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空手部

2022.06.14

関東学生選手権 5月22日 日野市ふれあいホール

第50回 関東学生空手道選手権大会

 6月中旬に開催される全日本学生選手権(全日本)への出場を懸けた関東学生選手権が日野市ふれあいホールで行われた。5月の東日本大学選手権は新型コロナウイルスの影響で出場できなかったため、選手たちがこの大会へ懸ける想いはこれまで以上に熱いものを感じた。今大会では、長沼俊樹主将(スポ4=東京・保善)のみが全日本への切符を手にしたが、他の選手たちは思うような結果が残せず、チームとしては悔しい結果となった。

 新型コロナウイルスの影響で十分な練習や調整ができず、満足のいく実力や結果を出せず悔しい思いをした今大会。多くの課題も見つかった。チーム全体でその課題に取り組んでいくことが次の大会に良い風を呼び込むだろう。伸び代しかない空手部の今後の成長に注目したい。また、長沼主将にとっては最後の個人戦の全日本大会。4年間の集大成とも言えるこの大会で目標としている優勝を果たし、有終の美を飾って欲しい。

(記事 名倉由夏、杉山喬脩)

結果

▽男子個人組手

長沼俊樹(スポ4=東京・保善) 全日本学生出場 

コメント

長沼俊樹(スポ4=東京・保善)

――久しぶりの大会でしたが、今の率直な感想は

 優勝を目指していたのですが、ベスト16という結果に終わってしまって悔しいという思いが一番強いです。

――5回戦まで進みました。この5戦の試合内容については

 試合内容は悪くはなかったです。4回戦までは無失点で、かつ攻めも決まっていたかなと思っています。

――東日本大学選手権は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で欠場。調整が難しかったですか

 練習ができなかったのが痛手だったと思います。あとは、試合がけっこう久しぶりだったので、試合の1週間前に部内戦を行って、試合感覚は少しだけ取り戻せたかなというくらいでした。調整という点ではかなり難しかったと思います。

――長沼さん自身はどうでしたか

 10日間くらい対人練習が全然できない状態で試合を迎えたので、不安が大きかったです。

――5回戦った中で印象に残った試合は

 やっぱり負けた試合になるかなと思います。今動画を見て研究している段階ではあるのですが、点数をとられてからの逆転が課題かなと思っています。

――主将として、チームでこれから取り組んでみたいことはありますか

 現状チームについてはまだ考えられてないです。私以外、しばらく大会がない状態なので。部内で相談してチームの課題をしっかり洗い出して、それに基づいた練習メニューだったり、後期の試合に向けて基礎体力だったり、技術面、体力面のトレーニングをどんどんしていこうと思っています。

――次戦の全日本学生選手権への意気込みをお願いします

 全日本は、優勝という目標に向かって頑張っていきたいと思っています。個人戦の全日本大会は本当に最後なので、結果で周りの方々に少しでも恩返しできたら、という思いで取り組みたいと思います。

土谷菜々子(スポ4=北海道・札幌北)

――昨日の試合について

 率直に言うと、すごく悔しいです。

――2回戦では駒澤の選手と当たりました。試合内容を振り返っていかがでしたか

 かなり強敵ではあったのですが、試合運びとしては残り20秒くらいまでは良い運び方ができていました。それで、どっちが(先に)点を取るかというところで、自分がよく取られる中段突きで最後きれいに抜かれてしまって、0ー1で負けてしまいました。自分としては、その取られ方をされないように気を付けていたのですが、それで負けてしまったのですごく悔しかったです。

――序中盤ではプラスの収穫もあったのですね

 そうですね。そのレベルと同等に駆け引きをして試合が運べたし、結果的には忠告になってしまったのですが点が取れる技を出せたので、そこを見るといい部分もありつつ、という感じではあります。

――チーム全体について伺います。東日本選手権は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で欠場となりました。そこから調整はどのように行ったのでしょうか

 チーム全体で練習できる時間が本当に少なかったです。その短い時間の中で、いかに個人がしっかりやりたいことをやって、大会に持っていく必要がありました。ただ特別なことはしていなかったです。練習が再開された後は、気持ちを改めて、ここから切り替えて頑張ろうという形でした。

――コロナによる練習のブランクがパフォーマンスに影響した部分はありますか

 10日間自宅待機ということで家から動けないので、できることが限られますし、体調が悪いというのもありました。コロナにかかった選手は、体力的にも筋力的にも落ちた部分があったので、そこはかなり苦労しました。

――全日本に進んだのは長沼主将のみでした。やはり本調子に戻らない選手が多かったのですか

 全選手の試合を見たわけではありませんが、コロナの影響はそんなに大きくないのではないかと思います。個人でしっかり調整していたのもありますし。判定で負けてしまった選手も多かったので、そういった互角の選手に対してあと一歩の差をつけて勝つ実力みたいなところが足りなかったかなと思います。

――今大会の収穫と反省点は

 今回は収穫よりも反省点の方が多いと感じています。今回1勝はできたのですが、結局2試合とも点数は取れませんでした。勝負どころで得点力の弱さが出たと思っています。

――次戦は関東大学選手権とかなり先になりますが、それまでに取り組みたいことは

 思い切りの良さを身につけたいです。これは前から言っているのですが(笑)、やっぱりそれが足りないことが得点力不足にもつながっていると思うので。もっと自信を持って、自分の技をしっかり出せるような思い切りの良さを磨きたいです。

アルフォルテさくら(国教2=フィリピン・ラ・サール)

――今回の大会が終わりましたが、大会終了後の率直なお気持ちをお願いします

 去年よりもスピードとパワーがつき安定感も出てきたので、正直、もっと上に行きたかったです。ただ、私は沖縄の松林流という珍しい古流の形を打つのですが、国際大会でも珍しいと言われるその形は学連では他に打っている人がいないので、その形を学連でももっと広めたいという思いがあり、ハイスコアが出にくいと分かっていても打てたのは大きな意味がありました。引退するまでには、その松林流の形で入賞したいです。

――今回の結果について、どう捉えていますか

 正直、日本の大会での入賞は私にとっては難しいことは分かっていました。国際大会での私の得意形の内2つは学連リストに入っていないので打てず、また日本の大会では、予選で「指定形」といって日本にしかない細かく動きが決められた形を打たなければなりません。私は今までずっと海外で空手をやってきたので指定形を習ったのは大学に入ってからで、他の選手に比べて圧倒的に練習年数が短いのです。普段国際大会に焦点を合わせて練習しているため、指定形は年に一度この関東学生大会の直前にしか練習しません。その苦手とする指定形の1回戦目で割と良い点が出せたこと、2回戦目も強豪の帝京の2人に次ぐ3位につけ、最後に全国大会出場権をかけた試合でも3位とある程度の結果を残せたことにはほっとしています。ただ、全く納得はしていません。

――今大会を振り返って、次の大会へ向けての課題があれば教えてください

 日本人選手は下半身が強く上半身が弱い、外国人はその反対で上半身が強く下半身が弱い傾向にあります。ハーフの私もやはり下半身が日本人選手と比べて弱いので、そこをもっと強化して安定感を出していきたいです。また、次の大会はフィリピンの全国大会でU21とシニア形の2種目なので、なるべく異なる色々な形を試してカイロ大会に向けた調整ができたらいいかなと思っています。

――春先から今大会に向けてどのような気持ちで練習に取り組んできましたか

 関東学生大会と国際大会での形の練度を上げるために、また一つ一つの技により重さを出しスピードを上げるために、4月に2週間沖縄に修行に行きました。沖縄の先生の稽古は、他のお弟子さんも立ったまま気絶をしていた程で毎回相当の覚悟を持って行かなければならない辛いものですが、それを乗り越えれば必ず数段上の形が打てるようになります。それを信じて厳しい稽古を乗り越えました。

――今年もコロナの影響で試合が中止になるなど大変なことが多かったと思いますが、どのようにしてそのような苦難を乗り越えてきましたか

 幾つかの大会が中止になりましたが国際大会の方では出場のチャンスがあり、去年12月にはアジア選手権でU21とシニアの2種目での出場が決まっていたので、絶対にメダルを獲る覚悟で夏頃からモチベーションを上げて稽古に取り組むことができていました。今年も既にアジア選手権とアジア競技大会の来年への延期が決まり目標を失いかけていたのですが、世界ランクのポイント獲得大会である6月のシリーズAカイロ大会にエントリーを決めてからは、再び目標を持ちながら稽古に励むことが出来ています。

――国際大会で面白かったことは

 フィリピン代表として出場しているにも関わらず、現地の会場で会う日本人選手やコーチ、審判さんたちには、いつも「フィリピン」ではなく「早稲田の選手ですよね。」と声をかけられるので、海外にいてもいつも早大空手部の一員であることを実感しています。国際大会で獲得するメダルは、フィリピンだけでなく早稲田に捧げるメダルでもあるのだな、と感じています。

――今年の新入生について、どのようなところに期待したいですか

 今年は形メンバーが多く入ってくれたので、練習に活気が出てとても嬉しいです。特にインターハイ優勝の秋吉くんと3位の岩渕くんには、期待しています。元々非常に高い能力を持つ人ですが、高校と大学では評価される形の打ち方が違ってくるので、恐らく今回の関東個人でパワーと迫力の大学生の形を体感でき、どこを改善していけば学連の試合でもっと点を伸ばせるのか見つけられたことと思います。できれば、今後一緒に海外の大会にも出場したいです。

――次の大会に向けての意気込みをお願いします

 先ずはフィリピンの全国大会のU21とシニアの両方でランク1枠を獲得し、今年のジュニア世界大会、来年のアジア選手権(U21とシニア)とアジア競技大会(シニア)への出場権を得ることに焦点を当てています。去年のアジア選手権でシニアデビューをして銅メダルを獲得できましたが、シリーズAカイロ大会はシニアの世界規模の大会なので、なるべく上位に食い込めるように調整していきたいです。

――現在の目標、目指していることを教えてください

 短期の目標は来月にエジプトで開催されるシリーズAカイロ大会でのメダル獲得ですが、長期的な目標は来年に延期になった中国で開催予定のアジア競技大会に出場してメダルを獲ることです。(将来的に)目指していることは、ここ数年世界のトップ選手の間で沖縄の古流の形が流行ってきましたが、技術(打ち方)までは習得できていないので、本場沖縄で身に付けた技術で松林流の形を世界の舞台で打ち、審判から高い評価を貰えるようになること、そしてその打ち方を広めていくことです。

秋吉優斗(スポ1=埼玉・埼玉栄)

――今大会について、率直なお気持ちをお願いします

 負けてしまって悔しいなという気持ちでいっぱいです。

――今回の結果についてどう捉えていますか

 妥当かなと思います。調子が悪かったとかではなく、今の自分の実力ですので納得しています。

――春先からコロナの影響もある中で、今大会に向けてどのような準備をしてきましたか

 大学入って2回目の試合ということで、とても重要視していましたし、負けられないという気持ちで日々練習していました。高校と同じような練習をし、いつも通りの感覚で試合に臨みました。

――今回の大会でどんな課題が見つかりましたか

 フィジカルの差を痛感しました。高校と違い、大学生はみんな身体が大きく、筋肉量で圧倒されていた部分もあったので、彼らに負けないような身体づくりをしていきたいです。技術では負けていないので、そこを重点的に取り組み、次の大会に繋げていきたいと思います。

――次の大会に向けての意気込みをお願いします

 社会人も参加する関東の大会に埼玉代表として出場するので、そこで結果を残して次の大会につなげられたらと思います。