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ハンドボール部

2022.05.08

関東学生春季リーグ 5月7日 神奈川・桐蔭横浜大学体育館

終盤で反撃するも追い付かず リーグ戦4連敗を喫す

 上位チームとの対戦を終え、下位チームを相手にこれまで白星を獲得できていない早大は、関東学生春季リーグ(春季リーグ)2勝目を目指し桐蔭横浜大と対戦。前半は出だしで先制点を奪われると劣勢が続き、12点という大差のビハインドを背負って前半を終える。後半は相手のミスやファールを誘い、攻めのプレーで怒涛の追い上げを見せ2点差まで得点差を縮めるが、そのまま試合は終了。手痛い4連敗となった。

 先週の下位チームとの2試合が敗戦に終わった早大に対するは、同じく下位チームの桐蔭横浜大。早大は今回の試合で勝ち点を獲得し、残る3戦に向け連敗を止めたい。早大ボールで始まったこの試合、出だしで勢いに乗りたかったが、先制点は桐蔭横浜大に奪われる。その後も早大は得点機で決められない一方、相手はシュートチャンスをものにし、着実に得点を挙げられてしまう。序盤の流れをつかめないまま、7mスローの献上や退場による数的不利な状況などにより、さらに点差は大きく開いてしまう。終盤残り5分で4連続失点をするなどなかなか攻撃の糸口をつかむことができず、12点差と苦しい結果で前半を終えた。 

サイドシュートを放つ木村

 点差を縮めたい後半。桐蔭横浜大の連続得点で後半も先制点を奪われるが、早大はCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)の速攻などで3連続得点を挙げる。このまま勢いに乗りたい早大だったが、その後は約10分間一進一退の攻防が続く。このまま試合が大差のまま終了してしまうかに思われた終盤、早大は怒涛の巻き返しを見せる。劣勢が続いた前半とは打って変わり、相手のミスやファールを誘いPV杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)のポストシュートやLW木村百花(スポ2=東京・白梅学園)のサイドシュートを中心に追い上げを見せ後半残り2分で2点差まで点差を縮める。しかし、逆転の兆しが見えたところで試合終了。前半の大量失点が響き、悔しい敗戦となった。

後半6得点を挙げた杉浦

 下位チームを相手にこれまで負け続けている早大にとって、今回の試合も負けられない一戦だった。しかし、「同じ展開になったのに、改善しきれなかった」(木村)と振り返るように、先週の国士館大戦と同様、大幅な点差を背負った上で巻き返しを見せるも敗戦。後半のみを振り返ると22-12と10点のリードを得ているが、チームの課題となっている出だしで相手の勢いに飲まれてしまった。今回の結果に選手は「最悪な出だしになり、どんどん点差が離れてしまった」(杉浦)と悔しさをにじませる。次戦からは下位チーム同士の戦いが始まり、次は先週敗れた国士館大との対戦となる。立ち上がりからの積極的なハンドボールでリベンジを果たせるか。連敗が続く苦境をチームで抜け出し、リーグ戦2勝目を手繰り寄せたい。 

(記事 野中美結、写真 田中駿祐)

関東学生春季リーグ
早大 29 7-19
22-12
31 桐蔭横浜大
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院)
LW 木村百花(スポ2=東京・白梅学園)
LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園)
RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)
コメント

木村百花(スポ2=東京・白梅学園)

――今日の試合の感想は

 前半に全然自分たちのハンドボールができなくて、ずっと悪い流れで相手のペースでやられていて。点差がどんどん離れちゃって、それを前半の内に立て直さなかったのが敗因というか、とても悔しい部分です。前の週もそういう展開になって、悔しい思いをして、それでもう一回同じ展開になったのに、改善しきれなかったのは悔しかったです。

――前回の試合を経てチームで改善してきた点は

 まず気持ちの面で、消極的にならないで、最初から積極的に自分たちのプレーをしようとはなっていたのですが、最初からエンジンがかからない状態で始まってしまって。あとは、相手に合わせるのではなくて自分たちの決めたことをしっかりやろうとは全員で話し合っていたのですが、それもあまり前半はできなかったです。

――勝敗の分かれ目はやはり前半でしたか

 そうですね、最初のオフェンスのミスと(早大側のファールによる)退場から始まって、自分たちのシュートミスも続いて、そこからこっち(早大)は点数が入らないけど向こう(桐蔭横浜大)には点数を入れられて、みたいな。自分たちのミスから逆速攻をされたりして点差が離れていったのが敗因かなと思います。

――後半サイドシュートを中心に得点を決めていましたがご自身のプレーを振り返っていかがですか

 そもそも桐蔭はサイドにパスを通せないようにディフェンスがついて来ていて、自分はあまりパスをもらえなかったのですが、(相手のディフェンスが)ずれて(ボールが)流れてきたときにはみんながつないできたボールだから、決めようと思って、キーパーをよく見て打ちました。

――試合中にプレーをどう修正しましたか

 最初2本目に外した時に決めたコースを打ってしまって、それでバーに当たったのがあったので、後半はキーパーをよく見てコースを打ち分けました。

――次戦への意気込みをお願いします

 今の時点で下位になってしまっていますが、目指しているのは上位で、上にいくために明日と来週の2戦は絶対に勝たないといけないので、ディフェンスも声を出して、サイドから点数を入れられるように頑張りたいと思います。

杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 出だしが大事と言っていたのに、最初にシュートを2本外してしまって最悪な出だしになり、どんどん点差が離れてしまったので内容としては良くなかったと思います。

――後半ではポストシュートを中心に得点を上げていましたが、どのようなことを意識していましたか

 点差が離れていて、前半には(シュートを)外していたので、しっかりと決め切って、たくさん点を稼がなければいけないと思ってシュートを打ちました。

――苦しい時間帯もあったと思いますが、どのように気持ちを切り替えていましたか

 ここを頑張れば追い付くかなということをずっと考えて、苦しかったですが、しっかりと守って点決めることができるように意識していました。

――今回の試合で何か改善点は見つかりましたか

 試合開始前に、ディフェンスからかオフェンスからかということが分からず、気持ちの面でも準備ができていなかったので、次の試合からはそこの部分をはっきりとして、自分たちでやることを最初に決めて試合に入っていきたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

 やはり出だしが大事だと思うので、そこを意識してディフェンス中心にチームを支えることができるように頑張ります。