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スケート部

2022.01.10

日本学生氷上競技選手権大会 1月6日 北海道・帯広の森スポーツセンター

5、6級男子で廣田が1位、団体優勝!石塚は充実のラストインカレ/インカレ5、6級・7、8級男子

★石塚のラストインカレは充実の12位(男子7、8級部門)

 男子競技のみが行われた全日本学生選手権(インカレ)3日目。男子7、8級には石塚玲雄(スポ4=東京・駒場学園)が登場し、インカレ最後の演技を披露した。今大会はフリースケーティング(FS)のみで競われ、石塚は114・55点、12位で最後のインカレを終えた。

 ラストインカレのプログラムは、約2週間前に行われた全日本でも多くの観客を魅了した『雨に唄えば』。冒頭の3回転フリップは高さがあり、切れ味良く決まった。その後2つのジャンプで転倒があったが、気持ちを切らすことなく、手足を大きく使った動きや曲調に合わせた表情でプログラムの陽気な雰囲気を作っていく。映画の振り付けを取り入れ、喜びに満ちた軽やかなコレオシークエンスには、この日も1点台の高い出来栄え点がついた。さらに、シーズンを通して磨き上げてきたスピンやステップでも柔軟性や表現力を存分に発揮する。滑ることの楽しさ、それが「少しでも配信で見てくださっていた方々に伝わっているなら」との思いでミュージカルの世界観を笑顔で表現した。ミスがあっても流れを切らさないスピード感のある滑り、見ている者を惹きつける要素間の濃いつなぎは日々の努力の結晶に違いない。ボーカルの笑い声が響き渡る中、最後の足替えコンビネーションスピンで締め括る。演技後は、納得したように前を見据え頷いた。リンクサイドで出番を待つ第4グループの選手たちの拍手で迎えられ、第3グループ最終滑走の石塚はリンクを後にした。

『雨に唄えば』を演じる石塚

 今大会では自身の滑走後、後輩たちの演技を見守るフィギュア部門の主将としての姿も印象的だった。「右京くん(岡島、商2=東京・早大学院)と廣田くん(聖幸、スポ1= 千葉・東邦大東邦)2人が一緒に出てくれて、男子がこんなに早稲田で揃ってるのが初めてだったので、応援もできて、すごくうれしかった」と大学の看板を背負うインカレならではの充実感を表した。

 現役選手としての最後のシーズン、残る試合はあと1つ。一歩一歩着実な進化を遂げてきた石塚は、どんなラストダンスを見せてくれるだろうか。

廣田(写真手前)の演技に拍手を送る石塚(写真右から2番目)と岡島(写真右から3番目)

(記事 中島美穂、写真 及川知世)

★廣田が優勝! 団体でもトップに(男子5、6級部門)

 男子7、8級部門の後に行われた男子5、6級部門にはともに初のインカレとなった岡島右京(商2=東京・早大学院)、廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)が出場。岡島が53・03点で12位、廣田が83・71点で1位。2人の合計成績で、5、6級男子団体で優勝を収めた。

 まず第1グループには岡島が登場。前の部門で競技を終えた石塚がリンクサイドで見守る中、初のインカレの演技を迎えた。 
 演じるプログラムは『The Armed Man』。曲が始まると、スタートポジションから曲の拍に合わせて前進。その後、曲の重いビート感に合わせて加速していく。最初の2つのジャンプはともに2回転アクセル。1本目は着氷でバランスを崩し、1・21点の減点となる。続く2本目は、空中で軸が傾くも、流れを止めずに着氷した。
 硬いリンクの感覚に苦戦した、と全体的にジャンプが綺麗な着氷とはならず、後半には2度の転倒があった。しかし、終盤のステップシークエンスやスピンは長い手足を存分に生かして曲を表現し、初めてだという配信の中での演技を丁寧に滑り切った。結果は53・03点で12位。「なかなか練習でしないようなミスがかなり多く、少しショック」と個人としては悔しさの残る結果となったが、廣田とともに団体では優勝を飾った。試合後には「経験を次に活かしていきたい」、「来年以降はもっと良い演技ができるように頑張る」と語った岡島。来年のリベンジに期待だ。

『The Armed Man』を演じる岡島

 続く第2グループでの滑走となったのは廣田。名前がコールされると、リンクサイドから拍手を送る石塚、岡島にうなずくような素振りを見せリンク中央へ。緊迫したリズムの音楽に乗せて動き出し、迎えた最初の2回転アクセルからの3連続ジャンプは滑らかな着氷を見せる。次のジャンプは「チャレンジしようと思った」と3回転を予定したフリップジャンプ。惜しくも空中で回転が抜けてしまい2回転に。もう一つ、チャレンジとして掲げたルッツジャンプは軸が傾き、着氷が乱れたがなんとか3回転に。その後のスピンでは今シーズン初めてレベル3の評価を得た。
 エレメンツひとつひとつをこなす度にリンクサイドのチームメイトから大きな拍手が送られる。「後半キツくなるところも鼓舞してくれる感じで本当に力になった」と、その応援の力もあってか練習でもあまりまとめられていなかったという後半の3つのジャンプは転倒なしでまとめた。結果は83・71点でシーズンベストを大きく更新。技術点で他を圧倒し、初めてのインカレで優勝を飾った。

『JONGARA』を演じる廣田

 2人の結果により、男子5、6級部門での団体成績は1位となり、早大に初の男子団体優勝がもたらされた。以前より女子選手が多い早大のフィギュア部門であるが、近年は男子部員の数も増え、大きな大会での男子部員の活躍も目立ってきている。今回、初出場となったインカレでリンク内外で多くの新しい経験をし、大学を背負って戦った2人には、来年以降も早大男子フィギュアを盛り上げていってもらいたい。

表彰台に立つ廣田(写真中央)と岡島(写真右から2番目)

(記事 及川知世、写真 及川知世、紀洲彩希)


結果

▽7、8級男子


石塚玲雄 12位 114・55点


▽5、6級男子


廣田聖幸 1位 83・71点


岡島右京 12位 53・03点


コメント

▽7、8級男子


石塚玲雄(スポ4=東京・駒場学園)

――演技を振り返っていかがですか

演技全体通して楽しく滑れたかなと思っています。ジャンプは2つ転んでしまったのですが、自分が楽しく滑るという部分はしっかりできたので、それが少しでも配信で見てくださっていた方々に伝わっているなら、それはよかったかなと思います。

――配信で見ているファンも多かったかと思います。表現面等で意識したことはありますか

ミュージカルの曲なので、ミュージカルの世界に入って演技することを心がけていました。

――最後のインカレを終えた感想をお聞かせください

僕は、過去2回のインカレが結構ボロボロで、今回の3回目のインカレ、最後のインカレは、2つミスはあったのですが、ちゃんと楽しく滑れたし、演技として崩れなかったと思うので、そこはすごく良かったと思っています。また、やはり右京くん(岡島、商2=東京・早大学院)と廣田くん(聖幸、スポ1=千葉・東邦大東邦)2人が一緒に出てくれて、男子がこんなに早稲田で揃っているのが初めてだったので、応援もできてすごくうれしかったし、ご飯も昨日一緒に食べに行って、そういったこともできて、全体的にすごく楽しかったかなと思います。


▽5、6級男子


岡島右京(商2=東京・早大学院)

――演技を振り返っていかがですか

新横浜でのいつもの練習では結構毎回ノーミスや少ないミスで抑えられていた調子の良さだったので、今日なかなか練習でしないようなミスがかなり多く、少しショックです。ホームリンクでは無いところで試合をするという経験が今回できて、そこで自分的には納得いかない結果にはなったのですが、それを次に活かしていければいいなと。切り替えて頑張りたいと思います。

――今日のリンクは感覚が結構違いましたか

僕はかなり硬いと感じました。表面のザラザラが少し気になって、流れがあまり作れませんでした。対応力がすごく大事になってくると思います。

――初のインカレでした。振り返っていかがですか

一応全国大会ということもそうだし、配信の中で演技をするということも実は初めてで、その分気合を入れて練習してきたので、それが出せなかったのが本当に悔しいです。でも大会以外の部分、大学の人と交流できたりとか、他の大学の人とも交流できたりとか、リンク外のところでも初めての経験がたくさんできたので、そこはすごく楽しめたかなと思います。来年以降はもっと良い演技ができるように頑張ります。

廣田聖幸(スポ1=千葉・東邦大東邦)

――演技を振り返っていかがですか

今回僕はチャレンジしようと思って、ルッツとフリップをトリプルにするという挑戦をしました。フリップはパンクして途中で開いてしまって、ルッツはちゃんと締められなかったので、そこは悔しいのですが、後半のジャンプ3つを転ばずまとめられて、練習の時はあまりそういうことができていなかったので、試合でこういう力を出せたのがよかったと思っています。

――練習以上のものが出せたのですか

そうですね。部分部分でやる時はできるのですが、通しの練習の時は(後半のジャンプをまとめることが)あまりできていなかったので、試合でできたのはよかったなと思っています。

――初のインカレを終えた感想としてはいかがですか

初めてのインカレで、本当はもっと賑やかな大会だと思うので少し寂しくはあったのですが、先輩方2人がリンクサイドで見てくださって、福原先生(福原美和フィギュア部門監督)も見てくださって、見てもらう、ということに関して、すごく自分の演技をちゃんとしようと思えたし、大学のために頑張ろうと思えたし、そういうことが初めてだったので、とても良い経験になりました。

――先輩方2人からの応援は力になりましたか

そうですね。拍手とかは後半キツくなるところも鼓舞してくれる感じで本当に力になりました。