ハンドボール部
2022.05.04
関東学生春季リーグ 5月1日 東京・日本女子体育大学総合体育館アリーナ
日女体大にまさかの敗戦、課題が残る試合に
関東学生春季リーグ(春季リーグ)6戦目。ここまで一勝と、なかなか勝ち星を挙げられていない早大は、ここ最近負けなしの日女体大と対戦。互いに粘り強い守りが目立ち、早大はシュートチャンスは多かったものの、決めきれず。一進一退の攻防となり、9-9の同点で前半を折り返す。後半も交互に点を取り合い、拮抗した展開となった。しかし、後半の終盤に3連続得点を許し、点差が開いてしまう。2点を取り返したものの、わずか1点差でタイムアップ。苦しい敗戦となった。
早大は序盤から日女体大の猛攻に遭うも、GK川村夏希(スポ2=東京・佼成学園女)を中心とした堅い守りで凌ぐ。前半5分、RW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)の速攻が決まり、先制点を奪う。その後もLW木村百花(スポ2=東京・白梅学園)のサイドシュートやCB村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)のセンターからのシュートが決まる。対する日女体も早いパス回しとサイドからの攻撃で得点を挙げる。中盤、早大はシュートまで持っていくも、なかなか日女体大のゴールをこじ開けられず。シュート数に対して得点が奪えない時間帯が続く。終盤はRB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)が力強いシュートで得点を挙げるも、日女体大に点差をつけられず、同点9-9で前半を折り返す。
ゴールを守る川村
なんとか得点を伸ばしたい後半だったが、出だしから波に乗ることができず、日女体大に2点のリードを許す。村上副将のシュートが決まるも、その後、相手に4連続ゴールを許してしまう。それでも早稲田は慎重に攻める姿勢を崩さない。コートを広く使い、様々なところからゴールを狙う。中盤になると攻撃が決まるようになり、早大は4連続得点で同点に追いつく。後半22分、ついにLB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)がセンターから強烈な逆転ゴールを決める。このゴールで早大の流れかと思いきや、日女体大GKに尽く阻まれてしまい、流れに乗り切れず。残り2分で3点のビハインドを追っていたが、早大は諦めずゴールを狙う。1点差まで追いつき、ラストにノータイムフリースローの権利を獲得するも決まらず。連敗となり、肩を落とす結果となった。
パスを回す浦野
前日の惜敗から1夜、なんとしても勝ち星が欲しかった早大だったが、あと一歩のところで勝利を逃した。早大は怪我の選手がいる影響もあり、控えの選手が少なく、連戦ともなると体力的に厳しいところがあるだろう。後半は足が止まり失速する場面も多く見られた。しかし、少人数ということを生かしたチームワークで、何とか乗り越えてほしいところである。次戦はリーグ戦の総当り最後となる、桐蔭横浜大との対戦である。「楽しんで自分たちの力を発揮できたら勝てる」と村上が言う通り、楽しむことを忘れずに積極的な早大らしいハンドボールが見られることを期待したい。
(記事 栗本史歩、写真 佐野百美)
関東学生春季リーグ | ||||
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早大 | 19 | 9-9 10-11 |
20 | 日女体大 |
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院) LW 木村百花(スポ2=東京・白梅学園) LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘) PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女) RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園) |
コメント
村上楓副将(スポ3=福岡・明光学園)
――今日の試合を振り返って
最後まで自分たちのペースに持っていききれず、相手のペースで試合をされて負けてしまったのかなという感じです。
――個人としてプレーを振り返っていかがですか
ミドルシュートはキーパーに取られてしまい、後半までそれを修正できなかったのは課題かなと思ったのですが、得意なカットインで点を取ったり、相手の退場をもらったりとかは出来たので、自分の強みは出せたのかなと思います。
――昨日の試合からチームで変えようと思ったことはありますか
昨日は相手が強いこともあり、負けても仕方ないというところもあったのですが、今日の相手はこれまで負けたことがなく、練習試合もやっていて、大差で勝ってきたチームだったから、勝てるだろうという部分があり、足元をすくわれたかなと思います。
――日女体大への対策は
左利きが2人いるので左利きの対策しようというのと、サイドシューターが上手いので、簡単には打たせないようにしようというのを話し合ってはいたのですが、相手はしっかり決めてきていたので、相手の方が上だったなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
勝ちにはいくというのはそうですが、2敗は決まっちゃったので、勝たなきゃいけないという風に自分たちを追い込むのではなく、楽しんで自分たちの力を発揮できたら勝てる相手だと思うので、そこ楽しんでできたらなと思います。
山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
――今日の試合を振り返って
試合を通じて日女体大と対戦して、自分たちのポイントを抑えて試合に入ろうと言っていたのですが、それを修正できなくて前半から日女体大の勢いでやられてしまって、自分たちの力を発揮できずにそのまま終わってしまったなという感じです。
――今日の対戦相手の対策としてはどのようなことをチームでされましたか
サイドシュートが入るチームだったので、あとLBも広くとってきてずらしてくるチームだったので、ベースとしてはクロスアタックにいって狭いサイドまで追い込もうというディフェンスで、オフェンスではいつも(相手のディフェンスの)間を割っていってやっていこうという感じでした。
――個人的に試合中意識していたことは
自分は身長が小さくてミドルシュートが打てても入る確率が少ないのでとにかく間を割っていって点数を取って、ミドルシューターの人は前後に動かしてくれていると思うので、自分は横に動かして間を割っていこうという風に意識してやりました。
――次戦への意気込みをお願いします
東女に勝って以来ずっと負けが続いてしまっているので、そういう嫌な流れが続いてしまっているので、とにかくもう勝つしかないので、相手も強いと思うのですが、自分たちの勝気を前面に出して自分達の流れで早稲田らしいハンドボールを最初からしていけたらいいなという風に思います。