バレーボール部
2022.04.23
春季関東大学リーグ戦 4月23日
勝負強さをみせ、大接戦を制した
春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)2戦目となる早大は、東京学芸大と対戦した。東京学芸大の猛攻に押され、第1セットを落とす。続く第2セットでも相手に流れをつかまれ、序盤からリードを許す展開が続いた。しかし終盤の勝負どころで、粘り強いバレーから逆転につなげ、このセットを奪う。勢いそのままに第3セットも奪取すると、そのまま第4セットへ。40点にも及ぶ、手に汗握る熱戦を最後まで集中力を切らさずに攻め切ることができた。そしてセットカウント3ー1(22ー25、28ー26、25-8、40-38)で激闘を制した。
1セット目は中盤まで競り合う展開となった。山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘)や伊藤吏玖(スポ3=東京・駿台学園)のスパイクとクイックで得点を重ね、序盤はリードする。しかし、相手も強烈なスパイクと技ありのブロックアウト(※1)を中心として猛攻。終盤で逆転を許してしまい、第1セットを奪われた。第2セットでも東京学芸大の勢いが止まらない。安定したレセプションから攻撃に転じられ、早大はなかなかブレイク(※2)を取ることができない。終始追う展開となったが、21ー24と相手がセットポイントとなったところで、水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)がスパイクとサービスエースを決める。途中出場の秋間直人(スポ4=愛知・桜台)のブロックも決まり、早大が連続得点。第2セットをデュースまで持ち込んだ。ここでも水町のバックアタックや秋間のサービスエースで得点し、今度は早大が逆転して競り勝った。
ネット前でボールを押し込む水町
第3セットに入り、前回の明大戦でカギとなったブロックが光る。序盤にはブロックを中心として9連続得点を挙げ、点差を大きく広げた。また荒尾怜音(スポ3=熊本・鎮西)が安定したディグをみせ、相手に簡単にはブレイクをさせない。終盤に入ると大幅にメンバーチェンジ。ここで畑虎太郎(スポ1=福井工大付福井)が公式戦初出場を飾り、スパイクで得点をもたらした。そして試合の主導権を握った早大がセットを連取し、形勢逆転となった。
第4セットでは白熱した戦いが繰り広げられた。前田凌吾(スポ1=大阪・清風)が巧みなトスワークで、多彩な攻撃を引き出す。重藤トビアス赳(スポ4=神奈川・荏田)や水町の力強いスパイク、岩本大吾主将(スポ4=兵庫・市立尼崎)のミドルでのクイックなど、的を絞らせない攻撃で得点を重ねた。しかしダブルコンタクト(※3)やスパイクミスで相手に得点を与えてしまい、なかなか点差が開かない。22ー22となり、ここからサイドアウトの取り合いが続く拮抗(きっこう)した戦いとなる。スパイクを決められれば、決め返す。ミスをしてしまっても、その分チームで1点を取り返す。気づけば得点は、37ー38に。ここで東京学芸大がスパイクミスなどを重ねてしまい、早大のマッチポイントとなる。重要な場面でトスを託された水町がスパイクを決め、試合終了。長い戦いでも攻守で粘り強さを発揮し、勝利をつかんだ。
正確なトスをあげる前田
第1セットを奪われ、立ち上がりは相手に主導権を握られたものの、第2、第4セットでの長い戦いを制することができた。「目の前の一点を取るということに集中」(水町)したことが、勝負どころで勝ちきることにつながったのだろう。厳しい戦いの中でも焦らず、1点1点を着実に。この姿勢が早大の勝負強さを支える根幹となっている。明日の専大戦でも勝負強さをみせ、春季リーグ戦開幕3連勝を収めたいところだ。
(記事 山田彩愛、写真 谷口花)
(※1)ブロックアウト…スパイクをわざと相手のブロックに当て、アウトにすること
(※2)ブレイク…サーブ側のチームが得点すること
(※3)ダブルコンタクト…同一人が連続して二度ボールに触れる反則。
セットカウント | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 3 | 22-25 28-26 25-8 40-38 |
1 | 東京学芸大 |
スタメン | ||||
アウトサイドヒッター 水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西) アウトサイドヒッター 山田大貴(スポ3=静岡・清水桜が丘) ミドルブロッカー 岩本大吾主将(スポ4=兵庫・市立尼崎) ミドルブロッカー 伊藤吏玖(スポ3=東京・駿台学園) オポジット 重藤トビアス赳(スポ4=神奈川・荏田) セッター 前田凌吾(スポ1=大阪・清風) リベロ 荒尾怜音(スポ3=熊本・鎮西) |
コメント
秋間直人(スポ4=愛知・桜台)
――途中出場でしたが今日の試合を振り返っていかがですか
2セット目は1セットを取られている劣勢の状態で、なんとかしないといけないと思っていました。途中からチャンスをいただいたので、持てる力を全部出そうという意識で試合に入りました。
――第2セットの終盤、得点が欲しい場面でのサービスエースを振り返っていかがですか
あれは運が良かったなという感じですね。あのサービスエースでチームが前に向くのであったら良かったです。
――クイック、ブロックも決められてました、今日のご自身のプレー振り返っていかがですか
普段練習している成果が少し出せたかなという感じだったので、今後も継続していきたいと思います。
――自分のプレーで良かった点は
自分的には、ブロックが2本くらい止められたので良かったなと思います。
――連戦となります、明日の専修大戦に向けて意気込みをお願いします
春は早稲田全体で自分たちの形をしっかりやろうという方針でやっているので、 継続して頑張っていきたいなと思っています。
水町泰杜(スポ3=熊本・鎮西)
――今日の試合を振り返っていかがでしたか
1セット目、早稲田は悪くなかったと思うのですが、東京学芸大さんがとても良い雰囲気で向かってきました。うちがミスを出したというよりかは、東京学芸大さんが良いプレーをしてきてそれに圧倒されたと感じました。2セット目、4セット目がデュースまでいったのですが、最後の2点を競り勝つことができたのは大きかったと思います。
――勝負どころで水町選手にボールが託される場面が何度もありました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
デュースはもちろん先行する方が気持ち的にも有利になると思います。だからこそ目の前の一点を取るということに集中して、みんなプレーしていたと思います。
――オフシーズンに鍛えて、今日何か形になったものはありますか
オフシーズンはサーブの強化をしてきたのですが、今日はミスも多かったです。でも春はミスを恐れずに点数を取りにいくというのがチームの方針です。それをやっているので、ミスを恐れずに明日もガンガンサーブを打っていけたらなと思います。
――明日の専修大学戦の意気込みをお願いします
明日は初めての相手になるので、自分たちの良いところを出して良い試合ができるように頑張っていきたいと思います。
畑虎太郎(スポ1=福井工大付福井)
――初めて試合に出てみていかがでしたか
すごく緊張しました。試合に出ることができたのはとても嬉しかったです。
――途中出場されましたが、どんな気持ちでコートに入りましたか
まずは、元気よくやろうと思って出ました。良いプレーをしようとは考えずにいつも通りのプレーをしようと考えていました。
――今日の自身のプレーを振り返って良かった点はいかがですか
2本サーブレシーブをしたのですが、1本目はうまく返らなくて2本目はしっかりと返すことができたので、そこは良かったのかなと思います。
――明日の専修大戦に向けて意気込みをお願いします
自分は出られるか分からないですが、出たときにはしっかり活躍したいです。ベンチでは先輩方をしっかり応援していきたいと思います。