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野球部

2022.05.17

東京六大学春季リーグ戦 5月17日 神宮球場

投手陣崩壊…終盤追い上げるも敗れ三連覇の夢絶たれる/明大3回戦

TEAM
慶 大
明 大 × 12
(慶)●増居、森下、中村公、浮橋、橋本達ー善波、宮崎
◇(二)文元、下山(本)萩尾3号ソロ

※氏名に旧字体を含む場合は、原則として新字体に直して掲載しております。

 東京六大学春季リーグ戦(リーグ戦)の優勝争いが熾烈になる中で、慶大は明大との3回戦に臨んだ。絶対に負けられない戦いとなった慶大だったが、増居翔太(4年)が3回4失点と精彩を欠くと、それ以降も投手陣が崩れ、2017年秋の東大3回戦以来の二桁失点を喫する。打線は終盤に追い上げたが逆転には至らず。1971年秋から1972年秋以来の三連覇の夢はここに潰えた。

 勝てば優勝にかなり近づく一方、負ければ3季ぶりに優勝を逃す大事な一戦。そのマウンドを託された増居だったが初回、4番・上田希由翔(4年)にいきなり適時二塁打を浴び先制点を許す。さらに3回にも2番・長南佳洋(4年)の 適時三塁打などで3点を失う苦しい展開に。精彩を欠くエースを救いたい打線だったが繋がりを欠き、3回まで無得点。流れを明大に掴まれたまま序盤を終える。

 厳しい展開となる中で4回。4番・萩尾匡也(4年)が白球を振り抜くと、そのまま左翼スタンドに突き刺さるソロとなり1点を返す。ここから反撃したいところだったが、明大打線の勢いは止まらない。4回から登板した森下祐樹(3年)が1点を失い再び4点差とされると、5回には上田の適時二塁打に加え失策や暴投も絡み一挙5失点。5回までに10点を失い、試合の行方はほぼ決定づいた。

 

 しかし慶大に諦める選手はいなかった。7回に疲れが見えた明大先発・蒔田稔(3年)から3点を奪うと、8回にも髙山陽成(4年)からさらに3点を加え、徐々に点差を詰めていく。奇跡の逆転のため絶対に0で抑えたい8回裏、ここまで大車輪の活躍を見せてきた橋本達弥(4年)が登板する。ところが、その橋本達が2点を失うまさかの展開となり、もはや打つ手がなくなった。そして9回、古川智也(4年)の打球が二ゴロとなり、送球が一塁ミットに収まった瞬間、慶大の三連覇の可能性が消滅した。

 

 プロ入りした正木智也(ソフトバンク)、渡部遼人(オリックス)ら、昨年栄光に導いた主力たちが抜けた今季。東大戦や立大戦では粘りの野球で勝利を収めてきたが、後半になると接戦を落とすようになり、ついには王座を明け渡すこととなった。その原因を挙げるならば投手陣か。エースの座に就いた増居は本来の姿ではなかった上、外丸東眞(1年)以外の下級生も戦力となるには物足りず、そもそも層が薄かった。秋に天皇杯を取り戻すためには投手陣の成長が必須となるだろう。

 優勝を逃した慶大だが、早慶戦を戦わなければならないことには変わりはない。春秋連覇した昨年だったが、宿敵にだけは4戦で1勝(2敗1分)のみにとどまった。優勝を逃したからこそ、伝統の一戦だけは絶対に制する。その覚悟を体現するため、さらなる強さを得た上で神宮に乗り込む。

(記事 芦沢拓海)