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ア式蹴球部

2022.06.09

第28回関東女子リーグ 6月8日 東伏見グラウンド

9得点で“超”圧勝!! 得点力が大爆発!

第28回関東女子リーグ戦 前期第4節
早大 6-0
3-0
筑波大
【得点】
(早大)12分・22分:宗形みなみ、21分・34分・69分:船木和夏主将、36分・39分:ブラフ・シャーン、63分:髙橋雛、73分:生田七彩
(筑波大)なし

 ア式蹴球部女子(ア女)は8日、今季初の平日開催のゲームを圧巻の試合運びで制した。主に関東大学女子リーグ(関カレ)に出場しない選手がプレーする関東女子リーグではあるが、日程の都合などで多くの主力選手がピッチに立った。キックオフから主導権を握ると12分のMF宗形みなみ(スポ1=マイナビ仙台レディースユース)のスーパーゴールを皮切りにDF船木和夏主将(スポ4=日テレ・メニーナ)、MFブラフ・シャーン(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)、宗形が2点ずつ奪い、前半終了の時点で6-0とワンサイドゲームになる。ハーフタイムを明けてからも攻勢を緩めず、船木の今節3点目などを含む3得点を奪い9-0とした。9点差にも関わらず最後まで前からの激しい守備を続け、相手に一度たりともシュートを打たさず、3試合ぶりの勝利を飾った。

 

前半のうちにセットプレーから2得点をあげたブラフは、3バックの真ん中でプレー。得点だけでなく、最後尾からの組み立てでも大きく貢献した。試合後には「(ハットトリックを)めちゃくちゃしたかった」と、少しばかり悔しげな表情も見せた

 

 計9ゴールと見事なゴールショーで東伏見を沸かせ続けた今節。その幕開けは1年生のスーパーゴールだった。12分、中盤での攻防に競り勝つと、ボールを受けた宗形がハーフウェイライン付近から一気に駆け上がり速攻の形に。両サイドにパスコースがあったものの宗形はボールを離さずドリブルし続ける。スタンドの観客からサイドへのパスを促す声が出始めた瞬間、宗形は相手GKの立ち位置を見計らって左足を振り抜いた。ゴール前約40メートル付近から放たれたボールはきれいな弧を描き、GKの頭を超えゴール右に吸い込まれた。見事なゴールに観客も手のひら返しで称賛。宗形も「こういうプレーは得意」と満足げに振り返った。ここから異例のゴールラッシュが始まる。22分に船木がCKから頭で合わせ追加点を取ったと思えば、直後の23分にはまたもや宗形の左足がうなりをあげ、3点差に。「1点取っても、2、3点取っても全然満足しなかった」(船木)と、さらに攻勢を強めたア女。34分に左サイドをパスワークで崩し船木がゴールに流し込むと、直後の36分と39分にはCKからいずれもブラフがネットを揺らし、わずか5分で一気に差を6点に広げた。前半は常にボールを持ち続け、ほとんどの時間を相手陣内で過ごしたア女。サイドの突破や裏抜けなどでも相手ゴールに迫るシーンを多く作り、まさに“やりたい放題”の前半となった。

 

これが復帰戦となった近澤。終始相手陣地にボールがあったため、プレーに関わることはほとんどなかった。それでもセットプレーの処理やフィードなど、出番が来れば安定した仕事ぶりを見せた

 

 6点差をつけたところでア女のゴールを狙う姿勢が弱まることはなかった。もちろん日程などを考慮し、交代枠を早い時間帯から使ってはいたが、展開は前半と同じようなものだった。すると63分、DF夏目歩実(スポ3=宮城・聖和学園)からの鋭いスルーパスにFW髙橋雛(社4=兵庫・日ノ本学園)が抜け出し、左のニアサイドからネットを揺らした。75分にも相手のDFラインを突破。今度は髙橋に代わったFW生田七彩(スポ1=岡山・作陽)がカットインから右足を振り抜きゴールに突き刺した。極め付きは船木のハットトリック。68分にCKを頭で合わせ、ゴールの左上に流し込んだ。終盤にはMF築地育(スポ2=静岡・常葉大橘)の強烈なシュートがバーに直撃するなど、終始手を緩めなかったア女。9-0とサッカーでは稀に見るスコアで筑波大を撃破した。

 

主将・船木はこれが大学初のハットトリック。システム上、通常よりも高くにポジショニングしていた今季4ゴール中3ゴールがCKからの得点だ

 

 この勝ち点3は大きな意味を持つ。前週の土日連戦で1敗1分に終わっていたこともあり、嫌な流れを断ち切るためにも絶対に勝たなければいけない試合だったからだ。さらには今季初の3連戦(1週間に3試合)の初戦でもあった今節。前半で大差をつけることができたため、早い時間帯から交代枠を消費できた点でも完璧な試合となった。そして終盤の戦いにも触れておきたい。9-0にも関わらず、交代選手を中心にハイプレスをかけ続けていた。大差をつけていても、勝敗が決定的であっても、愚直にボールを追い続け相手に一瞬の隙も与えない。9得点したことより、そのようなプレーがあったことの方が印象的だった。まずは11日に関カレが控えている。相手は同じく筑波大。またもや大勝となるのか、はたまた違った展開になるのか、ア女vs筑波大の第2戦に注目だ。

(記事 前田篤宏、写真 前田篤宏、髙田凛太郎)

 

すでに6点差をつけていたハーフタイムには笑顔もあった。9点差以上での勝利となれば、2019年の早関女子サッカー交流戦(18-0)以来となる

 

早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 近澤澪菜 スポ4 JFAアカデミー福島
DF 夏目歩実 スポ3 宮城・聖和学園
DF 堀内璃子 スポ3 宮城・常盤木学園
DF ◎5 船木和夏 スポ4 日テレ・メニーナ
→76分 23 栗田彩令 スポ2 静岡・藤枝順心
MF ブラフ・シャーン スポ4 スフィーダ世田谷FCユース
MF 三谷和華奈 スポ3 東京・十文字
→HT 17 木南花菜 スポ2 ちふれASエルフェン埼玉マリ
MF 18 白井美羽 スポ2 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
MF 19 築地育 スポ2 静岡・常葉大橘
MF 26 宗形みなみ スポ1 マイナビ仙台レディースユース
→HT 井上萌 スポ4 東京・十文字
FW 10 髙橋雛 社4 兵庫・日ノ本学園
→64分 27 生田七彩 スポ1 岡山・作陽
FW 11 吉野真央 スポ4 宮城・聖和学園
→76分 20 大森美南 スポ3 東京・八王子学園八王子
◎=ゲームキャプテン

 

スターティングフォーメーション

 

 

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

――ハーフタイムには笑顔もあって、余裕のある試合になりましたけど、どうでしたか

前節の神奈川大戦でシュートを打っているけど点が入らなかった部分を払拭しつつ、土日につなげてくれるような試合にしてくれたかなと思います。

――今日は3バックで挑みましたけど、どういう意図がありましたか

筑波大のスカウティングで、ある程度相手陣内に押し込めると想定できたので、高い位置からプレッシャーをかけるところもそうですし、広くワイドに(船木)ノドカと(三谷)ワカナが立ち位置を取って、流動性のある攻撃ができるようにそういうシステムにしました

――CKから4点取りましたけど、ここについては満足ですか

セットプレーは大切なポイントになってくるので、準備していたことが成果として出たというのは良かったと思います。

――前節から中3日、次節まで中2日という選手が多かったです。余裕を持てたことでハーフタイムに交代できたりした面でもいいゲームになったんじゃないかなと思いましたけどいかがですか

今日のメンバーと途中で入ったメンバーを合わせが試合の中でできることも大切なことだと思うので、良かったんじゃないかなと思います。

――宗形選手の最初のシュートは素晴らしかったですね

しっかりキーパーを見てね。彼女はああいうのがうまいんですよね。いつもキーパの位置を見ていて。

――近澤選手の復帰戦ともなりました。近澤選手にとってもハードな試合にはならず、いいゲームになったんじゃないかと思います

後半はキーパーからのいいフィードがあったりして、本人はもっといいボールを蹴ることができたと言ってましたけど、やっぱり相手が圧をかけてきたときにしっかりワイドの高い位置にボールを収めてくれるのは素晴らしいプレーだなと思っています。土曜日に向けて十分いいコンディションなんじゃないかなと思っています。コーナーキックもありましたしね。

 

船木和夏主将(スポ4=日テレ・メニーナ)

――今日の試合はご自身のハットトリックの活躍もありましたが、振り返ってみていかがですか

今日は結構フォーメーション的にも前(のポジション)で、点は取りたいなと思っていたので、セットプレーが多かったのですが、3点取れたのは嬉しいです。

――ハットトリックは大学に来てからは初めてですか

初めてです。点を取るタイプではないので。

――色々なかたちで点が取れた中で、今年力を入れているセットプレーから多く点を取れましたが、手応えはいかがですか

大学サッカーはセットプレーがチャンスにもなるし、ピンチにもなるのは去年から痛感していた部分でもあったので、今年はそこを意識してやっていたので、結果として結びついたのは良かったかなと思います。

――今日はチームとして9点取れましたが、ここまで一方的な試合展開になることは予想していましたか

してなかったというか、もちろん自分たちがボールを持つ時間は長いと思っていましたけど、自分たちは相手に左右されず、自分たちのやれることをやっていこうというチャレンジ精神で挑んだので、1点取っても、2、3点取っても全然満足しなかったですし、良いチャレンジの場だと思っていたので、結果的には大量得点できましたけど、それ以上に崩しの場面とかで良いシーンができたと思うので、そこがまずは良かったかなと思います。

――筑波大とは土曜日にも対戦しますが、同じ対戦相手に良い感触をつかめたというのは一つ大きな部分ではありますか

すぐまた同じチームと試合というのは、逆にちょっとやりにくいかなと。相手も多少はスカウティングしてくるとは思うので。相手が対応してきた中でも自分たちは崩せるかとか得点を取れるかというのが肝になってくるので、楽しみです。

――日程的にも今日中3日で試合を迎え、次の試合も中2日となりますが、体力的にキツい部分はありますか

このくらい過密日程になることは想像していましたし、全員がそういう意識を持って今シーズン挑んでいると思うので、そこは自分も含め全員がちゃんとコンディションを上げて、試合に100%で挑んでいると思うので、心配はないかなと思います。

――ここ2試合勝てない試合が続いた中での、大勝というのは嫌な流れを断ち切れたという意味でも大きいですか

前期に負けて、結構気持ちも沈むところですが、やはり流れは変えていかないとずっと引きずったままになってしまうので。そこは1回自分たちで切り替えようと言って気持ちを切り替えられたから、こうやって大量得点できましたし、だからといってこれで切り替えられたとは言えないので、もっと一つ一つの試合、勝負にこだわってやっていきたいと思います。

 

MFブラフ・シャーン(スポ4=スフィーダ世田谷FCユース)

――今日はCBながら2得点されましたが、試合を振り返っていかがですか

自分たちがボールを持つ時間帯が多くて、ブロックとかを相手が敷いてくる中で、崩しのやりづらさとかはあったけど、ピッチを広く使いながら自分たちのしたい攻撃ができたかなと思います。

――3バックの中央でボールを触るシーンと多くありましたが、どういうことを意識して最終ラインから組み立てていましたか

(三谷)ワカナとか(船木)ノドカとか前に強い選手がサイドにいるので、そこは自分の配球とかでそこから攻撃が始まればいいなと思っていたし、中もうまく使いながら、いろんなパターンでビルドアップしたいなと思ってやっていました。

――2得点されて、ハットトリックしたいなという気持ちはありましたか

めちゃくちゃありました(笑)。

――今シーズンはボランチとCBでプレーされていますが、どういった感触をお持ちですか

結局、ボランチでもCBでも自分の前向きでボールを持って展開するとか、やることは変わらないと思うので、その時に求められている自分の役割を今後も出していけたらなと思います。

――ブラフ選手はヘディングが強い印象がありますが、チームとしてセットプレーを重視している中で、一つその強みが生きていますか

最近あまりヘディングで点を決められていなかったので、(点が)入って嬉しかったというのもありますが、結構(ヘディングしたボールを)上に飛ばすことが多いから、ちゃんと下にゴールに入るようにというのは練習していきたいと思います。

――過密日程の中で、傾きかけていたチームの流れを今日の勝利でまた戻せたと思いますがいかがですか

今日の良いイメージというのをそのまま持って、次の週末の2連戦につなげていけたらなと思います。

 

MF宗形みなみ(スポ1=マイナビ仙台レディースユース)

――まずは先制点を振り返ってどうですか

自分の得意分野でもあるので、常にゴールを見ててキーパーが出ていたので狙いました。最近はいることがなかったので思い切って打ってみて良かったなと思ってます。

――両サイドにパスの選択肢があった中でのシュートでしたけど、ここは行ってやろうという感じでしたか

立ち上がりで点も取れていない時間帯で、一本取れたらいいかなと思って打ちました。

――今日は常に相手陣内でボールを回し続ける試合になりましたけど、意識されていたポイントはありましたか

ブロックを敷かれている中で、相手を引き出さないといけないですし、そのためにもパススピードであったりポジショニングの部分で間に入り過ぎないようにしました。タッチの数も一人が多くするとテンポも良くないので、スイッチが入ったところでワンタッチで崩すというところは意識していました。

――システムが変わった中で、宗形選手自身は同じ位置でのプレーとなりましたけど、いつもと変わらなかったですか

(船木)ノドカさんがサイドにいて中に入ってくる動きもしてくれたので、そこは流動性を持ってできたのかなと思います。

――前半だけのプレーでしたけど、満足のいく試合でしたか

まだ自分は取りたかった気持ちもあったので出たかったんですけど、監督からも休むようにと言われていたので、次に向けていい準備はできたのかなと思います

――セットプレーを大事にしている中で今日も2アシストと、キッカーとしても重要な役割を果たしていますけど、ここに関しては普段から取り組んでいることはありますか

試合前になるとセットプレーの練習はするので、それで今回のメンバーを見て自分が蹴る練習をしていました。最初の2本はミスってしまたんですけど、そのあと修正してゴールに結びつけられたのは良かったと思います。

――週末にまた同じ相手と戦うことになりますけど、意気込みはありますか

同じ相手ですけど、メンバーも変わってくると思うので、気を緩めずに自分たちのサッカーをもう一度改めていきたいなと思います。