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ハンドボール部

2022.05.15

関東学生春季リーグ 5月15日 東京・国士館大学多摩キャンパス体育館

リーグ戦最終戦を勝利で飾る 日女体大にリベンジを果たす!

 1ヶ月前に開幕した関東学生春季リーグ(春季リーグ)。今年度の早大にとっては初の大会であるが、リーグ戦を通しての勝利数は2と、チームはここまで厳しい戦いを強いられていた。残すところ1戦となった今日、チームは意地を見せてなんとか勝利をつかみたい。最終戦の相手は2週間前の対戦でわずか1点差で敗れた日女体大だ。試合序盤はなかなかシュートが決まらず、苦しい時間帯が続く。しかし、3連続得点で同点にすると、8-7で前半を折り返した。終盤には相手の猛追も見られたが、もっていたリードを守り切り、18-17で勝利を挙げた。

 日女体大ボールで試合が始まった。開始直後、相手のシュートをGK江連織圭主将(スポ4=千葉・昭和学院)が間一髪で防ぐと、早大は果敢に攻め入る。しかし、両者シュートを決め切れず、スローペースで試合は進んでいく。開始2分半、速攻で先制点を許すと、再び速攻かという場面、CB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)のパスカットが光る。村上副将が中央からシュートを沈め、待望の初得点。ここから得点を重ねたい早大だが、むしろ相手に連続得点を許し、点差は3点に。慌ててタイムアウトを要求すると、ここで試合の流れが変わる。LB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)がシュートをねじ込むと、速攻やサイドシュートも決まり、試合を振り出しに戻す。その後は互角の攻防が続くが、前半残り5分、PV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)のポストシュートでついに逆転。8-7で前半を終えた。

ロングシュートを打ち込む浦野

 「積極的にプレーしよう」(RB山本桃虹、スポ2=東京・佼成学園女)と迎えた後半、立て続けに速攻を奪われ、再び同点に。しかし、後半6分、相手の2分間退場をきっかけに試合の主導権を握る。速攻や浦野のロングシュートで17-12と、点差をこの試合最大の5点にまで広げる。試合残り10分、次は早大が2分間退場を取られるも、5人攻撃の中、山本がきわどいコースへミドルシュートを突き刺す。このまま逃げ切りたいところだが、日女体大も執念を見せ、1点差まで追い上げを見せる。残り30秒、日女体大ボールに。緊張の中、ミドルシュートが打たれるもボールがネットを揺らすことはなかった。ここで試合終了の合図。18-17で無事に勝利をつかんだ。

サイドシュートを放つ青木

 この試合で待望のリーグ戦3勝目を奪い、今大会を勝利で終えることとなった早大。前回の敗戦を糧にリベンジも成し遂げた。試合後には笑顔でハイタッチをしたり抱き合ったりする選手たちの姿も見られた。チームは、今回の勝利で2部との入れ替え戦を免れ、1部残留が決定。しかし、彼女たちはまだまだ高みを目指す。『ワセダセブン』の逆襲へ。ここから再始動だ。

(記事 宮島真白、写真 栗本史歩)

関東学生春季リーグ
早大 18 8-7
10-10
17 日女体大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 木村百花(スポ2=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
コメント

青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)

――今日の試合を振り返ってみてどうでしたか

前回負けた相手に勝てたっていうのは良かったのですが、結果として入れ替え戦になってしまったので、すごく悔しいです。

※インタビュー後に1部残留が決定

――今日のご自身のプレーを振り返ってみてどうでしたか

前回とキーパーが変わっていて、そのキーパーに対してどこをどう打とうかというのはあらかじめ決めていたのですが、それに対応してきたところがありました。確率的には50%だったのですが、それでも決められたのは良かったと思います。

――今日のディフェンス面で意識したことはありましたか

左サイドは打たせないように、左45は強いので、そこは桃虹(山本桃虹、スポ2=東京・佼成学園女)に強く行ってもらうというのでやっていました。思ったよりアウトに来たのでそこでチャージなのか打たせるのかは見極めてやるようにしていました。

――リーグ戦全体を振り返ってみてどうでしたか

東女体(大)に勝てたりとか日女体(大)に負けたりとか、今まで経験したことないことを経験しました。でもやっぱりずっと言われてることなのですが、勝たないと楽しくない、楽しんでやりたいっていうのがあるので、そこに向けて実力をつけていきたいと思いました。

山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)

――試合を終えて率直な感想は

入れ替え戦が決まっちゃったんですが、悔しいっていうより自分たちが目標としていたことが(現状と)違く、それ以前の問題でした。やりきって終わってないから、悔しいと言うよりも情けないです。

※インタビュー後に1部残留が決定

――前回負けた日女体大との戦いでしたが、前回よりうまくいったことはありましたか

勝ち負けだったらいいと思います。ただ、具体的には整理できないのですがもっとできたのではないかなと思っています。

――ハーフタイムに話し合ったこと

4番の人がエースだったので、その人が回り込んだらディフェンスを厚くしようと話したのと、五分五分の試合になっても積極的にプレーしようと話し合いました。

――リーグ戦を振り返ってみてどうでしたか

全試合で波が激しかったなって思って、いいことも学べたんですが、自分たちが力を出し切れたら勝てることも学べたし、自分たちの意識の低さっていうのが今回のリーグを通して感じました。下級生ももっとチームに貢献できるように練習していかないとと思いました。