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米式蹴球部

2022.05.16

立命大定期戦 5月15日 東京・アミノバイタルフィールド

WR佐久間の活躍光るも、東西エンジ対決は立命大に軍配

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 15 29
立命大 PANTHERS 10 14 40

 今年も悲願の日本一への挑戦が始まった。先週の拓大戦で快勝したBIG BEARSは、甲子園ボウルで3度敗れている関西の強豪、立命大PANTHERSとの一戦に挑んだ。前半からタレント豊富な立命大の圧力に押され、17点を追いかける展開になるも、第2クオーター(Q)終了間際にWR佐久間優毅(政経4=東京・早実)のTDで点差を縮める。後半はQB國元孝凱(社3=東京・早大学院)が徐々に調子を取り戻し、パス中心の攻撃で攻め立てていく中で、WR佐久間の個人技が光る場面が多く見られたが、立命大から一度もリードを奪えず試合終了。29―40で敗北を喫した。

この試合大活躍のWR佐久間

 立命大のリターンで試合開始。試合開始早々LB大蔵泰斗(スポ4=東京・西)のロスタックルがヒットし、立命大の最初のドライブをスリーアンドアウトに抑えるも、第1Q5分に43ydのTDパスを決められ先制を許す。失点後のBIG BEARSの攻撃は、立命大ディフェンスの圧力に苦しみ、なかなかランが通らない。パスはQB佐藤誉(商4=東京・早大学院)からのサイドライン際のパスをWR嘉屋光希(文構3=東京・早大学院)が片足残してキャッチするなど好機を演出するも、その後は立て続けに失敗。早大ディフェンスは、DB大串健人(スポ4=東京・佼成学園)が相手の流れを断ち切るインターセプトを決めるなど要所で踏ん張るが、被インターセプトからの攻撃を止めきれず、FGを決められ追加点を許す。その後も立命大の緻密に練られたオフェンスの対応に苦しんでTDを許し、無得点で前半を終えるかと思われたが、前半終了間際にQB國元からWR角井春樹(文構2=東京・早大学院)へのパスがヒットしダウンを更新すると、WR佐久間へのスクリーンパスが見事に決まり、持ち味の脚力でそのまま相手を振り切ってTD。7―17で前半を折り返す。

タックルを受けながらも前進するWR嘉屋

 後半はWR佐久間のナイスリターンでハーフウェイライン近くから攻撃開始。前半に苦戦していた早大OL陣のパスプロテクションが機能してパスを連続で成功させるも立命大の素早いリアクションに手を焼き、ランアフターキャッチで距離を稼ぐことができない。ダウン更新まで4ydのところで迎えた4thダウンでパスプレーを選択するも失敗し、立命大に攻撃権を明け渡す。その後の立命大の攻撃では、堅実なランとパスで攻め込まれ、簡単にTDを許す。7ー24と点差が開き、苦しい展開が続くと思われたが直後の立命大キックオフでWR佐久間が自陣15yd地点からそのまま敵陣エンドゾーンまで独走TD。早大スタンドはこの日1番の盛り上がりを見せる。しかしその後の立命大のドライブで、ロングパスを連続で許し、再び点差が開くTDを許す。第3Q終盤にBIG BEARSの絶対的なDLである山田琳太郎(商4=神奈川・川和)を負傷交代で欠くと、第4Qは一進一退の攻防が続く。立命大にFGを沈められた後のドライブ、早大OLが立命大DLを完全に止めると、QB國元からWR佐久間への59ydのTDパスが決まる。その後も立命大に追加点を許すが、立て続けにWR佐久間へのパスがヒットしTD。2ポイントコンバージョンもWR佐久間が難しい背後からのパスをキャッチし、29ー40まで差を縮める。試合終了間際に石野亨介(文4=千葉・渋谷教育学園幕張)がインターセプトを決め、一矢報いたいところだったが万事休す。11点差ではあったが、点差以上に立命大との実力の差を見せつけられることとなった。

パスプロテクションが光ったOLユニット

 関西の壁は高かった。ファンダメンタル、フィジカル、層の厚さで立命大が一枚上手だった。その一方で村山浩暉(法4=埼玉・西武文理)、笹隈弘起副将(スポ4=東京・早大学院)、亀井理陽主将(法4=東京・早実)、永田直野(創理4=埼玉・早大本庄)などの4年生OL陣が奮闘し、後半はパスを中心に攻撃を組み立てることができた。WR佐久間の活躍ももちろん大きな収穫である。次戦は明学大戦。内容が求められる試合となるが、ケガから復帰したRB田村光(スポ4=東京・城北)や昨年から試合に出場しているRB安村充生(文構3=東京・早実)を中心としたRB陣の奮闘や、下級生の活躍に期待したい。

(記事 安斎健、写真 前田悠輔)

得点経過
TEAM PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER G/NG スコア
立命大 PASS #10庭山→#2伊佐 #16吉田 0ー7
立命大 FG #16吉田 0ー10
立命大 PASS #10庭山→#1後藤 #95油 0ー17
早大 PASS #12國元→#8佐久間 #16平田 7ー17
立命大 RUN #10庭山 #16吉田 7ー24
早大 KOR #8佐久間 #16平田 14-24
立命大 PASS #11宇野→#85大野 #95油 14ー31
立命大 FG #95油 14ー34
早大 PASS #12國元→#8佐久間 #16平田 21-34
立命大 RUN #3犬飼 #3犬飼 NG 21ー40
早大 PASS #12國元→#8佐久間 #12國元→#8佐久間 29-40
コメント

髙岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――久しぶりの関西との試合でしたが、試合前にどのような言葉を選手に伝えましたか

 関西だとか立命戦だとか関係なしに、自分のプレーをどれだけできるのか意識してやりなさいと伝えました。

――今日の試合全体を振り返って

 佐久間については思った以上に物怖じせずに彼の特徴であるスピードを生かして活躍してくれたのでうれしかったです。オフェンスではライン戦で負けていました。パスプロテクションは良かったのですが、ランブロックが出ていませんでした。オフェンスの基本はランプレイを出していくことなので、オフェンスコーディネーターの坂本コーチも苦労したと思います。

――ディフェンスに関してはいかがでしたか

 ディフェンスはかなり頑張っていましたが、3rdダウンのここを止めればというところを何回かパスで取られてしまいました。そのような球際や、あともう少しの厳しさというところはなかなか練習ではできないところです。今日の試合は、今季の一軍の初戦ということで気付きがあったと思います。そこをしっかり練習していきたいです。

――今日の試合を通して見つかった課題はありますか

 全てにおいて立命大のほうが上でした。コロナ禍で2年間練習試合ができず、経験値のなかった選手たちが、ようやく自分たちがどの位置にいるのか分かったと思います。自分たちの足りない部分を一つずつ積み重ねていくしかありません。半年間でどれだけ立命大以上に選手たちが努力できるかということにかかっていると思います。

――次戦の明学大戦に向けて意気込みをお願いします

 明学大戦ではなるべく全員が出られるようにやっていきたいです。今年のテーマである「一丸」をどれだけ体現できるか意識して、相手がどうのこうのではなく、自分たちのプレーを一つずつ積み重ねられるように、学生と共に取り組みたいと思っています。

OL亀井理陽主将(法4=東京・早実)

――今日の試合を迎えるにあたり、選手たちにはどんなことを伝えていましたか

 ゲームスローガンとして「覚悟」という言葉を掲げていました。僕たちは関西のチームと試合をしたことがなくて、その中で関西のチームに勝ちにいくという「覚悟」をもって、練習中から取り組んできました。

――この結果に対して率直に思うことを教えてください

 結果としては11点差でしたが、点差以上の差をすごく感じました。僕たちが東伏見でやってきたことが出し切れなかった部分が多いので、チームとしての差がかなり出たと思います。

――ランが出せず、立命大の圧力に苦しむ時間帯が多くありましたが、OLユニット全体を振り返っていかがですか

 ランを出すことはOLユニットとして掲げていたものなので、その部分で出しきれなかったことは悔しいですし、自分たちがまだまだなんだなということを痛感しました。その一方でパスプロテクションは自分たちのやりたいことがやれた部分があったので、できたこととできなかったことを受け止めて次に生かしていきたいと思います。

――ご自身の出来栄えは

 チームとしてというところは全く別にして、自分がこの試合でやりたいと思っていたことはかなりできました。自分なりに手応えを少し感じることはできた一方で、やはりランの部分での課題はあります。OLユニット全体としてどのようにしてランを出していくかということが重要なので、個人の結果には満足せず、チームを意識してやっていきたいと思います。

――今後の意気込みをお願いします

 立命大と試合をさせていただいたことは本当に貴重な経験だったと思います。チームとして良い部分と悪い部分が出た試合だったので、これを今後どのように生かしていくかが大事になってくると思います。今までチームが変わるきっかけがあまりなかったのですが、この試合はその良いきっかけにすることができると思うので、チームとして先の目標を見据えて戦っていきたいと思います。

DL金子智哉副将(教4=大阪・豊中)

――今日の試合を振り返って

 自分達がまだ関西の大学と戦えるレベルのチームではないということが分かりました。普段の練習の詰めの甘さが出た試合だったと思います。

――DLユニットとしてはいかがですか

 自分たちがやれることをやろうというのがスローガンとしてあって、もちろん通用した部分もあったのですが、勝ちきれない場面が多く、関西を倒すレベルではないなと。他のポジションも巻き込んでディフェンス全体として層を厚くしていかなければいけないと思います。

――この試合で浮き彫りとなった課題は

 体の小ささというのは感じました。DLはもっとパワーで圧倒しなければいけない中で、普段のウエイトの詰めの甘さが出たと思います。

――次戦の明学戦に向けて意気込みをお願いします

 今日の試合に出られていないメンバーはもちろんなのですが、出場したメンバーの中でも課題は浮き彫りになっているので、今日の試合を踏まえて選手一人一人が何かを変えていかないといけないと思います。今は日本一を目指しているチームと言うことも恥ずかしいくらいなので、明学大戦に向けてというよりも、今日から全員が変わっていかないと日本一はないかなと思います。

WR佐久間優毅(政経4=東京・早実)

――今日の試合では個人技が光り大活躍でした。振り返っていかがですか

 自分のスタートミスやキャッチミスもあったのですが、DBとの競り合いの部分やロングパスを2本通したことなど、自分の長所である足の速さを生かす活躍ができたかなと思います。

――パスユニット全体を振り返っていただけますか

 最初はパスユニットが本当に駄目でした。相手のDLの圧力に押されてQBが後ろに下がり、球が浮いてしまいました。他にも、レシーバーがきれいにパスコースに出ていませんでした。ここは本当に春を通して直していかなければいけないと思います。

――試合を通してチームの収穫は

 関西の強さを認識することができました。また、どれだけ強い相手を目標にこれから練習していけばいいことがわかりました。今日できたことや、ミスを明日から生かしていきたいと思っています。

――次戦の明学大戦に向けて意気込みをお願いします

 オフェンスとしては今回の29点以上は絶対に取りたいです。パスユニット全体で頑張って相手を圧倒したいです。