メニュー

ハンドボール部

2022.04.24

関東学生春季リーグ 4月23日 東京・法政大学多摩キャンパス体育館

筑波大に力負け 開幕3連敗を喫す

 初戦、2戦目ともに惜しくも敗戦し、なんとしても初勝利をあげたい早大。第3戦は、筑波大と対戦した。前半は、序盤こそリードを奪われたものの、早大が主導権を握った。堅い守りで相手の攻撃を跳ね返し速攻を軸に得点を重ね、16-13で折り返した。しかし後半は、逆に筑波大がペースをつかむ。後半開始早々に追いつかれ逆転を許すと、その後はじわじわと引き離された。終わってみると22-28と6点差での敗戦となり、苦しい開幕3連敗となった。

 「後半の終わりに自分達の悪いところが出てしまった」と田井健志副将(スポ3=香川中央)が振り返ったように、後半で失速し相手に逆転を許してしまった。一方、前半は早大のペースで試合が進んだ。序盤は筑波大のディフェンスに阻まれ得点できない時間帯が続きリードされたが、持ち味である守備から立て直しを図る。堅いディフェンスで相手のミスを誘い、そこから速攻に持ち込むと、永橋優太朗主将(スポ4=千葉・市川)、白築琢磨(文構2=東京・早実)らが次々と得点。前半13分には田井がゴールを割って逆転に成功した。その後、守屋雄司(スポ1=神奈川・法政二)が7mスローを獲得すると、これを永橋が確実に決めて良い流れを呼び込む。16-13と3点リードで前半を終えた。

仲間に声をかける守屋

 このまま試合を優位に進めたい早大。後半開始早々、相手の7mスローをGK渡辺航平(人2=神奈川・桐光学園)が止め、守屋が公式戦初得点をあげるなど下級生がチームを盛り上げ、早大の勢いは衰えていないように見えた。しかし、その後は筑波大の反撃を受け、思うように攻撃できない苦しい展開となる。後半5分に追いつかれると、ミスが相次ぎ得点できず、逆転を許す。ディフェンスで粘りを見せて再度逆転したい早大だったが、好守で中核を担っていた田井が足を攣るアクシデントに見舞われ、コートを離れる苦しい状況に。筑波大が思い通りの攻撃を展開する一方で、早大には得点がなかなか生まれない。徐々に点差を広げられ、22-28で敗戦した。

攻守にわたって活躍した田井

 開幕3連敗でスタートした関東学生春季リーグ。複数のケガ人がいることも少なからず影響しているだろう。しかし、三津英士監督(平8人卒=久留米工業大附)は「それはそれで割り切って、自分たちのやるべきことをやっていきたい」と前を向く。この試合の前半も「やるべきこと」であるディフェンスからの速攻で流れをつくった。逆転負けが続いている早大だが、次戦・国士館大で初白星をあげられるか。後半の戦い方が勝利へのカギになる。

(記事、写真 澤崎円佳)

関東学生春季リーグ
早大 22 16ー13
6-15
28 筑波大
GK 塚本智宇(スポ3=富山・高岡向陵)
CP 白築琢磨(文構2=東京・早実)
CP 狩野直樹(スポ3=埼玉・浦和学院)
CP 田井健志(スポ3=香川中央)
CP 永橋優太朗(スポ4=千葉・市川)
CP 菅原七海(社4=東京・早実)
CP 神前怜(スポ4=埼玉・浦和実)
コメント

三津英士監督(平8人卒=久留米工業大附)

――試合を振り返っていかがですか

自分自身、不甲斐なかったなと思っています。前半は、入りが少し悪い雰囲気だった中で、立て直して堅守速攻というかたちに持ち込めたことは評価できると思います。ただ、自分達にとって良い流れのとき、5点、6点と点差を広げたいときにイージーミスが見られました。そこはまだまだ甘い部分かなと感じています。後半は、対筑波大と考えてきた中で、後半から1-2-3ディフェンスをやるということが一つの武器でした。そこに関しては及第点ですが、自分達がやりたかった逆速攻を相手にやられてしまっていたというところが反省点かなと思います。

――リードして迎えたハーフタイムでは何を話し合いましたか

前半は良い流れをつくれていたので、後半も引き続き僕らの武器である守って速攻というかたちを最後までやりきろうと言っていました。ケガ人が多いこともあり、今ベンチにいるメンバーをうまく使って頑張っていこうということも話しました。

――後半で失速したことについては、前の試合でもおっしゃっていた体力不足や焦りが原因でしょうか

ケガの影響で限られた時間でしかプレーできない選手がいる中で、焦りと体力不足は確実にあったと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

3連敗していたり、ケガ人がいたりと思うようにいかない時間帯が多いのですが、それはそれで割り切って、自分達のやるべきことをやっていきたいです。ディフェンスでしっかり守って速攻につなげていく、走りきるというところが武器なので、それを信じてやっていくしかないなと思います。

田井健志副将(スポ3=香川中央)

――試合を振り返っていかがですか

僕は足を攣って途中で外れたのですが、僕が出続けていたらああいう試合にはならなかったと思います。最初から良い雰囲気をつくれていた中で、僕が外れてからディフェンスもオフェンスもうまくいかなくなってしまい、点数が離れてしまったので、責任を感じています。

――スタートから出場されていましたが、ご自身の役割はどのようなところにあったと思いますか

オフェンスに関しては、僕は自分でガツガツいくプレーヤーではなくて、うまいこと左右にボールを散らしてディフェンスが広がったところにいくというオフェンスをするので、自分のやりたいことができて良かったと思います。ディフェンスは、チームのムードメーカーとして声を出したり、自分が点を取ったときに盛り上げたりとか、そういったことをやろうと心がけました。最初は緊張もあって、あまり足が動かず声も出ていませんでしたが、試合に入って体が温まっていくうちに、そうした役割もできていたと思います。

――チームのオフェンス、ディフェンスそれぞれの評価をお願いします

オフェンスは、このチームは良い時はとことん良いのですが、悪くなった時はズルズルといってしまう部分があります。良い時はどこからのシュートも全部入る。悪い時はどこからシュートを打っても入らないとか、シュートまでいけているけれどミスにつながってしまうとか、それ以前の場面でミスが多かったりもします。今日に関しては、良い部分も多かったのですが、特に後半の終わりに自分達の悪いところが出てしまいました。ディフェンスは、前半はとても良かったです。相手のセンタープレイヤーが日本代表にもなっているとてもうまい人で、筑波大のオフェンスはこの人が起点なのですが、そこを3枚目の永橋さん(優太朗、スポ4=千葉・市川)と狩野(直樹、スポ3=埼玉・浦和学院)がうまいこと守ってくれていました。なので、2枚目の僕や七海さん(菅原、社4=東京・早実)がフォローにいって、その人起点の外のプレーを無くそうというところがうまくハマりました。それがあって前半はリードする展開になったかなと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

明日は国士舘大戦で、浮くディフェンスをしてくるチームなので、しっかり対策をして自分のできる範囲でチームに貢献したら勝てる試合だと思います。みんなに力を出し切ってもらえるように全てを捧げたいです。

守屋雄司(スポ1=神奈川・法政二)

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

前半が良い流れだった中で、その流れを止めてしまうきっかけになったのかなと深く反省しています。1年生として試合に出させてもらっている中で、責任感のような、チームを背負っているプレーをなかなか出せなかったなと感じています。

――どのような役割を持ってコートに入りましたか

今ケガ人が多く、メンバーを変えながらプレーしていく中での起用だったと思います。前から試合に出ているメンバーと同じクオリティを出せなかったところは反省点です。僕の長所は速攻の出だしの速さと盛り上げる部分ですが、出だしの速さはあまり出せませんでした。

――ご自身のプレーで、良かったところはどのようなところだと思いますか

フリースローを何本か取れたところと、7メートルスローを1本取れたところは良かったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

チームの1人として、今日出せなかったパフォーマンスをできるように準備していきたいと思います。