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ア式蹴球部

2022.06.12

第96回関東大学リーグ 6月11日 東京・味の素フィールド西が丘

悲願のリーグ戦初勝利 ほとばしる『熱量』で圧倒!順大相手に3発快勝!

第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第9節
早大 1-0
2-1
順大
【得点】
(早大)09’平松柚佑、82’西堂久俊、89’駒沢直哉
(順大)74’小林里駆

 これまで4分4敗と関東大学リーグ戦(リーグ戦)開幕後未だに白星を獲得できていない早大。対するは、リーグ戦9位(第8節終了時点)の順大。先週の駒大戦から1週間の準備期間を空け、早大は最下位脱出に向け第9節に臨んだ。前半は、序盤から攻撃的な姿勢を見せる。9分にコーナーキックからのこぼれ球をMF平松柚佑(社3=山梨学院)がゴールに押し込み先制点を獲得。その後は危なげなく1点リードで前半を折り返す。後半は相手にボールを持たれる時間が続く。74分、相手のシュートを一度はGKヒル袈依廉(スポ2=鹿児島城西)がセーブしたが守り切れず同点ゴールを献上してしまう。再びリードを奪うべく迎えた82分、ボールを受けた途中出場のMF西堂久俊(スポ4=千葉・市船橋)が相手DFをかわし、そのままコントロールしたシュートを決める。勢いに乗った早大は後半終了間際、FW駒沢直哉(スポ2=ツエーゲン金沢U18)が相手の守備を突破し追加点を奪う。最後までリードを守り切った早大。3ー1で悲願のリーグ戦初勝利を飾った。

 

試合開始9分で、先制点を決めた平松。今シーズンは途中出場が多かった中、「チームをこのような状況から抜け出させられるのは自分だ」という思いで今試合に臨んだ。見事、その言葉を体現した!

 「出し惜しみをしていたら自滅していってしまうと思ったので前半から全力でいきました」(外池監督)と言うように前半は立ち上がりから主導権を握る。開始2分、MF小倉陽太(スポ3=横浜FCユース)からロングパスを受け取ったDF森璃太(スポ3=川崎フロンターレU18)がワンタッチでMF安斎颯馬(社2=青森山田)にクロスを供給するも、シュートは枠の外へ。先制点を奪いたい早大は9分、森のコーナーキックにFW奥田陽琉(スポ3=柏レイソルU18)がヘディングをするも止められる。しかしそのこぼれ球を平松が詰めゴールネットを揺らした。先制点獲得後しばらくは順大がボールを回す展開が続くも、徹底した守備で相手にチャンスを作らせない。24分、DF鈴木俊也副将(商4=東京・早実)のコーナーキックを相手GKが弾いたボールに小倉が反応するものの枠を捉えきれない。その後、順大に自陣へ攻め込まれるが早大は落ち着いたプレーでリードを守り抜く。お互い決定機を作れないまま1ー0で前半を終えた。

開幕から本調子とはいかずプレッシャーやさまざまな思いと戦ってきた西堂。「今週、自分が取り組んできた思い切りの良さがこのゴールには集約されていた」と待望の今季初ゴールを振り返る。ア式の『レフティーモンスター』復活の序章となるか

 さらなるリードを奪いたい後半。50分に右サイドでボールを受けた森が相手ディフェンスを抜き去りマイナスに折り返す。これを受けたMF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)はワントラップからシュートに持ち込むも、相手に防がれる。53分に平松がゴール前にクロスを送るも、追いかけた奥田とタイミングが合わず得点にはつながらない。その後は順大に決定機を作られる時間帯が続く。駒沢、MF山市秀翔(スポ1=神奈川・桐光学園)を投入し攻撃に拍車をかけるが 、74分、右サイドから攻め込まれる。相手シュートはヒルがセーブしたもののブロックしたボールは順大に渡り、ゴールに押し込まれた。同点に追いつかれた直後、西堂を投入し、流れは徐々に早大へ。迎えた82分、DF監物拓歩(スポ4=清水エスパルスユース)のロングボールを受けた西堂がペナルティエリア内に侵入。一度は相手DFに阻まれるが、こぼれ球を拾い迷わずシュートを放つ。ボールはきれいな弧を描き、相手ゴールへと吸い込まれた。「今週、自分が取り組んできた思い切りの良さといった部分が本当にあのゴールに集約されていた」と西堂。待望の今シーズン初ゴールは、チームにとって貴重な勝ち越し弾となった。リードをしてからも攻撃の手を緩めなかった早大。89分、相手のスローインを安斎がカットし、ボールを受けた駒沢が倒れ込みながらシュートをゴールネットに突き刺した。駒沢は「中にいる久くん(西堂)に出す選択肢もありましたが、あそこは途中から出た自分の役割として打つしかないなと思って」と振り返る。その後も集中を切らさず守り切り試合終了。待望の初白星となった。

「途中から出た自分の役割として打つしかない」と貪欲にゴールを狙った駒沢。ゴールを決めたが、それ以外は納得していないという。『愚直に』、『謙虚に』戦う姿勢で次戦以降も得点を奪い、チームを勝利に導くか

 何としてでも欲しかった勝ち点3をようやく手にすることができた早大。序盤から攻めの姿勢を崩さず積極的なプレーを見せ、1失点を喫しはしたが安定した守備も光った。課題とされていた「得点力」にも改善が見られ、今節以降も継続していきたいところだ。次節の桐蔭横浜大戦に向け、「ここからまた始まる3連戦で勝ち点9を取ろうということで練習をずっとやってきているので、熱量を落とさずに自分達を戒めて、水曜日に向けてやっていきたい」と外池監督は意気込む。前期のリーグ戦も残り2試合。今日の試合で得たこの勢いを生かして連勝なるか。早大の真価が問われる。

(記事 池上楓佳、野中美結、写真 大幡拓登、前田篤宏)

ピッチに向けて拍手を送り、勝利を祝う部員たち

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK ヒル 袈依廉 スポ2 鹿児島城西
DF 22 平瀬 大 スポ4 サガン鳥栖U18
DF 24 西尾 颯大 スポ4 千葉・流通経大柏
DF 40 監物 拓歩 スポ4 清水エスパルスユース
DF 42 ◎鈴木 俊也 商4 東京・早実
MF 森 璃太 スポ3 川崎フロンターレU18
→66分 36 山市 秀翔 スポ1 神奈川・桐光学園
MF 小倉 陽太 スポ3 横浜FCユース
MF 平松 柚佑 社3 山梨学院
MF 安斎 颯馬 社2 青森山田
→90+4分 14 水野 雄太 スポ4 熊本・大津
MF 10 植村 洋斗 スポ3 神奈川・日大藤沢
→73分 11 西堂 久俊 スポ4 千葉・市船橋
FW 奥田 陽琉 スポ3 柏レイソルU18
→57分 17 駒沢 直哉 スポ2 ツエーゲン金沢U18
→90+2分 38 松尾 倫太郎 人2 千葉・八千代
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部 順位表
順位 大学名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
東京国際大 19 8 21 15
明大 19 16
東洋大 16 17
国士舘 13 14
拓大 13 15 12
法大 13 10 11 −1
筑波大 12 10
桐蔭横浜大 10 12 10
早大 12 −5
10 順大 16 −8
11 流通経大 25 −17
12 駒大 21 −14
第9節終了時点
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

※囲み取材から一部抜粋

――前半からチーム内で熱量を維持しながら、セットプレーから得点しましたね

 熱量とセットプレーということに関しては、今日テーマとして取り組んでいたので、その2つに選手たちが一人一人集中して取り組んでくれました。実際に得点という形に現れたことは良かったかなと思います。

――前半かなりプレスをかけた分、後半は体力的にも辛かったと思いますが

 もちろんどこまで熱量が続くのかということに関しては難しかったです。しかし、出し惜しみをしていたら自滅していってしまうと思ったので、前半から全力でいきました。実際に璃太(森、スポ3=川崎フロンターレU18)をはじめ、前半からよく走ってくれました。また、後半も声をかけていた立ち上がり10分までのところでも本当にチームの熱量の部分を体現してくれました。どこまでペースを維持できるかは分かりませんでしたが、失点した後も交代選手を中心に熱を帯びた状態を維持できたので良かったです。西堂(久俊、スポ4=千葉・市立船橋)はようやく、という感じでしたね。

――押し込まれた後に失点をした中で盛り返しました。失点後の選手たちにはどのように評価しますか

 順大はボールを握る力がとてもあるので、今日の失点直前のようなシチュエーションは想定していました。選手たちにとっても相当ダメージの大きな一点だったと思います。しかし、今日は前半から作り続けた熱量や、応援の部員たちの手拍子や応援サークルのULTRASの皆さんの応援など一つ一つの要素が後押しとなって、苦しい時間を乗り越えることができました。こういった状況をひっくり返すことができたのは一つ収穫かなと思います。

――西堂選手は素晴らしいゴールを決めました。今シーズンは先発を外れることが多いですが、ここまでの彼のシーズンはいかがですか

 もちろん本人にとっても周りにとっても不本意であることは間違いないです。FC東京に内定したからといって大学生活を考えればゴールではないですし、これからサッカー選手としてどういう形でサッカー界に貢献していけるかという点では学ぶことは多いと思います。コロナもあって中々仲間同士でぶつかり合えない社会環境が続いています。そのような状況でも少しずつ結果と向き合う中で4年生を中心に本音を言い合ったり、西堂に対しても強く要求したりするようになってきました。個人の出来だけではなく、チーム全体が彼に関わって、彼に対しての評価に責任を持てるようになってきたと思います。

――駒沢選手が途中出場して得点し、その後交代した理由はなんでしょうか

 彼は先週の駒大戦のけがの影響で今週あまり練習できていませんでした。ドクターからOKが出たとはいえコンディション的に難しいものもあったので交代させました。限られた時間の中、追加点を取るという重要な役割を果たしてくれたと思います。

――シーズンここまで勝てなかったということは想定外だったと思いますが、今日の勝利は今後どういった意味を持つと思いますか

 明大戦から3試合連続で引き分けて以来、積み上げられるチームになろうという事をずっと言ってきました。皆がひたむきに向き合ってきました。当然ここからだとは思っています。しかし、この4試合ちゃんと積み上がってきているので、勝ち点3を取ったということ以上に大きな成果を上げることができました。ここからまた始まる3連戦で勝ち点9を取ろうということで練習をずっとやってきています。熱量を落とさずに自分達を戒めて、水曜日に向けてやっていきたいです。

西堂久俊(スポ4=千葉・市船橋)

――試合全体を振り返ってください

 前節の駒大戦から今回の3連戦に向けて、4年生中心となりもう一個熱量を持って勝利に向け臨んだ試合でした。チームとして今季初勝利をあげられたのは良かったなと思います。

――決勝ゴールのシーンを振り返ってください

 チームとして結果が出ていない中で、この試合まで個人としても今シーズン本当に何もできていません。いろいろな思いやプレッシャーなどがあった中で、あのシーンを迎えました。今週頭くらいから僕の中で初心に帰り、「楽しんで思い切ってやろう」というのを意識して取り組んできました。その中で、今日思い切りの良さが良い方向に出てゴールできたのは、個人にとってもチームにとっても、これからにつながるような大きな決勝ゴールだったと思います。

――ここ最近ベンチスタートが続き、本日も途中出場でしたが、ピッチに入った瞬間何を考えていましたか

 ベンチスタートという中で、もどかしさや悔しさといった気持ちがありました。しかし、その中でも前半からの声掛けだったりベンチの振る舞い含め、チームの勝利が第一です。そこに対してはちゃんと僕自身向き合って、途中出場でも与えられた時間の中で成果を出すんだというのは、毎試合意識して臨んでいました。それが今日初めて結果というかたちに現れて、個人として本当に嬉しく思います。

――素晴らしい軌道を描いたシュートでしたが、シュートの瞬間はどのようなことを考えていましたか

 混戦で僕の前にたまたま(ボールが)こぼれて、拾って打つ直前くらいに敵が結構見えました。多分前だったら思い切りの良さもなく、振ってなかったと思います。しかし、今週、自分が取り組んできた思い切りの良さといった部分が本当にあのゴールに集約されていたかなと。敵がいても打つことが大事だなというのは、あのシーンを振り返って本当に思いました。

――率直に得点の瞬間はどういった気持ちでしたか

 (シュートを)打つまではためらっていたのですが、当たった時には「あ、入ったな」と思いました。ゴールを見届けて今シーズン離脱があったり、色んな思いを抱えていた中で、「本当にやっと」ということを感じました。(試合が)終わり、冷静にここからだなという思いでいます。

――この思い切りの良さというのは1週間で自分の中で意識を変えたことが大きかったですか

 スタッフの方からも助言をいただいたりした中で、「迷いとか不安があるんじゃないか」という指摘もいただきました。それは僕も強く感じていたことです。それをしっかりこの1週間で改善できた、積み重ねができたからこそのゴールだったと思います。

――ここから2連戦となりますが、どのように戦っていきたいですか

 連戦になるので選手の疲労もたまっていきます。苦しい時に4年生が作り出す一体感やつながりなど4年生の力が試されます。選手・スタッフ、4年生が強いエネルギーをもち、熱量で引っ張っていって3連戦勝ち点9で締めくくりたいと思います。

――西堂選手自身はこのゴールが一つきっかけになると思いますが、個人としてどのように戦っていきたいですか

 本当にこのゴールが一つのターニングポイントになると思います。ここからコンスタントにゴール、アシスト、チームの勝利のために数字を結果を残せるように、より数字というものにこだわって取り組んでいきたいです。

以下、囲み取材から一部抜粋

――吹っ切れた感じはありますか

 まだ気持ちの整理が若干ついていないです。本当にふつふつとした感情持った中で、リーグ戦が開幕してからずっとやってきました。このゴール、結果が外的要因となって僕のエネルギーになるのではと今思っています。

――チームが勝てていない状況で、責任を感じていた部分はありますか

 もちろんそうです。やはり、(Jリーグに)内定している選手ということで、それなりの見られ方はします。その中で試合にも出れていない、結果も出せていない、チームも勝てていないという、言ってしまえば最悪の状態でした。しかし、そんな中でもやり続けなきゃいけません。やめるのは簡単ですが、ひたむきに積み重ねて、努力を詰んだ中で、こうして今日、チームの勝利につながりました。同期は厳しいことを言い、支えてくれました。この勝利というのは多くの支えや支えてくれた多くの人の存在によるものです。(その人たちの支えによって)本当にこのゴールにつながったなと実感しました。

平松柚佑(社3=山梨学院)

――3試合ぶりのスタメンになりましたが、何か意気込んでピッチに入られましたか

 やっぱり試合に出られるというのは嬉しいものです。途中から出られるのもやはりありがたいしうれしいですが、サッカーをやっている以上は誰でもスタメンで出たいと思います。スタメンでこの試合は出れるとなったので、本当にやってやろうと思いました。チームをこのような状況から抜け出させられるのは自分だという思いで入りました。

――中盤は激しい争いが繰り広げられていましたが、何か感じる部分はありましたか

 相手の中盤の選手が、特に17番の選手がボールを取り、さばいて、とても上手かったです。焦れずにしっかりとブロックを引きながらも守れたというのは1つ収穫だなと思いました。

――チームとしてこの勝ちを次につないでいくのに必要なことは何だと思いますか

 当たり前ですけど、一つ勝ってももう一度次に向かって、全員が同じ方向を向くことが重要になってくると思います。

以下、囲み取材から一部抜粋

――ようやく勝てましたね。ここまで勝てないという想定はありましたか

 こんなに勝てなかったのはサッカー人生で初めてでした。どうしたら勝てるのかなと。勝てそうでも追いつかれる、得点が取れないなど色々な課題がある中で「4年生を中心に責任を持ってやろう、熱量を出して」というのを火曜日の練習から監督だったり主将やキャプテンの人たちが言ってくれました。自分たちはついていけば良いのだなと思いやりました。

――段々と引き分けるという試合が増えました。今日の試合も先制点を取れましたが、実際にやってみていかがでしたか

 基本的に自分たちの時間が長かったです。しかし、後半になって相手の時間が増えたことで失点してしまいました。あのような時間を失点せずにどのようにできるかが今後の課題かなと思います。

――この試合は先制点が大きかったと思います。先制点を取った場面を振り返っていただいてよいですか

 陽琉(奥田、スポ3=柏レイソルU18)が競って自分の前に来たので、押し込むという形でした。少し浮いてしまって「うわ、ヤベェ」と思ったんですけど、入ってよかったです(笑)

――試合後のロッカールームの様子はいかがでしたか

 やはり久しぶりに勝てたので、喜び爆発という感じでした。しかし、3連戦でこの結果に満足して2敗したらもったいないです。次の水曜日の桐蔭横浜戦に向けて、引き締めようという話がありました。一度喜んで、引き締めて水曜日を迎えたいです。

――試合前、気合が入っていたと思いますがチームの雰囲気はどうでしたか

 やっぱりここからの3連戦は勝ち点9を取ろうというふうに監督からも指示が出ていました。その勝ち点9を取るために今日の1試合目でしっかり勝とうという話があったので、熱量という話も監督から出てましたし、熱量を持って試合に入ろうという雰囲気でした。

――試合中の熱量が外からも見えましたが、ピッチではどのように見えていましたか

 今日の前半、右サイドハーフに入っていた2番の森璃太(スポ3=川崎フロンターレU18)は球際に激しく行っていました。それで本当に守備の選手を楽にしていました。声を出すことも熱量ですが、球際に激しく行くというのも熱量だと思います。そういうところを見せてくれたというのは非常に大きいと思います。

――ゴールを決めた瞬間、率直にどのような気持ちでしたか

 ちょうど自分のところに転がってきてくれたので、ありがたいと思って決めました(笑)

――あのゴールは重要なゴールだったと思いますが、その後に追いつかれてしまってその瞬間はどんな気持ちでしたか

 ショッキングなことではありました。しかし、最近の試合を見ても後半に非常に多くチャンスを作れていたのでまだ大丈夫だなと。途中から西堂(久俊、スポ4=千葉・市船橋)だったり、力のある選手が入ってきてくれて、まだまだいけるなと思っていました。

――最後、どのような気持ちでしたか

 ひとつほっとしたというか、感情が爆発して、まず良かったなと思いました。本当に勝てていなかったので、一つ勝てたのが自分たちの自信につながると思いますし、とにかく良かったなと思います。

駒沢直哉(スポ2=ツエーゲン金沢U18)

――得点シーンを振り返って、いかがでしたか

 久くん(西堂久俊、スポ4=千葉・市船橋)が勝ち越しゴールを決めてくれて、チームとしてはもちろんもう1点取りたいけど守りたいっていう気持ちもありました。そこをワンチャンスあの角度から、中に久くんに出す選択肢もありましたが、あそこは途中から出た自分の役割として打つしかないなと思いました。得意なかたちではあるので貪欲にゴールを狙った結果、得点できました。

――途中出場となりましたが、どういったことを考えてピッチに入りましたか

 自分は先週の駒沢戦で負傷してしまって、かかとを縫ったので、今週はあんまり練習できていませんでした。昨日復帰してメンバーに入ったという感じで、出る前に監督から「お前が練習はしてなかったけど、チームを代表して今から出るって意味をお前が自分自身で証明しろ」と言われました。正直、自分の中ではゴールシーン以外は納得できていないです。途中で入ったけどまた途中交代してしまいましたし、そこはもちろん課題だなと思いました。一つ勝利のためのプレーができたというのは自分の中でもいいことができたなと実感はしてます。

――外池監督はポジティブな交代だったと仰っていました

 チームメイトからはポジティブな交代であると言われました。ですが、実際後半あの時間から出て、今日は3ー1で勝ってたから良かったです。しかし、もしあれが負けている状態で自分が決めた同点ゴールなどで、まだもう1点欲しい時にあの交代っていうのはもったいないです。今日の試合状況だと悪くなかったかもしれないですが、その先を見据えた中では自分の中では反省点です。コンディションがまだ万全ではないので、そこはあと2試合連続でありますけど、絶対そこまでにはもう一回戻したいなと思ってます。

以下、囲み取材から一部抜粋

――試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか

 勝てていない状況で、もちろんチーム状況はいいとは言えないです。しかし、その中でも特に4年生がチームを変えてやろうという責任を持って、週明けから取り組んでいました。例えば今日試合(会場に)着いた時には、バスから荷物を下ろすことを4年生の雄太くん(水野雄太、スポ4=熊本・大津)が率先してやってくれたりとか、ベンチからもチーム付きで入った小林俊太くん(創理4=東京・東工大科学技術)がすごい声かけをしてくれたりしました。4年生が、「俺たちが責任取る」とやってくれたからこそ自分たちは伸び伸びプレーできました。1年、3年もそれに負けずに4年頼りになるのではなく、自分たちもやっていかなきゃって気持ちで取り組めたと思います。

――試合終了のホイッスルが鳴った瞬間の気持ちはいかがでしたか

 ずっと勝ちなしで、自分自身人生でこんなに試合に勝てないのが初めてだし得点を決められなかったのも初めてでした。もどかしい感情が少し晴れたって気持ちはありました。しかし、先ほど言ったように途中交代の悔しさも正直自分の中であります。もちろんあそこはうれしかったですが、すぐに4年生の俊也くん(鈴木俊也副将、商4=東京・早実)中心に「俺らまだ2戦あるぞ。喜ぶのはこの瞬間だけだ」って言ってくれたのはチームが次の試合に向かっていけているというすごくいい状態だと思います。

――前期は残り2試合ある中で、どういった戦いをしていきたいですか

 自分たちの今のチームの特徴は『愚直に』、『謙虚に』戦うというところです。そこを忘れずに、この勝利のいい流れを保ちつつも浮かれず、しっかりもう一回、一戦一戦集中して戦っていきたいと思います。