メニュー

競走部

2022.03.13

第25回日本学生ハーフマラソン選手権 3月13日 東京・陸上自衛隊立川駐屯地滑走路、国営昭和記念記念公園とその外周道路

一定の収穫得るも、予選会に向けて課題の残る結果に

 例年に比べて気温は高かったが比較的コンディションの良い中開催された日本学生ハーフマラソン選手権。今大会は6月に開催される予定のワールドユニバーシティゲームズの選考会も兼ね、早大からは下級生を中心に、菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)、伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)、菅野雄太(教1=埼玉・西武文理)ら5名が出場した。

 レースは序盤、明大の選手が先頭を引っ張る形で進み、13キロの公園に入る前あたりから徐々に集団の人数が絞られていく。15キロ付近で国学大の平林清澄が前に出ると、集団は完全にばらける展開に。13キロ過ぎまで先頭集団で走っていた伊藤も「公園に入ってからのアップダウンでかなり足を使ってしまい、キツさを感じた」と後半にやや失速。それでもそこから何とか粘り、初のハーフでチーム内トップの1時間3分35秒をマーク。「順位、タイムともにちょっと物足りなかったが、予選会に向けていい勉強になった」(伊藤)と一定の成果は得られた。チーム内2位に入ったのは伊藤と同学年で、1時間4分31秒を出した菅野。菅野は今シーズンを通して好調を維持し、今回も「調整がうまくいき、自分が予想していた以上のタイムを出せた」と手応えをつかんだ。一方、入賞を狙った菖蒲は8キロ過ぎに血豆が切れた影響で本来の力を発揮できず、チーム内3番手の1時間4分47秒でフィニッシュ。「アクシデントがなければどこまでできていたのだろうと思うくらい調子が良かった」(菖蒲)だけに悔やまれる結果となった。

 今回走ったコースは10月に開催される東京箱根間往復大学駅伝予選会とも重なる。今年の箱根で3年ぶりにシードを落とした早大の選手にとって、予選会のコースを知るという意味では、出走した部員の多くが収穫を得られた。その一方で「走り込みができている部員が出て、この結果には危機感がある」(伊藤)、「タイムは自分の想定以上だったが、順位的には他大学に及んでいない」(菅野)など、課題が見られたのも確かだ。その課題をクリアすべく、そして新チームで立てた箱根優勝という最大の目標を達成するために、それぞれが鍛錬を重ねていく。

国営昭和記念公園内を走る伊藤(©︎EKIDEN News)

(記事 加藤志保、写真 EKIDEN News提供)

結果

▽ハーフマラソン学生

伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖) 1時間03分37秒 自己新

菅野雄太(教1=埼玉・西武文理) 1時間04分31秒 自己新

菖蒲敦司(スポ2=山口・西京) 1時間04分47秒 自己新

伊福陽太(政経1=京都・洛南) 1時間05分47秒 自己新

濱本寛人(スポ2=熊本・宇土) 1時間08分38秒 自己新

コメント

菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)

――今日のレースの位置付けをお願いします

冬の走り込みの成果を発揮する大会に位置付けていました。ある程度上位選手に食らいついて、できれば入賞を狙って挑みました。

――ワールドユニバーシティゲームズ(ユニバ)は3000メートル障害で目指すという話があったと思うのですが、ハーフマラソンでもユニバは意識していたのですか

やるからには少しは意識する部分はありましたね。去年はハーフからいいリズムを作れてトラックシーズンに移行ができたので、ユニバというよりはこの大会である程度自分の走りをしたいという思いが強かったです。

――当初目標にしていたタイムはありましたか

タイムというよりは相楽さん(相楽豊監督、平15人卒=福島・安積) から「順位だよ」というのは言われていました。予選会と同じようなコースだったのでコースの特徴もとらえながらしっかり順位を狙っていこうと思っていました。

――予選会でしたが、実際走ってみてどんなコースだと感じましたか

13キロ地点まで平坦が続いていて、それからちょっとしたアップダウンがあったのですが、個人的にはずっと平坦が続くよりはアップダウンがあった方がいいなと今回のレースを通して改めて思いました。

――レースプランは立てていましたか

プランというよりは順位を狙いにいくようなレースを考えていました。ある程度上位の選手にくっついていって13キロから公園内に入ってレースが動くだろうと予想していたのでそこでどこまで追いつけるかなと勝負していきたいと思っていました。

――序盤は上位でレースを進めましたが後半は遅れる形となりました

かなり2月練習できたので自信もってレースに臨めたのですが、7、8キロ過ぎた地点で両足の親指の大きい血豆が切れてしまって、そこで一気に集中が切れたというか全然走っていてもタイムが上がらない状態になりました。

――痛みがずっとあったのですか

8キロ過ぎてちょっと痛いなと思っていて、集団から離れてからはやめたいぐらい痛くて今も歩くのがきついぐらいなのですが、予選会のコースっていうこともあってしっかり走り切って終わりたいという思いがありました。

――暑さなどのコンディションはどうでしたか

僕個人的には、暑さに対しては自信があるので暑くなれば暑くなるだけ他の選手が弱くなるという状況で今日のコンディションは良かったかなと思います。

――レースを終えて全体的な感想をお願いします

そうですね。去年はチャレンジしようという目標で臨んで15キロまでチャレンジできましたが、正直5キロ過ぎからほんとにきつかったです。でも今年は6キロ、7キロまで全然余裕を持って走れていて、ほんとにアクシデントなければどこまで勝負できていたんだろうなっていうぐらいまできていたので、勝負できずに悔しいという思いがあります。

伊藤大志(スポ1=長野・佐久長聖)

――初めてのハーフマラソンでしたが、感想をお願いします

 箱根が終わってから2週間くらいレストを入れてから、走り込みを始めて、故障や疲労で走れないということもなく順調に走り込みできていました。ハーフマラソンは初めてだったので、感覚をつかむというか、予選会のプレ大会という位置づけで今回出ました。印象としては、後半にペースが落ちたのが大変でした。

――箱根の登りと今回の平坦な道では、どちらが走りやすかったですか

前半10キロくらいは大分気持ちよく、かなり楽をして走ることができました。平坦なコースへの感触は良い感じで、全体的なところで見るとそこまで変わらないかなと。

――記録や順位に対する感想をお願いします

順位、タイム共にちょっと物足りなかったと思います。レース展開として、13キロまでは自衛隊の駐屯地や立川市内を走る平坦なコースだったので、そこまでは集団の中で足を温存して、できるだけ楽をするようにしていました。それを実際にすることができて、先頭集団でうまくレースを進め、引っ張ってくれる人のすぐ後ろについたりしながら、楽ができたので、そこは合格点かなと思います。一番粘らないといけない13、14キロ過ぎの公園に入ってからのアップダウンでかなり足を使ってしまいキツさを感じたので、予選会のプレ大会、初めてのハーフマラソンと考えると、順位とタイム共にもうちょっと欲しかったなという感じがします。ですが、良い勉強になったかなというのが今の率直な感想です。

――当初、想定していた目標タイムを教えてください

気候やその他の条件を考えながら、ふんわり62分台で行けたら、万々歳かなと思っていました。いかんせんそこまでいけなかったというか、ハーフマラソンでの距離に対する課題が明確になったかなと思います。

――今日の体調やコンディションはいかがでしたか

天候などの外的なコンディション自体はすごく良くて、風もほぼ吹いていない状態で気持ち良く走れました。後半に暑さはありましたが、そこまで気にするような暑さではなかったので、外的なコンディションはすごく良かったです。体の体調は、これから徐々にトラックに向けてシーズンに入っていくところで、それ相応の体かなという感じがしていて。直前の練習の感覚としても、試合に向けて仕上がってはいるけど、100パーセントじゃないなという感じがして、それを見ていると(体のコンディションに)相応のタイムというか結果かなと思います。

――最初の5キロでは菖蒲選手とほぼ同じタイムでしたが、二人で一緒に走る等の計画はありましたか

特にはなかったです。僕も菖蒲さんも相楽さんから同じ指示を受けていて、「13キロに入るまでは集団の中で温存しよう」という話をもらい、僕は先頭からすぐ後ろで、菖蒲さんは僕の後ろの方で、足を温存していたので、結果的に同じようなタイムになったのだと思います。

――レース中に付いていった選手や大学はいましたか

全体的には序盤から明大が中心になって(集団を)引っ張っていました。公園に入る前くらいから、集団が徐々に小さくなり、有力な選手が前に出て、ペースアップして、集団が動いていった感じです。

――予選会でも同じコースを走りますが、コースへの適性は感じられましたか

前半はかなり走りやすいコースだなと思いました。若干カーブとか給水でレースに変動はあったのですが、基本的には平坦なコースですごく走りやすかったです。箱根の予選会の前半10キロは余裕をもって、先頭集団についていくことが主力選手には必要なのですが、それがすごくしやすいコースだなと思いました。逆に13キロ過ぎくらいから粘らないといけないので、筋持久力や足をもたせるための何かが必要なのかなと感じました。

――早大は5人のみの出場でしたが、チーム内での状況を教えてください

当初、箱根の予選会を見据えたレースだったので、多くの者がエントリーしていたのですが、今年はハーフをメインにやらなければいけないので、走り込みの段階でかなり距離を踏んでいました。それに並行して、ジャンプのトレーニングやフィジカル面での補強を多く入れていたのですが、そこで故障者が多く出てしまい、結果的に走り込みができていた5人が出場する形になりました。

――少人数ということで、レースにおいて不安はありましたか

走っている時はそこまでなかったです。結果を見てみると、走り込みができている部員が出て、この結果だったので、予選会への危機感があります。

菅野雄太(教1=埼玉・西武文理)

――今日のレースの目標と位置づけはどのように考えていましたか

今4年生の山口さん(賢助、文4=鹿児島・鶴丸)や直希さん(太田、スポ4=静岡・浜松日体)が同じ時期に出していた65分台前半というのを目標にしていました。その次の目標として関カレ(関東学生対校選手権)の標準が65分だったので64分台という目標を立てていました。位置付けとしては今年は予選会がある中で、ハーフを経験しておくというのはいいアドバンテージになると思うので予選会の練習感覚でという感じです。

――このレースに向けてはどのような練習を積んでいましたか

まず2月がチーム全体として走り込みの期間だったので、そこでケガに気をつけつつ、距離を意識してしっかり走り込むことをやっていました。3月に入ってからは、今度はある程度レースペースに対応できるようにスピード練習も取り入れてあとは疲労を抜くために徐々に距離を落とすという感じでやってきました。

――今日のご自身の状態はいかがでしたか

そうですね、1週間前あたりから少し臀部に違和感があったりはしたのですが、その他は特に調子が悪いとかはなくて、好調な方だったとは思います。

――レースプランはどのように考えていましたか

相楽さん(相楽豊駅伝監督、平15人卒=福島・安積)からの指示で「13キロまでに余裕を持って、13キロあたりから公園内に入ると周りの人がだんだん落ちてくるのでそこからが勝負だ」と言われていて、前半に余裕を持って後半に上げていくことができたらなと考えていました。

――今日はどのようなレース展開でしたか

前半に抑えて入るという予定を立てていたのですが、8キロぐらいの通過で少し設定タイムが65分切りよりも遅いことが分かって、その後上げられる保証もなかったので、そこで焦って結構飛ばしてしまいました。結果的にコンディションが良かったので失速にはつながらなかったのですが、ハーフマラソンの特性というか、順位の変動性が結構高いのでそういうところを考えると少し反省すべきかなとは思っています。

――後半も余力は残っていましたか

そうですね、10キロの通過が予定通りに行けば30分50秒前後で、自己ベストにかなり近いタイムなので、正直少し不安はあったのですが、思ったより足は残っていました。

――気温も高かったと思いますが、その辺りの影響は何かありましたか

気温が上がり出したのが後半で、後半は公園内に入って日陰とかも多かったのでそこまで気になりませんでした。

――初ハーフでしたが、走ってみていかがでしたか

思っていたよりも前半抑えて入ってしまってそこの焦りから予定よりも早くペースを上げてしまったのですが、今日の経験として、もうちょっと落ち着いて判断したとしても、挽回できるだろうという感触はあったので、そこの失敗というか教訓を今後のレースに生かしていけたらいいかなと思っています。

――今日のレースで得られた収穫と課題を教えてください

収穫としては、しっかりと1カ月間走り込めば、距離対応はある程度できるようになった点です。あとは今回は結構調整がうまくいったので、レース前の走行距離とかもかなり今後の参考にできると思うので、そこは収穫かなと思います。課題は、他大学を見るとやはり層が厚くて、今回タイム自体は自分が予想していたより良かったとは思うのですが、それでも順位的には他の大学に全然勝っていなくて、少し危機感を覚えました。ハーフ経験者として予選会ではチームを牽引していくべき存在ではあると思うので、夏までにしっかりとベースを作って、夏以降今の自分のベースのペースをどんどん上げていかなければならないかなというのが課題です。

――今後の目標をお願いします

今シーズンの目標は今回関カレの標準を切ることができたので、もし出場できたとすれば、今度は63分台を目標に頑張っていきたいと思います。