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ア式蹴球部

2022.04.25

第96回関東大学リーグ 4月24日 会場非公開

ラストプレーでまさかの失点 手痛いリーグ3連敗

第96回関東大学サッカーリーグ戦 1部 第2節
早大 0-0
0-1
東洋大
【得点】
(東洋大)90+5’小野田 龍剛

 痛恨の逆転負けを喫した拓大戦から一週間。早大は今季初勝利を目指し、延期されていた東洋大との一戦に臨んだ。試合は前半からやや押し込まれる展開となるが、DF西田翔央(商4=東福岡)を中心に体を張った守備を見せ、得点を許さない。一方攻撃面では、相手のハイプレスを前に決定的なチャンスを作ることができず、0-0で前半を折り返す。この試合最初の決定機は85分。右サイドのクロスから途中出場のFW奥田陽琉(スポ3=柏レイソルU18)がシュートを放つが、惜しくもクロスバーに阻まれた。ワンチャンスをものにできなかった早大は試合終了間際に一瞬の隙を突かれ失点し、0-1で試合終了。拓大戦に続き、悔しいかたちでの敗戦となった。

1年生として初めてスタメン、関東リーグ出場を果たした本保

 

 前節から大幅にメンバーを入れ替えて挑んだ前半。序盤はMF植村洋斗(スポ3=神奈川・日大藤沢)、MF山下雄大(スポ4=柏レイソルU18)を中心に早大がボールを保持する。8分、中盤でボールを受けた植村が起点となり、関東リーグ初出場のMF本保奏希(スポ1=JFAアカデミー福島)がシュートを狙うも、ここは相手のブロックに阻まれた。すると13分、自陣ペナルティエリア付近でフリーキックを与えてしまう。相手のシュートは直接枠を捉えたが、GK生方聖己(スポ4=高崎経大付)が好セーブを見せ、ピンチを防ぐ。初勝利に向けなんとか先制点が欲しい早大。27分には、左サイドでフリーになったMF水野雄太(スポ4=熊本・大津)がボールを受け相手ペナルティエリア内に侵入するも、ラストパスを合わせることができない。その後はチャンスを作り出すことができず、自陣に押し込まれる時間が続くが、西田、DF平瀬大(スポ4=サガン鳥栖U18)を中心に粘り強い守備を見せ、0-0で前半を終えた。

関東リーグデビューとなった生方、安定したプレーを見せ存在感を発揮した

 後半も立ち上がりは早大がボールを握る。51分、右サイドの高い位置でボールを受けた山下からMF安斎颯馬(社2=青森山田)へとボールをつなぎクロスを入れるが、シュートまで持ち込むことはできず。それ以降は再び攻め込まれる時間帯が続く。63分、左サイドを崩されエリア付近からシュート打たれるが、これは枠の外へ。さらに67分、69分には立て続けにカウンターからピンチを迎えるが、ここも懸命なディフェンスで得点を許さない。一方の早大は、後半途中から入った平野右京(人3=兵庫・滝川)、松尾倫太郎(人科2=千葉・八千代)らが左サイドから積極的な突破を見せ、得点のチャンスを伺う。互いに決定機を作れないまま迎えた85分、右サイドを突破したDF森璃太(スポ3=川崎フロンターレU18)のクロスから、最後は途中出場の奥田が至近距離から強烈なシュートを放つが、惜しくもクロスバーに嫌われた。そしてこのまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム。一瞬の隙を見逃さなかった東洋大についに得点を許してしまい、0-1に。なんとか一点を返したい早大であったが、ここで試合終了のホイッスル。前節に続いて終了間際に失点し、手痛い敗戦となってしまった。

シュートを放つ奥田、ボールは惜しくもクロスバーに

 「受け入れるしかない。最後まで90分戦い続ける力が足りなかった」と外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)。ボールを握る時間帯もありながら、なかなか相手ゴールに迫ることができなかった。植村、山下を中心に中盤では息の合ったパスワークも見えた一方、前線にボールが入ってからフィニッシュに至るまでの過程にはまだまだ多くの課題がありそうだ。しかし、守備面での内容は決してネガティブなものではない。最後に失点こそ喫したものの、CBの西田、平瀬を中心にピッチ上の全員が献身的な守備を続け、ゴールシーンを除けば相手に決定的な場面を作らせなかった。関東リーグ初出場となったGK生方も、「70から80点を付けてもいいかなと思う。最後のプレー以外は安定していた」と、失点を悔やみながらも、自身のデビュー戦に確実に手応えを感じているようだ。また今節はその生方に加え、本保と松尾が関東リーグデビュー。開幕からチームが苦しむ中、今後新たな戦力にも期待がかかる。

デビューを飾った松尾

 4試合を終え、未だ勝ち星のない早大。リーグ制覇に向け、まずはなんとしても一勝を手にしたい。次節、今季初勝利を目指し東京国際大学と激突する。

(記事 安岡隼人、写真 前田篤宏、水島梨花)

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早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 21 生方 聖己 スポ4 高崎経大付
DF 森 璃太 スポ3 川崎フロンターレU18
DF ◎西田翔央 商4 東福岡
DF 12 藤本 隼斗 スポ3 柏レイソルU18
→41分 11 西堂 久俊 スポ4 千葉・市立船橋
→64分 38 松尾 倫太郎 人科2 千葉・八千代
DF 22 平瀬 大 スポ4 サガン鳥栖U18
MF 安斎 颯馬 社2 青森山田
MF 山下 雄大 スポ4 柏レイソルU18
MF 10 植村 洋斗 スポ3 神奈川・日大藤沢
MF 14 水野 雄太 スポ4 熊本・大津
→71分 23 平野 右京 人3 兵庫・滝川
MF 37 本保 奏希 スポ1 JFAアカデミー福島
→71分 平松 柚佑 社3 山梨学院
FW 29 東 廉 スポ2 清水エスパルスユース
→76分 奥田 陽琉 スポ3 柏レイソルU18
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部 順位表
順位 大学名 勝点 試合数 得点 失点 得失差
東京国際大 12 14 12
明大
桐蔭横浜大
拓大
東洋大
国士舘大
順大 −2
筑波大 −2
早大 −4
10 駒大 10 −8
11 流通経大 11 −10
12 法大
第4節終了時点
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――今日の試合を振り返るとどのような試合になりましたか

 我々としては結果として難しい状況の中で、勝つためにということでチーム全体の空気、雰囲気のところからしっかり見直して90分戦ってくる準備はしてきたつもりです。

――最後のワンプレーで0-1と劇的な展開になりましたが、その結果についてはどのように振り返られますか

 受け入れるしかない状態です。最後まで90分戦い抜けるための力が足りなかったなと思います。

――前回の試合で柴田さん(柴田徹主将、スポ4=湘南ベルマーレU18)が大ケガをされて、チームとして雰囲気づくりとして難しい部分もあったと思います。その部分に関してはどうでしたか

 徹(柴田)などがみんなにしっかり自分の口から伝えてくれました。チームの中で色々なアクシデントや状況の変化がある中でそれに向かっていこうという話をしました。今日も2人、イレギュラーな交代がありました。想定していた交代や準備ではなかったです。しかし、みんなたくましく戦ってくれたなと思います。最後まで勝ちに向かっていけたという部分については胸を張りたいです。

――内容はいかがでしたか

 東洋さんの形というものはある程度想定していました。守備の部分は中々意識があって、シュートブロック、距離を近く守るなどで相手にプレーさせないという守備の部分では手応えを感じました。シュートに持っていくシーンが前半は特にありませんでした。その中で、もう1個出力の部分を意識した交代のカードがありました。しかし、イレギュラーが起こりました。それでも出場した選手がなんとか前へ、ゴールへというものは出せていたとは思います。あのような状況の中で点を取る力がないという部分は受け入れなくてはいけません。

――今試合、デビューの選手が多くいらっしゃいましたが、どのような意図で起用されましたか

 本保(奏希、スポ1=JFAアカデミー福島)、松尾(倫太郎、人科2=千葉県立八千代)はトレーニング中からギラギラしていました。1年生としてそういう空気がありましたね。我々の活動において、1つのポジティブな推進力だと思います。そういう選手を積極的に起用していく上で、チームの中で自分をどう前へ持っていけるかという意志・意欲を基準として設定していました。そのような基準でこのようなメンバーと頑張っているかたちです。

――藤本選手(隼斗、スポ3=柏レイソルU18)がケガで交代されてから、安斎選手(颯馬、社2=青森山田)を右サイドバックとして起用されましたが、その意図を教えてください

 彼は守備能力がもともと高いです。カードとして西堂(久俊、スポ4=千葉・市立船橋)がいました。彼も調子が上がってきていたので、できるだけ早いタイミングでそのような状況を作りたいなと思っていました。しかし、後ろのバランスとして難しいところがありました。安斎はトレーニング中にもサイドバックをよくやっています。非常によくやっていたと思います。

――昨年もチームの主力がケガをするという状況がありました。チームとして必要不可欠な選手がケガをするという難しい状況についてどのように考えていますか

 我々、早稲田大学蹴球部であるからこそ乗り越えられる力があると思います。そのようなハードルに対して、本人もチーム全体としても乗り越えていきたいです。そのような活動、プロセスを作るだけだと思うので、ブレずに心を奮い立たしていきたいと思います。

――リーグ戦では勝ちなしと苦しい状況ではありますが、これからどのようにチームを良い方向に持っていこうと考えていますか

 活動1つ1つはメンバーが入れ替わったりとトレーニング中などでパワーを感じます。何か大きく変化させるのではなく、今いるメンバーと新しく入ってくる1年生など我々の根幹をなすメンバーでこのような結果をエネルギーに変えられる状況を作っていきたいです。

――来週行われるU-19日本代表との試合で関東大学選抜として、安斎選手とヒル選手(袈依廉、スポ2=鹿児島城西)、伊勢選手(航、社2=ガンバ大阪ユース)が選ばれるという喜ばしいニュースもありました。これについてはどう感じていますか

 元々力のあるメンバーです。しかし、チームの結果を背負える選手にはまだなれていないということもあります。活動の中で評価され選ばれていて、そのような選手が成長する機会だと思います。長い期間ではありませんが、しっかり取り組んでもらってそこで得たものをチームに還元してほしいです。

――ここから巻き返しを図る試合となりますが、次戦に向けての意気込みをお願いします

 この現実としっかり向き合いたいです。これがサッカーだと思います。この状況に我々がどのように立ち向かうのかというのがサッカー人としての使命です。逃げることなくしっかり取り組んでいきたいと思います。

GK生方聖己(スポ4=高崎経大付)

――関東リーグデビューとなりますが、プレーされていかがでしたか

 楽しかったです。練習試合よりもスピードが早いかなと思ったのですが、そんなことなく普段通りやれました。そこはうまく試合に入れたかなと思いました。

――監督やコーチからどのような声がかけられましたか

 3試合勝てていなくて、キーパーもそこで変わることになりました。「必要以上に背負いすぎることなく、思いっきり自分の良さを出してこい」と言われました。そこは、自分も意識してやりました。

――ヒル選手(袈依廉、スポ2=鹿児島城西)との違いでいうと下からつなぐという部分があると思います。実際にプレーされてみて、どうでしたか

 自分が求められる部分は、山下(雄大、スポ4=柏レイソルU18)と一緒で時間が作れるというところです。今までの試合は、なかなか自分達の時間が作れずに後半疲れてしんどくなるという展開が多かったです。そこは、自分が時間を作れるので意識してやってという感じですね。もうちょっと遠くを見れたかなとは思いましたが、自分の開幕戦としてはこれくらいのプレーを出せてよかったなと思います。

――外池監督にシーズン前にお話をお聞きした際に、生方選手のドイツ留学について伺いました。ドイツ留学はご自身にとっても与えられた影響が大きかったですか

 それがかなり大きかったです。結局はメンタルだなと思いましたね。現地の人は練習は適当にやっている人が多いのですが、試合になったときのパフォーマンスや闘う気持ちのレベルが違いました。サッカーはやはりそこだなと思い直してから、自分も自信というか細かいミスは気にしないなど変わりましたね。

――どのくらいの期間行かれましたか

 1月の10日くらいから1月の終わりくらいですね。16日間くらいしか行きませんでしたが、その2週間でかなり変わりました。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 点数で言うと、100点中70から80点を付けてもいいかなと思います。最後のプレー以外は安定していました。キーパーとしてそこが1番大事だと思っています。普段自分がやっている以上のことを出しすぎず、バランスをとってうまくやれましたね。しかし、最後のプレーは実際自分の体の範囲にきましたし、股下というのもありましたがあれを止められないと上にはいけないなと感じました。

――コーチングにおいても、存在感を発揮されていましたが

 結局そこなんですよね。袈依廉になくて自分にあるものはそこです。キーパーがそこを1番出さないと、ダメだと思っています。そこを意識してやりましたね。

――これから競争も激しくなっていくと思いますが、これからの戦いに向けての意気込みをお願いします

 袈依廉だけじゃなくて、Aチームの2人のキーパーもすごくうまいです。キーパーとしては全然勝てていないです。次の試合に出れるかわかりませんが、とりあえず練習で今日出た課題などを一生懸命取り組んでいかないと自分に未来はないと思います。そこは、切磋琢磨しながら、前向きにやっていきたいと思います。

MF本保奏希(スポ1=JFAアカデミー福島)

――新入生初のスタメンデビューについていかがでしたか

 このチームで初めての出場な上、はじめてのスタメンということでとても緊張した部分もありました。先輩方が「お前ならできるよ」と温かく声をかけてくださったので、やりやすかったです。チームが勝てていない分、1年生という立場で熱量を持ち、チームを勝たせることが自分の役目だと思っています。そのような強い気持ちを持って試合に臨めたのはよかったです。

――試合を経験して、高校との違いは感じましたか

 この関東リーグという大きな舞台で雰囲気は比べ物にならないです。学年が3つ上までいるので、フィジカルやスピードの部分は高校とは比べものにならないです。

――今日のご自身のプレーはいかがでしたか

 攻守において関わり続けて、ゴールを守ることや点を決めるところまで持っていくという部分が自分の強みです。その部分では、前半だったり自分が出ていた時間でゴールを決められなかったのは、悔しいです。

――今試合デビューの選手が他にもいらっしゃいましたが、その方たちの存在はいかがでしたか

 他の1年生とかが出ていれば、自分も出たいという思いはあります。自分も頑張りたいという気持ちになります。他の1年生が頑張っていれば、自分も負けられないという思いは強くなりますね。

――ご自身のプレーの強みや特徴はどこにありますか

 強みは運動量を生かして、攻守に関わるという部分です。攻撃から守備で強くいく部分や2列目から飛び出して攻撃に参加するという部分に注目してほしいです。

――今後、そして大学4年間での目標は何ですか

 やはり1年生から関東リーグの試合に絡むという部分です。自分はプロサッカー選手を目指しているので、そこに向けて猛進するということですね。

――次節に向けての意気込みをお願いします

 現在、Aチームが勝てていないという厳しい状況です。今日の試合を振り返ってダメな部分は練習で積み上げていき、次の試合で勝てるように練習を続けていきたいです。