メニュー

ラグビー部

2022.05.28

新人戦 5月28日 対新人慶大 早大上井草グラウンド

ラストワンプレーで慶大新人に逆転勝利! 激闘を制した!!

 新人早明戦で勝利を挙げてから2週間。突然降った小雨も止み、広く晴れ渡る天候の下で新人早慶戦が行われた。前半は、慶大のペースで試合が進んだ。早大はコンタクトの部分で劣勢となり、思いのままに試合展開ができなかったものの、後半は平静を保った粘り強さを光らせ、攻守共に奮闘を見せる。次々と組織的な攻撃を仕掛け、鋭いタックルに気迫の突進を見せた慶大を最後は封じ込み、41-40で逆転勝利を収めた。

 早大のキックで始まった前半。主導権を握ったのは、慶大だった。前半4分、自陣での相手ボールラインアウトから慶大が素早く展開し、そのままギャップを突かれ先制トライを奪われる。しかし、9分に訪れた敵陣左深くでのマイボールラインアウト。早大は直ちにモールを形成し、左隅から中央付近へじわじわと押し寄せる。ゴールライン直前まで押し込んだ後は敵陣深くで細かくフェーズを重ね、最後はNO・8岡村圭悟(スポ2=東京・本郷)がトライ。だが、その後は自陣でのプレー時間帯が増え、慶大優位の展開に。連続して二度のトライを許してしまう。続く慶大のプレッシャーに圧倒され、なかなか得点機を生み出せず、19点ビハインドの7ー26で前半を折り返した。

攻守で活躍を見せたフランカー中島

 心機一転して迎えた後半、早大は早速チャンスを得る。2分、敵陣左サイドのマイボールラインアウトからモールで猛進した末、最後はロック萩原武大(スポ1=茨城・茗渓学園)がインゴールを陥れた。続く7分にもモールで押し込み、フランカー中島潤一郎(教1=神奈川・桐蔭学園)が右中間に反撃のトライ。22分、中央ライン付近でのラックサイドからSH糸瀬真周(スポ1=福岡・修猷館)がパスフェイクし、相手ディフェンスの隙を突いて飛び出した。そのまま糸瀬がインゴール中央にグラウンディングし、スコアは24-33に。その後慶大に1トライを許したものの、33分には、ラインアウトからFW中心にフェーズを重ね、味方のグラバーキックを拾ったWTB高柳壮史(基理1=東京・早大学院)がインゴール右隅へ駆けこんだ。着々と試合は進み、時間は残り4分。緊張感が高まった。早大はFWとBKで連携を見せ、相手のディフェンスを振り切り敵陣に踏み入る。連続攻撃の末迎えた40分、早大は敵陣深くでマイボールラインアウトを獲得した。FW陣の力強い掛け声とともに、勢いよく慶大のディフェンスを押し込み、最後はフッカー真田稜大(教1=東京・早実)が右コーナーに逆転トライを収め、勝利を引き寄せた。最終スコアは41-40、早大新人のあふれる笑顔は激闘の展開を物語っていた。

ギャップを突きインゴールへ向かうSH糸瀬

 振り返れば、早大が奪った7トライのうち5トライは、ラインアウトモールが起点となった。「FWがこれまで練習してきたことでトライにつなげられたというのは大きな収穫」(中島)。一方で、ディフェンス網の綻びにはまだまだ課題が散見される。しかし、最後までハングリー精神を持って慶大を迎え撃つ早大新人の激動ぶりには、今後の期待が膨らむばかりだ。露呈された課題を着々とクリアし、憧れの赤黒へ。ルーキーたちの今後の活躍に目が離せない。

(記事 谷口花、写真 森田健介、横澤輝)

逆転トライを喜ぶ早大新人

コメント

フランカー中島潤一郎(教1=神奈川・桐蔭学園)

――今日の試合テーマは

 新人早明戦の時と同じように、接点というところにフォーカスしました。その面で言うと、慶應大学さんのブレイクダウンやプレッシャーをかけられた部分が多かったので、そこはあまり良いものではなかったかなと思います。

――最後の最後で逆転勝利を挙げました。今のお気持ちを聞かせてください

 最後まで80分間、点差が開いてしまった時間帯もありましたが、全員が切れずに勝利を目指して戦ったというのはとても良かったと思います。

――アグレッシブな攻撃とともに、トライも多く決めました

 FWの前の人たちが出してくれて、ポジション的に僕がボールを持つ役割だったのでトライを取れました。FWがこれまで練習してきたことでトライにつなげられたというのは大きな収穫です。

――次戦の意気込みをお願いします

 個人的にもまだまだフィジカルの部分で負けている部分だったり、前半からプレータイムが長くてディフェンスの部分もまだまだ足りないところが見えたので、今週の練習からもう一度基礎的な部分を大切にしてやっていきたいと思います。

ロック栗田文介(スポ1=愛知・千種)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 前半は慶應さんの勢いに押されて受けてしまう部分もあったのですが、ハーフタイムにチームで話し合って今日の目標であるコンタクトの部分で勝っていけるようにしました。後半は自分たちのFWのモールで4本トライを挙げることができたことはこれまでの練習の成果が発揮できたと思います。

――モールで工夫した点はありますか

 まとまりの部分を意識しました。

――新人早明、早慶戦で連勝したことについてお気持ちをお聞かせください

 素直にうれしいです。もっと上のチームでプレーできるように、自分の得意なプレーであるタックルでアピールしていきたいです。

――今後の意気込みをお願いします

 個人としては、タックルでアピールし、少しでも上のチームでプレーして勝利に貢献していきたいと思います。チームとしては次の帝京大学さん、日本大学さんに勝利できるように頑張っていきたいと思います。

CTB金子礼人(法1=福岡・西南学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 FWがモールでかなりトライを取ってくれて、FWに助けられた試合でした。

――今日のゲームテーマは何でしたか

 しっかりと接点の部分で絶対に勝つということをテーマにしていました。前半は結構差し込まれましたが、後半はもう一度ゲームテーマを思い出して接点の部分で勝てていたので、そこが勝利につながったのだと思います。

――後半に修正した部分はどこですか

 外のポイントの部分で超えられるシーンが多く、ブレイクダウンでめくられることが多かったので、ブレイクダウンのサポートの部分を早くすることと、もう一度しっかりゲームの展開を考えること、例えばキックを使うことなどをチームで確認しました。 

――今後の意気込みをお願いします

 一つ一つのプレーの精度にこだわり、正しい状況判断で、高いクオリティでプレーできるように練習から一日一日頑張り、一つでも上のカテゴリーでプレーできるようにしたいです。

 

新人早慶戦
新人早大 スコア 新人慶大
前半 後半 得点 前半 後半
26 34 14
41 合計 40
【得点】▽トライ 岡村、萩原、中島(2T)、糸瀬、高柳、真田 ▽ゴール 黒田(3G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
山口 湧太郎 スポ1 神奈川・桐蔭学園
佐々木 柊 スポ2 東京・本郷
後半28分交代→16真田
下村 勇貴 文2 東京・早実
後半28分交代→18下村
萩原 武大 スポ1 茨城・茗渓学園
栗田 文介 スポ1 愛知・千種
◎中島 潤一郎 教1 神奈川・桐蔭学園
田中 勇成 教1 東京・早実
岡村 圭悟 スポ2 東京・本郷
糸瀬 真周 スポ1 福岡・修猷館
10 黒川 和音 人1 茨城・茗渓学園
11 溝井 颯太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
後半0分交代→22清
12 北田 琢磨 スポ1 埼玉・川越東
後半20分交代→23‘米重皓
13 金子 礼人 法1 福岡・西南学院
14 山下 一吹 教1 東京・早実
後半28分交代→23高柳
15 仲山 倫平 法1 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ
リザーブ
16 真田 稜大 教1 東京・早実
17 後藤 良太 文3 埼玉・早大本庄
18 百枝 樹生 スポ2 東京・国学院久我山
19 飯田 開登 教3 愛知・千種
20 山下 広一朗 創理1 東京・早大学院
20′ 成戸 風太 スポ1 埼玉・川越東
21 桝谷 連太郎 スポ2 東京・本郷
21′ 井上 泰志 スポ2 福岡・東筑
22 清 透馬 商2 茨城・茗渓学園
22′ 荒田 明彦 商1 北海道・函館ラサール
23 高栁 壮史 基理1 東京・早大学院
23′ 米重 皓己 商2 北海道・函館ラサール
15′ 廣川 凛太朗 スポ2 北海道・函館ラサール
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦(平16人卒=佐賀工)