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ア式蹴球部

2022.01.10

MF並木千夏のオルカ鴨川FC来季加入が決定!

 なでしこリーグ1部・オルカ鴨川FC(オルカ)は8日、MF並木千夏(スポ4=静岡・藤枝順心)の2022シーズン新加入を発表した。ア式蹴球部女子(ア女)からの加入決定者は計3人となる。

 

インカレ初戦でボールキープする並木(3年時)

 並木は、ボランチとしてチームのサッカーを機能させる生粋の仕事人。目立ちにくいが、必要不可欠なプレーに徹する。セカンドボールの回収やボール奪取、その一手で局面を変えることのできるパスなど、引き出しも多い。高校時代は中心選手として全国制覇を成し遂げており、大学ラストイヤーも主力として全日本大学女子選手権(インカレ)制覇に貢献した。

 実力は折り紙つきだったが、進路決定までの道のりは長かった。「WE(リーグ所属チーム)を狙っていた」が、今夏の故障や活動自粛期間などの影響で、本格的にクラブ探しを始めたのは昨年の11月中旬。やっとの思いでWEリーグ所属チームの練習に参加するもレベルが高く、獲得に手を挙げたクラブはゼロ。プロの厳しい現実に、涙が止まらなかった。そんな中、並木を必要としたチームがなでしこリーグ1部・オルカだった。「幸せだしありがたい」。

 

インカレ決勝でCKのキッカーを務める並木(4年時)

 各クラブでの練習参加通じて、切り替えの速さやセカンドボールの回収などの長所は通用すると感じている。それゆえに1年目の目標は高い。「新人賞を獲りたい」と鋭い目つきで語る。「自分次第で成長できる」と味わった悔しさをバネにする意気だ。目標達成へクリアすべき課題は「シュートを打つ怖さ」だと自覚する。オルカは今季なでしこ1部9位、得点数は12チーム中最下位と得点力こそが上昇のカギとなる。ミドルレンジから積極的にゴールを狙い、オルカをけん引する並木の姿に注目だ。

(記事 前田篤宏、写真 手代木慶)

◆並木千夏(なみき・ちなつ)

1999(平11)年7月20日生まれ。160センチ。静岡・藤枝順心出身。スポーツ科学部4年。

 

MF並木千夏(スポ4=静岡・藤枝順心)

――まずオルカへの加入決定を受けて、率直な感想をお願いします

なでしこ(リーグ)の舞台でプレーする環境があることが幸せだなと思っています。

――ア女での4年間を振り返っていただきたいです

1年生はとにかくフィジカル差などを痛感して、体づくりを主にしていました。2年生の時はサイドハーフで、苦手でタイプ的にも向いてなと思って葛藤はありました。試合に出れることはうれしいけれど「自分はできていないのに」と思いながらプレーしていて、けがも多くある年になってしまいました。3年生は指導者がガラっと変わってサッカーを教えてもらえる感覚があったので、環境が変わったのは大きかったです。でもコロナでサッカーができない期間があったりしました。自分のポジションを守りたくて、うまくやろうとし過ぎて、挑戦的なプレーや自分が成長できるようなプレーを続けられなかったです。

――インカレ優勝で終えた4年生ですが、どういう1年でしたか

スタメンという充実とは反対に、自分のけがの悩みだけではなくて、チーム、学年の問題に引っ張られがちでした。それに必死に耐えるというのが正直なところです。結果として優勝をつかみ取れましたが、もう一回やりたいとは思わないくらい苦しかったです。

――オルカに決定した経緯を教えてください

自分はWE(リーグ所属チーム)を狙っていましたが、自分のけがやコロナでの自粛もあり、11月中旬くらいから動き出した感じです。12月のインカレ1週間前に練習参加させてもらって、唯一オファーをいただいたオルカというクラブを選ばせていただきました。みんな優しくて、街が素敵だなと思っています。海もきれいですし。幸せでありがたいです。(WEリーグに参戦できないことは)悔しい思いもありますが、自分次第で成長できると思うのでまだまだ頑張りたいと思います。

――WEリーグ所属チームや、その他の練習参加を通して具体的にはどこが通用して、どこが課題に感じましたか

切り替えのところや、セカンドボールを拾うところは通用した部分だったと思います。自分はシュートを打つ怖さがあるので、そこは足りないのかなと思います。

――この4年間で成長した部分はそれぞれどこですか

周りがうまかったので助けられていました。成長した部分はないです(笑)。中盤でセカンドボールを取って、そこから相手の攻撃を潰して自分たちのペースに運ぶところは強みです。(プレー以外では)苦しんでいる子に声をかけることを意識していました。試合に出ている人だけではなくて、出ていない人も頑張るチームが勝つと思っていたので、その子たちが苦しくても報われるように、そういう力がちょっとでも湧くように接するようにしていました。今までは見ているだけにしていたところを、コミュニケーションとるようにしていました。

――皇后杯で、ア女と対戦するとしたらどういう戦いを見せたいか、そしてその時のア女はどういうチームであってほしいですか

―ある程度特徴は分かるので、良さを潰していい戦いをしたいなと思います。良いチームになっていると思うので、怖い、やりづらい選手もいますしまじめな選手が多いので、怖いチームになっているんだろうなと思います。

――最後に、来季はどういう活躍をしたいと思っていますか

自分の中では、新人賞を獲りたいです。

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