ハンドボール部
2022.04.25
関東学生春季リーグ 4月24日 神奈川・東海大学総合体育館
流れを引き寄せられず 強敵・東海大に敗戦
前回の試合で昨年の王者・東女体大に関東学生春季リーグ(春季リーグ)初勝利を収め、このまま勢いに乗りたい早大は前季準優勝の東海大と対戦。立ち上がりでは先制点を決めるなど好調なスタートだったが、流れを引き寄せられず、その後逆転を許してしまう。そのまま東海大にペースを握られ4点ビハインドで前半を終える。後半は両チームとも得点を奪えない中、早大が先制に成功するもすぐに点を取り返され、追い上げることができない。試合終盤まで攻撃の意地を見せたが相手の猛攻に苦しみ17-26と大差で敗れてしまった。
東海大ボールでスタートしたこの試合。出だしで流れを引き寄せたい早大はLB浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘)のミドルシュートで先制点を挙げる。その後東海大によるスカイプレーなどで点を許すも浦野の連続得点やLW木村百花(スポ2=東京・白梅学園)の速攻により3点のリードを得る。このままペースを握りたい早大だったが、東海大にポストシュートやサイドシュートを中心に得点を重ねられ逆転を許し、一気に流れは東海大へ。早大はタイムアウトを要求し攻撃の修正を図るも相手のディフェンスに遠めからのシュートを防がれなかなか得点が決まらない。その後GK川村夏希(スポ3=東京・佼成学園女)のビックセーブやRB山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)のポストシュートなどにより意地を見せたが点差は縮まらず、10-14で前半を終えた。
速攻を決める木村
後半開始後、点差を縮めたい早大は相手にこれ以上のリードを許さない堅いディフェンスで敵のオフェンスを抑えるも、両チームとも得点が得られない時間が約8分間続く。長い沈黙の末、RW青木里奈(スポ3=東京・白梅学園)の速攻により後半も先制点を取ることに成功する。これを追い上げの起点としたい早大だったが、直ちに相手から連続得点を挙げられてしまう。タイムアウト後も得点機でシュートを決めきれず、点差は開いていく。その後2得点を連続で取り返すも東海大のペナルティスローや技ありのスピンシュートなど6連続でシュートを決められる。試合終盤は山本がパスカットからシュートを決めるなど早大は最後まで粘り強いプレーを見せたが開いた点差は大きいまま、試合終了。強豪相手に連勝とはならなかった。
シュートを打つ山本
前日の試合で今季初白星を飾った早大だったが、ペースをつかみきれず大きな点差がついた今試合に選手は悔しさを隠しきれない。「1本守ったら1本決めて、もし1本入れられても絶対自分たちで守ってまた一から」(山本)とその悔しさをばねに、粘りのプレーで次の勝利を目指す。ここまで1勝3敗の早大、チーム一丸となって2勝目を挙げられるか。次戦の国士館大戦に期待が高まる。
(記事 野中美結、写真 落合俊)
関東学生春季リーグ | ||||
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早大 | 17 | 10-14 7-12 |
26 | 東海大 |
GK 江連織圭(スポ4=千葉・昭和学院) LW 木村百花(スポ2=東京・白梅学園) LB 浦野詩織(スポ3=愛知・旭丘) PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨) CB 村上楓(スポ3=福岡・明光学園) RB 山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女) RW 青木里奈(スポ3=東京・白梅学園) |
コメント
川村夏希(スポ3=東京・佼成学園女)
――試合を終えて率直な感想をお願いします
昨日、東女(東女体大)に勝って、それはすごくうれしかったです。だから今日も絶対に勝たないといけないし、ふわふわした気持ちでやるのはなしで、やってやろうと思っていました。しかし、それを跳ね返されてしまって、単純に悔しいというのと、なぜ勝てなかったという課題のことで頭がいっぱいです。
――具体的に課題とは
タイムアウトの時にも話していたのですが、オフェンスで決まらない時に、ディフェンスでも守れなければマイナス2点の損失になってしまいます。それはなしにしようと思っていましたが、(オフェンスとディフェンス)どちらもマイナスなことがありました。もちろん、プラスプラスになることが一番いいのですが、オフェンスがマイナスでも、ディフェンスがプラスで、プラマイゼロになるようなゲームメイクの仕方が課題だと感じました。
――ご自身のプレーを振り返って
ノーマークシュートを止められた部分はあったのですが、みんなで守っている時のミドルシュートやサイドシュートは、めちゃくちゃ入れられてしまいました。みんなで頑張ったところを止めて、「よしみんなで頑張ったぞ」という雰囲気に持ってくることはできなかったので、自分自身が直さないといけないところだと思います。
――相手のオフェンスへの印象は
東海大は、シューター陣が全体的に球も速いし、腕の振りも速いです。自分がいつもよりも早く準備しないといけないことは分かっていて、意識して入ろうとしていました。
――チームが苦しい時間帯の声かけは
点も入らないし、なかなかディフェンスもいい状態に持っていけない時こそ、粘りたいです。早く抜け出そうとしてしまうと、その分焦ってやられることになると思っていたので、今は我慢する時だから、やることをしっかりやろうとはチーム内で話していました。
――次戦への意気込みをお願いします
来週から自分たちよりも下位のチームと当たるのですが、下位と言っても、それぞれのチームが力をつけてきています。油断しないで、いつでもチャレンジャーな気持ちで頑張っていきたいと思います。
山本桃虹(スポ2=東京・佼成学園女)
――試合を終えて率直な感想をお願いします
正直に言うと、こんな点差で負けたのが悔しいし、それも自分たちが力を出し切ったとまでは言えませんが、自分たちよりも東海大学さんのレベルが高くて点を取られたことが多かった気がするので、悔しいです。
――チームの最多得点(6得点)を挙げていましたがご自身のプレーを振り返っていかがですか
後半の方にステップ(シュート)とか打てたのですが、自分は背が小さいので、カットインを最初狙おうとしたのですが、そのカットインが相手のディフェンスの寄りが早くてできなかったので、そこでもっと前半に自分のタイミングでステップとかランニングに切り替えて攻め方を早く変えていけたらなと思いました。
――今回の試合に向けてチームでどのような対策をしていましたか、その対策はうまくいきましたか
今日の対策は、とにかくボール回しは相手が早かったので、クロスカットをいけるところはクロスカットにいって、相手の流れを止めるのと、自分たちが点を取ってもすぐリスタートが来るので、切り替えを大事にしようと言っていました。クロスカットで潰しきれなくて結局サイドまで持っていったのですが、(相手の)サイドシュートも入ってしまって。もっとサイドも追い込めたかなと思いますし、切り替えももう少し早くできたのではないかなと振り返って思います。
――今後の試合に向けてどのような点を改善したいですか
今回も東女体大との試合も途中まで競っていて、これからも競る試合が続くと思うのですが、そのときにみんなで一気に集中して、ミスが連続で起きないようにとか、1本守ったら1本決めて、もし1本入れられても絶対自分たちで守ってまた一から、という風にその積み重ねを粘ってできるようにこれからの試合を戦っていきたいなと思います。
――次戦への意気込みをお願いします
今回どの大学も試合で良い勝負をしていて、全試合油断できないと思うので、個人としては自分のプレーを最初から後悔がないように出し切っていきたいと思います。