つかった課題や収穫を教えてください

 やっぱりまだまだ体ができていないですし、もっともっと体を作らないといけない。Aクラスの選手は本当に体が大きいですし、しっかりしている。やっぱり体づくりをしてから稽古をしないといけない。稽古をしないと勝てないと思うので。それを選手自身がどのように感じて受け止めるか。そこをもう1回再認識させたいなと思います。

――最後に今後の展望をお聞かせください

 Bクラスからまた上がっていくしかない。あとは上がっていくしかないので、落ちたら上がればいいので。また挑戦者のつもりでやっていけたらなと思います。


田太隆靖主将(スポ4=東京・足立新田)

――新体制初の団体戦でしたが、どのような目標を持って臨まれましたか

 団体戦ではまずは予選を勝ち上がって、本戦でも勝ってベスト4以上を目指していこうということで目標を立てていました。ですが実際のところは本戦に行けずに負けてしまって悔しい思いでいっぱいです。

――団体戦では対日体大で1勝を挙げられましたが、あの時の心境はいかがでしたか

 (これまで)団体戦で勝った記憶がほとんどないですし、あの一番は大村(晃央)が勝って繋がってきた大事な場面ということもあって、あれはすごい気持ちが良かったです。叫んだのはこれが2回目で、(2019年の東日本学生)リーグ戦以来ですね。チームのみんなも喜んでくれて、うれしくなって声が出ちゃいましたね。

――室伏渉監督からも評価されましたか

 「これからもあんな相撲を取るように」とおっしゃってました。自分も「あんな相撲」を心掛けてはいるんですが、相手の策にはまってしまったりと、色々なところに課題は感じています。

――理想とされている「あんな相撲」とは

 距離ができたようなときに頭からもう一度当たって、自分のペースを作り直して、自分の力を出し切る、そんな相撲ですね。

――主将として、今後の団体戦に向けた意気込みをお願いします

 今年のチーム目標を全国ベスト4としていて、いまのままだと厳しいところなんですが、きょうのような悔しさを忘れずに、良いところは伸ばして、悪いところは修正してベスト4を目指していきたいと思います。

――個人戦ではどこに向かって、稽古に励んでいきますか

 主将としては個人よりも団体で勝ちたいっていう想いの方が強いです。個人では全国ベスト8に行きたいです。


栗田裕有(スポ3=新潟・海洋)

――どのようなことを意識して、今大会に臨まれましたか

 早大はAスタートだったので、Aは絶対に死守するという気持ちが強くありました。団体戦では、Bから上がってきた法政に負けてしまい、Bに落ちインカレ(全国学生選手権)と来年の東日本選手権がBからということが決まりました。個人ではベスト8に入るという気持ちでやっていました。

――団体戦の自分の戦いを振り返っていかがでしたか

 1回戦の中大戦では、前に出る自分らしい相撲をとることができ、気持ち的にもエンジン的にもかかりました。2回戦の日体大戦では、相手の選手が中学、高校の1個上の先輩で、大学に入ってからは1度も対戦がなく初めての対戦でしたが、胸を借りるつもりで思い切っていきました。(相手の選手は)昨年の全日本選手権の優勝者で本当にとても強いので、何でもやってやろうという気持ちでした。相手のかたちにはならせませんでしたが、最後に突かれてしまいました。3回戦の法大戦は、法大と合宿を1回やったり、1度も負けたことがない選手だったりしたので気持ち的には緊張せずに臨むことができました。相手が考えてきていて、取り直しになる前の相撲で際どい相撲をとってしまい、取り直しの相撲は勝ちましたが、そこでもう少し自分らしい相撲をとってチームに流れをもってくる感じにしたかったなと思いました。

――個人戦は振り返っていかがでしたか

 相手が中大の大将の選手でした。小柄な選手で、何をしてくるかわからないなと思っていましたが、上手く上手を取らせてしまい相手の力の出るかたちとなり、やられてしまいました。自分のかたちになるというか、相手のかたちにさせないように相撲をとれたらなと思いました。

――今大会で見つかった課題や収穫を教えてください

 今年初めての試合で、チームの雰囲気などを知ることができたという面では良かったのかなと思いました。直さないといけないと感じた点は、けがをしている選手がいる状況でフルな状態でなくても、しっかり勝てるようなチームにしないと今後のインカレなどでも厳しいのかなと思うので、そこはしっかりやりたいなと思います。

――今後に向けて意気込みをお願いします

 インカレが11月の頭と考えてまだ時間があり、その間に選抜大会なども開催されるので、そこでしっかり実力のある選手にどんどん勝ってインカレに向けて調整できるように頑張りたいです。