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競走部

2022.01.02

第98回東京箱根間往復大学駅伝 1月2・3日 東京・大手町読売新聞東京本社前⇔神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口

逆襲のため前だけ向いて駆け抜けろ/箱根駅伝展望<復路編>

 11年ぶりの総合優勝を目指して挑んだ今年の箱根路。しかしエンジのタスキが芦ノ湖に届けられたのは、トップの青学大から遅れること7分9秒後の11番目だった。1万メートル27分台を持つ3選手を全員投入したことを考えればあまりに悔しい結果だが、下を向いても仕方ない。前を行く10色のタスキを追い越すべく復路へと挑む。

 復路のスタートとなる6区には栁本匡哉(スポ2=愛知・豊川)が抜てきされた。走ることとなれば大学駅伝デビューとなる。近年は順位変動も多いこの区間で、1秒前でスタートする東海大をはじめ、前を走る選手たちをしっかりと追い、早大反撃ののろしを上げることを期待したい。つづく7区には安田博登(スポ3=千葉・市船橋)がエントリーされている。今シーズンは秋に1万メートルで2度自己ベストを更新するなど、駅伝シーズンに向けて調子を上げてきた安田。箱根では「前に選手がいたら抜くし、後ろに差をつけて次につなぎたい」と話す。その言葉通り『W』の文字を一つでも前に押し上げたい。

 

前回8区を区間5位で走破した千明 ※禁転載

 海辺を駆け抜ける8区にエントリーされたのは、駅伝主将の千明龍之佑(スポ4=群馬・東農大二)。海からの風を受けやすい湘南海岸、そしてその先に待ち受ける遊行寺の坂と、レース運びが難しい区間である。千明は駅伝シーズン開幕直前にケガをしたため、出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)、全日本大学駅伝対校選手権(全日本)ともに出場できなかった。明日が、泣いても笑っても最後の大学駅伝。「チームの流れを変える、チームの士気を高める走りをしたい」と語るように、4年生として、主将として、意地を見せることはできるか。

 

 花の2区に対して裏のエース区間と呼ばれる9区には、佐藤航希(スポ2=宮崎日大)が配置されている。佐藤航は今季、関東学生対校選手権(関カレ)のハーフマラソンで入賞するなど結果を残してきた。しかし駅伝デビューとなった全日本では腹斜筋の痛みを発症し、本来のロードでの強さを発揮できず。関カレのタフなコースを攻略したほか、自身も下り基調のコースが得意と話す佐藤航だが、下り坂で始まるこの区間で、リベンジの激走を見せることはできるか。

 

 最終10区には室伏祐吾(商4=東京・早実)が選ばれた。昨年は同様に10区にエントリーをされながら、当日変更で走ることはかなわなかった。「早稲田で箱根を走りたいということを目標に10年間やってきた」と言うように、エンジのユニホームへの気持ちは誰よりも強い。今年こそ憧れのユニホームで箱根路を駆け抜け、大手町へとそのタスキを届けたい。

 

全日本で区間5位の走りを見せる鈴木

 

 また、控えには半澤黎斗(スポ4=福島・学法石川)、山口賢助(文4=鹿児島・鶴丸)、鈴木創士(スポ3=静岡・浜松日体)と箱根経験のある3選手、そして出雲で区間2位と好走した菖蒲敦司(スポ2=山口・西京)も控える。どの選手も当日変更で走る可能性は十分にあり、逆転に向けて相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)がどのような采配をするかにも注目が集まる。

 主力を投入し、勝負をかけた往路ではまさかの11位と出遅れてしまった早大。この結果はあまりにも不本意ではあるが、逆襲に向けて前を向くしかない。前を走る10の大学を一校ずつかわし、少しでも前の順位で大手町へとそのタスキを運ぶべく、選手たちの奮起を期待したい。一人一人が力を出すことができれば、必ずや早稲田の風を巻き起こすことができるだろう。逆襲の号砲は明日午前8時7分に芦ノ湖に響き渡る。胸のWに宿る、タスキに宿る、早稲田の魂をいまこそ見せつけろ。

(記事 出口啓貴、写真提供 関東学連、月刊陸上競技)

往路結果記事

1区からの出遅れ挽回できず 往路を11位で終える/箱根往路

直前コメント

区間エントリー発表 12月29日

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